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設備工事 半導体工場のクリーンルーム空調

三機工業

半導体工場のクリーンルームを空調で支える設備工事会社

三機工業はビルと工場の設備工事で稼ぐ会社で、半導体工場のクリーンルームは産業空調事業が担います。
産業空調の売上911億円は全社で最も大きい事業で、売上総利益率24.1%はビル空調衛生の20.4%を上回ります。

三機工業の 産業空調事業 は半導体・FPD工場のスーパークリーンルームをつくります。 2026年3月期の産業空調の売上高 は911億円で、売上総利益率24.1%は建築設備の4事業で最も高い値でした。

  • 2026年3月期 産業空調 売上高 911億円 建築設備事業の売上2,129億円の42.8%
  • 2026年3月期 産業空調 売上総利益率 24.1% 前期の21.6%から上昇。 売上総利益は220億円
  • 2026年3月期末 次期繰越高 2,507億円 受注高2,947億円が売上高2,546億円を上回った結果

2026年3月期の事業別売上高(セグメント間取引を含む)

  • 産業空調911億円
  • ビル空調衛生738億円
  • 電気344億円
  • 環境システム301億円
  • ファシリティシステム135億円
  • 機械システム97億円
  • 不動産・その他35億円

この会社の要点

向いている入口 施工管理

新卒は全学部・全学科が対象です。 キャリア採用は空調、衛生、電気、計装、上下水道設備の実務経験者が対象で、経験年数は問われません。

入口を選ぶ
主なリスク 産業空調の受注は大型案件の波で動く

2026年3月期の産業空調の受注高は903億円で4.0%減りました。 会社はこれを前期にEV電池工場などの大型工事を受注した反動とみています。 2027年3月期の受注高予想は810億円で、さらに10.3%減を見込みます。

強みとリスク
出典 出典一覧(22件)

公式 9件 / IR 7件 / 採用 6件

01立ち位置

何の会社として比べるか

三機工業は空調・衛生・電気設備の工事会社で、半導体との接点は産業空調事業のクリーンルームです。 2026年3月期は売上高2,546億円、営業利益279億円と、営業利益が27.9%伸びました。

実績と会社予想

2024年3月期から2027年3月期予想までの売上高と営業利益

2025年度決算説明資料

売上高

億円 · 連結
  • 2024年3月期 実績 2,219億円
  • 2025年3月期 実績 2,531億円
  • 2026年3月期 実績 2,546億円
  • 2027年3月期 会社予想 2,600億円

営業利益

億円 · 連結
  • 2025年3月期 実績 218億円
  • 2026年3月期 実績 279億円
  • 2027年3月期 会社予想 295億円
産業空調事業

半導体工場のクリーンルームを含む産業空調の受注と売上

セグメント情報

産業空調の受注高

億円 · セグメント情報と決算説明資料
  • 2024年3月期 実績 906億円
  • 2025年3月期 実績 941億円
  • 2026年3月期 実績 903億円
  • 2027年3月期 会社予想 810億円

産業空調の売上高

億円 · セグメント情報と決算説明資料
  • 2024年3月期 実績 796億円
  • 2025年3月期 実績 912億円
  • 2026年3月期 実績 911億円
  • 2027年3月期 会社予想 950億円
クリーンルーム空調・内装設備

半導体・FPD製造設備(スーパークリーンルーム)

独自の空調設備と内装設備の技術で、半導体・FPD工場のスーパークリーンルームを建設します。 ナノテクノロジー対応、ケミカル対応、低露点対応、微振動対策の要素技術に対応したクリーンルームを提供できると会社は記載しています。 製造装置そのものではなく、装置を置く部屋の空気・温湿度・振動の環境をつくる仕事です。

  • スーパークリーンルーム
  • クリーンルーム設備
  • 半導体製造設備
  • 産業空調設備
工場向け空調設備

産業空調設備(電池・医薬・食品工場を含む)

産業空調事業の営業種目は、産業空調設備、クリーンルーム設備、医薬・食品製造施設、環境制御装置、冷凍・冷蔵装置、半導体製造設備、電池製造設備です。 2026年3月期の産業空調の売上高は911億円で、半導体工場だけでなく電池工場や医薬工場の案件もこの数字に入ります。

  • 電池製造設備
  • 医薬・食品製造施設
  • 環境制御装置
  • 冷凍・冷蔵装置
搬送システム

FAシステム・クリーン搬送システム

機械システム事業の営業種目にFAシステム・クリーン搬送システム、物流システム、空港手荷物・貨物ハンドリングシステムがあります。 2026年4月の機構改正で、空港事業や半導体等の成長分野に注力する組織を新設しました。 2026年3月期の機械システムの売上高は97億円で、セグメント損失は−9.2億円でした。

  • FAシステム
  • クリーン搬送システム
  • 搬送情報制御システム
  • 標準コンベヤ

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

利益の源泉は建築設備事業で、セグメント利益は280億円でした。 なかでも産業空調は売上総利益率24.1%で、建築設備の4事業のうち最も高い率です。

2026年3月期 売上高・営業利益

売上高2,546億円 / 営業利益279億円

売上高は前期比0.6%増、営業利益は27.9%増で、営業利益率は11.0%です。 親会社株主に帰属する当期純利益は236億円で37.7%増えました。 建築設備事業のセグメント利益は280億円です。

2026年3月期 産業空調 売上高・受注高

売上高911億円 / 受注高903億円

売上高は前期の912億円から0.1%減、受注高は前期の941億円から4.0%減です。 売上総利益は220億円、売上総利益率は24.1%でした。

2027年3月期 会社予想

売上高2,600億円 / 営業利益295億円

営業利益率は11.3%の予想です。 産業空調は売上高950億円で4.2%増、受注高は810億円で10.3%減を見込みます。 全社の受注高予想は2,700億円です。

2027年3月期 第1四半期

売上高534億円 / 営業利益45億円

売上高は前年同期比7.4%増、営業利益は106.5%増です。 期末繰越受注高は2,683億円まで増えました。 建築設備事業の受注高は627億円、セグメント利益は55億円です。

2026年3月期の建築設備4事業の売上総利益率

% · 決算説明資料
  • 産業空調 24.1% 売上総利益220億円、前期は21.6%
  • ファシリティシステム 23.7% 前期は20.7%
  • 電気 22.5% 前期は21.3%
  • ビル空調衛生 20.4% 前期は14.0%

産業空調の売上高の推移と予想

億円 · 3月決算
  • 2024年3月期 実績 796億円
  • 2025年3月期 実績 912億円
  • 2026年3月期 実績 911億円
  • 2027年3月期 予想 950億円

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、半導体・FPD工場のクリーンルームを含む産業空調で最大の売上と最も高い利益率を出していることと、売上1年分に近い繰越工事です。 弱点は、大型案件の波と施工要員の確保に業績が左右される構造です。

強み

  • 建築設備で最大かつ最も利益率の高い産業空調

    2026年3月期の産業空調の売上高は911億円で、建築設備事業の売上2,129億円の42.8%を占めます。 売上総利益率は24.1%で、ビル空調衛生20.4%、電気22.5%、ファシリティシステム23.7%を上回りました。

    2025年度決算説明資料
  • 半導体・EV関連の受注を5倍に伸ばした実績

    中期経営計画は、前の長期ビジョンの成果として半導体・EV関連分野での受注が2020年比で約5倍になったと記載しています。 有価証券報告書も、データセンター及び半導体や研究施設などの産業空調分野の民間投資が活発だったと書いています。

    経営ビジョン MIRAI 2030・中期経営計画2027
  • 売上1年分に近い繰越工事

    2026年3月期の受注高は2,947億円で売上高2,546億円を上回り、次期繰越高は2,507億円になりました。 2027年3月期第1四半期末の繰越受注高は2,683億円まで増えています。

    2025年度決算説明資料
  • 特命受注の比率と財務の厚み

    2026年3月期の建築設備の受注は、金額比で特命が70.4%、競争が29.6%でした。 前期の特命比率66.8%から上がっています。 自己資本比率は55.3%です。

    有価証券報告書 2026年3月期
  • クリーンルームの要素技術と試験設備

    ケミカル対応、低露点対応、微振動対策のクリーンルーム技術を掲げ、神奈川県大和市の三機テクノセンターではマイナス80℃露点クラスの極低湿度環境試験室の運用を始めました。 研究開発費は2026年3月期に19億円です。

    有価証券報告書 2026年3月期

リスク・検討点

  • 産業空調の受注は大型案件の波で動く

    2026年3月期の産業空調の受注高は903億円で4.0%減りました。 会社はこれを前期にEV電池工場などの大型工事を受注した反動とみています。 2027年3月期の受注高予想は810億円で、さらに10.3%減を見込みます。

    2025年度決算説明資料
  • 施工要員と協力会社の確保

    有価証券報告書は、半導体や自動車、データセンター関連の計画が続出し、施工要員の配置や協力会社の確保が困難になれば事業遂行に影響しうるとリスクに挙げています。 会社自身も2027年3月期は施工体制を考慮して受注を抑える予想を出しました。

    有価証券報告書 2026年3月期
  • 大型・長期工事のコストと工期

    案件の大型化で工期が長くなり、計画工期の変更や施工中物件の工程遅れが出ています。 労務費・資機材価格の上昇と技術者不足が続き、中東情勢の悪化から一部資機材の調達にも懸念が出ています。

    有価証券報告書 2026年3月期
  • 半導体と電池の投資が同じ事業に入る

    産業空調事業の営業種目には半導体製造設備と並んで電池製造設備、医薬・食品製造施設が入ります。 半導体工場の投資と電池工場の投資が同じ事業の数字に入るため、産業空調の受注は半導体と電池の投資時期の重なり方で動きます。

    会社概要
  • 機械システムの赤字と価格競争

    半導体等の成長分野に注力する組織を新設した機械システム事業は、2026年3月期のセグメント損失が−9.2億円で、前期のセグメント損失−6.1億円から広がりました。 有価証券報告書は同業他社との競争が激しく価格競争に陥るリスクを挙げています。

    2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

04待遇

給与、初任給、休日、手当

2026年4月の初任給実績は修士31.2万円、学部30万円です。 有価証券報告書では提出会社の平均年間給与が1,228万992円で前年から13.9%増え、平均年齢42.5歳、平均勤続年数18.1年です。

新卒初任給(月給)

円 · 2026年4月実績
  • 大学院(修士) 31.2万円
  • 大学(学部)・高専専攻科 30万円
  • 高専(本科)・短大 29万円
新卒の初任給
修士31.2万円、学部・高専専攻科30万円、高専本科・短大29万円です。 昇給は年1回、賞与は年2回です。 条件は 2028年卒新卒採用 募集要項 に載ります。
平均年間給与
2026年3月期の提出会社は従業員2,128名、平均年齢42.5歳、平均勤続年数18.1年、平均年間給与1,228万992円(約1,228.1万円)です。
勤務時間と休暇
勤務時間は9:00〜17:30(休憩60分)で、完全週休2日制です。 有給休暇は2年目以降20日が付与され、現場に6カ月以上常駐したときの施工管理者連続休暇制度もあります。
奨学金代理返還
奨学金の代理返還制度があり、1年間で18万円、最大10年間で180万円を会社が返還します。 福利厚生・各種制度 に一覧があります。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社は東京都中央区明石町にあり、研修と研究開発の拠点は神奈川県大和市中央林間の三機テクノセンターとR&Dセンターです。 新卒の勤務地は北海道から福岡県までの各地にわたります。

主な勤務地・拠点

本社
東京都中央区明石町8-1東京支社も同所
研修・研究開発の拠点
三機テクノセンター、R&Dセンター、大和プロダクトセンターいずれも神奈川県大和市中央林間
支社・支店
東京支社、中部支社、関西支社と、横浜・関東・千葉・茨城・北海道・東北・北陸・静岡・豊田・三河・京都・神戸・四国・中国・九州の各支店
海外
三机建筑工程(上海)、Thai Sanki Engineering & Construction(バンコク)、ES Matrix(マレーシア)、AQUACONSULT Anlagenbau(オーストリア)
公式採用の勤務地欄

新卒の勤務地(2028年卒)

  • 北海道
  • 宮城県
  • 茨城県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 東京都
  • 神奈川県
  • 富山県
  • 静岡県
  • 愛知県
  • 京都府
  • 大阪府
ほか4件
  • 兵庫県
  • 広島県
  • 香川県
  • 福岡県

職種は技術系・事務系総合職で、施工管理、設計、営業、研究開発、管理支援があります。

選考の流れ

  1. 会社説明会(対面・WEB)に参加し、適性検査を受ける
  2. エントリーシートを提出する
  3. 個別面接を2回受けて内々定
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

会社は中期経営計画2027で、2027年度に売上3,000億円、営業利益300億円を目標にしています。 半導体関連の大型工事受注、マレーシアのES Matrix社への出資、搬送事業の半導体分野への注力が半導体に関わる打ち手です。

中期経営計画2027の目標と2026年3月期実績

2026年3月期実績 · 中期経営計画と有価証券報告書
  • 売上高 2,546億円 2027年度目標は売上3,000億円
  • 営業利益 279億円 2027年度目標は営業利益300億円
  • 従業員数(連結) 2,705名 2027年度末の目標は2,900名

これからの材料

半導体関連の大型工事
2026年度も半導体関連などの大型工事受注を目指すと 2025年度決算説明資料 に載ります。
2030年の姿
経営ビジョンMIRAI 2030は、2030年に売上3,500億円、ROE16.0%以上、従業員数3,000人を掲げています。

半導体関連の大型工事受注

決算説明資料は、2025年度に都市再開発やデータセンター関連の大型工事を受注し、2026年度も半導体関連などの大型工事受注を目指すと記載しています。 質疑応答では、活況な半導体工場、データセンター、都市再開発を戦略的に取るべき案件に挙げました。 会社は期首時点の豊富な繰越工事高と施工体制を考慮し、2027年3月期の受注高が前期より減ると見込んでいます。

中期経営計画2027の売上3,000億円

2027年度目標は売上3,000億円、営業利益300億円、ROE16.0%以上です。 会社は2027年度以降に大型繰越工事の完成・進捗が最盛期を迎え、売上と利益が伸びると見込んでいます。 大型の先端分野案件に対応する全社横断的な体制の構築も戦略に入ります。 2026年度は微増収の見通しで、会社は大型繰越工事の業績への本格的な寄与を2027年度以降と見込んでいます。

マレーシアの半導体・データセンター電気工事

マレーシアを拠点に半導体やデータセンター関連の電気・通信設備工事を手がけるES Matrix社の株式40%を取得する契約を結び、2026年5月に取得を完了しました。 持分は40%で、株式取得は2026年5月13日に完了しました。

搬送事業での半導体分野への注力

2026年4月の機構改正で、機械システム事業に空港事業や半導体等の成長分野に注力する組織を新設しました。 営業種目にはFAシステム・クリーン搬送システムがあります。 機械システムはセグメント損失が続いており、半導体向け搬送の受注で採算を立て直せるかが問われます。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

施工管理、設計、研究開発、営業のうち、半導体工場のクリーンルームにどの立場で関わりたいかを決めてから応募します。

技術系総合職

施工管理

工事のスケジュール管理から現場の安全管理まで、現場の監督を担う職種です。 多くの職人と協力して現場をまとめる責任者で、産業空調事業の工事にも関わります。

公式採用情報
技術系総合職

設計

お客様の要望を具体化し、最良な設備の提案を平面図に落とし込む職種です。 現場へ赴いて調査し、概算書も作成します。

公式採用情報
技術系総合職

研究開発

都市・建物・生産のインフラを支える要素技術に、AI/IoTなどの先進テクノロジーを組み合わせて新しい技術・製品を生み出す職種です。 神奈川県大和市にSANKI R&Dセンターと三機テクノセンターがあります。

  • R&D
  • Low Dew Point
  • IoT
  • Energy Saving
公式採用情報

応募前の3手

  1. 産業空調事業ページのスーパークリーンルームの要素技術(ケミカル、低露点、微振動)を書き出し、自分の専攻と重なるものに印を付ける
  2. 2026年3月期の産業空調の受注高903億円と売上高911億円、2027年3月期予想を並べ、面接で聞く問いを1つ決める
  3. 募集要項の職種、勤務地、初任給、選考の流れを公式ページから書き出す
公式採用へ

面接で使う技術語

  • Construction Management
  • Clean Room
  • HVAC
  • Safety
  • Schedule
  • HVAC Design
  • Clean Room
  • Estimate
  • BIM
  • Chemical Filter

新卒は全学部・全学科が対象で、技術系・事務系総合職として採用されます。

他社との違いを一言で

  • 産業空調とクリーンルーム

    大気社

    大気社は公式サイトで「産業空調の大気社」と呼ばれてきた歴史を記し、電気・電子部品分野で微粒子の流入を防ぐクリーンルーム空調や、自動車塗装の経験を生かした排気処理装置を紹介しています。三機工業は産業空調で2026年3月期に911億円を売り上げ、半導体・FPD工場のスーパークリーンルームで微振動対策や低露点対応を掲げています。

  • 半導体製造とデータセンターの産業空調

    新日本空調

    新日本空調は産業空調の対象を工場、クリーンルーム、データセンター、原子力施設とし、精密機器や半導体の製造、製薬、GPUサーバーに必要な温湿度環境を確保すると記載しています。三機工業は産業空調に加えて電気設備や搬送システムの事業を持ち、ES Matrix社を通じてマレーシアの半導体・データセンター電気工事にも出資しました。

  • 省エネ型クリーンルーム・ドライルーム

    高砂熱学工業

    高砂熱学工業は技術・サービス紹介サイトで、省エネに特化したクリーンルームとドライルームの構築を課題別メニューに挙げています。三機工業は三機テクノセンターにマイナス80℃露点クラスの極低湿度環境試験室を構え、産業空調の営業種目に電池製造設備と半導体製造設備を並べています。

参照資料一覧へ

出典22件

ほか14件

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