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半導体材料・部材 半導体工程用フィルターと理化学機器

アドバンテックグループ

半導体の薬液を濾すフィルターを作る、日本初の濾紙メーカー

濾紙と理化学機器のメーカー兼商社で、半導体ではレジストやCMPスラリーを濾すフィルターを作ります。
販売会社の売上274億円は濾紙メーカー東洋濾紙の2.8倍で、販売は全国24営業所が担います。

ADVANTECグループは半導体の レジストやCMPスラリーを濾すフィルター を作ります。 販売会社の アドバンテック東洋 の2026年3月期の売上高は274億円でした。

  • アドバンテック東洋 2026年3月期 売上高 274億円 前期の258億円から16億円増。 グループ製品と他社製品を販売
  • 東洋濾紙 2026年3月期 売上高 98億円 前期は94億円。 濾紙・濾過器・試験紙の製造
  • グループ7社の従業員 1,129名 東洋濾紙が603名で53.4%を占める

グループ7社の従業員数(2026年3月31日)名 · 各社の会社概要

  • 東洋濾紙603名
  • アドバンテック東洋314名
  • 東洋製作所105名
  • テクノサイエンス57名
  • 成瀬理工23名
  • 関東高分子16名
  • ADVANTEC MFS11名

この会社の要点

向いている入口 開発

理系学生が対象です。

入口を選ぶ
主なリスク 自社製品の売上を伸ばすことが課題

グループ自身が「今後の課題は、自社製品の売上げアップ」と書いています。 販売会社の売上274億円には他社の優良メーカー製品も含まれ、製造の東洋濾紙は98億円です。 商社機能に比べて自社製品の稼ぐ力をどう伸ばすかが問われます。

強みとリスク
出典 出典一覧(22件)

公式 16件 / 採用 6件

01立ち位置

何の会社として比べるか

ADVANTECグループは、濾紙と科学機器を作り、自ら売る7社のグループです。 2026年3月期は販売会社アドバンテック東洋が売上高274億円、濾紙メーカーの東洋濾紙が98億円でした。

2026年3月期

グループ各社の売上高と従業員数

グループ会社概要

各社の売上高

2025年4月〜2026年3月 · 各社の会社概要
  • アドバンテック東洋(販売・施工) 274億円
  • 東洋濾紙(濾紙・濾過器の製造) 98億円
  • 東洋製作所(科学機器の製造) 19億円
  • テクノサイエンス(樹脂製フィルター) 11億円
  • 成瀬理工(東北の販売) 9.8億円
  • 関東高分子(樹脂成形・金型) 1.4億円

米国のADVANTEC MFSは11百万USドルです。

各社の従業員数

2026年3月31日 · 各社の会社概要
  • 東洋濾紙 603名
  • アドバンテック東洋 314名
  • 東洋製作所 105名
  • テクノサイエンス 57名
  • 成瀬理工 23名
  • 関東高分子 16名
  • ADVANTEC MFS 11名
半導体工程用フィルター

レジスト濾過用カートリッジフィルター

フォトリソグラフィ(回路パターンを焼き付ける露光工程)で使うレジストを濾す部材です。 半導体の微細化でレジストの解像度が上がり、フィルターの孔径もナノ単位まで細かくなりました。 オールポリエチレンのTCEがレジスト濾過の代表品で、1nmの小孔径化を達成しています。

  • オールポリエチレンカートリッジフィルター(TCEタイプ)
  • PTFEメンブレンカートリッジフィルター(TCFタイプ)
  • ナイロンカートリッジフィルター(TCNMタイプ、TCNタイプ)
  • カートリッジフィルターハウジング
半導体工程用フィルター

CMPスラリー濾過用フィルター

CMP(ウェーハ表面を研磨剤で平らに磨く工程)のスラリーから粗大粒子を取り除きます。 粗大粒子が残ったまま研磨すると、シリコンウェーハに傷が付くためです。 耐薬品性の高いTCF・TCPと、厚みのある濾材で粒子を捕らえるデプス型のTCPDをそろえています。

  • PTFEメンブレンカートリッジフィルター(TCFタイプ)
  • PPプリーツカートリッジフィルター(TCPタイプ)
  • デプスカートリッジフィルター(TCPDタイプ)
  • PPデプスプリーツカートリッジフィルター(TCP-AMタイプ)
電子工業用フィルター

めっき液・洗浄水・薬液の濾過

めっき液に入った微細なホコリやごみはめっき不良の原因になり、これをカートリッジフィルターで除きます。 液晶ディスプレイ製造の洗浄水や薬液には、電子工業用のTCS(E)-Eをはじめとする専用品を使います。 プリント配線基板の熱プレスには、圧力を均一にかけるクッション紙を供給します。

  • PESメンブレンカートリッジフィルター(TCS-Eタイプ、TCSE-Eタイプ)
  • 活性炭カートリッジフィルター(TCCタイプ)
  • ワインドカートリッジフィルター(TCWタイプ)
  • クッション紙
理化学機器・ラボ設備

科学機器と研究施設(LABCOM)

東洋製作所が蒸留水・超純水・純水製造装置、乾燥器、環境試験器などを作ります。 LABCOMはラボの設計、施工、移設、点検までを一括で請け負います。

  • 蒸留水/超純水/純水製造装置
  • 乾燥器・電気炉
  • 環境試験器
  • フラクションコレクター

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

売上は販売会社に集まり、人は製造会社に集まる構造です。 アドバンテック東洋は従業員314名で274億円を売り、東洋濾紙は603名で98億円を作ります。

アドバンテック東洋 2026年3月期 売上高

274億円

濾紙、濾過器、試験紙、科学機器の販売と設計施工を担う販売会社です。 前期の258億円から16億円増え、従業員は314名です。

東洋濾紙 2026年3月期 売上高

98億円

濾紙、濾過器、濾過装置、試験紙を製造します。 前期は94億円でした。 従業員は603名で、前年の578名から25名増えました。

東洋製作所 2026年3月期 売上高

19億円

科学機器の製造会社で、前期は18億円でした。 従業員は105名で、東京(所在地は千葉県柏市)、大阪、名古屋にサービスセンターを置きます。

そのほか4社 2026年3月期 売上高

テクノサイエンス11億円 / 成瀬理工9.8億円

プラスチック製精密フィルターのテクノサイエンス、東北で販売する成瀬理工のほか、樹脂成形の関東高分子が1.4億円、米国の輸出入会社ADVANTEC MFSが11百万USドルです。

グループ計 2025年3月期

売上高283億円 / 従業員1,099名

マイナビ2027の会社概要に載るグループ計の値で、各社の2026年3月期の数字より1年前です。

主要3社の売上高の前期比較

億円 · 2025年3月期はマイナビ2027、2026年3月期は各社の会社概要
  • アドバンテック東洋 2025年3月期 258億円
  • アドバンテック東洋 2026年3月期 274億円 16億円増
  • 東洋濾紙 2025年3月期 94億円
  • 東洋濾紙 2026年3月期 98億円
  • 東洋製作所 2025年3月期 18億円
  • 東洋製作所 2026年3月期 19億円

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、1nmまで孔径を詰めたレジスト用フィルターと、作って売るまでを1つのグループで持つ体制です。 弱みは、売上の多くが他社製品も扱う販売会社にあり、半導体フィルターで海外大手と競う点です。

強み

  • レジスト濾過で1nmの孔径

    露光用レジストを濾すオールポリエチレンカートリッジフィルターで、1nmの小孔径化を達成しました。 1973年には国内初の一体成型カートリッジフィルターを製造しています。 レジストの解像度が上がるなかで、孔径を細かくしてきました。

    ADVANTECグループ 会社案内
  • 分析用濾紙の国内シェア80%

    グループは、矢野経済研究所の2018年調査をもとに分析用濾紙の国内シェア80%を掲げています。 創業は1917年で、輸入が途絶えた化学分析用濾紙の国産化から始まりました。 濾材を作る技術がフィルター事業の土台です。

    マイナビ2027 ADVANTECグループ 会社概要
  • 製造と販売を同じグループで持つ

    東洋濾紙と東洋製作所が作り、アドバンテック東洋が全国24営業所で売ります。 販売会社は2026年3月期に売上高274億円で、建設業の許可も持ちます。 フィルターの選定から設備工事、アフターサービスまでをグループ内で完結できます。

    アドバンテック東洋 会社概要
  • 濾過試験ができるラボを営業拠点に置く

    2018年に、濾過試験やフィルターの選定を行うフィルトレーションLabを東京と大阪の営業所内に開設しました。 濾過試験をしてからフィルターを選べる体制です。

    ADVANTECグループ沿革

リスク・検討点

  • 自社製品の売上を伸ばすことが課題

    グループ自身が「今後の課題は、自社製品の売上げアップ」と書いています。 販売会社の売上274億円には他社の優良メーカー製品も含まれ、製造の東洋濾紙は98億円です。 商社機能に比べて自社製品の稼ぐ力をどう伸ばすかが問われます。

    マイナビ2027 ADVANTECグループ 会社概要
  • 半導体フィルターの海外大手と同じ工程で競う

    Pallはリソグラフィからプロセスガス、超純水までを半導体向けに扱い、EntegrisやソルベンタムはレジストやCMP向けの専用品を持ちます。 ADVANTECの電子工業・半導体ページが挙げる用途は、レジスト、CMPスラリー、めっき液などの液体濾過です。 Pallは扱う工程の幅が広い会社です。

    電子工業・半導体 製品情報
  • 総合職は勤務地を選べない

    総合職は全国どこでも勤務する前提で、本人が勤務地を選ぶことはできません。 工場は新潟県と栃木県、科学機器の工場は大阪府、営業所は全国に散らばります。 転居を伴う異動には1回50万円の一時金が出ます。

    採用Q&A
  • 科学機器の生産を大阪工場へ集約

    東洋製作所は2021年に、科学機器の生産拠点を大阪工場へ集約しました。

    ADVANTECグループ沿革

04待遇

給与、初任給、休日、手当

2027卒の初任給は修士了26万円、学部卒25万円です。 完全週休2日制で、グループの平均勤続年数は13.7年、月平均残業時間は7.3時間です。

2027卒の初任給(基本給)

円 · 新卒募集要項
  • 修士了 26万円
  • 学部卒 25万円
初任給と賞与
修士了26万円、学部卒25万円で、いずれも基本給です。 賞与は年2回、昇給は年1回です。 条件は 新卒募集要項 に載ります。
勤務時間と休日
本社の勤務時間は9:00〜17:30で、事業所により異なります。 土日祝の完全週休2日制で、年末年始は12/29〜1/3が休みです。 有給休暇は初年度10日、最高20日です。
転勤への手当
借上社宅制度があり、転居を伴う異動には1回50万円の転勤一時金が出ます。 単身赴任手当と家族手当もあります。
退職金と資産形成
退職年金は入社3年以上の勤続者に支給されます。 企業型DCのライフプラン支援金制度、保養所、ベネフィットステーションも使えます。
定着と残業
平均勤続年数13.7年、月平均残業時間7.3時間と マイナビ2027の会社概要 に掲げています。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

濾紙とフィルターは新潟県と栃木県の3工場、科学機器は大阪工場で作ります。 販売は東京の本社と全国24営業所が担い、米国にも販売会社があります。

主な勤務地・拠点

本社
東京都千代田区内幸町(東洋濾紙・アドバンテック東洋)江東区青海に東洋濾紙のイノベーションセンター
濾紙・フィルターの工場
新潟工場(新潟県聖籠町)、中条工場(新潟県胎内市)、芳賀工場(栃木県芳賀町)濾紙開発部は新潟工場と同じ聖籠町
科学機器の工場
東洋製作所 本社・大阪工場(大阪府東大阪市)、柏工場(千葉県柏市)
樹脂部品・樹脂製フィルター
関東高分子、テクノサイエンス(いずれも栃木県宇都宮市)
海外
ADVANTEC MFS(米国カリフォルニア州ダブリン)
事業所・営業所一覧

2027卒の採用職種

  • 開発
  • 生産管理
  • 品質管理
  • 生産技術(製品)
  • 生産技術(設備)
  • 濾過器設計
  • 設計開発
  • フロント営業

前半6つが濾紙技術職、設計開発が理化技術職、フロント営業が営業職です。 採用予定は総合職約15名です。

選考の流れ

  1. マイナビ2027からエントリーする
  2. 適性検査を受ける
  3. 面接を2回受けて内定へ進む
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

次の伸びしろは、微細化に合わせたフィルターの高性能化と、研究施設を一括で請け負うLABCOMです。 金属イオン除去フィルターの販売も始めました。

これからの材料

レジスト用フィルター
半導体の微細化に合わせ、レジスト濾過のフィルターはナノ単位まで細かくなりました。 用途と製品は 電子工業・半導体の製品ページ にまとまっています。
LABCOMと合併
2025年にアドバンテック東洋がアドバンテック日成を吸収合併し、経営基盤の強化とLABCOM事業の拡大を図っています。

微細化に合わせたレジスト用フィルター

レジストの解像度が年々上がり、フィルターもナノ単位まで細かくなりました。 オールポリエチレンのTCEはクリーン性が高く、レジスト濾過の代表品です。 競合のEntegrisは、28nm未満の露光ノード向けにフォトケミカル用フィルターを出しています。

金属イオン除去とPFAS除去

放射線グラフト重合法で金属を吸着する金属イオン除去フィルターTMAタイプの販売を始めました。 PFAS除去用のカートリッジフィルターも製品化しています。 金属イオン除去は半導体の薬液で求められる性能です。

LABCOMを第3の柱に

2018年にLABCOM営業部を発足し、研究施設を第3の事業にしました。 2025年にはアドバンテック東洋が設備施工のアドバンテック日成を吸収合併し、LABCOM事業の拡大を図っています。 研究所の新設は「50年に一度」とされる案件です。

海外販売の拡大

アジア・オセアニアを軸に、アメリカとヨーロッパへの販売を広げています。 米国子会社ADVANTEC MFSの2026年3月期の売上高は11百万USドルです。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

半導体のフィルターに関わりたいなら、濾紙技術職の開発・生産技術・濾過器設計が入口です。 科学機器なら理化技術職、顧客と話したいなら営業職を選びます。

濾紙技術職(理系学生対象)

開発

濾紙と試験紙の新規開発、既存製品の改良、基礎研究を担います。 東洋濾紙の濾紙開発部は新潟県聖籠町にあり、新製品の開発、依頼試験、特許管理を行います。

新卒募集要項 2027卒
濾紙技術職(理系学生対象)

生産管理

生産計画の立案や調整と、作業担当者の進捗管理を担います。 濾紙とカートリッジを作る新潟工場は、グループ最大の生産拠点です。

新卒募集要項 2027卒
濾紙技術職(理系学生対象)

品質管理

製品の検査と、生産ラインや工場内の業務改善を担います。 東洋濾紙の3工場はISO9001とISO14001の認証を取っています。

  • クリーン性
  • 業務改善
新卒募集要項 2027卒

応募前の3手

  1. レジスト用TCE、CMP用TCPD、めっき用TCSのうち1つを選び、濾す液と取り除く物をノートに書く
  2. 東洋濾紙98億円とアドバンテック東洋274億円の役割の違いを1行で説明できるようにする
  3. 新潟・栃木・大阪のどの工場へ配属されても働けるかを、全国転勤の前提と合わせて決めておく
公式採用へ

面接で使う技術語

  • 孔径制御
  • 濾材
  • メンブレン
  • レジスト濾過
  • 生産計画
  • 工程管理
  • カートリッジ生産
  • 多品種
  • ISO9001
  • 検査

濾紙技術職は理系学生または機電系学生、理化技術職は機電系学生が対象です。

他社との違いを一言で

  • 半導体工程全体の汚染管理

    Pall

    Pallはリソグラフィ、ウェットエッチ、CMP、薬液供給、プロセスガスの濾過・精製、超純水までを半導体向けに扱います。ADVANTECの半導体向けはレジスト、CMPスラリー、めっき液の液体濾過が中心です。

  • レジスト・薬液用フィルター

    Entegris

    Entegrisは28nm未満の露光ノード向けにフォトケミカル用フィルターを出しています。ADVANTECはレジスト用のオールポリエチレンカートリッジフィルターで1nmの小孔径化を達成しました。

  • 金属イオン除去とCMPスラリー

    ソルベンタム

    ソルベンタムはフォトリソグラフィ、エッチング、CMPでの金属イオン除去と、CMPスラリーの分級ろ過を製品群に挙げます。ADVANTECも金属イオン除去フィルターTMAタイプと、CMP用のTCPDを持ちます。

参照資料一覧へ

出典22件

ほか14件

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