半導体製造装置向け温調機器 チラー(恒温循環装置)
丸山チラー
半導体装置の液温を1台ずつ設計するチラー専業メーカー
半導体製造装置向けチラーの専業メーカーです。
小森コーポレーションが260億円で全株式を取得し2026年10月に完全子会社となりました。
丸山チラーは 半導体製造装置向けチラー を開発・製造する八王子のメーカーです。 2025年12月期の売上高 は81億円で、2026年10月に小森コーポレーションの完全子会社になりました。
- 売上高(2025年12月期) 81億円 2024年12月期の57億円から41.7%増
- 営業利益率(2025年12月期) 8.1% 2023年12月期は25.6%
- 純資産(2025年12月末) 64億円 総資産129億円の49.4%
社員の年代構成採用サイト「データでみる」の年代割合
- 20代17%
- 30代25%
- 40代25%
- 50代24%
- 60代以上9%
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
半導体製造装置の液温を制御するチラーの専業メーカーで、2026年10月に印刷機械の小森コーポレーションの完全子会社になりました。 2025年12月期の単体売上高は81億円です。
売上高は3期で57億円から81億円まで振れた
売上高(単体)
総資産と純資産(単体)
社員の99%が中途入社
入社区分
男女比率
トリプルチラー
1台で3系統の液温を別々に制御する上位機で、主な販売先はエンドユーザーです。 制御を一括化し、系統間の熱の干渉を考えた温度制御でプロセスの安定に寄与します。
- CH-1:-45~+40℃
- CH-2:+10~+70℃
- CH-3:+40~+90℃
デュアルチラー
2系統の温度を1台で管理し、半導体製造装置メーカー(OEM)とエンドユーザーの両方に販売しています。 冷却ユニットを2基積み、片方が故障しても冷却を続けられます。
- 冷却ユニット2基
- 負荷に応じた1基・2基の切り替え
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
売上はチラーの開発・製造・販売と保守から生まれます。 2025年12月期は売上高が41.7%伸びた一方、営業利益率は8.1%で、2023年12月期の25.6%を大きく下回りました。
6.6億円
2023年12月期の19億円から2024年12月期に6.3億円へ減り、2025年12月期は6.6億円でした。
利益の段階(2025年12月期・単体)
営業利益(単体)
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、顧客ごとの仕様に合わせた1台ずつの設計と、最大3系統を1台で制御する温度制御技術です。 国際安全規格の認証と海外4拠点の保守網が、海外の半導体工場への納入を支えます。
強み
- 1台で最大3系統の温度を制御する
トリプルチラーはCH-1で-45~+40℃、CH-3で+40~+90℃を受け持ちます。 制御を1台にまとめることで、設置面積と配管・電源のインフラコストの削減に貢献すると会社は説明しています。
製品情報 - 設計から組立・評価まで自社でつなぐ
構造設計と電気設計を1台ごとに行い、自社工場で筐体から電子パーツまで組み立てます。 通信仕様まで顧客の指定に合わせてきた実績があります。
事業内容 - 安全規格と海外4拠点のサービス網
UL、CE、SEMI、NRTLの認証を数多く取得しています。 海外4カ所のサービス拠点で、納入後の技術サービスを提供します。
事業内容 - 世界の半導体メーカーが顧客にいる
小森によると、丸山チラーは世界的な半導体メーカーと半導体製造装置メーカーを顧客に持ちます。 小森は2026年10月2日に全株式を260億円で取得しました。
小森コーポレーション 丸山チラー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ
リスク・検討点
- 売上は伸び、利益率は下がった
2025年12月期は売上高が41.7%増えた一方、営業利益は6.6億円にとどまりました。 営業利益率は2023年12月期の25.6%から8.1%へ下がっています。 小森は対象期間に費用計上の期ずれがあると注記しています。
小森コーポレーション 丸山チラー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ - 主要取引先は半導体の装置メーカーと半導体メーカー
主要取引先は半導体製造装置メーカーと半導体メーカーです。 小森が引用した推定では、装置向けチラー市場はアジアを中心とした半導体の設備投資の増加で需要が広がります。 2024年12月期の売上高は57億円で、前年から25.6%減りました。
小森コーポレーション 丸山チラー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ - 量産対応力の強化が買収の狙いに入っている
小森は買収の狙いに、生産能力の増強と量産対応力の強化を挙げています。 小森は経営資源とグローバルネットワークで生産インフラを強め、急速に高まる顧客のチラー需要に応える計画です。
小森コーポレーション 丸山チラー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ
04待遇
給与、初任給、休日、手当
月給は新卒の設計補助と評価・検証が24万円から、中途の評価・検証が25万円からです。 5職種とも勤務は8:30~17:45、賞与は年2回です。
募集職種の月給(下限)
- 勤務時間
- 8:30~17:45で実働8時間、休憩は1時間15分です。 新卒 設計補助の募集要項
- 休日
- 週休2日制で、基本は土日休みです。 祝日がある週は土曜出勤になる場合があります。 新卒 評価・検証の募集要項
- 賞与と手当
- 賞与は年2回(6月、12月)、昇給は年1回です。 住宅手当、家族手当、資格手当があります。 新卒 組立・製造の募集要項
- 研修
- 未経験で入社した技術職も製造現場の研修を受けます。 資格の受験費用は会社の規定に応じて全額補助されます。 教育・研修制度
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
勤務地は八王子市諏訪町の本社です。 お問い合わせから納品まで11の工程があり、設計・評価・組立・配線・検査を同じ会社の中で受け渡します。
主な勤務地・拠点
- 本社(八王子市諏訪町)
- 東京都八王子市諏訪町263-1。 募集5職種の勤務地です。
- 八王子技術センター(八王子市明神町)
- 東京都八王子市明神町3-20-6、八王子ファーストスクエア11階にあります。
仕事で使う技術
- 冷凍サイクルの設計
- 流体・制御設計
- 電気回路図
- ハーネス図
- PLCプログラム
- ロウ付け
- 温度・圧力・流量の測定
機構設計・電気設計・評価・組立の仕事紹介に出てくる技術です。
応募前の3手
- トリプルチラーの3系統の温度範囲を読み、1台で複数の温度を持つ利点を説明できるようにする
- 評価・検証なら温度・圧力・流量の測定経験、組立ならロウ付けや配線の経験を書き出す
- 2025年12月期の売上高81億円と営業利益6.6億円を手元に置き、利益率の質問を用意する
06これから
会社が次に取りにいくもの
小森はこの買収で半導体製造領域へ本格参入し、生産能力の増強を進める方針です。 小森が引用した推定では、装置向けチラーの市場は2035年に7,120億円へ広がります。
これからの材料
小森の半導体製造領域への足がかりになる
小森は印刷機械メーカーで、この買収を半導体製造領域への本格参入と位置づけています。 小森の資料では、丸山チラーのグループ売上高(2025年12月期、約113億円)は小森の2026年3月期連結売上高の10%程度です。 グループEBITDA(約25億円)は連結EBITDAの21%程度にあたります。
装置向けチラー市場の拡大
小森が引用した推定では、半導体製造装置向けチラーの市場は2025年の約3,955億円から2035年に7,120億円へ広がります。 年平均成長率は6.3%です。 推定はアジアを中心とした半導体の設備投資の増加を成長要因にしています。
KOMORIブランドへの切り替え
2026年10月2日に商号をKOMORIプレシジョンテクノロジーズへ変えました。 半導体・エレクトロニクス業界への訴求力を高めるのが目的です。 海外子会社4社の新商号への変更は、所定の手続きを経て進める予定です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
新卒は設計補助・CAD、評価・検証、組立・製造の3つの入口があります。 中途は評価・検証と組立・製造の2つで、評価職から開発・設計へ進む道が示されています。
設計補助・CADオペレーター
設計者の指示をもとに、AutoCADで部品図・組立図を作り、Inventorで3Dモデリングを補助します。 板金図や製作指示書の作成補助、部品表の作成などの周辺業務もあります。
新卒 設計補助・CADオペレーター 募集要項応募前の3手
- 図面が好きなら設計補助・CAD、測定と原因分析なら評価・検証、手作業なら組立・製造を選ぶ
- 組立・製造は機構組立・電装ユニット・検査の3チームから希望を決めておく
- 面接で、小森グループ入り後の生産能力増強と配属先の変化を聞く
面接で使う技術語
- AutoCAD
- Inventor
- 部品図
- 組立図
- 部品表
- 温度測定
- 圧力測定
- 流量測定
- 耐久試験
- ロガー
5職種とも勤務地は八王子市諏訪町の本社です。
他社との違いを一言で
- 標準シリーズの品ぞろえ
SMC
SMCはスタンダードタイプのHRS、インバータタイプのHRSH、HRZなどのサーモチラーを標準品で展開し、半導体業界向機器も掲載しています。丸山チラーは顧客仕様に合わせて1台ずつ設計します。
- 半導体装置向け温調の事業構成
伸和コントロールズ
伸和コントロールズは1985年に半導体製造装置用の温度調節装置を開発し、電磁弁・バルブも手がけます。韓国、台湾、中国、シンガポール、北米にサービス拠点を持ちます。丸山チラーはチラーに事業を絞り、2015年にEMS事業部を廃止しました。
- 産業用チラーの製品幅
オリオン機械
オリオン機械は小型から大型、モジュールチラーまでをそろえ、送水設備と制御系をワンパッケージにしています。丸山チラーは半導体製造装置向けに1〜3チャンネルの機種を設計します。
出典21件
- 公式 公式サイト
- 公式 会社概要・沿革 KOMORIプレシジョンテクノロジーズ株式会社(旧・丸山チラー株式会社)
- 公式 事業所一覧
- 公式 事業内容
- 公式 製品情報
- IR 小森コーポレーション 丸山チラー株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ 2023年12月期〜2025年12月期 · 公表 2026-07-29 · 丸山チラー株式会社単体
- IR 小森コーポレーション 株式の取得完了及び商号変更に関するお知らせ 公表 2026-10-02
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- 採用 新卒 組立・製造 募集要項
- 採用 中途 評価・検証 募集要項
- 採用 中途 組立・製造 募集要項
- 公式 SMC サーモチラー製品ページ
- 公式 伸和コントロールズ 製品ページ
- 公式 オリオン機械 チラー製品ページ