SemiMapサイト内検索

半導体材料製造装置 SiC・酸化ガリウム結晶育成装置

第一機電

高周波加熱でSiCと酸化ガリウムの単結晶を育てる装置メーカー

パワー半導体の材料になるSiCや酸化ガリウムの単結晶を育てる装置メーカーで
2~8インチのSiCを育成する昇華法の量産装置を持ちます。

第一機電は SiC単結晶育成装置 などの化合物半導体向け装置を2002年に売り出しました。 いまは 昇華法装置S278・S380 で2~8インチのSiC単結晶を育てます。

  • 茨城2工場の合計面積 3,764㎡ 装置製造の第1工場1,730㎡、実験・受託の第2工場2,034㎡
  • 平均勤続年数 15.1年 平均年齢44歳、3年定着率100%
  • 有給休暇の取得割合 87.8% 2024年度、平均月残業12.9時間

社員の男女比

  • 男性7割
  • 女性3割

この会社の要点

向いている入口 開発(新卒)

SiCや酸化ガリウムの結晶を育てる装置そのものを考えたい理系学生。

入口を選ぶ
主なリスク パワーエレクトロニクスは8分野のうちの1つ

装置の用途は、パワーエレクトロニクス、航空宇宙、次世代自動車、先進医療機器など8分野に広がります。 パワーエレクトロニクス向けに挙がる製品は、溶液法装置、昇華法装置、EFG装置など5製品です。 ホットプレスや焼結装置も同じ会社の製品群に並びます。

強みとリスク
出典 出典一覧(16件)

公式 13件 / 採用 3件

01立ち位置

何の会社として比べるか

SiCや酸化ガリウムの単結晶を、最高1900~2500℃の加熱で育てる・処理する装置を作る会社です。 装置は茨城の2工場で作り、実験と受託生産も受けます。

加熱温度

半導体向け装置の最高温度

昇華法装置

装置別の最高加熱温度

単位:℃、昇華法装置を100
  • SiC昇華法装置 2,500℃
  • SiC・AlN溶液法装置 2,300℃
  • 酸化ガリウムEFG装置 2,200℃
  • RTA炉(処理温度) 1,900℃
工場

茨城2工場の役割

会社概要

工場面積

茨城県北茨城市・合計3,764㎡
  • 第1工場(装置製造) 1,730㎡
  • 第2工場(実験・受託) 2,034㎡
昇華法装置

SiC単結晶育成

SiCのバルク結晶(大きな塊の単結晶)を育てる装置です。 原料を真空や不活性ガス中で加熱して昇華させ、種結晶に析出させます。 対象は2~8インチのSiC単結晶で、最高2500℃、圧力は10~100torr±1torrで制御します。 会社はSiCバルク育成で数多くの実績を持つ量産装置とうたいます。

  • S278
  • S380
溶液法装置

SiC・AlN単結晶育成

融液の界面にシード(種結晶)を浸し、シード軸とるつぼを動かしながら単結晶を育てます。 対象は2~8インチのSiC・AlN単結晶で、最高2300℃です。 会社は低温度域・低電力での育成を特長に挙げます。

  • 溶液法装置
高温急冷アニール装置(RTA炉)

ウェーハ熱処理

イオン注入後の活性化を目的とした熱処理装置です。 反応炉と冷却室を分けたシャトル方式で、急加熱と急冷却を両立します。 4~6インチのウェーハを最高1900℃、1枚20分で処理します。 イオンテクノセンターがこの装置で活性化アニールの受託を行っています。

  • RSA-04
  • RSA-06
EFG単結晶育成装置

酸化ガリウム単結晶育成

酸化ガリウム単結晶の育成に使われる装置です。 会社は電力ロスが極めて少ない未来の半導体素材を育てる装置と位置づけます。 EFG法は板状・円筒状・角柱状など結晶の形を制御できる育成法で、対象は2~6インチ、最高2200℃です。

  • EFG単結晶育成装置
丸型チャンバー引上げ装置(CZ法)

酸化物・Si単結晶育成

CZ(チョクラルスキー)法で単結晶を引き上げる装置で、会社はCZ法育成炉のベストセラーと位置づけます。 LT/LN、サファイア、Siなどに使い、出力は10~200kWです。 自社考案のADC制御で、シードタッチ後の育成を自動化しました。

  • 丸型チャンバー引上げ装置

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

結晶育成装置は高周波誘導加熱で結晶を育てます。 SiCでは2~8インチを対象にした装置を2方式で持ち、酸化ガリウムとRTA炉は6インチまでです。

設立

1991年

第一電通から独立して設立し、1993年に高周波誘導加熱を使う結晶育成装置と工業炉の製造・販売を始めました。

茨城第1工場

1,730㎡

装置を組み立てる、装置製造専門の工場です。

茨城第2工場

2,034㎡

実験・受託専門の工場で、第1工場より304㎡広い面積を持ちます。

平均勤続年数

15.1年

平均年齢は44歳で、2022年4月入社の3年定着率は100%です。

装置別の対象径(上限)

単位:インチ、8インチを100
  • SiC昇華法装置 8インチ
  • SiC・AlN溶液法装置 8インチ
  • 酸化ガリウムEFG装置 6インチ
  • RTA炉 6インチ

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、加熱源の高周波電源から結晶の自動育成制御までを自社で持つことです。 顧客は導入前に、自社の実験設備で条件を試せます。

強み

  • SiCバルク育成の量産装置を持つ

    昇華法装置S278・S380は2~8インチのSiC単結晶が対象で、会社はSiCバルク育成で数多くの実績を持つ量産装置とうたいます。 1torrから大気圧まで、微量な圧力制御ができます。

    昇華法装置 S278/S380
  • 加熱源の高周波電源を自社で作る

    IGBT・SiCインバータ式、真空管式など4系列の高周波電源をそろえます。 電源変動が±10%あっても、出力変動は±0.05%以内に収まります。 研究開発用から量産設備まで対応します。

    高周波電源
  • 導入前に試せる実験設備

    400~3000℃に対応した装置を常時動かせる状態で管理し、顧客の事前検証に貸し出します。 小ロットの受託生産も引き受けます。 Phoenics・JMAGで炉内の温度分布を事前に解析することもできます。

    オープンラボ
  • 結晶の自動育成制御

    CZ炉は自社考案のADC制御で、シードタッチ後の育成を自動で進めます。 結晶重量を測るロードセルの最小分解能は1/100000です。

    丸型チャンバー引上げ装置(CZ法)

リスク・検討点

  • パワーエレクトロニクスは8分野のうちの1つ

    装置の用途は、パワーエレクトロニクス、航空宇宙、次世代自動車、先進医療機器など8分野に広がります。 パワーエレクトロニクス向けに挙がる製品は、溶液法装置、昇華法装置、EFG装置など5製品です。 ホットプレスや焼結装置も同じ会社の製品群に並びます。

    事業紹介
  • RTA炉の多数枚処理は4インチまで

    RTA炉の処理寸法は4~6インチです。 多数枚の同時処理ができるのは4インチウェーハの場合で、枚葉では1枚20分かかります。

    高温急冷アニール装置(RTA炉)
  • 工場は都心から特急で約2時間

    装置を作る2工場は茨城県北茨城市にあります。 品川駅から高萩駅まで特急で約2時間、そこからタクシーで約15分の距離です。

    会社概要

04待遇

給与、初任給、休日、手当

休みを取りやすく、長く勤める人が多い会社です。 平均年間休日は125日、有給休暇の取得割合は87.8%です。

休暇と定着の数字

採用情報の公表値(%)
  • 3年の定着率 100%
  • 育児休職の取得割合 99.8%
  • 有給休暇の取得割合 87.8%
勤務時間
9:00~17:30です。 昼休みは12:00〜12:45で、午前と午後に10分ずつ休憩があります。 新卒採用 募集要項
賞与と昇給
賞与は6月と12月の年2回で、期末賞与は業績で決まります。 昇給は毎年4月です。 新卒採用 募集要項
福利厚生
退職金(勤続3年以上)、財形貯蓄、資格取得・研修補助、育児休業や時短勤務の制度があります。 新卒採用 募集要項
残業
2024年度の平均月残業時間は12.9時間です。 平均年齢は44歳です。 採用情報

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社は東京都調布市、装置を作る2工場は茨城県北茨城市にあります。 募集の勤務地は茨城工場か東京本社です。

主な勤務地・拠点

東京本社
東京都調布市下石原にあり、京王線調布駅北口から徒歩約10分です。
茨城第1工場
装置製造専門の工場で、面積は1,730㎡です。
茨城第2工場
実験・受託専門の工場で、面積は2,034㎡です。 第1工場と同じ北茨城市中郷町にあります。
会社概要

面接で使う技術語

  • 昇華法
  • 溶液法
  • EFG法
  • CZ法
  • 高周波誘導加熱
  • ADC制御
  • 活性化アニール
  • ロードセル

製品ページと設計教育に出てくる工程名・技術名です。

応募前の3手

  1. 昇華法装置S278/S380の仕様を読む
  2. 設計教育の高周波誘導加熱を予習する
  3. 茨城工場と本社の配属先を聞く
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

半導体材料向けでは、酸化ガリウムのEFG装置、SiC・AlNの溶液法装置、SiC素子を使った自社電源を手がけます。

これからの材料

酸化ガリウム
EFG装置で2~6インチの単結晶を育て、会社は未来の半導体素材と位置づけます。 EFG単結晶育成装置
SiC・AlN
溶液法装置で2~8インチの単結晶を、低温度域・低電力で育てます。 溶液法装置
高周波電源
SiCインバータ式のHPIシリーズを含む4系列で、研究開発用から量産設備まで対応します。 高周波電源

酸化ガリウム単結晶

会社は酸化ガリウムを電力ロスが極めて少ない未来の半導体素材と位置づけます。 EFG装置で2~6インチの単結晶育成に対応し、温度や結晶重量のデータをすべて出力できます。 酸化ガリウムは、会社が未来の半導体素材と位置づける材料です。

SiC・AlNの溶液成長

溶液法装置は2~8インチのSiC・AlN単結晶を対象に、低温度域・低電力での育成を掲げます。 長時間育成でも安定した制御を保ち、周波数切替式も選べます。 会社が溶液成長法の開発用SiC単結晶育成装置を売り出したのは2004年です。

SiC素子を使った自社電源

2013年にSiCモジュールを採用した新型高周波電源の開発を始めました。 2015年にHPI・MEIシリーズとして売り出し、省スペースと省電力を両立させています。 会社は高周波電源を研究開発用途から量産設備まで向けにそろえます。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

技術系の入口は、理系学部が対象の開発・設計と、全学部が対象の製造・メンテナンスの2つに分かれます。

新卒採用

開発(新卒)

理系学部を対象にした技術系の募集です。 入社後の設計教育では、機械図面から高周波誘導・抵抗加熱技術まで学びます。

新卒採用 募集要項
新卒採用

電気設計(新卒)

理系学部を対象にした設計職です。 設計教育は電気設計と高周波誘導・抵抗加熱技術を扱います。

新卒採用 募集要項
新卒採用

機械設計(新卒)

理系学部を対象にした設計職です。 設計教育は機械図面の基礎から始まります。

新卒採用 募集要項

応募前の2手

  1. 理系は開発・設計、全学部は製造を選ぶ
  2. 筆記試験と1〜2回の面接に備える
公式採用へ

面接で使う技術語

  • 開発
  • 高周波誘導加熱
  • 電気設計
  • 高周波電源
  • 機械設計
  • 機械図面
  • ソフト設計
  • 制御ソフト
  • メンテナンス
  • 技術系

勤務地は茨城工場または東京本社です。

他社との違いを一言で

  • 半導体向けCZ育成炉

    Linton Crystal Technologies

    LintonはKX240・KX320・KX360を半導体用の結晶育成炉として掲げ、ホットゾーンは200mm・250mm・300mmウェーハ向けです。第一機電のSi関連はCZ炉と多結晶Si凝固装置で、半導体材料ではSiC・酸化ガリウムの育成装置を持ちます。

  • 研究用結晶育成炉

    Materials Research Furnaces

    MRFはCZ・Bridgman・Stepanov法の育成炉を持ち、最高温度は2600°C、結晶は直径50mm・高さ200mmの研究室規模です。SiC結晶育成向けの特注設計も手がけています。第一機電はSiCで2~8インチを対象にした量産装置を持ちます。

  • 結晶育成炉システム

    Thermal Technology

    Thermal TechnologyはCZ・EFG・キロプロス法の育成炉とADC(自動直径制御)を持ちます。第一機電もEFG装置とADC制御を持ち、EFGは酸化ガリウム単結晶の育成に使われています。

参照資料一覧へ

出典16件

ほか8件

他の半導体企業と比べる