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精密機器・金型 ボールねじ・モーターコア金型・計測機器メーカー

黒田精工

半導体装置を動かすボールねじと、車載モーターコアの金型

駆動システムの受注は過去最高。
全社の損益を決めているのは金型の新規量産プロジェクトの立ち上げです。

黒田精工は、半導体製造装置向けの 低発塵クリーンアクチュエータ やボールねじと、車載用モーターコアの精密プレス金型を作る精密機器メーカーです。 2027年3月期第1四半期の駆動システム受注高 は32億円で、先四半期に続いて過去最高でした。

  • 2027年3月期1Q 駆動システム受注高 32億円 前年同期比124.2%増。 先四半期に続いて過去最高
  • 2027年3月期1Q 連結売上高 46億円 前年同期比29.3%増。 営業損失は0.6億円
  • 2027年3月期 会社予想 売上高 258億円 営業利益7.7億円、当期純利益3.3億円の見込み

2027年3月期1Q セグメント別売上高セグメント間の内部売上高を含む合計46億円に占める割合

  • 駆動システム21億円
  • 金型システム18億円
  • 機工・計測システム6.2億円

この会社の要点

向いている入口 開発

モーターコア金型の試作に関心がある人。

入口を選ぶ
主なリスク 金型の新規プロジェクトが先に費用を生む

2027年3月期第1四半期の金型システムは、売上高18億円に対し営業損失2.8億円でした。 新規プロジェクトの立上げによる一時的なコスト増と、減価償却費などの費用が先行しました。

強みとリスク
出典 出典一覧(16件)

公式 9件 / IR 3件 / 採用 4件

01立ち位置

何の会社として比べるか

半導体との接点は駆動システムです。 2026年3月期の売上高は金型システムがいちばん大きく、駆動システムは営業損失でした。 2027年3月期第1四半期は、駆動が黒字に戻り、金型が損失に転じています。

2026年3月期 実績

セグメント別の売上高と営業損益

2026年3月期 決算短信

セグメント別売上高

億円 · 内部売上高を含む
  • 金型システム 91億円
  • 駆動システム 64億円
  • 機工・計測システム 39億円

セグメント別営業損益

億円 · 絶対額の最大を基準
  • 駆動システム 損失 −1.8億円
  • 機工・計測システム 利益 1.7億円
  • 金型システム 利益 0.4億円
精密直動部品

ボールねじ

在庫品と注文生産品があります。 在庫品には小径デフレクタGTシリーズや高周速静音Fシリーズがあり、注文生産のチューブ式は軸径5~125mmの各種サイズ、循環数、精度等級に対応します。

  • 小径デフレクタGTシリーズ
  • 高周速静音Fシリーズ
  • サイドデフレクタADシリーズ
  • 注文生産 高周速静音FRシリーズ
直動ユニット

ボールねじアクチュエータ

ボールねじと直動案内機器をまとめた単軸ユニットです。 SCシリーズはクリーン度クラス3に対応し、半導体製造装置、クリーンルーム、医療分析機器への搭載を想定した設計です。

  • 低発塵クリーンアクチュエータSCシリーズ
  • SEシリーズ
  • SGシリーズ
  • 左右ねじアクチュエータ
精密プレス金型

モーターコア用精密プレス金型・プレス製品

Glue FASTECは接着剤で薄板を積層固着し、絶縁を保ったまま金型内で自動積層するシステムです。 LASER FASTECはYAGレーザーで小形の薄板積層品を量産します。 金型で作ったプレス製品も販売します。

  • Glue FASTEC
  • LASER FASTEC
  • FASTEC
  • MAGPREX
ゲージ・研削盤・要素機器

計測機器・工作機械

日本で最初の専業ゲージメーカーとして培ったゲージ技術を基に、計測機器、工作機械、要素機器を作っています。

  • 計測機器
  • 工作機械
  • 要素機器

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

第1四半期は駆動システムが黒字に戻った一方、金型システムの新規プロジェクトの費用が先行し、全社は営業損失0.6億円でした。 2026年3月期の売上高営業利益率は0.2%で、会社の中期目標4%~5%とは距離があります。

2026年3月期 連結実績

売上高195億円 / 営業利益0.3億円

売上高は前期比12.8%増でした。 経常利益は0.1億円、親会社株主に帰属する当期純損失は0.9億円です。 ドイツ子会社に関連する減損損失2.0億円と構造改革費用2.4億円を特別損失に計上しました。

2026年3月期 受注

受注高207億円 / 受注残高71億円

駆動システムは受注高77億円、期末の受注残高24億円でした。

2027年3月期1Q 連結実績

売上高46億円 / 営業損失0.6億円

受注高は61億円でした。 親会社株主に帰属する四半期純損失は0.1億円です。

2027年3月期 会社予想

売上高258億円 / 営業利益7.7億円

会社は2026年5月13日に公表した見込みを、第1四半期の決算でも変えていません。

2027年3月期1Q末 財政状態

総資産313億円 / 純資産122億円

自己資本比率は38.5%です。

2026年3月期 投資

設備投資28億円 / 研究開発費2.3億円

設備投資のうち金型システムは25億円で、主な設備は長野工場の建屋と機械設備です。

2027年3月期1Q セグメント別営業損益

億円 · 絶対額の最大を基準
  • 駆動システム 利益 2.7億円
  • 機工・計測システム 損失 −0.4億円
  • 金型システム 損失 −2.8億円

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、半導体製造装置向けのクリーンなアクチュエータと、金型内で積層まで終えるモーターコアの工法です。 駆動システムはねじゲージ製造の技術を、金型システムは精密治具などの研磨技術を原点にしています。

強み

  • 半導体・液晶装置向けの受注が過去最高

    2027年3月期第1四半期の駆動システム受注高は32億円で、前年同期比124.2%増、半導体・液晶関連装置市場向けの受注が高水準で続き、先四半期に続いて過去最高でした。 売上高も前年同期比52.3%増え、単体と米国子会社の改善で営業利益2.7億円の黒字に戻りました。

    2027年3月期 第1四半期決算短信
  • 設計から物流まで1つの工場で持つ

    かずさアカデミア工場は、ボールねじとアクチュエータの設計、加工、組立、品質検査、物流管理までを一貫して担います。 転造ボールねじは旭工場で作ります。 会社はこの体制で受注品から量産品までの短納期を実現しているとしています。

    駆動システム事業
  • クリーン環境向けアクチュエータ

    SCシリーズはクリーン度クラス3に対応する低発塵アクチュエータで、U字型ガイドレールで剛性と省スペースを両立した設計です。

    ボールねじアクチュエータ
  • 金型内で積層まで終える独自工法

    Glue FASTECは接着剤で薄板を積層固着し、金型内で自動積層まで行います。 ものづくり日本大賞の優秀賞や素形材産業技術賞の経済産業大臣賞を受けています。

    金型システム

リスク・検討点

  • 金型の新規プロジェクトが先に費用を生む

    2027年3月期第1四半期の金型システムは、売上高18億円に対し営業損失2.8億円でした。 新規プロジェクトの立上げによる一時的なコスト増と、減価償却費などの費用が先行しました。

    2027年3月期 第1四半期決算短信
  • 会社予想に残る不確定要素

    会社は、金型の新規プロジェクトの売上見込が未確定であることと、モーターコア大手顧客で生産計画の下方修正の情報があることを不確定要素に挙げています。

    2027年3月期 第1四半期決算短信
  • ドイツ子会社の赤字

    2026年3月期は、ドイツ子会社の赤字拡大が営業利益を押し下げました。 ドイツ子会社に関連する減損損失2.0億円と構造改革費用2.4億円を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は0.9億円でした。

    2026年3月期 決算短信
  • 半導体市況への依存

    会社は、駆動システムで半導体市況の変動リスクを分散するため、顧客ポートフォリオを見直し、非半導体分野の顧客基盤を強める方針です。

    2026年3月期 有価証券報告書

04待遇

採用窓口

新卒採用のエントリーはマイナビで受け付けています。 選考は1次から3次まであり、最後は個人面接とプレゼン課題です。

選考
エントリー後、説明会を兼ねた1次選考に申し込めます。 新卒採用情報 に内定までの流れが載っています。
研修
新入社員は約3週間の導入研修を経て配属され、配属先で工場実習や技術実習を含むOJTを受けます。 制度について に研修の一覧があります。
手当
資格取得者には公的資格手当が毎月の給与で支給され、受験料と当日の交通費も支給されます。
配属
内定者は2月の配属面談で希望する配属先を伝えます。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社は川崎市で、工場は千葉県の富津、かずさアカデミア、旭と、長野県の長野にあります。 支店・営業所は名古屋、大阪、太田、西東京、長野、京都です。

主な勤務地・拠点

本社
神奈川県川崎市幸区堀川町
かずさアカデミア工場
ボールねじとアクチュエータの設計から物流管理までの一貫生産工場
旭工場
転造ボールねじの工場
長野工場
金型とモーターコアの拠点。 ハイブリッド車向けモーターコアの量産ラインを立ち上げています
富津工場
機工・計測システムの機械装置に投資した工場
公式採用の勤務地欄

社員インタビューに登場する職種

  • 開発
  • 生産技術
  • 国内営業
  • 技術
  • 営業業務

職種名は社員インタビューの表記です。

応募準備

  1. マイナビからエントリーし、1次選考に申し込む
  2. 駆動・金型・機工計測のうち関心のある事業を決める
  3. 面接で配属先の工場と仕事の範囲を聞く
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

今期の焦点は、金型の新規プロジェクトが第3四半期以降に本格化し、会社予想の営業利益7.7億円に届くかです。 駆動システムは当初計画を上回る見込みです。

これからの材料

会社予想
会社は2027年3月期に売上高258億円、営業利益7.7億円を見込んでいます。 第1四半期決算短信 でも、この見込みを変えていません。
金型
ハイブリッド車向けモーターコアの量産を、長野工場と提携先、海外拠点で立ち上げる計画です。
駆動
会社は受注急増に対応して増産を進めながら、非半導体分野の顧客も増やす方針です。

ハイブリッド車向けモーターコアの量産

金型システムは、日系自動車メーカーのハイブリッド車向けモーターコアを2026年度に量産開始する計画です。 長野工場、紅忠黒田ラミネーション、海外生産拠点で量産ラインと設備の立ち上げを進めています。 会社は、今年販売開始を予定する大型量産プロジェクトの円滑な立ち上げに注力するとしています。

第3四半期以降の本格化と通期予想

会社は、金型の新規プロジェクトが第3四半期以降に本格的に始まる見込みとしています。 駆動システムは当初計画を上回る業績を見込んでいます。 新規プロジェクトの売上見込は未確定で、会社は通期予想を変えていません。

Vision2030の収益目標

会社は中期経営計画Vision2030で、精密領域と金型領域の二つで成長を図り、中期的に営業利益率4%~5%を安定して確保する体制を目指しています。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

まず駆動・金型・機工計測のどの事業で働きたいかを決め、その事業の今の損益と工場を結び付けて質問を作ります。

社員インタビュー

開発

社員インタビューの開発の社員は、金型事業部プレス部試作技術課の所属です。

公式採用情報
社員インタビュー

生産技術

社員インタビューの生産技術の社員は、技術本部プロセス開発推進室の所属です。 この部署は新工法・新プロセスの開発と、生産設備の測定の自動化を進めています。

公式採用情報
社員インタビュー

国内営業

社員インタビューの国内営業の社員は、駆動システム事業部営業部の所属です。

公式採用情報

応募前の3手

  1. ボールねじ・アクチュエータ、モーターコア金型、ゲージ・研削盤から1つ選ぶ
  2. 選んだ事業の第1四半期の損益と、会社が挙げた課題を読む
  3. 担当工場(かずさアカデミア、旭、長野、富津)での仕事を面接で聞く
公式採用へ

面接で使う技術語

  • Prototype
  • Press Die
  • Motor Core
  • Process Development
  • Automation
  • Measurement
  • Domestic Sales
  • Ball Screw
  • Actuator
  • Gauge

社員インタビューの所属は、金型事業部、技術本部、駆動システム事業部、機工・計測システム事業部、管理本部です。

他社との違いを一言で

  • ボールねじ・直動製品

    日本精工

    日本精工はボールねじ、NSKリニアガイド、モノキャリアを直動製品として選定ツールで扱います。黒田精工はボールねじを低発塵のSCシリーズなどのアクチュエータにまとめ、かずさアカデミア工場で設計から物流まで一貫して作ります。

  • ボールねじ

    THK

    THKは精密ボールねじと転造ボールねじを幅広く展開します。黒田精工は同じボールねじの事業の隣に、車載用モーターコアの金型とプレス製品の事業を持ちます。

  • ねじゲージ

    オーエスジー

    オーエスジーはねじ用限界ゲージや摩耗点検ねじゲージを作り、ねじゲージの校正サービスも行います。黒田精工はゲージの技術を計測機器と工作機械に広げ、ボールねじの事業もねじゲージ製造の技術から始めています。

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出典16件

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