イメージセンサー / IDM CMOSイメージセンサー
ソニーセミコンダクタソリューションズ
スマホのカメラが決める、イメージセンサーの会社
ソニーグループでイメージセンサーを担う半導体会社。
I&SS分野の2025年度売上高2兆1,515億円は、グループ連結売上高の17.2%に相当します。
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は CMOSイメージセンサー を中心に、マイクロディスプレイ、LSI、半導体レーザーを手がけるソニーグループの半導体会社です。 2025年度のI&SS分野 は売上高・営業利益とも過去最高でした。 原動力はハイエンドスマートフォン向けセンサーの大判化と数量増で、会社は2026年度にその大判化が一旦緩やかになるとみています。
- 2025年度 I&SS セグメント売上高 2兆1,515億円 前年度比3,525億円増。 モバイル機器向けセンサーの増収、製品ミックスの改善、販売数量の増加による
- 2025年度 I&SS セグメント営業利益 3,573億円 前年度比962億円増。 営業利益率16.6%で、グループ連結営業利益の24.7%にあたる
- 2025年度 イメージセンサーの生産能力増強等への投資 2,467億円 2024年度は2,274億円
2025年度 ソニーグループの分野別売上高全分野のセグメント売上高の合計に占める割合 · セグメント間取引を含む · 有価証券報告書
- ゲーム&ネットワークサービス36.6%
- エンタテインメント・テクノロジー&サービス17.7%
- イメージング&センシング・ソリューション16.8%
- 音楽16.6%
- 映画11.7%
- その他0.7%
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
SSSの業績は、ソニーグループのI&SS分野として開示されます。 2025年度のI&SS分野は、グループ連結売上高の17.2%、連結営業利益の24.7%に相当しました。
ソニーグループの中で、I&SSがどれくらいか
2025年度 分野別のセグメント売上高
セグメント間取引を含む金額です。 その他分野は890億円です。
2025年度 連結とI&SSの営業利益
連結売上高は12兆4,796億円です。
イメージセンサー
モバイル用のLYTIA、セキュリティカメラ用のSTARVIS、産業用のグローバルシャッター技術Pregius S、偏光のPolarsens、短波長赤外のSenSWIRがあります。 車載用ではHDRやLEDフリッカー抑制の技術を挙げ、内視鏡用やX線用のセンサーもあります。
- LYTIA
- STARVIS
- Pregius S
- Polarsens
エッジAIセンシングプラットフォーム
エッジAIセンシングプラットフォームとして、AITRIOSをイメージセンサーとは別の製品区分に掲げています。
- AITRIOS
LSI・IC・モジュール
ELTRES対応通信モジュール、セルラーIoTモデム、車載用シリアライザ・デシリアライザLSIのGVIF、GNSS受信LSI、オーディオIC、車載・産業用ToF向けレーザーダイオードドライバがあります。
- ELTRES対応通信モジュール
- GVIF
- GNSS受信LSI
- オーディオIC
マイクロディスプレイ・レーザーダイオードほか
OLEDと液晶のマイクロディスプレイ、レーザーダイオード、IoT用ボードコンピュータのSPRESENSE、MEMSファウンドリサービスがあります。
- OLEDマイクロディスプレイ
- 液晶マイクロディスプレイ
- レーザーダイオード
- SPRESENSE
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
I&SS分野は2025年度に売上高2兆1,515億円、営業利益3,573億円で、営業利益率は14.5%から16.6%に上がりました。 持分売却損や減損を含めても増益でした。
2兆1,515億円
前年度比3,525億円増で、為替の影響は−150億円でした。 増収の理由として、モバイル機器向けイメージセンサーの増収、製品ミックスの改善、販売数量の増加が挙げられています。 外部顧客向けは2兆590億円、グループ内の他分野向けは925億円です。
3,573億円
前年度比962億円増で、為替の影響は−125億円でした。 構造改革費用に加え、Sony Semiconductor Israel Ltd.の持分売却損199億円と、ディスプレイデバイス事業の固定資産の一部減損165億円を含みます。
12兆4,796億円
連結営業利益は1兆4,475億円、営業利益率は11.6%です。 I&SS分野の営業利益率16.6%はこれを上回ります。
I&SS分野の前年度比較
営業利益には持分売却損199億円と固定資産の一部減損165億円を含みます。
営業利益率
I&SSはセグメント売上高とセグメント営業利益から計算しています。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、スマートフォン向けの大判・高画質センサーと、それを支える画素・積層・プロセスの技術です。 その裏側に、モバイル向けへの依存、円高への弱さ、国内に集まる製造拠点があります。
強み
- 2025年度は過去最高の売上と利益
I&SS分野は売上高2兆1,515億円、営業利益3,573億円で、ともに過去最高でした。 ハイエンドスマートフォンを中心に、センサーの大判化と高画質・高性能化が続き、販売数量も増えました。
ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET) - 画素・積層・回路・プロセスのアナログ技術
会社は、画素構造、積層技術、回路、プロセスで長年培ったアナログ技術の知見があり、容易に模倣できない強みだとしています。
ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET) - 世界シェア首位という自社の位置付け
会社は、イメージセンサー事業を金額ベースの世界シェア首位(ソニー調べ)とし、研究開発から商品企画・設計・生産・販売までを垂直統合で持つとしています。
企業情報トップ(イメージセンサーの世界シェア表記)
リスク・検討点
- 2026年度はモバイル向けの伸びが鈍る見通し
I&SS分野の成長牽引事業はモバイル機器向けセンサーです。 会社は2026年度、大判化の進展が一旦緩やかになり、半導体メモリ市況の影響にも不透明さが残るとして、市場の成長を慎重にみています。 中長期の大判化のトレンドは変わらないとしています。
ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET) - 円高が利益を大きく削る
I&SS分野は米ドル建ての販売契約が多い一方、主に日本で製造しています。 このため会社は、米ドルに対する円高が営業利益に大幅な悪影響を及ぼすとしています。 2025年度の為替影響は営業利益で−125億円でした。
ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET) - 大きな設備投資と競合の追い上げ
生産能力増強等への投資は2025年度に2,467億円でした。 会社は、需要や主要顧客の判断しだいで投資を計画どおり回収できない場合があること、競合の技術力向上で優位性を保てなくなる可能性があることを、事業等のリスクに挙げています。
ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET) - 製造拠点が日本に集まる
会社は、イメージセンサー等の最先端の製造拠点の多くが地震のリスクが比較的高い日本国内にあり、大規模な地震で生産が止まる可能性があるとしています。
ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET)
04待遇
給与、初任給、休日、手当
初任給、勤務時間、休日はSSSとSCKで別々に募集要項に載っています。
新卒初任給(月給)
SCKの高専・技術系短大は26.4万円、事務系短大は23万7,500円です。
- SCKの昇給・業績給
- 給与改定は年1回(7月)、業績給は年1回(6月)です。 詳細は SCKの新卒採用募集要項 に載っています。
- 勤務時間
- SCKでは1日の標準となる勤務時間は8:30〜17:30の8時間です。 在宅勤務制度とフレックスタイム制度があり、職種により交替勤務があります。 SSSの所定労働時間は7時間45分 (標準労働時間帯 9:00~17:30)です。
- 休日休暇
- SSSは年間休日126日(2026年度)、SCKは年間休日125日(2025年度)です。 SSSの年次有給休暇は初年度17日、最大24日です。
- SSSの働き方と住まい
- コアタイムのないフレックス勤務、裁量労働制、時差勤務・シフト勤務があり、出社を基本とします。 独身寮は一定時間の通勤圏内に用意されています。 詳細は 採用サイトの制度紹介 に載っています。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
本社は厚木テクノロジーセンターです。 量産を担うSCKは熊本に本社を置き、九州と東北を中心に国内のテクノロジーセンターで働きます。
主な勤務地・拠点
- 本社
- 神奈川県厚木市旭町(厚木テクノロジーセンター)
- 熊本テクノロジーセンター
- 熊本県菊池郡菊陽町SCKの本社
- 長崎テクノロジーセンター
- 長崎県諫早市
- 九州のその他の拠点
- 大分テクノロジーセンター(大分市)、国東サテライト、鹿児島テクノロジーセンター(霧島市)、博多オフィス
- 東北の拠点
- 山形テクノロジーセンター(鶴岡市)、白石蔵王テクノロジーセンター(宮城県白石市)
- その他のオフィス
- ソニーシティ大崎、大阪オフィス、福岡オフィス、東浦サテライト
SCKの新卒募集職種(技術系)
- 設計
- 製品技術
- デバイス開発
- プロセス開発
- 解析技術
- テスト技術開発
- 実装技術開発
- 生産技術開発
- 品質/信頼性技術
- 情報システム開発
- 製造技術
- 設備技術
ほか2件
- データサイエンス
- ファシリティ管理
開発エンジニア、システムエンジニア、製造・設備技術、データサイエンス、ファシリティエンジニアのコース別募集です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
次の柱は、TSMCとの合弁による次世代センサーの量産体制と、積層・先端プロセスによる高密度化、そして車載です。
これからの材料
- 設備投資の計画
- ゲーム、エンタテインメント・テクノロジー、I&SSの各分野をまとめて、2026年度に5,090億円の設備投資を計画し、主な内容をイメージセンサーを中心とした生産設備投資としています。 2025年度の実績は同じ分野の合計で5,356億円でした。 詳細は 有価証券報告書 に載っています。
- TSMC合弁への出資
- 合弁会社にはソニーが約4,650億円、TSMCが約2,820億円を拠出する予定です。 詳細は 2026年8月11日の確定契約の発表 に載っています。
TSMCとの合弁会社
SSSは2026年8月11日、TSMCと、熊本県合志市を拠点とする合弁会社Advanced Vision Semiconductor Manufacturingの設立で確定契約を結びました。 スマートフォン向けイメージセンサーの開発・製造の中核拠点で、2029年の量産開始を予定しています。 ソニーは約4,650億円、TSMCは約2,820億円を拠出する予定です。 設立と取引の完了は、関係当局の許認可を含むクロージング条件を満たすことが条件です。出資は市場の需要等に応じて段階的に実行する予定で、生産能力の資金計画は日本政府の支援を前提に検討しています。
車載やロボティクスへの展開
2026年5月の基本合意で、両社は車載やロボティクスなどの「フィジカルAI」領域での協業も挙げました。 ソニーによる長崎の既存工場への新規投資も、需要に応じて段階的に行う計画です。 長崎への投資は、日本政府からの支援を前提とした検討段階の計画です。
積層と先端プロセスで高密度化
会社は、プロセスノードの適合化による平面方向の高密度化と、積層による多層化での垂直方向の高密度化に取り組む計画です。 狙いはセンサーの高付加価値化と、動画を使う用途への貢献です。 車載向けセンサーは戦略事業と位置付け、金額シェアは想定どおり拡大しているとしています。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
自分の専攻と重なる製品を1つ選び、SSSとSCKのどちらの職種へ応募するかを決めます。
製造技術 / 設備技術 / 生産技術開発
SCKの製造・設備技術コースと開発エンジニアコースにある職種で、テクノロジーセンターの量産と設備を担う入口です。
- Equipment
- Yield
- Facility
応募前の3手
- LYTIA / STARVIS / Pregius S / Polarsens / SenSWIR から関心のある用途を1つ選ぶ
- 研究や実務の測定値を1つ用意し、感度、歩留まり、信頼性のどれと結ぶかを決める
- SCKのコースと配属エリア、SSSの募集職種を見比べて応募先を1つに絞る
面接で使う技術語
- CMOS Image Sensor
- Pixel
- Stacked
- Process
- Device
- Failure Analysis
- Test
- Reliability
- Quality
- Manufacturing
他社との違いを一言で
出典14件
- 公式 企業情報トップ(イメージセンサーの世界シェア表記)
- 公式 会社概要(SSS / ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング)
- 公式 グループ情報
- 公式 拠点一覧
- 公式 製品情報トップ
- 公式 イメージセンサー 製品情報
- IR ソニーグループ 有価証券報告書 2025年度(2026年6月18日提出 / EDINET)
- ニュース TSMCとの戦略的提携に関する基本合意(2026年5月8日)