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5N Plus

太陽電池向けの化合物半導体と宇宙用セル

化合物半導体の材料・ウェーハから宇宙用太陽電池までを作るカナダの会社。
半導体部門が売上の73%を占め、2026年1月〜2026年6月も前年同期より31%伸びました。

5N Plusは 宇宙用の多接合太陽電池 と CdTeなどの化合物半導体・ウェーハ を作る会社です。 業績を決めるのは半導体部門です。 会社は上期の伸びを主に地上用太陽光向けの数量増によると説明し、第2四半期は宇宙用の製品構成の改善も挙げています。 見るべき点は、上限に達した受注残を増強した能力でこなせるかと、金属原料費の上昇です。

  • FY2025/12 半導体部門 売上 451億円 連結売上618億円の73%。 前期比41%増
  • 2026年上期 半導体部門 売上 277億円 前年同期比31%増。 第2四半期は141億円(25%増)
  • FY2026/12 会社予想 調整後EBITDA 158億円〜166億円 2025年12月期の実績は146億円

FY2025/12 部門別の売上構成2025年年次報告書

  • 半導体(Specialty Semiconductors)451億円
  • 高性能材料(Performance Materials)167億円

この会社の要点

向いている入口 研究開発・プロセス技術

化合物半導体の高純度化、結晶成長、III-V族のエピ・セル工程に関心がある人。

入口を選ぶ
主なリスク 第2四半期に部門の利益率が低下

2026年第2四半期の部門の調整後EBITDA率は24.7%で、前年同期の26.7%を下回りました。 会社は金属原料費の上昇と、予定外の設備保全による効率低下を理由に挙げています。

強みとリスク
出典 出典一覧(11件)

公式 2件 / IR 3件 / 採用 2件 / ニュース 4件

01立ち位置

何の会社として比べるか

5N Plusの売上の73%は半導体部門です。 この部門は太陽電池や放射線検出器向けの化合物半導体・ウェーハと、AZUR SPACEの宇宙用セルを持ちます。

FY2025/12 実績

全社の中で、半導体部門がどれくらいか

FY2025/12 部門別の売上

億円 · 2025年年次報告書
  • 半導体(Specialty Semiconductors) 451億円
  • 高性能材料(Performance Materials) 167億円

連結売上は618億円です。

III-V族の三接合・四接合セルとセルアセンブリ

宇宙用太陽電池

AZUR SPACEはGe基板上にGaInP・GaAs・Geを重ねた三接合セル(3G30)と、AlInGaP・AlInGaAs・InGaAs・Geを重ねた四接合セル(4G32)を作ります。 どちらも独自の耐放射線設計で、ECSSなどの規格に沿った認定を受けています。 三接合セルはさまざまな寸法で幅広い顧客に納入してきました。

  • 3G30-Advanced
  • 4G32-Advanced
  • Solar cell assemblies
CdTe・CZT・ZnTeなどのインゴット・粉末

化合物半導体

CdTeは太陽電池と医療用の放射線検出器に使われます。 CZTは冷却のいらない放射線検出器の材料です。 会社は太陽電池業界向けCdTeの主要供給元だとしています。

  • Cadmium Telluride
  • Cadmium Zinc Telluride
  • Zinc Telluride
  • Perovskite precursors
Ge・InSbウェーハ、GaAsウェーハ上の赤外LED

ウェーハ・デバイス

Geウェーハは宇宙用と地上用の太陽電池向けです。 InSbウェーハは熱画像や磁気センサーに使われます。 GaAsウェーハ上に作る赤外LEDも持ちます。

  • Germanium wafers
  • Indium Antimonide wafers
  • III-V Infra-red LEDs

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

2026年1月〜2026年6月の半導体部門の売上は277億円で、前年同期より31%増えました。 部門の調整後EBITDA率は26.9%で、前年同期の27.4%を下回りました。

FY2025/12 部門別売上

半導体451億円 / 高性能材料167億円

連結売上は618億円です。 半導体部門の調整後EBITDAは110億円、全社では146億円でした。

2026年上期 連結売上

380億円

前年同期の291億円から30%増えました。 半導体部門は277億円(前年同期212億円)、部門の調整後EBITDAは74億円です。

2026年上期 営業利益と受注残

88億円

連結の営業利益です。 上期末の受注残は664億円でした。 会社は2026年12月期の調整後EBITDAを158億円〜166億円と見込みます。

半導体部門の上期売上

億円 · 2026年第2四半期MD&A
  • 2025年上期 212億円
  • 2026年上期 277億円 前年同期比31%増

第2四半期単独では141億円で、前年同期より25%増えました。

半導体部門の調整後EBITDA率

% · 2026年第2四半期MD&A
  • 2025年上期 27.4%
  • 2026年上期 26.9%
  • 2025年第2四半期 26.7%
  • 2026年第2四半期 24.7%

会社は金属原料費の上昇と予定外の設備保全を理由に挙げています。

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、太陽電池向けの化合物半導体と宇宙用多接合セルの両方を持つことです。 半導体部門の受注残は定義上の上限の365日分に達しています。

強み

  • 材料から宇宙用セルまで1つの部門に

    半導体部門は化合物、ウェーハ、超高純度金属、エピタキシャル基板、宇宙用太陽電池とアセンブリをまとめて売ります。 同じ顧客向けのリサイクル事業もこの部門に入ります。

    5N Plus Q2 2026 MD&A
  • 半導体部門の受注残は上限に張り付き

    上期末の部門の受注残は定義上の上限の365日分でした。 会社は地上用再生可能エネルギーと宇宙用の受注残が実際には次の一年分を超えているとしています。

    5N Plus Q2 2026 MD&A
  • 宇宙用セルの認定と納入実績

    AZUR SPACEは三接合セルをさまざまな寸法で幅広い顧客に納入してきました。 三接合・四接合セルとも独自の耐放射線設計で、四接合セルはECSSとAIAAの規格に沿った認定を受けています。

    5N Plus Solar Cells
  • 太陽電池向けCdTe

    会社は太陽電池業界向けCdTeの主要供給元だとしています。 CdTeは医療用の放射線検出器にも使われます。

    5N Plus Specialty Semiconductors products

リスク・検討点

  • 第2四半期に部門の利益率が低下

    2026年第2四半期の部門の調整後EBITDA率は24.7%で、前年同期の26.7%を下回りました。 会社は金属原料費の上昇と、予定外の設備保全による効率低下を理由に挙げています。

    5N Plus Q2 2026 MD&A
  • 伸びの中心は地上用太陽光向け

    会社は2026年上期の部門売上の伸びと調整後EBITDAの増加を、主に地上用再生可能エネルギー向けの数量増によると説明しています。 第2四半期の伸びには宇宙用の製品構成の改善も寄与しました。

    5N Plus Q2 2026 MD&A
  • 全社の売上は半導体部門頼み

    2025年12月期の連結売上618億円のうち73%が半導体部門でした。 部門の売上は前期比41%増と、全社の伸びを主導しています。

    5N Plus 2025 Annual Report

04待遇

給与、初任給、休日、手当

職群には研究開発・技術(Science and Engineering)、オペレーション、財務・管理、ITなどがあります。 2026年10月16日にはAZUR SPACEのProject ManagerとProduction Plannerが求人一覧に載りました。

公式の職群
技術系はScience and EngineeringとOperationsです。 財務・管理には工場の技術員からモントリオール本社の国際業務までの道があります。 5N Plus Careers
公式求人一覧
AZUR SPACE(ハイルブロン)のProject ManagerとProduction Plannerが2026年10月16日付、モントリオールの生産オペレーター(フランス語)が2025年9月29日付で載っています。 Official Job Listings

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社はカナダ・モントリオールです。 宇宙用セルはドイツ・ハイルブロンのAZUR SPACEが、半導体材料とウェーハは米国ユタ州セントジョージの工場が作ります。

主な勤務地・拠点

カナダ・モントリオール
5N Plusの本社です。 財務・管理の国際業務もここにあります。本社
ドイツ・ハイルブロン
AZUR SPACEの拠点で、多接合太陽電池を開発・製造しています。宇宙用セル
米国ユタ州セントジョージ
ゲルマニウム、InSb、GaAs、CdTe、CZTを半導体材料・ウェーハ・基板に加工する工場です。半導体材料・ウェーハ
公式採用の勤務地欄

5N Plusの製品・工程

  • CdTe・CZT
  • Ge・InSbウェーハ
  • エピタキシャル基板
  • 三接合・四接合宇宙セル
  • セルアセンブリ

半導体部門が扱う製品です。

応募前の準備

  1. 募集ページで採用法人(5N PLUSかAZUR SPACEか)と勤務地を見る。
  2. 材料・ウェーハ・セル・アセンブリのどの工程の募集かを求人票で読む。
  3. 自分の経験と担当工程の接点を整理する。
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

会社はAZUR SPACEの宇宙用セルの能力を2026年に25%増やし、セントジョージ工場を約50%拡張する計画です。

これからの材料

AZUR SPACEの能力増強
2024年35%、2025年30%の増強に続き、2026年にさらに25%増やす計画です。 公式発表
米国でのGaAs部品生産
米国防総省の資金11億円の受給先に選ばれ、セントジョージ工場でGaAs部品を国内生産する計画です。 公式発表

AZUR SPACEの能力を2026年に再増強

会社はAZUR SPACEの生産能力を2026年に25%追加で増やす計画です。 2025年に30%、2024年に35%増やしたのに続くもので、前工程と後工程の両方に投資し、自動化も進める計画です。 新しい能力は2026年後半から順に稼働する見込みです。

ユタ州セントジョージ工場の拡張

会社はセントジョージ工場を約50%拡張する計画です。 この工場はゲルマニウム、InSb、GaAs、CdTe、CZTを半導体材料・ウェーハ・基板に加工しています。 会社は2026年第3四半期に着工し、2027年後半までに完成させる予定としています。

米国防衛向けGaAs部品の国内生産

5N Plusは、GaAs部品の国内生産体制づくりに向けた米国防総省の資金11億円の受給先に選ばれたと発表しました。 生産拠点はセントジョージ工場で、米国内の認定供給元になる計画です。 国内供給元としての認定は今後の計画です。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

技術職の入口はScience and EngineeringとOperationsです。 技術員から研究開発の科学者、process engineer、保全技術員まであります。

Science and Engineering

研究開発・プロセス技術

技術員から研究開発の科学者、process managementまでの職群です。 化学・冶金などの学位を持つ人を想定しています。

公式採用情報
Operations

生産・設備・保全

オペレーター、チームリーダー、process engineer、保全技術員、plant engineer、在庫・物流までを含む職群です。

公式採用情報

応募前の3手

  1. 応募先が5N Plus本体かAZUR SPACEかを確かめる。
  2. 求人票にある製品、工程、勤務拠点と自分の経験を結び付ける。
  3. 掲載日と募集状態を応募直前に公式ページで見る。
公式採用へ

面接で使う技術語

  • III-V
  • CdTe
  • crystal growth
  • epitaxy
  • R&D
  • operations
  • process engineer
  • maintenance
  • production planning

5N Plusの公式採用ページにある職群の要約です。

他社との違いを一言で

参照資料一覧へ

出典11件

ほか3件

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