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材料 / CMP消耗品・純度管理 半導体材料、フィルター・精製、ウェーハ搬送容器

インテグリス

半導体工場の材料と純度を売る会社

CMPの消耗品と、薬液・ガスのフィルター。
売上の56%が純度を守る製品です。

インテグリス(Entegris)は、ウェーハを削るCMPスラリーやパッド、膜を作るプリカーサーと、薬液やガスから汚れを取るフィルター、ウェーハを運ぶFOUPを売る米国の材料メーカーです。 FY2025の売上は5,058億円で、56%をフィルターや容器のAdvanced Purity Solutionsが占めました。 FY2025の年次報告書 のセグメント分析の値です。

  • FY2025 通期売上 5,058億円 前年比1%減 / GAAP営業利益率14.3%
  • 2026年Q2 売上 1,397億円 前年同期比11.5%増 / GAAP営業利益率18.6%
  • FY2025 研究開発費 520億円 売上の10.3% / ER&D従業員 約1,600人

FY2025の事業別売上セグメント別(事業間取引の消去前)

  • 純度管理(APS)2,846億円 / 56.3%
  • 材料(MS)2,226億円 / 44.0%

この会社の要点

向いている入口 製造技術 / 工程改善

化学工学、化学、機械、高分子、生産工学の経験を持つ人。

入口を選ぶ
主なリスク 顧客の集中

TSMCが売上の16%、上位10社で50%。 大手数社の投資計画の変更が、売上に直接響きます。

強みとリスク
出典 出典一覧(15件)

公式 6件 / IR 5件 / 採用 4件

01立ち位置

何の会社として比べるか

インテグリスは、装置の中で使われる材料と、材料を汚さずに運ぶ道具を売ります。 CMPスラリーやプリカーサーを作るMaterials Solutionsと、フィルターやFOUPを作るAdvanced Purity Solutionsの2事業です。

事業の分け方

2つの事業が売るもの

事業別の売上

億円 · FY2025

5,058億円 FY2025の全社売上

  • 純度管理(APS) 2,846億円
  • 材料(MS) 2,226億円

Form 10-Kのセグメント分析の値。 2事業の合計から事業間取引を消去して全社売上になります。

地域別の売上構成

FY2025
  • 台湾 23%
  • 中国 21%
  • 北米 18%
  • 韓国 13%
  • 日本 10%
  • 東南アジア 8%
  • 欧州 7%

顧客の所在地別。 台湾向けは前年比11%増、北米向けはPIM事業売却もあり16%減。

材料(MS)

CMPスラリーとパッド ALD/CVDプリカーサー イオン注入用の特殊ガス、エッチング・洗浄用の薬液。 ウェーハの加工に直接使う材料です。

純度管理(APS)

薬液とガスの フィルターと精製装置 ウェーハを運ぶFOUP、薬液容器と継手。 工場の中で材料を汚さずに運ぶ道具です。

同じ製品の相手

Form 10-Kは、純度管理の競合にPall、信越ポリマー、Gudeng、材料の競合にMerck、Qnity Electronics、Air Liquide、安集微電子(Anji)を挙げています。

CMPは、材料と純度の両方を持つ強みが一番出る工程

スラリーとパッドと洗浄液はMS、スラリー用フィルターと容器と液のモニターはAPS。 CMP工程では2事業の製品が同じ装置の周りに並びます。

最大顧客TSMCが売上の16%

上位10社で売上の50%を占め、2023年の43%から上がりました。 先端ロジックとメモリの大手の投資が、需要を大きく動かします。

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

FY2025は純度管理(APS)のセグメント利益率23.7%が、材料(MS)の19.7%を上回りました。 2026年第2四半期はAPSが29.3%まで上がり、全社のGAAP営業利益率も18.6%まで上がっています。

セグメント利益率

FY2025
  • 純度管理(APS) 23.7% 売上 2,846億円 / セグメント利益 674億円
  • 材料(MS) 19.7% 売上 2,226億円 / セグメント利益 438億円
  • 全社(GAAP営業利益率) 14.3% 売上 5,058億円 / 営業利益 721億円。 買収で得た無形資産の償却291億円を含む

セグメント利益は、無形資産償却291億円と未配賦の管理費99億円を引く前の値です。

セグメント利益率

2026年Q2
  • 純度管理(APS) 29.3% 売上 814億円 / セグメント利益 238億円 / 売上は前年同期比17.0%増
  • 材料(MS) 20.9% 売上 587億円 / セグメント利益 122億円 / 売上は前年同期比4.6%増
  • 全社(GAAP営業利益率) 18.6% 売上 1,397億円 / 営業利益 261億円
FY2025の減益

APSのセグメント利益は前年比14%減。 工場建設投資の減少でFOUPと配管部品の売上が落ち、工場稼働の悪化、減価償却費の増加、34億円の構造改革費も重なりました。

借入

2025年末の借入は5,851億円で、前年末の6,299億円から減りました。 FY2025の支払利息は316億円です。 2025年は担保付タームローンを差し引き474億円返済しました。

研究開発

FY2025の研究開発費は520億円で売上の10.3%。 ER&Dの従業員は約1,600人で、全社の約2割です。

03強みと弱み

良いところと、弱いところ

材料と純度管理を両方持つ形は、CMP工程で強みになる一方、顧客の集中と工場建設投資への依存という弱みも同じ年次報告書に出ています。

強み

  • CMPの消耗品を一式で持つ

    スラリー、パッド、洗浄液、ブラシ、フィルター、液のモニターまで1社で持ちます。 会社の見方では、一式で調達すると汚染を防げます。

    Entegris CMP工程の解説ページ
  • スラリー特許

    2026年7月に台湾、8月に中国で、コロイダルシリカ系スラリー特許の有効性が維持されました。 会社の発表では、米国ITCの輸入排除命令は2035年まで有効です。

    CMPスラリー特許の有効性維持(2026年8月18日)
  • 300mm FOUP

    会社は、300mm FOUP、ウェーハ搬送キャリア、200mm向けSMIFポッドの市場で自社を首位と位置づけています。

    Entegris 年次報告書 FY2025(Form 10-K)

弱み

もう少し深く

CMC Materialsの買収で得たCMP一式が何を守る堀なのかを、売上相乗効果の目標と買収額から読み解く記事です。

04日本での待遇

日本での入口と、募集ごとの条件

日本の新卒採用は米沢工場のエンジニア募集で、製品・製造・品質/研究開発を1年ずつ回る3年間のプログラム(ELDP)です。 2026年10月5日時点の日本勤務の募集61件のうち、米沢の製造オペレーターが27件、日本国内リモートのフィールドサービスエンジニアが3件でした。

全社の従業員数
約7,700人。 北米51%、東南アジア15%、台湾11%、日本9%、韓国7%、中国5%、欧州2%です。
新卒の入口
米沢工場の 2027年4月入社の新卒エンジニア募集 は、製品・製造・品質/研究開発を12か月ずつ、3年かけて回るプログラム(ELDP)です。 工学系の学位が必須で、化学か機械システム工学の専攻を歓迎しています。
語学
新卒募集はビジネスレベルの日本語と、TOEIC 500点以上、英語のオンライン会議で発言できる力を求めています。
応募
応募は 公式求人一覧 から行います。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

日本の拠点は東京・港区、福岡・博多、三重・津、山形・米沢で、米沢に第1・第2工場があります。 米沢の募集は膜、液体・ガスフィルター、射出成形部品、ディスペンスポンプの工程を挙げ、東京の募集には品質、製品管理、顧客技術支援の職種があります。

日本の拠点(公式拠点一覧)

東京
港区三田— 品質、製品管理、顧客技術支援の募集
山形
米沢市八幡原 第1工場・第2工場— 募集にフィルター、膜、成形部品の工程
三重
津市芸濃町
福岡
博多区博多駅東
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製品カテゴリ(公式製品ページ)

  • CMPスラリー
  • CMPパッド
  • ポストCMP洗浄液
  • PVAブラシ
  • ALD/CVDプリカーサー
  • イオン注入用ガス
  • 液体フィルター
  • ガスピュリファイア
  • FOUP
  • 薬液容器・継手

2026年10月5日時点の公式求人一覧で、日本勤務の募集は61件でした。 米沢49件(うち製造オペレーター27件)、東京9件、勤務地を日本国内リモートとする募集3件です。

仕事の区分

製造技術・工程改善
米沢工場の Chemical Process Engineerの募集 は、本文でシニア・インダストリアル・エンジニアを募り、歩留まり、生産能力、品質、エネルギー効率の改善を担います。 製造現場での産業工学の実務3年以上、リーン生産やシックスシグマの経験、TOEIC 500点以上を求めます。 新卒の入口はELDPの募集です。
品質・製品開発
材料品質エンジニア、新製品導入(NPI)、分析・計測の研究職が東京と米沢にあります。
顧客技術支援
フィールドアプリケーション、フィールドサービス、表面処理(洗浄)のファブ技術エンジニアが、顧客工場でのCMPや洗浄工程の条件出しを支えます。

求人DBの公開求人 18件

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  • その他(職種情報不足)
  • 品質保証
  • 製造技術
  • 品質保証・品質システム
  • プロダクトマネジメント
  • プロセスアプリケーション
  • 調達・購買
  • 材料開発
  • 計測・メトロロジー
  • 半導体製品技術
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06これから

会社が次に取りにいくもの

2026年8月の決算発表で会社は、第3四半期の売上を1,431億円〜1,479億円と見込みました。 新しい配線材料のモリブデンと、EUV向けのメタルオキサイドレジストを次の材料に挙げています。

足元の四半期売上

会社見通しと実績
  • 2026年Q3見通し(中央値) 1,455億円
  • 2026年Q2 実績 1,397億円
  • 2025年Q2 実績 1,253億円

2026年8月4日公表の会社見通しでは、Q3の売上は1,431億円〜1,479億円、調整後EBITDAは売上の28.0〜29.0%です。

モリブデン
会社は、大手半導体メーカーが先端ノードにモリブデンを入れる流れを、プリカーサー、成膜、エッチング、CMP消耗品、汚染管理の全部で支えられると見ています。
EUVレジスト
2026年5月 JSR/Inpriaとメタルオキサイドレジスト特許を相互ライセンス しました。 両社はレジスト配合、プリカーサー合成、メタルオキサイドレジスト専用のろ過での協業を検討すると発表しています。
投資家向け説明会
2026年11月9日に投資家向け説明会(Investor Day)を開くと 2026年8月26日に発表 しました。 会場はニューヨークです。
製品群DBで対応工程を調べる

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

CMPスラリー、プリカーサー、フィルター、FOUP。 化学と機械の両方が関わります。 どの製品の製造や品質検証に自分の専攻が重なるかを先に選びます。

技術

製造技術 / 工程改善

膜、液体・ガスフィルター、射出成形部品の製造工程で、歩留まりと生産能力を上げる入口。

  • Process
  • Membrane
  • Filter
  • Yield
公式採用情報
品質・研究

品質 / 製品開発 / 分析

材料品質、新製品導入、分析・計測で、顧客の認定に耐える品質を作る入口。

  • Quality
  • NPI
  • Metrology
  • Analytics
公式採用情報
顧客接点

フィールドアプリケーション / フィールドサービス

顧客工場でCMP、洗浄、薬液供給の条件出しと立ち上げを支える入口。

  • FAE
  • CMP
  • Clean
  • Customer
公式採用情報

他社との違いを一言で

  • FOUP・ウェーハ容器

    信越ポリマー

    Form 10-Kが純度管理(APS)の競合に挙げる日本企業。インテグリスは容器に加えてフィルターと薬液供給部品も持つ。

  • 薬液・ガスフィルター

    Pall(Danaher傘下)

    Form 10-Kが挙げるフィルターの競合。インテグリスはフィルターと、ろ過対象のスラリーや洗浄液を同じ会社で作る。

  • 半導体材料

    Merck(EMD Electronics)/ Qnity Electronics

    Form 10-Kが材料(MS)の競合に挙げる。QnityとはCMPスラリーの特許で争い、台湾と中国でインテグリスの特許が維持された。

  • EUVレジスト材料

    JSR

    子会社InpriaとEntegrisが2026年5月にメタルオキサイドレジスト特許を相互ライセンス。共同発表はJSRの電子材料事業にフォトレジスト、プロセス材料、プリカーサーを挙げる。

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出典15件

年次報告書、決算発表、公式製品ページ、公式求人の一覧です。

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