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分析・科学計測機器 ラマン・赤外の分光分析装置

日本分光

光でウェーハを壊さず測る八王子の分析機器メーカー

光分析機器と分離分析機器を中心に100種類以上の分析機器を開発するメーカーで
売上高89億円、(2025年7月期)の規模です。 SiCやシリコンのウェーハを壊さず測る装置で半導体とつながります。

日本分光は 光分析機器と分離分析機器 を中心に100種類以上の分析機器を開発するメーカーです。 ラマン分光で SiCウェーハのキャリア濃度 を非破壊・非接触で測れます。

  • 2025年7月期 売上高 89億円 募集理由に「近年も安定した売上成長」と書く規模
  • 従業員数 305名 2026年4月。 2025年10月の290人から15人増
  • 中途技術営業の年収例 750万円 40歳・係長の例。 30歳の例は580万円

全国サービスセンター10拠点の所在地域

  • 関東(つくば・東京・八王子・横浜)4拠点 / 40%
  • 北海道・東北(札幌・仙台)2拠点 / 20%
  • 中部・近畿(名古屋・大阪)2拠点 / 20%
  • 中国・九州(広島・福岡)2拠点 / 20%

この会社の要点

向いている入口 研究開発(2027卒)

学生時代に学んだ分野の専門知識や技能を、面接で具体的に示せる人。

入口を選ぶ
主なリスク 生産を社外に委ねる体制

社内は製品開発と生産技術が中心で、生産は関連会社ジャスコテクノや外部の製造企業へ委託しています。 品質は受入検査・工程検査・最終検査・出荷審査という多段の検査で守る仕組みです。

強みとリスク
出典 出典一覧(15件)

公式 11件 / 採用 4件

01立ち位置

何の会社として比べるか

日本分光は、光で物質を調べる分析機器を開発する研究者向けのメーカーです。 2025年7月期の売上高は89億円、従業員は305名です。

会社の規模

従業員数と資本金の推移

会社概要・沿革

従業員数

人 · 会社概要と中途採用の募集要項
  • 2025年10月 290人
  • 2026年4月 305名

資本金

億円 · 会社概要の沿革
  • 1958年4月 創立 500万円
  • 1970年12月 0.2億円
  • 1976年12月 以降 0.9億円
販売とサービスの網

全国10か所のサービスセンター

事業紹介

サービスセンターの所在地域

拠点数 · 会社概要
  • 関東(つくば・東京・八王子・横浜) 4拠点
  • 北海道・東北(札幌・仙台) 2拠点
  • 中部・近畿(名古屋・大阪) 2拠点
  • 中国・九州(広島・福岡) 2拠点
レーザラマン分光光度計

SiCウェーハのキャリア濃度評価

キャリア濃度(電気を運ぶ電子や正孔の濃さ)は、通常は電極を付けるHall測定で調べます。 8インチ対応の大型自動ステージで、ウェーハを切り出さずに測れます。 0.5µm間隔で30点を深さ方向に測り、表面の低キャリア層と内部の高キャリア層を見分けた例を載せています。

  • レーザラマン分光光度計
  • DSF共焦点光学系
  • 4/6/8インチ対応ホルダー
フーリエ変換赤外分光光度計(FT/IR)

シリコンウェーハの不純物評価

ウェーハに混じる酸素・炭素・窒素は、ウェーハの性能を大きく左右します。 FT/IRの試料室に専用ステージを組み込み、最大12インチのウェーハを透過と反射で測ります。 シリコン中の炭素濃度はJEITA-EM-3503、酸素濃度はJEIDA-61-2000の規格に沿って測れます。 専用ソフトで面内のマッピングも描けます。

  • ウェーハ反射率測定システム
  • FT/IR-4000/6000シリーズ
レーザラマン分光光度計

半導体の微小応力測定

半導体に応力がかかると、ラマンのピーク波数がわずかにずれます。 そのずれから応力の大きさを解析します。 シリコンのほか、SiCやGaNにも同じ方法が使えます。 上位機のNRS-5500/7500は波数補正用のネオンランプを内蔵し、試料と同時に測って高精度にずれを読みます。

  • NRS-5500/7500
ラマン顕微鏡によるフォトルミネッセンス測定

化合物半導体の発光評価

フォトルミネッセンス(PL、光を当てて出る発光)の強さと波長から、化合物半導体の組成比やキャリア濃度を調べます。 LEDに使うInGaNでは、組成のむらを面内の分布図で示しました。 SiCでは欠陥由来の発光をPLで、結晶構造の違いをラマンで同じ場所から捉えます。

  • レーザラマン分光光度計(PL測定構成)
マクロラマン分光の専用装置

露光装置レンズ用石英ガラスの評価

水素を加えた石英ガラスは紫外光による劣化を抑えるため、露光装置の大型レンズに使われます。 HQS-5000はその水素濃度を非破壊・非接触で定量します。 石英の約800cm-1のピークを基準に、水素の約4136cm-1のピークとの比で濃度を求めます。

  • HQS-5000

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

開発は自社、生産は委託、販売は全国10拠点と代理店、保守は関連会社という分業で成り立っています。 半導体向けには、ウェーハを壊さず測るラマンとFT/IRのシステムを出しています。

2025年7月期 売上高

89億円

中途採用の募集要項に載る企業情報です。 募集理由には、近年も安定した売上成長を続けていると書いています。

従業員数(2025年10月)

290人

2026年4月の募集要項では305名で、半年で15人増えました。 資本金は0.9億円、創立は1958年4月1日です。

資本金の推移

500万円から0.9億円へ

1958年の創立時は500万円でした。 1970年代に増資を重ね、1976年12月に今の0.9億円になりました。

中途技術営業の初年度想定年収

550万円〜750万円

月給は25万2,800円〜36万円です。 年収例は40歳の係長で750万円です。 30歳の例は580万円です。

半導体向けシステムの対応ウェーハ径

インチ · 製品ページとアプリケーション集
  • FT/IR ウェーハ反射率測定システム 最大12インチ シリコン中の酸素・炭素・窒素
  • ラマン 大型自動ステージ 8インチ SiCのキャリア濃度と応力

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、電極なしでSiCの電気特性を読むラマン技術と、12インチのウェーハまで測れる赤外の評価システムです。 危うさは、研究部門向けの販売と委託生産に頼る構造にあります。

強み

  • Hall測定を使わずSiCのキャリア濃度を測る

    普通は電極を付けて測るキャリア濃度を、ラマンのピーク位置から非破壊で出します。 8インチ対応ステージで切り出しが要りません。 独自の共焦点光学系DSFで、エピ膜の低キャリア層と高キャリア層を深さ方向に分けて見られます。

    SiCのキャリア濃度評価(ラマン分光法アプリケーション集)
  • 100種類以上の機種を自社で開発

    開発グループは光分析機器と分離分析機器を中心に、100種類以上の分析機器を開発しています。 光学素子を素材から加工まで自社で検討し、数百nm領域を測る近接場プローブも手がけました。 JASISやSEMICONでは新製品の発表もしています。

    事業紹介
  • 全国10拠点と30社超の代理店で売る

    北海道から九州まで10か所のサービスセンターが、営業と技術情報の拠点を兼ねます。 これに30社を越える代理店網が加わります。 納品・据付から保守・点検までは関連会社のジャスコエンジニアリングが全国で担います。

    事業紹介
  • シリコンウェーハの業界規格に対応

    FT/IRのウェーハ反射率測定システムは、炭素濃度のJEITA-EM-3503と酸素濃度のJEIDA-61-2000に対応します。 窒素濃度もJEITA-EM-3512に沿って測れます。 最大12インチのウェーハを非破壊・非接触で測ります。

    ウェーハ反射率測定システム 製品情報

リスク・検討点

  • 生産を社外に委ねる体制

    社内は製品開発と生産技術が中心で、生産は関連会社ジャスコテクノや外部の製造企業へ委託しています。 品質は受入検査・工程検査・最終検査・出荷審査という多段の検査で守る仕組みです。

    事業紹介
  • 顧客は研究部門が中心

    技術営業の顧客は大学・官公庁・民間企業の研究部門が中心です。 営業は既存顧客からの依頼や問い合わせ対応が主体で、飛び込み営業はしません。 新しい顧客層を自分から開拓する型の営業とは違います。

    中途採用 技術営業 募集要項(Re就活30掲載)
  • ラマンでのキャリア濃度測定は対象が限られる

    ラマンでキャリア濃度を見積もれるのは、自由電子が電気を運ぶn型の化合物半導体です。 SiC、GaN、GaAsのような極性を持つ化合物半導体で使う方法で、どの材料にも効く汎用の手段とは違います。

    SiCのキャリア濃度評価(ラマン分光法アプリケーション集)
  • 配属の希望が通らない年もある

    採用は日本分光・ジャスコエンジニアリング・ジャスコインタナショナルの3社共通で行い、内定は3社のうち1社から出ます。 応募者は説明会で希望の会社を選べ、併願もできます。 配属は入社後の面談で決まり、近年も数名の希望が叶わなかった年がありました。

    採用に関するよくある質問

04待遇

給与、初任給、休日、手当

2027卒の月給例は修士28万6,400円で、高専より4万3,900円高い水準です。 年間休日は123日です。 中途の技術営業には、30歳で年収580万円の例があります。

2027卒の月給例

円 · 新卒採用 募集要項
  • 修士 28万6,400円
  • 学部・専攻科 26万5,300円
  • 高専 24万2,500円
手当と賞与
家族手当、通勤手当、住宅手当、超過勤務手当、勤務地手当が付きます。 昇給は年1回(4月)、賞与は7月と12月の年2回です。 条件の全体は 新卒採用 募集要項 に載っています。
勤務時間と休日
本社は8:30〜17:00、サービスセンターは9:00〜17:30です。 完全週休2日制で、2025年度の年間休日は123日でした。 中途の技術営業では残業が月平均15時間以内と書かれています。
中途の年収
技術営業の初年度想定年収は550万円〜750万円です。 30歳の年収例は580万円で、月給は32万円です。 40歳の係長になると年収750万円、月給39万円の例があります。 中途採用 技術営業 募集要項 に年収例が並びます。
住まいの支援
寮と社宅はなく、住宅手当で対応します。 条件を満たせば、入社後5年間は住宅手当とは別に単身者住宅補助金が出ます。 住宅資金利子補給制度もあります。
研修
新卒は入社後約2ヶ月、新入社員研修・工場実習・基礎セミナー・プレゼンテーション研修を受け、約半年後にフォローアップ研修があります。 中途の技術営業は約1年かけて製品知識を学びます。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

研究開発・設計・生産技術の拠点は東京都八王子市の本社工場です。 技術営業は北海道から九州まで10か所のサービスセンターに分かれて働きます。

主な勤務地・拠点

本社・工場
東京都八王子市石川町2967-5最寄りは八高線の北八王子駅
サービスセンター
北海道(札幌市)、北日本(仙台市)、筑波(つくば市)、東京(千代田区)、西東京(八王子市)、神奈川(横浜市)、名古屋、大阪、広島、九州(福岡市)
海外グループ会社
JASCO INCORPORATED(アメリカ)、JASCO Europe s.r.l.(イタリア)、佳司科(上海)貿易有限公司(中国)、JASCO Deutschland GmbH(ドイツ)
会社概要・沿革

2027卒の募集職種

  • 研究開発
  • ソフトウェア開発
  • 電子技術
  • 設計技術
  • 生産技術
  • 品質管理
  • 技術営業
  • 管理業務

技術営業職はサービスセンター、その他の職種は本社工場の勤務です。

新卒選考の流れ

  1. リクナビからエントリーし、会社説明会の案内を受け取る
  2. 会社説明会で日本分光を含む3社から希望会社を選ぶ(併願可)
  3. 筆記試験と面接を経て、3社のうち1社から内定が出る
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

日本分光のラマン装置は、SiCエピ膜の深さ方向のキャリア濃度や、原子膜材料MoS2の層数と応力を測れます。 会社は海外事業の強化にも取り組んでいます。

これからの材料

SiCの深さ方向評価
0.5µm間隔で30点を測り、エピ膜の表面と内部でキャリア濃度が違う層を捉えた例を SiCのキャリア濃度評価 に載せています。
原子膜材料
次々世代のトランジスタ材料として注目されるMoS2を、PLとラマンの複合分析で評価した例があります。 フォトルミネッセンス測定の評価例
露光装置の材料
露光装置の大型レンズに使う石英ガラスの水素濃度を、専用装置HQS-5000で非破壊に定量します。 石英ガラスの水素濃度測定

SiCエピ膜の深さ方向評価

表面にピントを合わせた位置から0.5µm間隔で30点を測り、エピ膜の内部に高キャリア層があることを捉えました。 ステージの移動距離にSiCの屈折率を掛けて、実際の深さを求めます。 キャリア濃度の評価には、通常は電極を形成するHall測定が使われます。

次々世代トランジスタ材料の評価

原子膜材料の硫化モリブデン(MoS2)は、次々世代のトランジスタ材料として注目されています。 PLでバンドギャップの変化を、ラマンで層数と応力を同じ試料から読み取った例を出しています。 このMoS2の評価例は、千葉大学工学部から提供された試料を測ったものです。

海外事業の強化

会社は海外事業展開の強化に取り組んでおり、英語力の重要度が今後増すと採用FAQで答えています。 担当業務によって英語を使う頻度は違います。 グループ会社は米国・イタリア・中国・ドイツにあります。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

SiC・シリコンウェーハ・石英ガラスの3つの評価事例から自分の専攻に近いものを選び、開発系か技術営業かを決めます。

新卒・技術

研究開発(2027卒)

技術開発職は本社工場での勤務です。 業務の専門性が高く、理系出身者が大半を占めます。

採用に関するよくある質問
新卒・技術

ソフトウェア開発(2027卒)

入社後約2ヶ月は新入社員研修・工場実習・基礎セミナーを受けます。 配属後はOJTと、担当業務に特化した研修が続きます。

採用に関するよくある質問
新卒・技術

電子技術(2027卒)

配属は入社後の面談で本人の希望を確かめ、各部署の要求や組織体制を見て決まります。 勤務は本社工場です。

  • 検出器
  • アナログ回路
  • 信号処理
  • 光源
採用に関するよくある質問

応募前の3手

  1. SiCのキャリア濃度評価とウェーハ反射率測定システムのページを読み、測る対象と原理を1枚にまとめる
  2. 研究で使った分析装置を1つ挙げ、ラマン・赤外・PLのどれに近いかと分かる情報を書き出す
  3. 技術営業職は全国10ヶ所のサービスセンター、ほかの職種は八王子の本社工場が勤務地になる点を踏まえ、説明会で3社から希望会社を選ぶ
公式採用へ

面接で使う技術語

  • 分光光学
  • 光学素子
  • ラマン分光
  • 赤外分光
  • 近接場
  • 装置制御
  • 画像認識
  • オートフォーカス
  • イメージング
  • 解析ソフト

対象は全学部全学科で、技術開発職と技術営業職は理系出身者が大半を占めます。

他社との違いを一言で

  • ラマン顕微鏡の自動化と高速イメージング

    HORIBA

    LabRAM Soleilは、SmartSampling技術で従来のラマン分光器より最大100倍速いイメージングを掲げ、前世代の2倍の自動化をうたいます。日本分光のNRS-5500/7500は高速イメージングQRIで数万点を数分で測り、SiC向けに8インチ対応ステージを用意しています。

  • ラマン顕微鏡の用途と画像解析

    Thermo Fisher Scientific

    DXR3シリーズは粒子解析と3D共焦点イメージングを備え、医薬・電池・半導体などを用途に挙げます。

  • ラマン顕微鏡の拡張性

    Renishaw

    inViaは1992年のRMシリーズの流れをくみ、必要な機能と自動化を後から足せる構成を売りにします。日本分光はラマン装置をNRS-4500とNRS-5500/7500の2系統に分け、波数補正用のネオンランプを内蔵して応力測定の精度を上げています。

参照資料一覧へ

出典15件

ほか7件

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