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建材機器 クリーンルーム・データセンター用二重床

センクシア

クリーンルームの床と鉄骨の柱脚を作る旧日立機材

半導体工場との接点は、重い製造装置を載せるクリーンルーム用のアルミダイカスト製二重床です。
2025年3月期の営業利益率14.5%の建材メーカーを、ノーリツ鋼機が2026年2月に682億円で買いました。

センクシアは クリーンルーム用フロア と鉄骨の柱脚を作る国内の建材メーカーです。 2026年2月にノーリツ鋼機が 取得対価682億円 で全株式を取得しました。

  • 2025年3月期 売上高 354億円 ノーリツ鋼機の臨時報告書による。 前期比3.5%増
  • 2025年3月期 営業利益 51億円 営業利益率14.5%。 2023年3月期は16.8%
  • ノーリツ鋼機の取得対価 682億円 うち暫定ののれん646億円。 2025年3月期営業利益の13.3倍

ノーリツ鋼機 部品・材料セグメントの2026年12月期中間期売上(センクシアは2月2日以降)

  • センクシアグループ152億円
  • テイボーグループ61億円

この会社の要点

向いている入口 商品開発(新卒・中途)

4年制大学と大学院を卒業見込みの人が対象です。 中途採用は知見と希望に合わせて構造系商品や内装系商品の部署へ配属されます。

入口を選ぶ
主なリスク 2025年度の売上が前の期より小さい

会社概要の2025年度(2026年3月期)の売上高320億円は、ノーリツ鋼機の臨時報告書にある2025年3月期の354億円を下回ります。

強みとリスク
出典 出典一覧(28件)

公式 15件 / IR 2件 / 採用 9件 / ニュース 2件

01立ち位置

何の会社として比べるか

センクシアは、二重床と鉄骨造の構造部材を開発・製造し、施工管理まで担う国内の建材メーカーです。 2025年3月期の売上高は354億円で、2026年2月にノーリツ鋼機の完全子会社になりました。

売上高と営業利益

2023年3月期〜2025年3月期はノーリツ鋼機の臨時報告書、2025年度は会社概要

ノーリツ鋼機 臨時報告書

売上高

億円 · 3月決算
  • 2023年3月期 327億円
  • 2024年3月期 342億円
  • 2025年3月期 354億円
  • 2025年度(2026年3月期) 320億円

営業利益

億円 · 3月決算
  • 2023年3月期 54億円
  • 2024年3月期 50億円
  • 2025年3月期 51億円
2026年12月期 中間期

ノーリツ鋼機の部品・材料セグメントでの位置

ノーリツ鋼機 半期報告書

部品・材料セグメントの売上収益

億円 · センクシアグループは2026年2月2日〜6月30日、テイボーグループは2026年1月〜6月
  • センクシアグループ 152億円
  • テイボーグループ 61億円
クリーンルーム用二重床

クリーンルーム用フロア(CR)

重量化が進む製造装置の荷重に対応する超重荷重パネルをそろえたクリーンルーム用の二重床で、1964年から販売しています。 パネルはアルミダイカスト製で、FEM解析と湯流れ解析を使って軽量化しています。 空気を通すグリルタイプとパンチングタイプがあり、地震時のパネル固定や機器の転倒防止固定、通気量を調整するスライドシャッターをオプションで付けられます。

  • グリルタイプ G600L-55
  • パンチングタイプ A600L-P14.5
  • A600L / XA600L / MX600L
  • X600L / WX600L
データセンター用二重床

データセンター・電算室用フロア

アルミダイカスト製フロアは1960年代から販売しています。 会社は納入実績を国内No.1に位置づけています。 帯電防止タイルを貼った仕上げで、表面抵抗値は5.0×10^8Ω以下です。 業界初とする埋め込みレールパネルでサーバーラックを床に直接固定する「フリーラックフロア」と、サーバーを地震から守る免震床システムを組み合わせられます。

  • アルミダイカスト製パネル
  • サーバーラック耐震固定システム「フリーラックフロア」
  • 免震床システム
鉄骨造の構造部材

構造部材・制震ダンパ・耐震補強

鉄骨造の柱脚「ハイベース工法」は1972年に販売を始め、2026年4月に「ハイベースNEO-R工法」を出しました。 会社は、柱絞り通しダイアフラム「スマートダイア工法」と鉄骨ばり貫通孔補強の「ハイリング工法」を国内初の標準化商品に位置づけています。 制震ダンパは1997年9月に発売し、耐震補強システムは無溶接接合を特長にしています。

  • ハイベースNEO-R工法
  • スマートダイアII工法
  • ハイリングIII工法
  • 油圧式制震ダンパ「ハイビルダム」

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

売上は2025年3月期まで3期続けて増えましたが、利益は下の段ほど減っています。 営業利益は51億円で横ばいに近く、当期純利益は2年で43.4%減りました。

2025年3月期 売上高・営業利益

売上高354億円 / 営業利益51億円

ノーリツ鋼機の臨時報告書による値で、営業利益率は14.5%です。 2023年3月期は売上高327億円・営業利益54億円、2024年3月期は売上高342億円・営業利益50億円でした。

2023年3月期〜2025年3月期 経常利益・当期純利益

経常利益47億円→40億円 / 当期純利益37億円→21億円

ノーリツ鋼機の臨時報告書による値です。 売上高が2年で増えた一方、当期純利益は43.4%減りました。 2025年3月期末の純資産は292億円、純資産を総資産で割った比率は38.5%です。

2025年度(2026年3月期) 売上高

320億円

センクシアの2025年度の売上高は320億円です。 2025年3月期は354億円でした。

ノーリツ鋼機による取得

取得対価682億円 / 暫定ののれん646億円

企業結合日は2026年2月2日で、議決権の100%を現金578億円と債務の引受けで取得しました。 引き受けた負債には長期借入金163億円が含まれます。 のれんは取得原価の配分が終わる前の暫定的な計算に基づく金額です。

2026年12月期中間期 取得日以降の業績

売上収益152億円 / 中間利益21億円

ノーリツ鋼機の連結に入った2026年2月2日から6月30日までの値です。 1月〜6月の部品・材料セグメント売上213億円のうち71.4%にあたります。

2025年3月期の利益の段階

億円 · 臨時報告書
  • 営業利益 51億円 2023年3月期は54億円
  • 経常利益 40億円 2023年3月期は47億円
  • 当期純利益 21億円 2023年3月期は37億円

当期純利益の推移

億円 · 3月決算
  • 2023年3月期 37億円
  • 2024年3月期 23億円
  • 2025年3月期 21億円

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、1964年からのクリーンルーム用フロアと二重床全般の納入実績、自社の試験設備に支えられた構造部材の標準化商品です。 弱点は、国内建設市場への集中と、暫定ののれん646億円を計上した買収価格です。

強み

  • クリーンルームの床を60年近く納めてきた実績

    クリーンルーム用フロアは1964年に発売し、超重荷重パネルまでそろえています。 ノーリツ鋼機は取得目的に、半導体産業をはじめとする企業の設備投資増大に伴うクリーンルームやデータセンター需要に応えていることを挙げました。 半導体との接点は、この床と、親会社が取得目的に書いたクリーンルーム需要の一文です。

    ノーリツ鋼機 臨時報告書(センクシア株式の取得)
  • 二重床の名前を作った会社

    「フリーアクセスフロア」の名称は前身の日立機材の商品名が一般化したもので、事業として約60年の実績があります。 オフィス、データセンター、クリーンルーム、免震床、床吹出空調までを1社で扱い、施工は自社の施工管理部門が管理・監督して協力施工会社が行います。

    フリーアクセスフロア
  • 2桁の営業利益率

    営業利益率は2023年3月期16.8%、2024年3月期14.6%、2025年3月期14.5%でした。 2025年3月期の営業利益は51億円で、建材の製造販売と施工管理を組み合わせた事業で2桁の利益率を保っています。

    ノーリツ鋼機 臨時報告書(センクシア株式の取得)
  • 自社の試験設備と第三者評定

    振動台、実大の構造実験フレーム、床板の載荷試験機、搬送台車を模擬するローリングロード試験機、空調試験室を自社で持ちます。 国土交通大臣認定や日本建築センターの評定を取得し、工法の性能を第三者に示しています。

    センクシアの研究・開発

リスク・検討点

  • 2025年度の売上が前の期より小さい

    会社概要の2025年度(2026年3月期)の売上高320億円は、ノーリツ鋼機の臨時報告書にある2025年3月期の354億円を下回ります。

    会社概要
  • 利益が下の段ほど細っている

    2023年3月期から2025年3月期にかけて、営業利益は54億円から51億円、経常利益は47億円から40億円、当期純利益は37億円から21億円に減りました。 営業利益に比べ、経常利益と当期純利益の減り方が大きくなっています。 買収時に引き受けた負債には長期借入金163億円が含まれます。

    ノーリツ鋼機 臨時報告書(センクシア株式の取得)
  • 暫定ののれん646億円

    ノーリツ鋼機の取得対価682億円のうち、暫定ののれんが646億円です。 取得対価は2025年3月期の営業利益の13.3倍にあたります。 親会社は中計FY30のROE向上につなげると書いています。

    ノーリツ鋼機 2026年12月期 半期報告書
  • 国内だけの事業基盤

    2021年11月に米国子会社SENQCIA MAXCOとチェーン事業の子会社を売却し、拠点は本社と国内9支店、関東製作所です。 親会社は取得を海外比率の高いグループのリスクヘッジと位置づけており、国内建設市場の動きに業績が集中します。

    沿革
  • 半導体需要は建屋工事を通じた間接需要

    クリーンルーム用フロアは製造装置ではなく工場の建屋に入る部材です。 親会社は取得目的に、半導体産業をはじめとする企業の設備投資増大に伴うクリーンルーム需要を挙げています。

    ノーリツ鋼機 2026年12月期 半期報告書

04待遇

給与、初任給、休日、手当

2027年度新卒の初任給は大学院卒27万100円、大学卒25万3,600円で、年間休日は123日です。 社員352名の平均年齢は43.6歳で、2022年度と2023年度の採用はすべて中途採用でした。

初任給と中途採用の月給下限

円 · 新卒は2025年10月の初任給、中途は募集要項の下限
  • 中途 商品開発 30万8,400円
  • 中途 施工管理 28万9,700円
  • 中途 営業 28万6,700円
  • 新卒 大学院卒 27万100円
  • 新卒 大学卒 25万3,600円
新卒の初任給
2027年度新卒の商品開発職で、大学院卒27万100円、大学卒25万3,600円です。 賞与は年2回で、条件は 2027年度 新卒採用 商品開発 募集要項 に載ります。
中途採用の給与
施工管理は28万9,700円〜42万5,100円、営業は28万6,700円〜40万8,100円で、商品開発は30万8,400円からです。 勤務地はいずれも東京の本社です。
勤務時間と休日
フレックスタイム制で、本社の所定労働時間は9:00〜17:45です。 完全週休2日制で年間休日は123日です。
社員の構成
平均年齢43.6歳、男女比率は男性76%・女性24%、有給休暇の平均取得日数は16日です。 中途採用比率は2021年度94%、2022年度と2023年度は100%でした。 1分で分かるセンクシア で一覧できます。
退職金と福利厚生
退職金は確定拠出年金、確定給付年金、退職一時金の3つで構成されます。 カフェテリアプラン、財形貯蓄、資格取得の報奨金、住宅手当があります。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社は東京都港区東新橋にあり、商品開発と中途採用の3職種の勤務地はいずれも本社です。 生産は埼玉県熊谷市の関東製作所が担い、営業拠点は札幌から福岡まで国内9支店です。

主な勤務地・拠点

本社・東京支店
東京都港区東新橋二丁目3番17号(モメント汐留)商品開発・施工管理・営業の勤務地
関東製作所
埼玉県熊谷市三ヶ尻。 フロア商品と構造商品の一部を生産し、2023年にフリーアクセスフロアの生産ラインと事務所棟を持つ新棟を建てました。本社・関東製作所等の設備の帳簿価額は26億円
国内支店
札幌、東北(仙台)、関東(高崎)、中部(名古屋)、北陸(金沢)、関西(大阪)、中四国(広島)、九州(福岡)
グループ会社
株式会社免制震ディバイス(免震・制震装置の設計、製作、施工支援、維持管理)2025年1月にグループ会社化
公式採用の勤務地欄

事業部・部門

  • フロア事業部
  • 基礎事業部
  • デバイス事業部
  • 免制震事業部
  • 耐震補強事業部
  • 研究開発部
  • SCM部

クリーンルーム用・データセンター用の二重床はフロア事業部、柱脚などの構造部材は基礎事業部とデバイス事業部の担当です。

選考の流れ

  1. エントリーフォームから応募し、書類選考を受ける
  2. 一次面接とWeb適性テストを採用拠点か本社、またはオンラインで受ける
  3. 本社で最終面接を受ける(希望すれば事前に社員座談会)
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

ノーリツ鋼機は、クリーンルームとデータセンターの需要を背景にセンクシアの製品群の需要拡大を見込んでいます。 会社自身は柱脚・接合部の新商品と、雨水貯留槽による土木分野への参入を進めています。

これからの材料

クリーンルーム・データセンター
取得目的として、半導体産業をはじめとする企業の設備投資増大に伴うクリーンルームやデータセンター需要に応えている点が ノーリツ鋼機 半期報告書 に書かれています。
構造部材の新商品
2026年4月にハイベースNEO-R工法を、2026年5月にスマートダイアII工法の鋳鋼タイプ(適用柱板厚最大40mm)を発売しました。
雨水貯留槽
アクアキャッチSSは技術評価認定を取得し、2026年8月に販売を始めました。 空隙率は95%以上です。 販売開始のお知らせ に仕様が載ります。

クリーンルームとデータセンターの需要の取り込み

ノーリツ鋼機は、クリーンルームやデータセンターの需要を背景に市場成長が見込まれる分野で、センクシアの製品群は持続的な需要拡大が期待されると書いています。 超重荷重パネル、サーバーラックを直接固定するフリーラックフロア、免震床がその受け皿です。 ノーリツ鋼機の2026年1〜6月の中間期では、センクシアの加入で部品・材料事業の業績が大きく伸びました。

柱脚・接合部の新商品

2026年4月にせん断耐力を高めた「ハイベースNEO-R工法」を発売し、2026年5月には「スマートダイアII工法」に鋳鋼タイプを加えて適用柱板厚を最大40mmに広げました。 大型鉄骨造の設計条件に対応する範囲を広げています。 鋳鋼タイプは受注生産品で、適用下階柱サイズは□600から□800までの5サイズです。

雨水貯留槽で土木分野へ

プラスチック製の雨水貯留槽・浸透槽「アクアキャッチSS」は雨水貯留浸透技術協会の技術評価認定を取得し、2026年8月に販売を始めました。 空隙率は95%以上で、建築用構造部材で培った構造技術を使っています。

ノーリツ鋼機グループでの成長

ノーリツ鋼機は本件を新たな成長の柱を構築する「新領域」への投資で、部品・材料セグメントの周辺領域を広げる事業と位置づけました。 中間期のセグメント売上213億円のうち、2月2日以降の5か月分の152億円をセンクシアグループが占めます。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

クリーンルーム用フロア、データセンター用フロア、柱脚・接合部のどれに関わりたいかを決め、新卒なら本社の商品開発職として準備します。

技術系

商品開発(新卒・中途)

新卒の2027年度採用で唯一募集している職種で、勤務地は本社です。 社員それぞれが開発テーマを持ち、ニーズ調査から商品開発、リリースまでを一貫して担当します。 中途採用では構造系商品や内装系商品などから配属部署を決めます。

公式採用情報
技術系

施工管理(中途)

当社商品の施工管理を、構造部材(ハイベース)か耐震補強部材のどちらかで担当し、工程管理や作業方法の指示を行います。 募集要項の一覧ではフロア部材も担当の対象に挙げています。 勤務地は東京の本社です。

公式採用情報
ビジネス系

営業(中途)

設計事務所やゼネコンに当社商品を設計へ織り込んでもらい、契約につなげます。 現在の募集は東京本社の耐震補強事業部門で、既存顧客との取引と新規開拓の両方があります。

  • Specification Sales
  • General Contractor
  • Architect
公式採用情報

応募前の3手

  1. クリーンルーム用フロアのG600L-55かA600L-P14.5を選び、荷重と通気の要求が半導体工場でなぜ厳しいかをノートに書く
  2. 2023年3月期から2025年度までの売上高と利益の推移を書き出し、減収と減益の理由を面接で聞く問いにする
  3. 募集要項の職種、勤務地、初任給、選考の流れを公式ページから書き出す
公式採用へ

面接で使う技術語

  • Product Development
  • Structural Test
  • FEM
  • Raised Floor
  • Column Base
  • Construction Management
  • Steel Structure
  • Seismic Retrofit
  • Schedule
  • Quality

新卒の募集は4年制大学と大学院の卒業見込みの人が対象の商品開発職です。

他社との違いを一言で

  • クリーンルーム用のアルミ製二重床

    Lindner

    Lindnerのクリーンルーム用床ALUVENTは高品質のダイカストアルミパネルに穴を開けた通気パネルで、開孔は最大45%、点荷重は5kN(10kN)から10kN(20kN)です。用途に電子・半導体技術のクリーンルームを挙げています。センクシアのクリーンルーム用フロアもアルミダイカスト製で、グリルタイプとパンチングタイプがあり、1964年から販売しています。

  • データセンター用の二重床

    Tate

    Tateは120年以上の歴史を持ち、データセンターのインフラと二重床を手がけています。センクシアはデータセンター用にアルミダイカスト製パネル、サーバーラックを床に直接固定するフリーラックフロア、免震床システムを扱います。

  • 鉄骨造の露出型柱脚

    岡部

    岡部の露出型柱脚工法「ベースパック」は1986年に発売され、2025年9月の刷新で適用柱サイズを□800まで、最大柱板厚を40mmまで広げました。センクシアの露出型柱脚「ハイベース工法」は1972年に販売を始め、2026年4月にハイベースNEO-R工法を出しています。

参照資料一覧へ

出典28件

ほか20件

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