半導体テスト装置・製造 半導体テストセル・ATE・自動搬送ソリューション
AEM Holdings
AI向けプロセッサの量産テストを熱制御と高並列で担う会社
AEMは
AI/HPC向けプロセッサの量産テスト装置を作るシンガポールの会社です。 2026年1月〜2026年6月はテストセル事業がグループ売上の73.2%を占めました。
AEMは 能動熱制御を組み込んだ高並列テストセル を、大手CPU・GPUメーカー向けに作っています。 上期決算 でテストセル事業の売上は前年同期より52.5%増え、会社は2026年12月期の売上を777億円〜839億円と見込んでいます。
- 2026年上期 TCS売上 223億円 前年同期比52.5%増。 グループ売上の73.2%を占めます
- 2026年上期 税引前利益率 15.5% 前年同期は2.1%でした。 粗利率は25.4%から33.1%へ上がりました
- 2026年12月期 会社の売上見通し(下限) 777億円 上限は839億円。 2026年5月の679億円〜740億円から引き上げた見込みです
2026年第2四半期 セグメント別の売上2026年4月〜2026年6月 · Investor Update
- Test Cell Solutions114億円
- Contract Manufacturing44億円
- Instrumentation1.9億円
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
AEMは半導体の後工程テストで、パッケージ後のプロセッサをテストする装置を作ります。 売上の柱はTCSで、CMは外部顧客向けの受託製造とTCS装置の生産を担います。
連結売上の中でTCSがどれくらいか
2026年1月〜2026年6月の売上
連結売上にはInstrumentationも含みます。
2025年12月期の売上
TCS売上は2026年に入って一段上がった
TCSの四半期別売上
2026年第2四半期の連結売上は160億円でした。
Test Cell Solutions
高並列テストと能動熱制御を組み合わせたテストセルです。 熱制御のPiXLは、バーンイン、最終テスト、システムレベルテストで共通に使います。
- AMPS
- HPST
- PiXL Thermal Control
- Xion(最終テストハンドラー)
Instrumentation(ATE)
独自のFPGAベースのアーキテクチャを使ったATEです。 会社は40年以上のATE開発の蓄積で、テストコストを下げられるとしています。 高ピン数のM10S-HDはCPU、チップセット、マイコン、メモリーを対象にしています。
- M5S
- M5S-HD
- M10S-HD
- Application Specific Tester
Wafer Test Solutions
ウエハプロービング、フレームプロービング、ウエハソート装置、MEMSセンサー向けのテストを扱います。
- Wafer Probing
- Frame Probing
- Wafer Sort Equipment
Contract Manufacturing
外部顧客向けの受託製造に加え、TCS装置の量産を供給面で支えます。 2026年上期は外部売上が78億円で、グループ売上の25.6%でした。
- Contract manufacturing services
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
2026年上期は売上が29.9%増えたのに対し、税引前利益は4.8億円から47億円へ増えました。 会社は粗利率の上昇を、売上の増加とセグメント構成の改善によるものとしています。 研究開発費は15億円でした。
223億円
前年同期比52.5%増です。 会社は、高い熱制御性能を持つ高並列テストへの需要が先端AI/HPC用途で強まったことを伸びの理由に挙げています。
上期の税引前利益
2026年上期の純利益は38億円でした。
粗利率と税引前利益率
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
AEMの強みは、熱制御、高並列テスト、搬送を1つのテストセルにまとめる点です。 会社は、テスト・自動化・ハンドリングを顧客の設計と製造に組み込み、リアルタイムのデータでテストの網羅性を高めるとしています。
強み
- 熱制御と高並列をまとめたテストセル
AEMは熱制御部品PiXLをバーンイン、最終テスト、システムレベルテストで共通に使います。 2025年12月期のTCSの伸びは、PiXLを組み込んだ高並列パッケージテストの量産導入と顧客の受け入れによるものだと会社は説明しています。
AEM FY2025 results release - 装置を入れた後も続く売上
2026年第2四半期のTCS売上のうち、約80%はConfigurables & Collaterals(デバイスごとの交換部品や付属品)でした。 会社は、新しいデバイスの品種が出るたびにこの需要が生まれ、継続的な売上の土台になるとしています。
AEM 1H2026 Investor Update - 大手CPUメーカーとの取引
会社は、CPUの大手2社に高並列テストを納め、最も難しいテスト需要に応えているとしています。
AEM 1H2026 Investor Update
リスク・検討点
- 大口顧客への集中
2026年上期は、ファブレスのAI/HPC顧客がグループ最大の売上先になりました。 会社は通期見通しの引き上げの根拠に、この顧客の量産立ち上げと、PC/Foundry顧客のAMPS採用を挙げています。
AEM 1H2026 Results Announcement - 下期に向けた在庫の積み増し
上期末の棚卸資産は、下期の増収に備えた仕入れで前期末より17%増えました。 会社自身も、顧客需要の見通し、量産プログラムの立ち上げ、マクロ経済の状況を注視するとしています。
AEM 1H2026 Results Announcement - 受託製造の外部需要
CMの外部売上は前年同期より減りました。 会社は石油・ガス向け顧客の需要が弱まったことを主な理由に挙げています。
AEM 1H2026 Results Announcement
04待遇
採用窓口
AEMはシンガポール勤務で、ATE・計測、自動化装置、FPGA、ソフトウェア、機械設計の技術職を募集しています。
- 公式採用窓口
- 職種、雇用形態、勤務地は AEM Careers に載っています。 インターンシップと新卒向けの枠もあります。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
本社と、いま募集中の技術職の勤務地はシンガポールです。
AEMの製品と工程
- High Parallel Test
- PiXL Thermal Control
- AMPS
- HPST
- Xion
- Xact
- System Level Test
- Burn-in
- ATE
- Wafer Sort
- Contract Manufacturing
TCS、Instrumentation、Contract Manufacturingに分かれます。
06これから
会社が次に取りにいくもの
会社は2026年12月期の売上を777億円〜839億円と見込んでいます。 2026年2月の見通しから、2026年5月と上期決算で見込みを引き上げました。
これからの材料
- 売上見通しの推移
- 2026年2月は567億円〜629億円、2026年5月は679億円〜740億円の見込みでした。 上期決算で777億円〜839億円に上げました。 詳しくは 上期決算の発表 にあります。
- AMPSとメモリーテスト
- AMPSの受注残は493億円超です。 メモリー向けハンドラーXactは大手IDMでの認定を経て、2027年に立ち上げる計画です。
AMPSの受注残
高電圧ストレステスト用のAMPSは、受注残が493億円を超えて増え続けていると会社は説明しています。 AI/HPCファブレス顧客とPC/Foundry顧客の両方から追加の需要が来ています。 受注残が売上になる時期は、顧客の量産計画しだいです。
メモリーテストへの参入
会社はロジック以外にメモリーテストへ広げる計画です。 メモリー向けハンドラーXactを大手IDMで認定し、2027年に立ち上げる計画を示しています。 立ち上げは顧客の認定が終わることが前提の計画です。
会社が見込む市場の広がり
会社は自社が狙える市場を、2026年の4,746億円から2028年に7,120億円へ広がると推定しています。 会社は、AIデバイスはテスト時間が長くなり、顧客がテスト能力を増やす需要につながるとも説明しています。 市場規模はAEM自身の推定です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
AEMの技術職は、ATE・計測、自動化装置、FPGAハードウェア、ソフトウェア、機械設計に分かれます。
応募前の3手
- テストセル、ATE、ハンドラーのうち、自分の経験に近い製品を選ぶ。
- 熱制御、高並列テスト、FPGA計測、搬送のどれで貢献できるかを決める。
- 装置を顧客の量産ラインに入れた経験や、テスト条件を詰めた経験を話せるようにする。
面接で使う技術語
- ATE
- Instrumentation
- Wafer Sort
- Final Test
- Automation Equipment
- Handler
- Test Cell
- High Volume Manufacturing
- FPGA
- ATE
職種はAEMの製品領域と募集職種に沿って分けています。