薄膜形成 / ハイブリッドボンディング 半導体成膜・三次元集積装置メーカー
Piotech
PECVDで中国の工場の需要をつかみ、ALDと三次元集積を次の柱に育てる装置メーカー
中国の半導体工場向けに成膜装置を作る瀋陽の装置メーカー。
2025年12月期の売上高の78.9%がPECVDで、期末の受注残は約2,597億円です。
Piotechは PECVD・ALD・Gap Fillの成膜装置と三次元集積装置 を作る中国の装置メーカーです。 2026年上期の売上高 は687億円で、前年同期より49.1%増えました。
- FY2025 売上高 1,539億円 前年比58.9%増。 純利益218億円は34.7%増
- 2026年上期 売上高 687億円 前年同期比49.1%増。 非経常損益を除く純利益は86億円
- FY2025 研究開発投入 202億円 売上高の13.2%
FY2025 売上高の製品別構成連結売上高に対する比率
- PECVD78.9%
- ALD4.6%
- 混合ボンディング2.1%
- その他14.4%
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
Piotechの売上の大半はPECVDです。 ALDと混合ボンディング装置は伸び率が高い一方、売上に占める割合はまだ小さい段階です。
PECVDが売上の大半を占める
製品系列別の売上
連結売上高は1,539億円です。
受注残が年間売上を上回る
FY2025の売上高と期末の受注残・契約負債
PECVD
PF-300T系とPF-300M系のPECVD装置を並べます。 積層膜を成膜するNF-300H TEOS、ウエハ裏面に成膜するBianca、紫外線硬化装置のUpsilonもあります。
- PF-300T / PF-300T eX
- PF-300T Plus pX / uX
- PF-300M Supra-D
- NF-300M Supra-H
三次元集積
Pleioneシリーズ(標準機とHS機)は化合物半導体のウエハ再構成に使うチップ対ウエハの熔融接合装置です。 接着剤を使わず室温で直接接合し、良品チップだけを選んで接合できます。 高い生産性のまま、マイクロメートル級の位置合わせ精度を保ちます。
- Pleione(標準機)
- Pleione HS
顧客技術サービス
装置は北京、上海、武漢、合肥、天津、台湾などの100を超える生産ラインに入っています。 技術サービスセンターが昼夜を問わず毎日、顧客を支援します。
- 装置据付
- 量産立ち上げ
- 保守
- 技術支援
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
売上高はFY2023から毎年伸び、FY2025は1,539億円でした。 2026年上期も49.1%増え、粗利率は約9ポイント上がりました。
売上高1,539億円 / 純利益218億円
売上高は前年比58.9%増、親会社株主帰属純利益は34.7%増でした。 主力事業の粗利率は34.0%で、前年から6.90ポイント下がりました。
857億円
前年は流出でした。 期末の契約負債は1,145億円で、前年末から62.7%増えました。 会社は顧客からの前受金の大幅な増加を理由に挙げています。
売上高687億円 / 純利益317億円
売上高は前年同期比49.1%増、粗利率は約9ポイント上がりました。 純利益には、金融資産の評価益が前年同期より約226億円増えた分が入っています。 非経常損益を除く純利益は86億円で、861.9%増でした。
連結売上高の推移
2026年上期の売上高は687億円でした。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
PECVDの先端品が量産に入り、受注残は年間売上を上回ります。 2026年上期の研究開発投入は売上高の14.5%でした。
強み
- 先端品のPECVDが量産に入った
FY2025のPECVD売上は1,214億円で、前年比75.3%増えました。 新しいプラットフォームと反応室で開発したStack(ONO積層)、ACHM、Biancaが、先端メモリ・ロジックの顧客の検証を通って量産段階に入りました。
FY2025年次報告書 - 売上を上回る受注残
FY2025末の受注残は約2,597億円で、同じ年の売上高1,539億円を上回ります。 契約負債も1,145億円まで増えました。
FY2025年次報告書 - 成膜方式をそろえている
PECVD、ALD、SACVD、HDPCVD、Flowable CVDの各方式で、ロジック・メモリに要る100種類あまりの工程に対応します。
FY2025年次報告書
リスク・検討点
- 売上は中国大陸に集中
FY2025の売上は中国大陸の顧客から生じ、販売はすべて直販です。
FY2025年次報告書 - 上期の純利益は評価益が押し上げた
2026年上期の純利益317億円には、金融資産の評価益の増加分約226億円が含まれます。 本業に近い非経常損益控除後の純利益は86億円です。
2026年半期報告書 - 上期は現金の回収が落ちた
2026年上期の営業キャッシュフローは27億円で、前年同期比92.6%減りました。 会社は、顧客との支払条件の違いで販売代金の回収が一時的に減ったことを理由に挙げています。
2026年半期報告書 - 海外大手が先に入っている
会社は、競合の中心を海外の大手装置メーカーとしています。 装置の検証と導入には長い期間がかかり、海外大手は顧客の工場で先行しているとしています。
FY2025年次報告書
04待遇
採用窓口
公式採用ページの求人は職種と勤務地が具体的で、給与欄は「薪資面議」です。
- 給与
- 掲載求人の給与は面談で決める「薪資面議」です。 公式採用ページ に職種ごとの求人があります。
- 青島の求人
- 青島のRFアプリケーション職は、マイクロ波プラズマで人工炭素材料を合成する装置のマイクロ波系を担当します。
- 応募方法
- 履歴書を人事部門のメールアドレスへ送って応募します。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
本社とクリーン工場は瀋陽にあり、上海第二工場は2025年6月に稼働しました。 求人の勤務地は瀋陽、上海、海寧、合肥、武漢、青島です。
主な勤務地・拠点
- 瀋陽
- 本社・高等級クリーン工場第二工場も準備中
- 上海
- 第二工場子会社の所在地
- 浙江省・海寧
- 子会社の所在地求人勤務地(嘉興海寧)
- 合肥・武漢・青島
- 求人の勤務地青島は子会社の所在地
公式求人に出る職種
- 工艺(プロセス)
- 機械
- 電気
- ソフトウェア
- 調度システム
- データ
- RFアプリケーション
- 光学
- 客先品質
06これから
会社が次に取りにいくもの
次の柱の候補はALDと三次元集積装置です。 2026年上期は海外の顧客からも受注しました。
これからの材料
- ALD
- FY2025のALD売上は71億円で、前年比191.8%増えました。 FY2025年次報告書 に製品系列別の売上があります。
- D2W接合
- Pleioneはチップ対ウエハの熔融接合装置で、化合物半導体のウエハ再構成に使われます。 Pleione製品ページ に特長があります。
ALDが伸び始めた
FY2025のALD売上は71億円で、前年比191.8%増えました。 PE-ALDのSiO2、SiN、SiCO装置の量産が増え、Thermal-ALDのTiN装置も初号機が顧客の検証を通りました。 ALDは売上高の4.6%で、まだ小さな柱です。
ハイブリッドボンディング
FY2025の混合ボンディング装置の売上は32億円で、前年比41.9%増えました。 ウエハ対ウエハの装置は再受注を得て量産で使われ、新世代の高速・高精度機は顧客での検証に入りました。 HBM向けのチップ対ウエハ混合ボンディング装置も製品に持ちますが、混合ボンディング装置の売上は売上高の2.1%です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
薄膜をつくる仕事か、チップやウエハを高精度で接合する仕事かを選び、自分の測定経験と結びつけます。
応募前の2手
- PECVD / ALD / Gap Fill / Hybrid Bondingから関わりたい製品を選ぶ
- 膜厚・応力・均一性・位置合わせ精度・稼働率のうち、自分が扱った数値を用意する
面接で使う技術語
- PECVD
- ALD
- 膜厚
- 均一性
- Gap Fill
- チャンバー
- RF
- ガス供給
- 搬送
- 電気制御
他社との違いを一言で
- CVD装置
Applied Materials
会社はGartnerの統計として、CVD市場はAMAT・LAM・TELの三社で世界の約70%を占めるとしています。
- CVD装置
Lam Research
CVD市場の上位三社のひとつです。会社は海外大手が顧客の工場で先行していると見ています。
- CVD装置・ウエハ接合
東京エレクトロン
CVDの上位三社に入り、ウエハ接合装置でもEV Groupと並んで世界の大半を占めると会社は見ています。
- ウエハレベルの三次元集積
EV Group
会社は、ウエハ接合装置の市場はEV GroupやTELなどが大半を占めるとしています。PiotechはW2WとD2Wの両方の接合装置を持ちます。
出典6件
- 公式 Piotech 公式会社案内
- 公式 Pleione 300 チップ対ウエハ熔融接合
- 採用 Piotech 人材採用
- IR FY2025年次報告書
- IR 2026年半期報告書
- 公式 Piotech 製品一覧