計測 / プロセス制御 半導体プロセス計測・流体制御・分析装置
HORIBA
半導体プロセスの流量と圧力を測る会社
装置の中を流れるガスと薬液を測る計測メーカー。
連結営業利益の83.9%を先端材料・半導体フィールドが占めます(2025年12月期)。
HORIBAは半導体製造装置へ流れるガスと薬液を マスフローコントローラ や液体濃度モニタで測って制御する計測機器メーカーです。 2026年12月期中間期 は先端材料・半導体フィールドの売上高が前年同期比31.9%増えました。
- 2025年12月期 連結売上高 3,330億円 前期比5.0%増。 営業利益530億円、営業利益率15.9%
- 2025年12月期 先端材料・半導体 営業利益 445億円 連結営業利益530億円の83.9%
- 2026年12月期 会社予想 連結売上高 3,820億円 8月7日に上方修正。 営業利益700億円。 先端材料・半導体は売上高2,050億円、営業利益615億円
2025年12月期 フィールド別の売上構成連結3,330億円
- 先端材料・半導体1,565億円
- エネルギー・環境1,344億円
- バイオ・ヘルスケア421億円
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
HORIBAは、半導体製造装置へ供給するガスと液体材料の量、チャンバー内の圧力、洗浄薬液の濃度を測って制御する計測機器メーカーです。 2025年12月期の期首に報告セグメントが5区分から3フィールドへ移り、半導体は先端材料・半導体フィールドに入りました。
3フィールド
フィールド別 売上高
3フィールドの合計が連結売上高3,330億円です。 内訳は外部顧客への売上高です。
フィールド別 営業利益
3フィールドの合計が連結営業利益530億円です。 セグメント利益の調整額に含まれる配賦不能額はゼロです。
半導体の売上は、どこから来ているか
先端材料・半導体 仕向地別売上高
アジアは同フィールドの売上高の64.2%です。
連結 仕向地別売上高
関連情報欄では中国595億円を別に示し、中国を除くアジアは794億円です。
流体制御機器
半導体製造装置へ供給するガスと液体材料の質量流量を制御します。 製品には、マスフローコントローラ/メータ、液体材料気化システム、液体材料供給システム、圧力制御機器があります。
- マスフローコントローラ/メータ
- 液体材料気化システム
- 液体材料供給システム
- 圧力制御機器
真空・ガス計測
チャンバー内の圧力とプロセスガスをリアルタイムに測ります。 製品には、真空計、インラインガスモニタ、プラズマモニタ、非接触温度計があります。
- 真空計
- インラインガスモニタ
- プラズマモニタ
- 非接触温度計
液体計測
洗浄やCMPで使う薬液の濃度、超純水、工場排水を連続して測ります。 製品には、液体濃度モニタ、超純水計測、工場排水計測、AMCモニタリングシステムがあります。
- 液体濃度モニタ
- 超純水計測
- 工場排水計測
- AMCモニタリングシステム
ウェハ検査・材料分析
ウェハやレティクルに付いた異物を検出し、薄膜や表面の組成を分析します。 製品には、自動ウェハ検査装置、レティクル異物検査装置、薄膜分析計、表面分析計、発光分析計があります。
- 自動ウェハ検査装置
- レティクル異物検査装置
- 薄膜分析計
- 表面分析計
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
2025年12月期は連結売上高3,330億円に対し営業利益530億円です。 うち445億円が先端材料・半導体フィールドの利益で、フィールド別の利益率にも差が付きます。
1,565億円
1,565億円で前期比4.5%増。 生成AI等の先端半導体関連需要が牽引し、主にアジアで半導体製造装置メーカー向けの販売が増えました。
445億円
445億円で前期比1.0%減。 会社は新製品の開発や技術開発投資の加速を理由に挙げています。 連結営業利益の83.9%にあたります。
連結3,820億円 / 営業利益700億円
先端材料・半導体は売上高2,050億円、営業利益615億円の予想です。 中間期の同フィールドは売上高999億円で31.9%増、営業利益301億円で33.9%増でした。
5区分 → 3フィールド
2025年12月期の期首に「自動車」「環境・プロセス」「医用」「半導体」「科学」から「エネルギー・環境」「バイオ・ヘルスケア」「先端材料・半導体」へ変わりました。 前期数値も変更後の区分へ組み替えてあります。
2025年12月期 フィールド別の営業利益率
バイオ・ヘルスケアは−8.9億円の営業損失です。
先端材料・半導体 売上高の推移
2024年12月期は変更後のセグメント区分へ組み替えた数値です。 2026年12月期は会社予想です。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、先端材料・半導体フィールドが全社利益の大半を稼ぐ収益力です。 弱点は、その利益が半導体に集中し、2025年12月期は同フィールドが減益だった点です。
強み
- 連結営業利益の8割超が半導体フィールド
2025年12月期の先端材料・半導体フィールドは売上高1,565億円、営業利益445億円です。 連結営業利益530億円の83.9%を占め、同フィールドの営業利益率は28.4%でした。
2025年12月期 決算短信(2026年2月12日) - マスフローコントローラの量産を福知山で拡大
堀場エステックは京都福知山工場に自働化ラインと自動搬送装置を入れました。 国内のMFC生産能力は将来的に最大約3倍、薬液濃度モニターは最大約2倍まで拡張できます。
堀場エステック「京都福知山工場」が本格稼働 - 国際規格に基づく流量校正設備
京都福知山テクノロジーセンターは気体の質量流量校正でISO/IEC 17025認定を持ちます。 2025年12月に本格稼働した新棟で、気体流量校正設備と液体気化実験設備をそれぞれ従来の2倍の能力へ広げました。
京都福知山テクノロジーセンター新棟が本格稼働 - 9区分の工程へ広がる製品範囲
HORIBAの半導体向け製品は、洗浄、成膜、露光、エッチング、CMP、ウェハ検査、設備/サブファブ関連、パッケージの8工程と材料特性の、計9区分にまたがります。
半導体製造プロセス
リスク・検討点
- 半導体フィールドへの利益集中
2025年12月期の連結営業利益530億円のうち445億円が先端材料・半導体フィールドです。 2026年12月期中間期は、連結営業利益304億円のうち301億円を同フィールドが占めました。
2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信(2026年8月7日) - 2025年12月期の半導体フィールドは増収減益
同フィールドの売上高は前期比4.5%増の1,565億円、営業利益は1.0%減の445億円です。 会社は新製品の開発や技術開発投資の加速を理由に挙げています。
2025年12月期 決算短信(2026年2月12日) - バイオ・ヘルスケアの営業損失が継続
2024年12月期は−8.9億円、2025年12月期は−8.9億円の営業損失です。 会社は競争環境の激化とライフサイエンス領域での投資継続を理由に挙げています。
2025年12月期 決算短信(2026年2月12日) - 水素関連とバイオ・ヘルスケアの目標を引き下げ
2026年8月のMLMAP2028更新で、エネルギー・環境の2028年売上高目標は1,580億円から1,460億円へ、バイオ・ヘルスケアは570億円から520億円へ下がりました。 会社は水素を中心とした新エネルギー関連の投資動向の変化を更新の背景に挙げています。
中長期経営計画「MLMAP2028」を更新(2026年8月7日) - 法人ごとに異なる初任給
マスフローコントローラを担う堀場エステックの2026年度初任給は修士了30.5万円、大学卒28.3万円です。 堀場製作所は修士了31万円、大学卒28.5万円です。
新卒採用 募集要項
04待遇
給与、初任給、休日、手当
堀場製作所の2026年度初任給は修士了31万円、大学卒28.5万円です。 昇給は年1回、賞与は年2回で、年間休日は122日です。
堀場製作所 新卒初任給(2026年度実績)
京都本社、びわこ工場勤務の場合の初任給です。 高専(専攻科)卒は初任給28.5万円、短大・専門卒は初任給24.9万円です。
- 昇給・賞与
- 昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月・12月)です。 条件は 新卒採用 募集要項 に載っています。
- 就業時間
- 京都本社・工場は8:30〜17:15です。 その他の勤務地は勤務地ごとに設定されます。
- 休日休暇
- 完全週休2日制(土・日)、GW、年末年始で年間休日122日(2025年度)です。 年次有給休暇は採用時3日、3か月後10日(4月1日入社の場合)、最高21日です。 勤続10年・20年のリフレッシュ休暇もあります。
- 諸手当・福利厚生
- 次世代育成手当、通勤手当、外勤手当、住宅補助手当(適用者は会社規程による)、各種社会保険、財形・持株制度があります。
- 法人ごとの差
- 半導体のマスフローコントローラを担う堀場エステックは別法人で、2026年度初任給は修士了30.5万円、大学卒28.3万円です。
- 有給休暇の単位
- 有給休暇は半日単位で年間20日、時間単位で年間40時間まで使えます。
堀場製作所 2026年入社の学歴別内訳(42名)
- 修士 17名
- 学部 15名
- 高校 6名
- 高専・専門・短大 3名
- 博士 1名
2025年入社は44名(博士1/修士15/学部24/高専・専門・短大0/高校4)でした。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
拠点は京都の吉祥院と鉾立、京都福知山、滋賀のびわこ工場、熊本の阿蘇工場にあり、営業は東京と名古屋です。 半導体の流体制御は堀場エステック、液体計測は堀場アドバンスドテクノが担い、新卒採用も法人ごとです。
主な勤務地・拠点
- 京都・吉祥院
- 京都市南区吉祥院宮の東町2(堀場製作所、堀場アドバンスドテクノ、堀場テクノサービスの本社)経営・開発・生産、Analytical Solution Plaza
- 京都・鉾立
- 京都市南区上鳥羽鉾立町11-5(堀場エステック本社)マスフローコントローラの新製品開発と各工場の統括
- 京都福知山
- 京都府福知山市三和町みわ11番1(京都福知山テクノロジーセンター)、みわ4番地1(2026年6月に本格稼働した京都福知山工場)流体計測制御の研究開発と生産
- 熊本・阿蘇工場
- 熊本県阿蘇郡西原村(マスフローコントローラ、異物検査装置、血球計数装置、試薬、薬液濃度モニターを製造)量産対応
- 滋賀・びわこ工場
- 滋賀県大津市苗鹿1丁目15-1(エネルギー・環境フィールドのガス計測製品とE-LAB)
- 東京・名古屋
- 東京都千代田区神田淡路町2丁目6、名古屋市西区則武新町3丁目(セールスオフィス)営業・サービス・分析センター
堀場製作所の新卒募集職種
- 研究開発
- 設計開発
- ソフト開発
- コンストラクションエンジニア
- 生産技術
- 品質管理
- 製造
- 社内SE
- 国内営業
- 海外営業
- 事業企画
- 資材・購買
ほか2件
- 生産管理
- 法務・知財管理
堀場エステック、堀場アドバンスドテクノ、堀場テクノサービスは別法人として新卒を募集します。
06これから
会社が次に取りにいくもの
HORIBAは2026年8月に中長期経営計画MLMAP2028を更新し、先端材料・半導体フィールドの2028年目標を売上高2,620億円、営業利益770億円へ引き上げました。
MLMAP2028の2028年目標(2026年8月更新)と、2025年12月期の実績
- 先端材料・半導体 売上高 1,565億円 2028年目標は2,620億円。 差は1,055億円
- 先端材料・半導体 営業利益 445億円 2028年目標は770億円
- 連結売上高 3,330億円 2028年目標は4,600億円
- 全社 営業利益900億円
- ROE 14%
- エネルギー・環境 1,460億円
- バイオ・ヘルスケア 520億円
MLMAP2028は2024年2月に公表し、2026年8月に目標を更新した計画です。
これからの材料
- 2026年12月期の会社予想
- 会社は8月7日に予想を上方修正し、連結売上高3,820億円、営業利益700億円を見込んでいます。 先端材料・半導体は売上高2,050億円、営業利益615億円の予想で、中間期までの業績動向と直近の受注動向を勘案して引き上げました。 2026年12月期 中間期決算短信
- 生産能力の増強
- 京都福知山工場は2026年6月に本格稼働し、国内のMFC生産能力を将来的に最大約3倍まで引き上げられます。 延床面積は23,292m²です。
- 研究開発費と設備投資
- 2025年12月期の研究開発費は246億円、資本的支出は274億円です。 会社は2026年12月期の研究開発費を275億円、資本的支出を200億円と見込んでいます。
京都福知山工場の本格稼働
堀場エステックは2026年6月、京都福知山工場の本格稼働を発表しました。 投資総額は約170億円で、MFCと薬液濃度モニター、自社製品用のプリント基板を生産します。 従業員は約50名(2026年5月末)で、会社は2030年までに600〜800名の体制をめざしています。
デジタルツインとプラズマ応用
京都福知山テクノロジーセンター新棟はエンジニアリング室とプラズマ実験室を新設しました。 マスフローコントローラーの実験・稼働データから、流量や部品の劣化度合い、寿命を予測するデジタルツインモデルの確立をめざしています。 会社がめざす取り組みで、福知山工場の生産データもテクノロジーセンターと共有して製品開発に使います。
高温プロセス向けの圧力計測
2025年12月17日発売のキャパシタンスマノメーターVG-500Sは、センサー部の温度を100〜200℃の範囲で指定できます。 独自アルゴリズムで応答時間を従来比約4倍へ速めました。 約4倍はVG-500との比較かつ堀場エステック調べの数値で、使用方法や条件により効果が変わります。
MLMAP2028の2028年目標
HORIBAは2026年8月にMLMAP2028を更新し、2028年に連結売上高4,600億円、営業利益900億円、ROE14%を目標とします。 先端材料・半導体フィールドの目標は売上高2,620億円、営業利益770億円です。 会社の目標です。2024年2月の当初計画では、同フィールドの目標は売上高2,350億円、営業利益585億円でした。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
流体制御、真空・ガス計測、液体計測、ウェハ検査・材料分析のうち、自分の専攻と重なる製品区分を1つ選び、そこから応募する法人と職種を1つに絞ります。
ソフト開発 / 社内SE / データ活用
装置の組込ソフト、計測データの収集、デジタルツインモデルの構築を担う入口です。
- Embedded
- Digital Twin
- Data
- Control
応募前の3手
- 流体制御 / 真空・ガス計測 / 液体計測 / ウェハ検査・材料分析から担当したい製品区分を1つ選ぶ
- 研究・実務の測定値を1つ用意し、流量精度、応答時間、濃度分解能のうち結ぶ相手を1つ選ぶ
- 募集要項の職種区分と勤務地を、堀場製作所と堀場エステックで分けて書き出す
面接で使う技術語
- Mass Flow
- Vacuum
- Spectroscopy
- Sensor
- Calibration
- Manufacturing
- Quality
- Cleanroom
- Automation
- Supply Chain
他社との違いを一言で
- 流量・圧力・真空のプロセス制御
MKS Instruments
MKS Instrumentsは真空計、トランスデューサ、コントローラを製品に持ちます。HORIBAも真空計を持ち、マスフローコントローラ、液体濃度モニタ、ウェハ検査、材料分析まで同じフィールドに入ります。
- 分析・計測機器の総合メーカー
島津製作所
島津製作所は液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフ、分光分析、元素分析などの分析計測機器を持ちます。HORIBAは半導体向けを先端材料・半導体フィールドとして開示しています。
- 半導体計測・検査装置
日立ハイテク
日立ハイテクは測長SEMとウェーハ欠陥検査装置を持つ装置メーカーです。HORIBAは自動ウェハ検査装置とレティクル異物検査装置に加え、流量、圧力、薬液のプロセス制御機器も同じ会社で持ちます。
- ウェットプロセスへの関わり方
SCREENホールディングス
SCREENセミコンダクターソリューションズは枚葉式洗浄装置などのウェーハ洗浄装置を作ります。HORIBAは洗浄工程で使う薬液の濃度や超純水を測る機器を作ります。
出典20件
- 公式 会社概要
- 公式 半導体
- 公式 半導体に関わる製品情報
- 公式 半導体製造プロセス
- IR 2025年12月期 決算短信(2026年2月12日) 2025年12月期
- IR 2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信(2026年8月7日) 2026年12月期中間期
- IR 2025年12月期 決算説明会資料(2026年2月13日)
- IR 中長期経営計画 MLMAP2028