メモリ / 製造 NANDフラッシュ・SSD
KIOXIA
データを記憶する半導体をつくる会社
NAND型フラッシュメモリを発明したメモリメーカー。
売上の約6割をSSD & ストレージ用途が占めます。
キオクシアは 3次元フラッシュメモリBiCS FLASH と SSD を作るメモリメーカーです。 FY2026/03の売上収益は2兆3,376億円でした。
- FY2026/03 連結売上収益 2兆3,376億円 前期比37.0%増。 用途別ではSSD & ストレージが1兆3,626億円
- FY2026/03 連結営業利益 8,704億円 前期比92.7%増。 売上収益営業利益率は37.2%
- FY2027/03 第1四半期 売上収益 1兆7,671億円 3か月の実績。 営業利益は1兆2,700億円
FY2026/03 用途別の売上構成比決算説明会資料
- SSD & ストレージ1兆3,626億円
- スマートデバイス7,600億円
- その他2,150億円
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
キオクシアは、NAND型フラッシュメモリと、それを載せたSSDを量産するメーカーです。 報告セグメントはメモリ事業の1つで、売上収益は用途別に3区分されます。
用途別の売上と全社の利益(FY2026/03)
FY2026/03 用途別売上収益
報告セグメントはメモリ事業の1つで、売上収益は用途別に3区分されます。
FY2026/03 売上収益と利益
直近3か月で、どの用途が伸びているか
用途別売上収益
データセンター・エンタープライズ向けが売上の6割超を占めます。
四半期の売上収益と利益
3か月の実績です。 通期の実績とは期間が異なります。
3次元フラッシュメモリ
3次元フラッシュメモリBiCS FLASHは、板状の電極と絶縁体を交互に積み上げ、垂直に穴を開けて電荷蓄積膜と柱状電極を埋め込む一括加工技術で作られます。 218層の第8世代BiCS FLASHは、AIサーバー・データセンター向けの2Tb製品を実現しています。
- BiCS FLASH
- XL-FLASH
組み込み式フラッシュメモリ
民生・産業機器向けUFSとe-MMC、車載用UFS、改ざん防止機能付きSDメモリカードを持ちます。 コントローラを内蔵し、ホストプロセッサの負荷軽減と開発期間の短縮に対応する製品群です。
- 民生・産業機器用UFS & e-MMC
- 車載用UFS
- 改ざん防止機能付きSDメモリカード
エンタープライズ・データセンターSSD
エンタープライズSSDはKIOXIA CM/LC/PMシリーズ、データセンターSSDはKIOXIA CD/NX/XDシリーズで構成され、2.5インチとE1.S、E3.S、E3.Lのフォームファクタに対応します。 高性能、低遅延、高信頼性、低消費電力を軸にした製品群です。
- KIOXIA CMシリーズ
- KIOXIA LCシリーズ
- KIOXIA PMシリーズ
- KIOXIA CDシリーズ
クライアントSSD
クライアントSSDはKIOXIA EG/BG/XGシリーズで、M.2 2230から2280までのモジュールをそろえます。 ウルトラモバイルPC、AI PC、薄型高性能ノートPCの用途に向けた小型・軽量・低消費電力の製品群です。
- KIOXIA EGシリーズ
- KIOXIA BGシリーズ
- KIOXIA XGシリーズ
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
FY2026/03は連結売上収益2兆3,376億円、営業利益8,704億円でした。 生成AI用途を中心にデータセンター向け需要が伸び、平均販売単価と出荷量がともに増えました。
2兆3,376億円
前期比6,312億円増(37.0%増)。 生成AI用途を中心にデータセンター向け需要が伸び、平均販売単価と出荷量がともに増えました。
8,704億円
前期比4,186億円増(92.7%増)。 税引前利益は7,841億円、当期利益は5,545億円、売上収益営業利益率は37.2%でした。
SSD & ストレージ 1兆3,626億円 / スマートデバイス 7,600億円 / その他 2,150億円
報告セグメントはメモリ事業の1つで、売上収益は用途別に3区分されます。 その他には製造合弁会社3社経由のSandiskグループ向け売上が含まれます。
売上収益1兆7,671億円 / 営業利益1兆2,700億円
第1四半期は前年同期比415.5%増。 第2四半期ガイダンスは売上収益2兆3,900億円、営業利益1兆8,900億円です。 会社は翌四半期のガイダンスだけを公表します。
SSD & ストレージの四半期売上収益
いずれも3か月の売上収益です。
四半期売上収益の推移
最後の1本だけが2026年7月31日公表の第2四半期ガイダンスです。 ほかは実績値です。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
AI用途の需要を取り込んだ数値と、メモリ1本に絞った事業構成の振れ幅が、同じ決算に載ります。
強み
- AI用途の需要を取り込んだ増収
FY2026/03の売上収益は前期比37.0%増の2兆3,376億円、営業利益は92.7%増の8,704億円。 FY2027/03第1四半期は売上収益1兆7,671億円、営業利益1兆2,700億円まで伸びました。
FY2027/03 第1四半期決算短信〔IFRS〕(2026年7月31日) - 発明企業としての技術系譜
1987年に世界初のNAND型フラッシュメモリを発明し、2007年に世界で初めて3次元フラッシュメモリ技術を発表しました。 218層の第8世代BiCS FLASHで2Tb製品を実現しています。
企業情報(グループの主要数値) - 四日市と北上の2拠点生産
四日市工場は敷地の端から端まで約1.4km、面積約694,000㎡の世界最大級のフラッシュメモリ工場で、数千台の装置で日々30億件の製造関連データを集めています。 北上工場は第1製造棟が2020年、第2製造棟が2025年9月に稼働しました。
四日市工場 - 合弁契約を2034年12月まで延長
四日市工場の合弁会社契約を2029年12月31日から2034年12月31日へ5年延長し、サンディスクは製造サービスと継続的な製品供給の対価として、2026年から2029年にかけてキオクシアへ1,843億円を分割で支払います。 北上工場の契約期間は既に2034年12月31日までです。
四日市工場における合弁会社の契約期間延長について(2026年1月30日)
リスク・検討点
- メモリ事業の単一セグメント
報告セグメントはメモリ事業の1つです。 FY2027/03第1四半期の販売単価は米ドルベースで前四半期比約70%上昇しており、単価の変動幅がそのまま業績へ直結します。
FY2027/03 第1四半期 決算説明会資料(2026年7月31日) - 通期業績予想は四半期ガイダンスのみ
会社は翌四半期のガイダンスだけを公表し、年度の計画値を出しません。 理由は、メモリ業界の事業環境が短期間で大きく変わるためです。
FY2026/03 決算短信〔IFRS〕(2026年5月15日) - 合弁と補助金が収益構造に組み込まれている
FY2026/03のJV関連売上収益は1,934億円、政府からの補助金収入は564億円です。 合弁契約の条件と補助金の有無が収益構造へ直結します。
FY2027/03 第1四半期 決算説明会資料(2026年7月31日) - 残業時間は部門で幅がある
会社全体の残業時間は月平均33.9時間です。 部門ごとの実績には幅があり、選考中に問い合わせできます。
キャリア採用 選考プロセスとFAQ
04待遇
給与、初任給、休日、手当
技術系新卒の初任給は修士了36万4,900円、学部卒33万3,400円です(2026年4月実績)。 昇給は年1回、賞与は年2回です。
技術系新卒の初任給(2026年4月実績)
月額の初任給で、2026年4月の実績です。
- 昇給・賞与
- 昇給は年1回、賞与は年2回です。 新入社員は入社後1か月の導入研修を受け、メンター制度もあります。 詳しくは 技術系新卒の募集要項 にあります。
- 勤務時間
- フレックスタイム制で、標準労働時間は7時間45分/日(コアタイムは事業所ごとに異なる)。 キャリア採用の標準就業時刻は8:30〜17:15(休憩60分)です。
- 休日・休暇
- 完全週休2日制(土曜・日曜)、祝日、年末年始休暇、有給休暇、赴任休暇ほか。 有給休暇の平均取得日数は20.2日、平均勤続年数は17.6年(いずれも2024年度実績)です。
- 諸手当・福利厚生
- 住宅費補助、通勤手当(全額支給)、独身寮・家族社宅、保養所などの制度があります。 18才未満の子1人あたり1.5万円の次世代育成手当も支給されます。
- 残業時間
- 会社全体の残業時間は月平均33.9時間です。 部門ごとの実績には幅があり、選考中に問い合わせできます。
- 自己啓発・キャリア
- 積み立てた休暇(上限25日)を自己啓発に使えます。 年1回、今後のキャリアプランについて上長と面談します。
育児休業の利用者数(2024年度実績・合計137名)
- 男性 93名
- 女性 44名
2024年度に育児休業を利用した社員の男女別人数です。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
拠点は東京の本社、三重の四日市工場、岩手の北上工場、神奈川の横浜テクノロジーキャンパスと分室、大阪の関西分室です。 新卒の勤務地は本社、工場、研究所で、国内外を問いません。
主な勤務地・拠点
- 本社
- 東京都港区芝浦3-1-21 田町ステーションタワーS本社機能
- 四日市工場
- 三重県四日市市山之一色町800面積約694,000㎡、研究・技術開発部門と同一敷地
- 北上工場
- 岩手県北上市北工業団地5番29号(キオクシア岩手株式会社)K1は2020年、K2は2025年9月稼働
- 横浜テクノロジーキャンパス
- 神奈川県横浜市栄区笠間2-5-1。 小向分室(川崎市幸区)、新子安テクノロジーフロント(横浜市神奈川区)開発拠点
- 関西分室
- 大阪府大阪市淀川区宮原3-4-30
募集職種の区分
- 製品・デバイス技術開発
- プロセス・パッケージ技術開発
- システム・ソフトウェア・回路設計技術開発
- 顧客対応技術・品質技術開発
- 製品開発・回路設計
- ファームウェア・ソフトウェア開発
- プロセス技術・デバイス技術
- 生産技術
- 解析・品質保証
- 施設管理・設備技術/管理
- IT企画・社内SE・DX推進
- 技術支援/営業
前半4区分が技術系総合職(新卒)の4職種、後半8区分がキャリア採用の職種区分です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
キオクシアは四日市・北上の生産増強、第10世代への移行、ネットキャッシュ化後の資本政策を進めています。 サンディスクと合わせ、2032年までに日本で約5兆円の投資を見込んでいます。
これからの材料
- 生産基盤の拡充
- キオクシアとサンディスクは、政府の支援を前提に、2032年までに日本で総額約5兆円の投資を見込んでいます。 北上工場では 第3製造棟(K3棟) を2029年度中に稼働させる計画です。
- NAND市場の予想
- 主要顧客との長期契約で、CY28の出荷量の50%をカバーする目標へ進んでいます。
- 資本政策
- FY2026/03の年間配当は0円で、FY2027/03の配当予想は未定です。 上限8,000億円の自社株買いは2026年8月10日に終了し、16,133,500株を取得しました。 株式分割(1株を3株)の効力発生日は2026年10月1日です。
第10世代3次元フラッシュメモリへの世代移行
2026年7月3日、北上工場第2製造棟(K2棟)で第10世代3次元フラッシュメモリの生産を開始しました。 第8世代と第10世代はいずれもCBA(CMOS directly Bonded to Array)技術を採用しています。 K2棟は2025年9月に稼働し、当初は第8世代を生産していました。北上工場では第3製造棟(K3棟)を2029年度中に稼働させる計画です。
AIサーバー需要とビット成長
会社はAgentic AI向けの用途がNAND需要の主な成長要因になると見ています。 CY26のビット伸長率は10%台後半、CY27は需要が供給を上回ると予想し、自社も市場並みのビット成長を見込んでいます。 暦年ベースの市場予想です。会社の業績見通しは翌四半期のガイダンスだけです。
ネットキャッシュ化と資本政策
FY2027/03第1四半期にネットD/Eレシオが△8%となり、ネットキャッシュ・ポジションに到達しました。 上限8,000億円の自社株買いは2026年8月10日に終了し、16,133,500株を総額7,999億円で取得しました。 普通株式1株を3株に分割する株式分割の効力発生日は2026年10月1日で、1株当たりの数値は分割の前と後で基準が変わります。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
3次元フラッシュメモリ、組み込み式メモリ、エンタープライズ・データセンターSSD、クライアントSSDのうち、自分の専攻と重なる製品を1つ選び、そこから応募職種を1つに絞ります。
生産技術 / 設備技術
四日市工場と北上工場で、量産立ち上げ、装置立ち上げ、生産性改善を担う入口です。
- Smart Factory
- Yield
- Equipment
- Manufacturing
応募前の3手
- BiCS FLASH / UFS・e-MMC / データセンターSSD / クライアントSSDから担当したい製品を1つ選ぶ
- 研究・実務の測定値を1つ用意し、容量、遅延、消費電力、信頼性のどれと結ぶか1つ選ぶ
- 募集要項の職種区分と勤務地を公式ページから書き出す
面接で使う技術語
- NAND
- BiCS FLASH
- CBA
- Process
- Packaging
- Firmware
- NVMe
- UFS
- Controller
- Circuit Design
他社との違いを一言で
- NAND / DRAM
Samsung Electronics
NANDフラッシュとSSDで重なります。キオクシアは報告セグメントがメモリ事業の1つで、公式製品ラインアップはフラッシュメモリとSSDに絞られます。
- NAND / エンタープライズSSD
SK hynix
データセンター向けSSDで重なります。決算の年度区分と通貨はキオクシアと異なります。
- NAND / DRAM
Micron Technology
NANDとSSDで重なります。Micronは決算期がキオクシアと異なり、DRAMも作ります。
- 合弁パートナー / SSD・リテール製品
Sandisk
四日市・北上の製造合弁会社の相手方であり、SSDとリテール製品では競合します。合弁契約は2034年12月31日まで延長されました。
出典19件
- 公式 メモリ製品情報
- 公式 SSD製品情報
- 公式 キオクシアホールディングス 会社概要
- 公式 企業情報(グループの主要数値)
- 公式 キオクシア株式会社 拠点一覧
- 公式 四日市工場
- 公式 北上工場(キオクシア岩手)
- 公式 四日市工場における合弁会社の契約期間延長について(2026年1月30日)
ほか11件
- 公式 北上工場第2製造棟で第10世代3次元フラッシュメモリの生産開始(2026年7月3日)
- IR FY2026/03 決算短信〔IFRS〕(2026年5月15日)
- IR FY2027/03 第1四半期決算短信〔IFRS〕(2026年7月31日)
- IR FY2027/03 第1四半期 決算説明会資料(2026年7月31日)
- IR IRライブラリー 決算短信一覧
- IR 自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ(2026年8月10日)
- 公式 キオクシアとサンディスク、日本で約5兆円を投資(2026年8月27日)
- 公式 北上工場 新製造棟(K3棟)の建設について(2026年8月27日)
- 採用 技術系新卒採用 募集要項・採用データ
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