クリーンルーム設備 エアフィルタ・ケミカルフィルタ
忍足研究所
半導体工場の空気から粒子とガスを取り除くフィルタメーカー
半導体工場のクリーンルームで、粒子を捕まえるULPAフィルタと、ガスを吸着するケミカルフィルタの両方を作る日本バイリーン傘下の専業メーカーです。
2025年12月期の当期純利益は0.9億円で、前期から86.8%増えました。 利益の規模は小さく、年ごとの振れが大きい会社です。
忍足研究所は ULPAフィルタ と SACCケミカルフィルタ を作る従業員110名のメーカーです。 粒子とガスの両方の汚染を一社で扱える点が、半導体工場から見た持ち味です。
- 2025年12月期 当期純利益 0.9億円 前期の0.4億円から86.8%増
- 2025年12月期末 株主資本比率 59.2% 固定負債は234.5万円
- 2025年12月期末 資産合計 18億円 前期末から6.0%減
2025年12月期末の負債・純資産の内訳官報の決算公告
- 株主資本10億円
- 流動負債7.4億円
- 固定負債234.5万円
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
忍足研究所は、クリーンルームの空気から粒子とガスを取り除くフィルタの専業メーカーです。 従業員110名、資本金9,370万円で、日本バイリーンの100%子会社です。
2024年12月期と2025年12月期の利益と資産
当期純利益
期末の資産合計と株主資本
ULPAフィルタ
半導体工場のクリーンルームや生産装置で、空気中の微粒子を取り除くフィルタです。 0.15μmの粒子を99.999%以上捕まえます。
- ニューミクロンフィルタ
- ウルトラエクセルフィルタ
- ウルトラエクセルVフィルタ
- フロロニューミクロンエクセルV3フィルタ
SACCケミカルフィルタ・SACCユニット
粒子用のフィルタでは止まらないアンモニア、NOx、SOx、TVOCなどを吸着します。 外調機用フィルタの処理風量は20 m3/min ~ 42 m3/minです。 ファンを内蔵したSACCユニットは処理風量40/50 m3/minの機種があり、クラス100対応の標準型とクラス10対応の低発塵型を選べます。
- 外調機用SACCフィルタ(ケミカルセルボックス組込)
- 循環用SACCユニット
- 装置個別対応SACCユニット
HEPAフィルタ・中性能フィルタ
HEPAは0.3μmの粒子を99.97%以上捕まえます。 低ボロン・発ガス対策型は、ろ材のボロン含有量を一般的なガラスろ材の1/100にし、半導体工場のボロン管理区域向けとしています。 2019年12月発売のUM-H14シリーズは欧州規格EN1822のH14クラスです。 中性能フィルタは外調機の外気処理や、ULPA・HEPAの前段に使います。
- スーパーエアフィルタ
- スーパーZフィルタ
- ミラクルフィルタ
- スーパーエクセルフィルタ
クリーンルーム用機器・フィルタ天井
ファン付フィルタクリーンユニット、エアシャワー、パスボックス、クリーンブースをそろえます。
- FAN付フィルタクリーンユニット
- 自動ドア付スーパーエアシャワー
- 標準形パスボックス
- アルミ製クリーンブース
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
2025年12月期の当期純利益は0.9億円で、前期から86.8%増えました。 一方で株主資本と資産合計はともに減っています。
2025年12月期末の資産と負債
当期純利益の推移
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、粒子用とガス用のフィルタを両方持ち、半導体工場のボロン対策まで扱えることです。 弱みは規模の小ささで、利益は年ごとに大きく振れます。
強み
- 粒子とガスの両方を一社で扱える
ULPA・HEPAで粒子を、SACCでアンモニアやTVOCなどのガスを取り除きます。 粒子用とガス用のフィルタを同じ会社から選べます。
循環用SACCユニット - 半導体工場向けのボロン対策
HEPAには、ろ材のボロン含有量を一般的なガラスろ材の1/100にした型があり、会社は半導体工場のボロン管理区域向けとしています。
総合カタログ - 国産HEPAから続くろ材技術
会社は1965年に日本で初めて国産HEPAフィルタの開発に成功し、1980年に業界初のULPAフィルタを開発したとしています。 フィルタ天井システムは1979年にLSI工場へ、1980年に超LSI工場へ納入施工しました。 1986年にはジャパンゴアテックスと複合ろ材を共同開発し、1996年にケミカルフィルタ、1998年に低ボロンULPAフィルタの販売を始めました。
会社概要・沿革 - 長期の負債がほとんどない財務
2025年12月期末の固定負債は234.5万円です。 資産の59.2%を株主資本でまかない、流動比率は158.3%です。
官報 第74期決算公告
リスク・検討点
- 利益が小さく、年ごとに大きく振れる
当期純利益は2024年12月期の0.4億円から、2025年12月期は0.9億円へ86.8%増えました。 利益がほぼ倍になる振れ幅です。
官報 第74期決算公告 - 利益が増えた年に株主資本が減った
2025年12月期は増益でしたが、株主資本は前期末から0.5億円減り、資産合計も6.0%減りました。
官報 第74期決算公告 - 原材料費が価格に響く
会社は2021年7月1日に、原材料費の高騰に伴うフィルタ価格の改定を知らせました。 ろ材にガラス繊維、枠にアルミニウム、吸着剤に活性炭を使う製品が並びます。
公式サイト トップ
04応募条件
待遇と応募条件の項目
募集ごとに決まる待遇と応募条件の項目です。
募集要項で比べる項目
- 職種
- 募集職種の名前と、具体的な仕事内容。
- 勤務地
- 会社の拠点と、募集に書かれた勤務地。
- 待遇
- 給与、手当、勤務時間、休日。
- 雇用条件
- 雇用形態、契約期間、試用期間、応募資格。
05会社拠点
会社が公表している拠点
生産は埼玉県の本社狭山工場と岩手県の北上工場で行います。 営業は狭山・東京・名古屋・大阪の営業所が担います。
会社拠点
- 本社・狭山工場
- 埼玉県狭山市2016年に工業用地を取得して新設。 本社営業所も同所
- 北上工場
- 岩手県北上市2003年に新設
- 東京営業所
- 東京都中央区築地
- 名古屋営業所
- 愛知県名古屋市中区栄
- 大阪営業所
- 大阪府大阪市中央区久太郎町1977年に開設
会社概要の事業内容
- HEPA・ULPA・中性能フィルタ
- ケミカルフィルタ・特殊フィルタ
- 放電加工機用フィルタ
- フィルタ天井システムの設計・施工
- 自動再生式オートエアフィルタ
製造販売に加え、フィルタ天井システムは設計から施工まで手がけます。
06これから
会社が次に取りにいくもの
次の伸びしろは、ケミカル汚染対策のユニットと、規格に合わせた高性能HEPAです。 会社はSACCが半導体やフラットパネルディスプレイの事業者から高く評価されているとしています。
これからの材料
- SACCユニット
- SACCフィルタとファンを一体にした除去装置で、クリーンルーム内の空気からアンモニアやNOxを除きます。 循環用SACCユニット に機種ごとの仕様が載ります。
- H14クラスHEPA
- UM-H14シリーズはEN1822対応で、薄型・多風量・低圧損を特長に掲げています。 UM-H14シリーズ カタログ に寸法と定格風量が載ります。
- 医薬・食品向け
- 商品紹介には、医薬・食品関連機器やセーフティ排気ユニットも並びます。 商品紹介 から製品群をたどれます。
ケミカル汚染対策のエンジニアリング
SACCはフィルタ単体のほか、ファン内蔵のユニットで循環用と装置個別対応を用意しています。 会社は、目標とするケミカルクリーン性能に合わせて設置場所や台数、フィルタの種類と枚数を最適化する必要があるとしています。 除去性能は、現場ごとの設置設計とあわせて決まります。
欧州規格に合わせたH14クラスHEPA
2019年12月発売のUM-H14シリーズは、最も通り抜けやすい粒径での捕集率が99.995%です。 会社は欧州PIC/S-GMPが推奨する等級としています。 医薬向けの規格対応が、半導体向けと並ぶ柱になるかは採用実績しだいです。
07募集通知との比較
製品・拠点
面接では、粒子とガスのどちらの汚染対策に関わりたいかを、製品名と数値で話せるようにします。
募集要項で比べる項目
- 職種
- 募集職種の名前と、具体的な仕事内容。
- 勤務地
- 会社の拠点と、募集に書かれた勤務地。
- 待遇
- 給与、手当、勤務時間、休日。
- 雇用条件
- 雇用形態、契約期間、試用期間、応募資格。
応募前の3手
- ULPAの0.15μm・99.999%とHEPAの0.3μm・99.97%の違いを、クリーンルームの清浄度に照らしてまとめる
- SACCの対象物質(アンモニア、NOx、SOx、TVOC)と、標準型と低発塵型の違いを説明できるようにする
- 当期純利益0.9億円と株主資本比率59.2%から、会社の体力を自分の言葉で話す
他社との違いを一言で
- クリーンルーム機器
日本エアーテック
電子工業/半導体・液晶向けを分野に掲げ、エアーシャワー、パスボックス、クリーンブース、FFUを並べています。忍足研究所も同じ種類の機器を持ち、加えてULPAとケミカルフィルタを自社で作ります。
- ケミカルフィルタ
ニッタ
対象ガスに合わせて吸着剤を選び、フルオーダーでフィルタシステムを設計します。事例に半導体製造装置メーカーを挙げています。忍足研究所のSACCは形式ごとの標準品を持ち、設置場所や台数を最適化して導入します。
- 空気ろ過全般と分子汚染制御
カムフィル
分子汚染制御を提供分野に掲げ、マイクロエレクトロニクス製造クリーンルームへの空気清浄機の導入を事例に載せています。忍足研究所は国内の狭山と北上の工場から、粒子用とガス用のフィルタを供給します。
出典21件
- 公式 公式サイト トップ
- 公式 会社概要・沿革
- 公式 サイトマップ(製品一覧)
- 公式 ULPAフィルタ
- 公式 HEPAフィルタ
- 公式 中性能(MEPA)フィルタ
- 公式 特殊エアフィルタ
- 公式 H14クラスHEPAフィルタ UM-H14シリーズ カタログ
ほか13件
- 公式 外調機用SACCフィルタ
- 公式 循環用SACCユニット
- 公式 クリーンルーム用製品
- 公式 OMFフィルタ(ワイヤー放電加工機用)
- 公式 仕事と家庭の両立を図るための行動計画
- 公式 官報 第74期決算公告
- 公式 官報 第73期決算公告
- 公式 日本バイリーン グループ会社一覧
- 公式 日本エアーテック 製品一覧
- 公式 ニッタ ケミカルフィルタ
- 公式 カムフィル 日本語サイト
- 公式 商品紹介
- 公式 総合カタログ