半導体後工程受託 組立・めっき・信頼性評価の一貫受託
ミズサワセミコンダクタ
めっきと信頼性評価を社内に持つ岩手の後工程受託会社
岩手県奥州市で、顧客が設計した半導体の組立を請け負う会社です。
めっきと信頼性評価まで工場の中に持つことで、外注の待ち時間を省くのが売りです。
ミズサワセミコンダクタは トランジスタのめっき受託 から半導体に入り、組立とテストを足して一貫ラインにしました。 半導体は顧客の設計どおりに作るOEMだけですが モジュール実装 とカメラモジュールでは設計から請け負います。
- 従業員数 212人 男性168人、女性44人
- リードフレーム用めっき装置 3台 SnとSn:Biの高速はんだめっき。 ほかに電解バレルめっき装置1台
- 資本金 3.1億円 2010年の増資で現在の額
従業員の男女構成従業員212人の内訳 · 職場情報総合サイト
- 男性168人
- 女性44人
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
ミズサワセミコンダクタは、めっき工場から育った半導体後工程の受託会社です。 めっき、組立、テストの順に工程を足し、その後にウェーハ研削、モジュール実装、カメラモジュールへ広げました。
めっきから始まり、組立、テスト、モジュールへ
工程と事業を始めた年
検査工程の稼働で、組立・外装・テストの一貫製造ラインができました。
半導体の組立受託
ウェーハを裏から削り、チップに切り分け、基材に載せて金属線で配線し、樹脂で封止します。 続けてめっき、捺印、外観検査、梱包・出荷まで一貫で請け負います。 受託の形は組立とテストの一貫、組立のみ、テストのみ、ベアチップ検査で、どれもOEMです。 テストは個別に相談して決めます。 裏面研削とダイシングだけ、めっきだけの依頼も受けます。 部材は顧客の支給品でも、同社の調達でも組み立てます。
- 組立+テスト一貫受託
- 組立受託
- テスト受託
- ベアチップ検査受託
めっき受託
パッケージの端子にはんだ付けしやすい錫系の膜を付けます。 リードフレーム用の高速はんだめっき装置はフレーム長95~250mm、幅20~80mmに対応し、SnとSn:Biを付けます。 電解バレルめっき装置はアキシャルリード部品をバッチごとに約6,000本処理します。
- 半導体リードフレーム用高速はんだめっき(Sn/Sn:Bi)
- 電解バレルめっき(Sn)
モジュール実装
裸のチップを基板に直接載せるCOBと、部品を基板の表面にはんだ付けするSMTを組み合わせて、モジュールを作ります。 半導体と違い、顧客の仕様で設計まで担うODMにも応じ、開発・設計段階から取引できます。 ウェーハは6/8/12インチを受け入れ、フレキ、セラミック、リジットのどの基板でも組み立てます。
- COB+SMT一貫受託
- COB受託
- SMT受託
CMOSセンサ組立とカメラモジュール
カメラの撮像素子であるCMOSセンサを、ウェーハの加工からレンズ付きのモジュールまで組み立てます。 COBタイプでは研削・ダイシングの後、実装、配線、ホルダ搭載、ピント調整、画像検査と進みます。 顧客仕様のカスタムモジュールも、3Dデザイン、回路・基板設計、モック作成、試作の順で開発します。
- CMOSセンサ組立(COBタイプ・PKGタイプ)
- カスタムCMOSセンサモジュール開発
- DDI-USB-T001A
信頼性評価・故障解析
温度の急変や高温高湿をかけて壊れにくさを調べる試験と、壊れた原因を探る解析を請け負います。 組立を頼まない顧客からも、評価だけを受けます。 冷熱衝撃装置の高温槽の温度範囲は50⇔350℃で、SEM、超音波探傷装置、X線検査装置で内部を観察します。 機器の貸し出しもあります。
- 冷熱衝撃装置
- 高度加速寿命試験装置(ハストチャンバー)
- SEM
- 超音波探傷装置
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
売るものは工程です。 組立・テストの一貫受託のほか、めっきだけ、研削・ダイシングだけ、信頼性評価だけの依頼も受けます。 評価と解析は装置ごとの時間料金で売っています。
恒温器¥130~ / 冷熱衝撃装置¥610~
SEMは¥1,200~、蛍光X線膜厚計は¥1,590~で、別に工数分がかかります。 結果の報告書は追加費用(¥10,000/1案件)で作ります。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、外注されやすいめっきと信頼性評価を社内に持ち、待ち時間を減らせることです。 弱みはその裏返しで、半導体の受託は顧客の設計品に限られ、めっき設備も端子のある部品向けです。
強み
- 外注されやすいめっきを社内に持つ
半導体の製造では、めっき工程は一般に専門業者へ外注されます。 同社はめっきを含めて一貫製造し、リードタイムを短くできるとしています。 半導体との関わりは1973年のめっき受託から始まりました。
半導体組み立て - 信頼性評価を工場の中で回す
会社は、一般的な製造工場は信頼性評価を外注することが多く、時間がかかると説明しています。 同社は評価の設備を自社工場に置き、試作品や工程を変えた製品の評価を早く終えられるとしています。 故障が出たときは解析して、結果を製品にすぐ戻します。
信頼性評価 - 鉛フリーめっきに早く切り替えた
EUのRoHS指令をきっかけに、めっきの鉛が問題になりました。 同社は2001年に評価を始め、2002年にビスマスを組み合わせた鉛フリーめっきの量産を始めました。 今は錫だけのめっきも含めて提案しています。
めっき
リスク・検討点
- 半導体は顧客の設計品だけ
半導体の受託はどの形もOEMで、設計から請け負うODMには応じていません。 テストは個別に相談して決めます。 半導体の側で担う仕事は、決まった設計を作る工程です。
半導体組み立て - めっき設備は端子のある部品向け
保有するめっき装置は、リードフレーム用の高速はんだめっき装置3台と、アキシャルリード部品用の電解バレルめっき装置1台です。 社内めっきの強みが使えるのは、この形の製品です。
めっき - 大地震などへの備え
会社は大地震や新型感染症を想定した事業継続計画を作り、従業員の安全と事業の継続を両立させる活動をしています。 取引先にも改善活動への協力を求めています。
事業継続マネージメント
04応募条件
待遇と応募条件の項目
募集ごとに決まる待遇と応募条件の項目です。
募集要項で比べる項目
- 職種
- 募集職種の名前と、具体的な仕事内容。
- 勤務地
- 会社の拠点と、募集に書かれた勤務地。
- 待遇
- 給与、手当、勤務時間、休日。
- 雇用条件
- 雇用形態、契約期間、試用期間、応募資格。
05会社拠点
会社が公表している拠点
生産の中心は岩手県奥州市水沢工業団地の本社工場です。 東京営業所があり、子会社の国見メディアデバイスが福島に工場を持ちます。
工場で使う工程名
- 裏面研削
- ダイシング
- ダイアタッチ
- ワイヤボンド
- モールディング
- 鉛フリーめっき
- COB
- SMT
- 冷熱衝撃試験
半導体の組立・めっきと、モジュール実装、信頼性評価の工程です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
半導体の受託に加えて、設計から請け負うモジュール、自社品のカメラモジュール、筐体の試作・量産を手がけています。
これからの材料
- モジュールの一貫製造
- 国見メディアデバイスから移したSMT技術とCOB技術を組み合わせ、モジュールを開発・設計段階から請け負います。 電子機器組み立て・基板実装
- カメラモジュール
- 240fpsのUSBカメラDDI-USB-T001Aを自社品として出し、カスタムモジュールの開発も請け負います。 CMOSセンサ
- 三次元造形
- 3Dプリンタ、UVプリンター、電動射出成形機をそろえ、筐体の試作から量産までを社内で組めます。 三次元造形
設計から請け負うモジュール事業
2002年に子会社化した国見メディアデバイスからSMT技術を移し、COBと合わせたモジュールの一貫製造体制を作りました。 2014年に設立したデザイン・ドリブン・イノベーションは、基板設計と部品実装を中心に電子部品の開発・製造・販売をしています。
自社品のカメラモジュール
240fpsで撮れるUSBカメラ「DDI-USB-T001A」を自社品として出しています。 組込機器向けで、UVCに対応します。 CMOSセンサはSONY、OmniVision、ON Semiconductorの製品で実績があります。
筐体の試作から量産まで
2015年に3Dプリンタ、2018年にUVインクジェットプリンターを入れました。 2019年に入れた電動射出成形機は最大型締力1000kNで、会社は量産できる環境を作ったとしています。 金型設計の相談も受けます。
07募集通知との比較
製品・拠点
工程の幅が広い会社です。 組立、めっき、モジュール実装、カメラモジュール、信頼性評価のどこで働きたいかを先に決めると、志望動機が具体的になります。
募集要項で比べる項目
- 職種
- 募集職種の名前と、具体的な仕事内容。
- 勤務地
- 会社の拠点と、募集に書かれた勤務地。
- 待遇
- 給与、手当、勤務時間、休日。
- 雇用条件
- 雇用形態、契約期間、試用期間、応募資格。
応募前の3手
- ダイシング、ワイヤボンド、モールディングのうちどれかの工程を選び、役割と使う装置を説明できるようにする
- 化学・材料系なら、Sn:Biの鉛フリーめっきと、蛍光X線による膜厚の管理を調べて話せるようにする
- 電気・情報系なら、CMOSセンサのCOB工程(実装からピント調整、画像検査まで)を題材に、検査で何を見るかを考えておく
他社との違いを一言で
- 国内の後工程製造受託
ミヨシ電子
ミヨシ電子はセンサ、高周波、パワー、LEDの後工程を受託し、回路・パターン・パッケージの設計支援とRF高周波の検査まで掲げます。ミズサワセミコンダクタの半導体受託はOEMで、テストは相談で決めます。その代わりにめっき工程を社内に持ちます。
- 半導体パッケージの受託
アオイ電子
アオイ電子は高密度実装や高放熱の最先端パッケージを開発し、ターンキーで請け負います。厚膜サーマルプリントヘッドとMEMSデバイスも作ります。ミズサワセミコンダクタの半導体事業は、顧客設計品の組立とめっきをOEMで請け負う形です。
- 世界の組立・テスト受託大手
Amkor Technology
Amkorはリードフレーム品から、フリップチップ、ウェーハレベル、TSV、3Dまでのパッケージを一社で用意します。ミズサワセミコンダクタのめっき設備はリードフレームとアキシャルリード部品向けで、めっきを含む工程を奥州市の一貫ラインで請け負います。
出典18件
- 公式 企業サイト
- 公式 会社情報
- 公式 お問い合わせ
- 公式 半導体組み立て
- 公式 めっき
- 公式 設計・製造受託サービス
- 公式 電子機器組み立て・基板実装
- 公式 CMOSセンサ
ほか10件
- 公式 信頼性評価
- 公式 三次元造形
- 公式 品質基本方針
- 公式 事業継続マネージメント
- 公式 「くるみん」認定取得
- 公式 一般事業主行動計画
- 公式 Gビズインフォ 法人情報
- 公式 ミヨシ電子 半導体EMS事業
- 公式 アオイ電子 企業サイト
- 公式 Amkor Technology パッケージ一覧