- 2026年3月期 クリーン搬送システム売上高 280億円 前期比11.5%増。 連結売上の21.8%
- 2026年3月期 クリーン搬送システム営業利益 48億円 前期比19.2%増、営業利益率17.1%(全社14.4%)
- 2027年3月期第1四半期 クリーン搬送受注高 132億円 前年同期比168.6%増。 四半期末の受注残高は129億円
2026年3月期のセグメント別売上比率
- モーション機器507億円
- クリーン搬送システム280億円
- パワーエレクトロニクス機器250億円
- エンジニアリング&サービス243億円
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
シンフォニアテクノロジーは連結売上1,282億円の電機メーカーで、半導体向けのクリーン搬送システム事業は売上の21.8%を占めます。 最大セグメントは防衛・航空宇宙を含むモーション機器ですが、営業利益率はクリーン搬送システムが17.1%で最も高くなっています。
クリーン搬送システム事業の売上高と営業利益
売上高
営業利益
4つのセグメントの売上高と営業利益
セグメント別売上高
セグメント別営業利益
ロードポート
製造装置の前面でFOUPを開け、ウェーハを装置へ出し入れする装置です。 クリーン搬送システム売上の70%を占めます。 前工程向けの300mm FOUP対応ロードポートSELOP-8は、200mmオープンカセットアダプタへの載せ替えにも対応します。 後工程向けには510 x 515 mmや600 x 600 mmの角型パネルを扱うPanel FOUP対応ロードポートと、380mmテープフレーム対応品を製品ページに載せています。
- 300mm FOUP対応ロードポート SELOP-8
- 自動切り替え機能搭載ロードポート SELOP-8
- SMIF ロードポート
- Panel FOUP 対応ロードポート
EFEM・ソーター・真空搬送
ロードポートを組み込んだシステム製品で、クリーン搬送システム売上の30%を占めます。 EFEM内のOx/H2Oを制御する300mm N2 EFEM、ウェーハを移載する300mmソーター、3次元集積向けのTape Frame ウェーハ EFEMをそろえ、装置内部の真空下でウェーハを扱う真空プラットフォームと真空ロボットも手がけます。
- 300mm N2 EFEM
- 300mm EFEM
- 300mm ソーター
- Tape Frame ウェーハ EFEM
製造装置用モーター・ブレーキ
モーション機器セグメントが製造装置の駆動と位置決めに使うダイレクトドライブモーター、アクチュエータ、電磁ブレーキを供給します。 同セグメントの売上構成は航空宇宙47%、FA関連43%、半導体10%で、後工程向けAMRシステムの試作受注も得ています。
- ダイレクトドライブモーター
- アクチュエータ
- 無励磁作動型電磁ブレーキ
- AMRシステム
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
搬送部門の利益はロードポートが支え、2027年3月期第1四半期は売上高81億円に対し営業利益18億円で、四半期の営業利益率は22.6%でした。 前年同期の19.8%から上がり、受注高は売上高の1.63倍です。
売上高280億円 / 営業利益48億円
受注高は285億円で前期比9.5%増、売上高は11.5%増、営業利益は19.2%増でした。 営業利益率は16.0%から17.1%へ上がり、期末の受注残高は78億円です。
受注高132億円 / 売上高81億円
受注高は前年同期の49億円から168.6%増え、売上高の1.63倍です。 営業利益は18億円で57.9%増、四半期の営業利益率は22.6%でした。 受注残高は129億円で前年同期比104.2%増です。
受注高365億円 / 売上高330億円
営業利益は60億円で前期比25.0%増、営業利益率は18.2%の予想です。 第1四半期の受注高132億円は、通期予想365億円の3分の1を超えました。
売上高1,282億円 / 営業利益184億円
受注高1,589億円、受注残高1,456億円で、いずれも過去最高です。 2027年3月期は売上高1,400億円、営業利益210億円、研究開発費66億円を予想し、想定為替レートは1ドル=145円です。
2027年3月期第1四半期のクリーン搬送システム
半導体関連事業の売上高と会社計画
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは装置メーカーの大半に入ったロードポートと、全社を上回る17.1%の利益率です。 弱点はその裏返しで、売上の70%をロードポートに頼り、装置投資の波を受注残3.4か月分の薄い緩衝で受けています。
強み
- 装置メーカーの大半に入るロードポート
会社の集計では、ロードポートの納入先は装置メーカー売上上位15社中11社で、世界シェアは50%超です。 ロードポートは世界大手の半導体製造装置メーカーに採用され、会社は高い品質基準を求める検査装置メーカーで特にシェアが高いと見ています。
2025年度決算説明資料 - 全社平均を上回る利益率
クリーン搬送システムの営業利益率は2025年3月期16.0%、2026年3月期17.1%で、連結の14.4%を上回ります。 2026年3月期は売上高11.5%増に対し営業利益が19.2%増え、2027年3月期は18.2%を予想しています。
2025年度決算説明資料 - 第1四半期で受注が急回復
2027年3月期第1四半期の受注高は132億円で、前年同期49億円の2.7倍です。 受注残高は129億円で、2026年3月期末の78億円から1.65倍になりました。 短信は海外向けの需要増加を理由に挙げています。
2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) - 3つのセグメントで半導体に入る
クリーン搬送システムに加え、モーション機器の売上の10%が半導体向けのDDモーター等、エンジニアリング&サービスの売上の20%が天井搬送の設置工事です。 会社は元世界3位の天井搬送装置メーカーとしての工事ノウハウを強みに挙げます。 半導体関連事業の2025年度の売上は360億円です。
2025年度決算説明資料 - 外注化の流れと確保済みの生産能力
会社は、装置メーカーが技術者不足で内作から外注へ移る流れにより、市場成長率以上に伸びると見ています。 生産能力は600億円まで確保済みで、豊橋製作所、伊勢製作所、タイの3工場の拡張で現状の約2倍の生産能力を確保する計画です。
2025年度決算説明資料
リスク・検討点
- 装置投資の波がそのまま売上に来る
会社自身が半導体関連事業の売上は半導体製造装置市場に連動すると書いています。 2026年3月期末の受注残高78億円は、年間売上280億円の3.4か月分です。
シンフォニアと半導体 - ロードポート1製品への依存
クリーン搬送システムの売上の70%がロードポートで、EFEM等は30%です。 会社の成長計画もロードポートのシェアアップとEFEMの新規顧客開拓に置かれており、ロードポートの価格や採用が崩れると部門全体の利益率に響きます。
2025年度決算説明資料 - 同じ製品で争う競合と価格引下げ要求
有価証券報告書は、製品の大半が他社と競合し、価格競争や顧客からの価格引下げ要求が厳しくなっているとリスクに挙げています。 ローツェや平田機工もロードポート、EFEM、ソーターを製品に並べています。
第102期 有価証券報告書 - 半導体は全社の一部で、投資は航空宇宙に厚い
2026年3月期の連結設備投資98億円のうち、モーション機器が79億円で、クリーン搬送システムは5.9億円でした。 クリーン搬送システムの従業員は369名で連結の9.9%、研究開発費は7.8億円で部門売上の2.8%です。 中期経営計画は半導体関連と航空宇宙の両分野に注力するとしており、搬送部門は社内で資源を航空宇宙と分け合います。
第102期 有価証券報告書
04待遇
給与、初任給、休日、手当
2026年4月の初任給は修士修了31.2万円、学部卒28.7万円です。 2026年3月期の有価証券報告書では、単体2,080名の平均年間給与が749.2万円(約749.2万円)で前期比8.6%増、平均年齢39.5歳、平均勤続年数16.1年です。
新卒初任給(月給)
- 新卒の初任給
- 2026年4月の初任給は修士修了31.2万円、学部卒・高専専攻科卒28.7万円、高専本科卒25.3万円です。 昇給は年1回、賞与は年2回で、条件は 募集要項・選考フロー に載ります。
- 勤務時間と休日
- 勤務時間は本社・支社・営業所が9:00〜17:30、工場が8:15〜16:45で、フレックスタイム勤務と在宅勤務制度があります。 完全週休2日制(土日祝)で、2025年度の年間休日は126日です。
- 平均年間給与
- 第102期有価証券報告書では、単体の従業員2,080名、平均年齢39.5歳、平均勤続年数16.1年、平均年間給与749.2万円で、平均年間給与は前期比8.6%増えました。 第102期 有価証券報告書 の従業員の状況に載ります。
- 残業・休暇・定着
- 2025年度の平均残業時間は月21.1時間、平均有給休暇取得日数は23日付与のうち17.7日、入社3年目までの離職率は1.8%です。 数字で見るシンフォニア で一覧できます。
- 住まい
- 独身寮は9,000円程度、社宅は1.8万円程度です。 施設として寮(1人部屋)、社宅、社員食堂、診療所、体育館、グラウンドがあります。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
半導体の搬送製品は豊橋製作所が主力工場で、伊勢製作所とタイでも生産します。 従業員の勤務地は伊勢44%、豊橋39%、本社・支社・営業所17%です。
主な勤務地・拠点
- 豊橋製作所(愛知県豊橋市)
- クリーン搬送システム工場があり、2023年に大幅増設しました。 開発・設計の社員が集まる技術開発センターGECも置かれています。キャリア採用の機械設計・品質保証の勤務地
- 伊勢製作所(三重県伊勢市)
- 航空宇宙システム、クラッチ・ブレーキ、プリンタの工場と研究開発実験センターがあります。 新入社員は入社後3カ月間、ここで集合研修を受けます。
- タイ
- SINFONIA TECHNOLOGY (THAILAND)が半導体製造装置用ハンドリング機器の一部を製造・販売します。上海と米国の子会社が販売
- 東京本社(東京都港区芝大門)
- クリーン搬送システム営業部(半導体)が置かれています。 名古屋には技術開発拠点を開設しました。
新卒採用の職種
- 研究
- 開発
- ソフト開発
- 設計
- 生産技術
- 品質保証
- 生産管理
- 施工管理
- 技術営業
- 営業(海外・国内)
技術系総合職は80名程度、事務系総合職は20名程度の募集です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
中期経営計画「SINFONIA NEXT DREAM」は、2027年度(2028年3月期)に受注高1,700億円、売上高1,600億円、営業利益225億円、営業利益率14%以上を目標にしています。 半導体関連事業は2027年度に550億円、2030年度に800億円が計画です。
中期経営計画の目標と2026年3月期実績
- 連結売上高 1,282億円 2027年度(2028年3月期)の目標は1,600億円
- 連結営業利益率 14.4% 目標は14%以上
- 半導体関連事業の売上高 360億円 2027年度(2028年3月期)の計画は550億円
- クリーン搬送システム営業利益率 17.1% 2027年3月期予想は18.2%
これからの材料
- 後工程・パネル
- 2025年度に後工程向け製品の初受注を獲得し、角型パネル対応ロードポートの開発を進めると 第102期 有価証券報告書 に載ります。
- 投資計画
- 2025年度から2027年度に、2030年に向けた拡大投資として約320億円を計画しています。
後工程・パネル向けの搬送
2025年度に後工程向け製品の初受注を獲得し、開発と販売を加速すると有価証券報告書に書いています。 角型パネル対応ロードポートの開発を進め、Panel FOUP対応ロードポートとTape Frame ウェーハ EFEMを製品化しました。 後工程の自動化・標準化を進める業界団体SATASにも参画しています。 後工程の顧客がパネル寸法や搬送規格をどこへそろえるかで、どの製品が量産に入るかが決まります。
EFEMの拡販
EFEMには複数社から引き合いがあり、会社は対応を進めています。 会社はロードポートとEFEM関連で、半導体関連事業を300億円以上伸ばす計画です。 2027年3月期の実行項目にはEFEM(システム品)と中・後工程の新規需要に向けた開発を挙げています。
前工程の次世代ロードポートと真空搬送
会社はロードポートの次世代機「スーパークリーンロードポート」と、基礎開発中の真空リニア搬送システムの技術開発を加速する方針です。 N2対応や真空対応など環境を制御する搬送製品を前工程の微細化に合わせて広げています。
DDモーターと後工程AMR
モーション機器では製造装置用DDモーターの採用数を増やし、後工程向けAMRシステムの試作受注を得ました。 会社はDDモーターの駆動ユニットと後工程自動化で150億円を計画しています。 長期的には、半導体をモーション機器セグメントの25%へ高める計画です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
ロードポート、EFEM、DDモーターのうち自分の専攻と重なる製品を1つ選び、豊橋の搬送部門と伊勢のモーション機器のどちらで働きたいかを決めます。
機械設計(クリーン搬送システム)
システム化開発設計のシステムエンジニアリング(システム構築、顧客との打ち合わせ、仕様書・見積作成)と、開発品・量産機種の機械設計(機器選定、検討計算、図面・組図作成)を担います。 募集人員5名で、勤務地は豊橋製作所です。
公式採用情報品質保証(クリーン搬送システム)
カスタマーサポート、現地試運転・調整、返却品調査・分析、型式試験・初品認定、顧客立会、オペレーショントレーニングを担当します。 勤務地は豊橋製作所で、国内外への出張があります。
公式採用情報技術系総合職(研究・開発・設計・生産技術など)
研究・開発・ソフト開発・設計・情報システム管理・生産技術・品質保証・生産管理・知的財産・施工管理・技術営業などの職種で、2027年卒は80名程度を募集します。 2025年4月は技術系63名が入社しました。
- Motor
- Power Electronics
- Wafer Handling
- Robot
応募前の3手
- クリーン搬送システムの製品ページからSELOP-8とPanel FOUP対応ロードポートを読み、前工程と後工程の搬送の違いをノートへ書く
- 決算説明資料でクリーン搬送システムの受注高・売上高・営業利益率を2期分書き出し、第1四半期の受注132億円と並べる
- 募集要項の職種、勤務地、初任給、選考の流れを公式ページから書き出す
面接で使う技術語
- Load Port
- EFEM
- 3D-CAD
- System Engineering
- FOUP
- Quality Assurance
- Field Service
- Install
- Root Cause
- Customer
技術系の募集学科は電気、電子、通信、情報、制御、機械、物理、材料、化学、生物などです。
他社との違いを一言で
- ウエハ搬送システムの製品構成
ローツェ
ローツェの製品ページは、大気用・真空用搬送ロボット、アライナ、ロードポート、真空プラットフォーム、EFEM/SORTER、ストッカをウエハ搬送システムとして並べています。シンフォニアの搬送部門は売上の70%がロードポート、30%がEFEM等で、ローツェが搬送ロボット、アライナ、ストッカまで製品に含めるのに対し、シンフォニアの搬送部門は売上の大半をロードポートで得ています。
- ロードポート・EFEMとFOPLP対応
平田機工
平田機工はロードポート、大気・真空対応のウェーハ搬送ロボット、それらを統合したEFEMを製造・販売し、FOPLP設備向けのロードポートとEFEMも準備していると記載しています。シンフォニアは510 x 515 mmや600 x 600 mmの角型パネルに対応するPanel FOUP対応ロードポートを製品ページに載せています。
- 半導体工場の搬送自動化と真空搬送
Brooks
Brooksは半導体と先端パッケージングの工場で100,000を超える自動化ソリューションが稼働しているとし、真空環境での基板搬送を製品分野に掲げています。シンフォニアは真空プラットフォームと真空ロボットを扱い、真空リニア搬送システムを基礎開発しています。
出典18件
- 公式 会社概要
- 公式 シンフォニアと半導体
- 公式 事業内容
- 公式 クリーン搬送システム 製品
- IR 中期経営計画「SINFONIA NEXT DREAM」
- IR 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) 2026年3月期
- IR 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 2027年3月期第1四半期
- IR 2025年度決算説明資料 2026年3月期
ほか10件
- IR 第102期 有価証券報告書 2026年3月期
- 採用 新卒採用情報
- 採用 募集要項・選考フロー
- 採用 キャリア採用情報
- 採用 豊橋製作所 勤務地紹介
- 採用 伊勢製作所 勤務地紹介
- 採用 数字で見るシンフォニア
- 公式 ローツェ ウエハ搬送システム
- 公式 平田機工 半導体関連生産設備
- 公式 Brooks 公式サイト