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半導体材料 封止材・基板向け球状シリカフィラー

アドマテックス

金属を燃やして真球のシリカを作る、封止材フィラーの専業メーカー

金属シリコンを燃やして作る真球状シリカで、半導体封止材と基板のフィラーを押さえる材料メーカーです。
営業利益率29.4%を2026年3月期に出し、4番目の生産拠点の土岐南事業所を2026年5月に竣工させました。

アドマテックスは半導体の封止材や基板に混ぜる 真球状シリカ・アルミナ を作る材料メーカーです。 2026年3月期の売上高 は290億円、営業利益は85億円でした。

  • 2026年3月期 売上高 290億円 単体。 売上総利益は119億円で売上総利益率41.3%
  • 2026年3月期 営業利益 85億円 営業利益率29.4%、経常利益87億円
  • 2026年3月期末 株主資本 418億円 総資産503億円の83.1%。 負債合計は84億円

2026年3月期 売上高290億円の行き先

  • 売上原価170億円
  • 営業利益85億円
  • 販売費及び一般管理費34億円

この会社の要点

向いている入口 生産技術(設備開発)・工場企画

業務フィールドの表で、設備開発・設計は材料系・化学系・機械系・電気電子系・その他理系、工場企画は機械系・電気電子系が対象です。

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主なリスク 製品は球状微粒子とその加工品に集中

事業内容は真球状シリカ、真球状アルミナ、酸化物セラミック粉末とその加工品の製造販売です。 主力のアドマファインは、半導体の封止材をはじめ工業製品や生活用品の機能性付与剤に使われています。

強みとリスク
出典 出典一覧(30件)

公式 17件 / IR 1件 / 採用 11件 / ニュース 1件

01立ち位置

何の会社として比べるか

アドマテックスは、トヨタ自動車の社内ベンチャー第1号として信越化学工業と共同で1990年に設立された材料メーカーです。 半導体の封止材と基板に混ぜる真球状の微粒子を作り、2026年3月期の売上高は290億円でした。

2026年3月期(単体)

売上高から当期純利益まで

第37期 決算公告

損益計算書の要旨

億円 · 官報 決算公告
  • 売上高 290億円
  • 売上総利益 119億円
  • 営業利益 85億円
  • 経常利益 87億円
  • 当期純利益 62億円

貸借対照表の要旨

億円 · 2026年3月末
  • 総資産 503億円
  • 株主資本 418億円
  • 流動資産 299億円
  • 有形固定資産 174億円
  • 負債合計 84億円
株主構成

誰が出資しているか

会社概要

出資比率

% · 会社概要
  • トヨタ自動車 42.3%
  • 信越化学工業 20.5%
  • 豊田通商 20.5%
  • 信越石英ほか 16.7%
真球状シリカフィラー

アドマファイン シリカ(VMC法)

金属シリコンの粉末を酸素気流中で燃焼させ、気化・液化・冷却を経て真球状のシリカにします。 平均粒径は0.2~2.0µmで任意に制御でき、レギュラーのSO-Cタイプと低α線のSO-Eタイプがあります。 SO-Eタイプはメモリなどのチップ周り向けで、ウラン含有量は0.3ppb未満です。 用途は封止材料用フィラーとプリント基板用フィラーです。

  • SO-C1〜SO-C6(レギュラーグレード)
  • SO-E1〜SO-E6(低α線グレード)
真球状アルミナフィラー

アドマファイン アルミナ(VMC法)

金属アルミニウムの粉末から同じVMC法で作る真球状アルミナです。 平均粒径は0.25µmと10µmの2種類をそろえ、溶融アルミナと比べてNaなどのイオン性不純物をほとんど含みません。 高熱伝導用の樹脂充填フィラーとして、放熱部材と半導体封止材に使われます。

  • AO-502
  • AO-509
溶融球状シリカフィラー

アドマフューズ(溶融球状シリカ)

破砕シリカを独自の溶融技術で球状化した非晶質シリカで、平均粒径は5~30μmです。 会社は「封止材向き」と位置づけ、低α線に特化したラインナップと、20μmまで対応する乾式分級をそろえています。 混粉技術で配合を最適化し、高流動・低粘度を実現すると打ち出しています。

  • アドマフューズ シリカ
ナノシリカ

アドマナノ(ナノサイズ球状シリカ)

液中の化学反応で作り表面処理を施したナノサイズの真球状シリカで、メジアン径10nmのYA010C、50nmのYA050C、100nmのYC100Cがあります。 有機溶媒や樹脂に一次粒子まで分散し、透明性を保ったまま熱膨張を下げられます。 用途には半導体封止材用とプリント基板用のフィラーがあります。

  • YA010C
  • YA050C
  • YC100C

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

事業の中心は、自社開発のVMC法で作る真球状のシリカとアルミナです。 2026年3月期は売上高の58.7%が売上原価、12.0%が販売費及び一般管理費で、残る29.4%が営業利益になりました。

2026年3月期 売上高・営業利益(単体)

売上高290億円 / 営業利益85億円

売上原価170億円、販売費及び一般管理費34億円で、営業利益率は29.4%です。 官報の第37期決算公告に載る損益計算書の要旨の数値です。

2026年3月期 経常利益・当期純利益(単体)

経常利益87億円 / 当期純利益62億円

経常利益率は30.1%、純利益率は21.6%です。 特別損益の計上はありません。

2026年3月期末 貸借対照表(単体)

総資産503億円 / 株主資本418億円

流動資産299億円、有形固定資産174億円、利益剰余金324億円です。 流動負債71億円と固定負債13億円を合わせた負債は84億円です。

資本金・株主

資本金39億円

トヨタ自動車42.3%、信越化学工業20.5%、豊田通商20.5%、信越石英ほか16.7%が出資しています。

2026年3月期 売上高290億円の内訳

億円 · 官報 決算公告(単体)
  • 売上原価 170億円 売上高の58.7%
  • 営業利益 85億円 売上高の29.4%
  • 販売費及び一般管理費 34億円 売上高の12.0%

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、自社で発明した製法と、封止材・基板の材料メーカーに深く入り込んだ供給実績です。 弱点は、製品が球状微粒子に集中していることです。

強み

  • VMC法を世界で初めて工業化した

    金属粉末を燃やして真球状の酸化物微粒子を作るVMC法は、会社が独自に開発し、世界で初めて工業化に成功した製法です。 日本・北米・欧州で特許を取得しました。 酸化の反応熱を次の金属の気化に使うため、工程が簡素で有害な副産物を出しません。

    アドマファイン 製造方法(VMC法)
  • 微細シリカで会社が掲げる世界シェア約70%

    アドマテックスは1983年にアドマファインを工業化しました。 会社は、デジタル製品の小型化に欠かせない微細シリカ分野で世界シェア約70%を掲げています。 主力製品は半導体向け材料に使われる真球状セラミックス微粒子です。

    製品紹介(採用サイト)
  • 利益率29.4%と厚い自己資本

    2026年3月期の売上高290億円に対し営業利益は85億円で、売上総利益率は41.3%です。 期末の株主資本は418億円で総資産503億円の83.1%を占め、負債は84億円にとどまります。

    第37期 決算公告(官報 2026年6月25日)
  • 封止材・基板材料の大手から表彰

    2025年12月にレゾナックから「Partner of the Year 2025賞」、2026年4月に味の素ファインテクノから「サプライヤー大賞」を受けました。 2026年3月には大河内記念会から大河内記念賞を受賞しています。

    沿革

リスク・検討点

  • 製品は球状微粒子とその加工品に集中

    事業内容は真球状シリカ、真球状アルミナ、酸化物セラミック粉末とその加工品の製造販売です。 主力のアドマファインは、半導体の封止材をはじめ工業製品や生活用品の機能性付与剤に使われています。

    事業展開
  • 金属原料を使わない競合製法

    日鉄ケミカル&マテリアルは独自のバーナーで球状化し、金属Siや金属Alを使わずに導電性異物の混入リスクが小さい微粉を作れると打ち出しています。 アドマテックスのVMC法は金属シリコンと金属アルミニウムを原料にします。

    日鉄ケミカル&マテリアル 球状シリカ・アルミナ製品(展示パネル)
  • 主な顧客は世界の材料メーカー

    営業の顧客は世界的な材料メーカーをはじめ多様な分野にわたり、製品は封止材や基板材料に混ぜられて最終製品に入ります。 海外売上比率は40%です。

    職種紹介 営業・管理系・IT
  • 新工場の量産開始は2028年3月

    土岐南事業所は2026年5月に竣工し、量産開始は2028年3月の予定です。 1次製品の第1工場に続き、2次加工の第2・第3工場を建てる計画です。

    土岐南事業所竣工のお知らせ

04待遇

給与、初任給、休日、手当

2026年4月の初任給は修士32.1万円、学士30万600円です。 年間休日は121日で、フレックスタイム制をとります。

新卒初任給(月給)

円 · 2026年4月支給実績
  • 大学院卒(修士) 32.1万円
  • 大学卒(学士) 30万600円
新卒の初任給
博士卒は別途で、賞与は年2回(7月・12月)、昇給は年1回(4月)です。 2026年4月の初任給は 修士32.1万円、学士30万600円 でした。
勤務時間と休日
勤務時間は8:30~17:30で、標準労働時間8時間のフレックスタイム制です。 土日休みの週休2日制で年間休日は121日、年次有給休暇は入社月から年13日付与されます。
福利厚生
年間8万円を旅行や車検に使えるカフェテリアプラン、借上げ社宅寮、家賃の半額程度を会社が負担する住宅補助、確定拠出年金を含む退職金制度があります。 トヨタ販売連合健康保険組合に加入します。
キャリア採用の比率
採用に占めるキャリア採用の比率は 2023年度19%、2024年度51%、2025年度63% と上がっています。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社とテクニカルセンターは愛知県みよし市にあり、生産はトヨタ自動車明知工場内のトヨタ事業所と岐阜県土岐市の土岐事業所が担います。 2026年5月に4番目の生産拠点の土岐南事業所が竣工しました。

主な勤務地・拠点

本社・テクニカルセンター
愛知県みよし市黒笹町丸根1099-20研究開発の拠点
トヨタ事業所
愛知県みよし市明知町西山1トヨタ自動車明知工場内
土岐事業所
岐阜県土岐市泉町久尻2012年開設、分析センターを併設
土岐南事業所
岐阜県土岐市下石町敷地92,671㎡、2028年3月量産開始予定
営業・子会社
東京営業所(港区港南)、アドマテックス美濃(岐阜県可児市)、アドマテックス(上海)、アドマテックス韓国(ソウル)
公式採用の勤務地欄

新卒の募集職種

  • 生産技術(設備開発)
  • 工場企画
  • 研究開発
  • 品質保証
  • IT
  • 営業
  • 管理系
  • 生産管理
  • 物流

職種は「設備開発・工場企画・IT」「研究開発・品質保証」「営業・管理系・IT」の3つの入口に分かれています。

研究開発職のキャリアパス

  1. 1-3年目: 入社2年目から新製品の研究開発に携わり、顧客と直接やり取りする
  2. 4-6年目: 自分が開発した新製品の採用後、製造部・品質保証部と量産化を進める
  3. 7年目: リーダーとしてチームをまとめ、自ら選んだテーマで次世代材料の開発に挑む
公式採用へ

求人DBの募集職種

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  • 電子・パッケージ材料
公式採用情報

06これから

会社が次に取りにいくもの

会社は土岐南事業所を次世代の半導体材料を作る主力工場と位置づけ、2028年3月の量産開始を目指します。 開発本部はAI向け半導体市場に向けた高機能化に取り組んでいます。

これからの材料

土岐南事業所
1次製品の第1工場に続き、2次加工の第2・第3工場を建設する予定です。 会社は 2035年の工場カーボンニュートラル を目指しています。
基板材と封止材
基板材では超高速通信に向けた低誘電材、封止材ではメモリー向けの低α線量材と放熱材の需要増を会社は見込んでいます。
生産体制
MES導入による生産の見える化と工程の自動化を進め、海外工場の立ち上げも視野に入れています。

土岐南事業所を半導体材料の主力工場に

岐阜県土岐市に敷地92,671㎡の土岐南事業所を建て、2026年5月に竣工しました。 1次製品の第1工場に続き2次加工の第2・第3工場を予定し、次世代の半導体材料・先端材料を生産する主力工場と位置づけています。 2035年の工場カーボンニュートラルを目指します。 量産開始は2028年3月の予定で、それまでに生産ラインを導入します。

AI向け半導体材料の高機能化

開発本部(約90人)は、急速に拡大するAI向け半導体市場に対応する高機能化・高品質化に注力しています。 2021年にはそれまでの数倍の規模の開発拠点を整備しました。 開発メンバーはAI向け材料のほかにも、それぞれ独自のテーマで次世代材料の開発に取り組んでいます。

基板材市場の低誘電・多層化

会社は、超低遅延・超高速通信に向けて基板材で低誘電材の需要が増え、多層化で球状微細粉末の需要が増えると見ています。 封止材市場ではメモリー向けの低α線量材と放熱材の需要増を挙げています。 アドマファインのシリカには、メモリなどのチップ周り向けの低α線グレードSO-Eタイプがあります。

スマートファクトリーと海外工場

製造部内にIT活用のプロジェクトチームを立ち上げ、MES(製造実行システム)の導入を決めました。 製造本部長は、海外工場の立ち上げも視野に入れていると語っています。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

VMC法の粒子づくり、表面処理・分散、工場の設備のうち、自分の専攻と重なるものを1つ選び、3つの入口のどれで応募するかを決めます。

設備開発・工場企画・IT

生産技術(設備開発)・工場企画

世界にここにしかない生産設備や生産工程の設計、生産効率の追求、新製品の量産化を担います。 会社は、若手の頃から数千万〜億を超える予算の設備導入を任せると打ち出しています。 土岐南事業所の立ち上げが直近の大きな案件です。

公式採用情報
研究開発・品質保証

研究開発・品質保証

研究開発は顧客ニーズをくみ取り次世代先進材料の研究・開発と既存製品の改善を行い、品質保証は品質管理、検査・分析技術の開発、品質保証体制の整備を担います。 約60名の開発メンバーは30代までの若手が多く、自分の開発品を自ら売りに行く社風です。

公式採用情報
営業・管理系・IT

営業

顧客は世界的な材料メーカーをはじめ多様な分野にわたり、製品紹介と新製品開発につながる提案を行います。 海外売上比率は40%で、子会社は上海とソウルにあります。

  • Materials Sales
  • Encapsulant
  • Substrate
  • Customer Proposal
公式採用情報

応募前の3手

  1. アドマファイン シリカ、アルミナ、アドマフューズ、アドマナノの粒径と用途を表にまとめる
  2. 決算公告の売上高290億円と営業利益85億円から利益率を計算し、土岐南事業所の投資と結びつけて説明する
  3. 業務フィールドの表では、設備開発・設計は材料系・化学系・機械系・電気電子系・その他理系、工場企画は機械系・電気電子系が対象
公式採用へ

面接で使う技術語

  • VMC
  • Powder Process
  • Plant Engineering
  • Smart Factory
  • MES
  • Inorganic Particle
  • Surface Treatment
  • Dispersion
  • Classification
  • Low Alpha

技術系の職種は材料系・化学系・機械系・電気電子系・生物系などの専攻が対象で、職種ごとに対象専攻が異なります。

他社との違いを一言で

  • 溶融球状シリカの封止材フィラー

    デンカ

    デンカの球状溶融シリカ(FB・FBX)は、粉砕した原料珪石を高温の火炎中で溶融し表面張力で球状化したもので、メモリー用の低ウラン(低α)グレードがあります。粗粒子カットタイプはカットポイント30、20、10μmです。アドマテックスは金属シリコンを燃やすVMC法で0.2~2.0µmの真球状シリカを作り、5~30μmの溶融品アドマフューズも持ちます。

  • 球状シリカ・アルミナの製法

    日鉄ケミカル&マテリアル

    日鉄ケミカル&マテリアルは独自のバーナー設計で球状化し、篩分級で最小15μmカット品まで生産でき、金属Siや金属Alを用いずに導電性異物の混入リスクが小さい微粉を作れると打ち出しています。アドマテックスの微粒子は金属シリコンと金属アルミニウムを原料にするVMC法で作ります。

  • 高純度の球状シリカ

    トクヤマ

    トクヤマのエクセリカは気相反応で製造する粒子径が数~数十ミクロンの高純度合成溶融球状シリカで、ウランとトリウムの含有量は0.1ppb以下です。アドマテックスの低α線グレードSO-Eタイプのウラン含有量は0.3ppb未満で、粒径0.2~2.0µmの微細側を主力にしています。

参照資料一覧へ

出典30件

ほか22件

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