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真空機器 真空計・真空ポンプ・真空装置

大亜真空

真空計とポンプを自社で作る八千代の真空機器メーカー

真空計・真空ポンプから接合・成膜の装置までを八千代の工場で作る、従業員85名の会社です。
新明和工業の子会社で、親会社のセグメントでは真空製品の受注が伸びています。

大亜真空は 東京エレクトロンなどの装置メーカーと大学・研究機関を主要取引先に持つ 新明和工業の子会社 です。 半導体との接点は、顧客の装置に組み込まれる真空計と、研究開発向けの陽極接合装置・スパッタ装置です。

  • 親会社セグメント受注残高 2027年3月期第1四半期末 670億円 産機・環境システム全体の数字です。 前年同期比13.7%増
  • 同セグメント受注高 2027年3月期第1四半期 85億円 前年同期比21.5%増。 売上高は52億円で3.2%減
  • 同セグメント営業利益 2026年3月期 5.7億円 前期比74.1%減。 売上高は273億円

新明和工業の2026年3月期 セグメント別売上高2026年3月期の報告セグメント売上高の合計に占める割合 · 有価証券報告書

  • 特装車44.0%
  • パーキングシステム19.0%
  • 航空機15.6%
  • 流体11.2%
  • 産機・環境システム(大亜真空が所属)10.2%

この会社の要点

主なリスク 親会社セグメントは第1四半期に営業損失

産機・環境システムの2027年3月期第1四半期は、受注高が前年同期比21.5%増えた一方、営業損失は4.9億円で前年同期の0.4億円より大きくなりました。

強みとリスク
出典 出典一覧(15件)

公式 12件 / IR 2件 / 採用 1件

01立ち位置

何の会社として比べるか

大亜真空は、真空計・真空ポンプ・バルブと熱処理・成膜・接合の真空装置を八千代の本社工場で作るメーカーです。 新明和工業の産機・環境システムセグメントで、真空製品を担います。

親会社セグメント

産機・環境システムの2026年3月期

新明和工業 有価証券報告書(2026年3月期)

受注残高・受注高・売上高

億円 · 産機・環境システムセグメント
  • 受注残高 639億円
  • 受注高 336億円
  • 売上高 273億円
最新四半期

産機・環境システムの2027年3月期第1四半期

新明和工業 2027年3月期第1四半期決算短信

受注残高・受注高・売上高

億円 · 産機・環境システムセグメント
  • 受注残高 670億円
  • 受注高 85億円
  • 売上高 52億円
真空計測器

真空計

真空容器の中の圧力を測る計測器です。 ピラニ、冷陰極電離、熱陰極電離、ピエゾ型隔膜の各方式をTRシリーズでそろえ、ピラニと冷陰極を組み合わせた複合真空計TRPC-21もあります。 表示器DGC-A12やDGC-A31につないで使います。

  • 複合真空計 TRPC-21
  • 冷陰極電離真空計 TRC-21
  • 熱陰極電離真空計 TRI-10
  • ピラニ真空計 TRP-12
真空排気機器

真空ポンプ・バルブ

真空をつくる排気側の機器です。 メカニカルポンプ、油拡散ポンプ、真空バルブ・真空部品、高真空排気装置をコンポーネントとして売ります。

  • メカニカルポンプ
  • 油拡散ポンプ
  • 真空バルブ・真空部品
  • 高真空排気装置
接合装置

陽極接合装置

加熱したシリコン基板とガラス基板に高電圧をかけて貼り合わせる卓上型の装置です。 用途には各種センサーとマイクロマシンを挙げます。 最高加熱温度は500℃、直流高圧電源はMAX.1.5kV、試料サイズは標準4インチ(オプションで最大6インチまで可能)です。

  • 陽極接合装置 DAB-A-40
成膜装置

スパッタ装置

基板に薄い膜を付ける研究開発向けの成膜装置です。 用途にはバリア膜、透明導電膜、反射防止膜、マイクロマシン、電池材料を挙げます。 標準機は2インチ マグネトロンカソード 4基を持ち、300 L/secのターボ分子ポンプで排気します。 オプションで全自動にもできます。

  • スパッタ装置
真空装置

熱処理・溶解・グローブボックス関連装置

真空ガス焼入炉、拡散接合に対応する真空ホットプレス、真空焼結炉、真空ロー付け炉などの熱処理装置と、アーク溶解炉・高周波溶解炉を持ちます。 電池研究などで使うグローブボックスとガス循環精製装置もそろえます。

  • 真空ホットプレス(拡散接合対応)
  • 真空ロー付け炉
  • 小型アーク溶解炉
  • ガス循環精製装置付グローブボックス“GBesta”シリーズ

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

大亜真空が属するセグメントは、2026年3月期の営業利益が5.7億円で、ほかの報告セグメントが増益のなか前期比74.1%減りました。

親会社セグメント 2027年3月期第1四半期

受注高85億円 / 売上高52億円

新明和工業の産機・環境システムの数字です。 受注高は前年同期比21.5%増、売上高は3.2%減でした。 真空製品は受注・売上とも増え、自動電線処理機の売上が減りました。 営業損失は4.9億円で、前年同期の損失0.4億円より大きくなりました。 期末の受注残高は670億円です。

同セグメント 2026年3月期

売上高273億円 / 営業利益5.7億円

売上高は前期比17.9%減、営業利益は74.1%減でした。 受注高は336億円で7.7%減、受注残高は639億円で10.2%増です。 真空製品は受注が増え、売上は減りました。

大亜真空の会社規模

従業員85名 / 資本金1.0億円

1939年の設立です。 保有特許は34件、実用新案は2件あります。

新明和工業との関係

議決権の所有割合100.0%

関係会社の状況では産機・環境システムに区分され、資金援助と役員の兼任があります。 事業内容は真空技術を利用した各種機械製造です。

2026年3月期のセグメント別営業利益

億円 · 有価証券報告書 2026年3月期
  • 特装車 61億円 前期比25.9%増
  • パーキングシステム 49億円 前期比47.7%増
  • 流体 46億円 前期比6.8%増
  • 航空機 25億円 前期比31.6%増
  • 産機・環境システム 5.7億円 前期比74.1%減

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、真空計とポンプを自社で開発・製造し、それを使う装置の設計・立上げと他社装置の保守まで同じ工場で手がけることです。 気になる点は、接合・成膜装置が研究開発向けの小型機であることと、親会社セグメントの利益が落ちていることです。

強み

  • 顧客の装置に入る真空計を自社で開発

    計測器部は真空計の開発と製造を担い、クリーンで温度管理された環境で作ります。 社員紹介では、真空計を自社装置だけでなく顧客の装置に取り付けるキーパーツと位置づけ、2021年の真空展でも新製品を発表しました。

    採用情報
  • 装置メーカーと研究機関の両方が取引先

    主要取引先には東京エレクトロン、SCREENホールディングス、日立ハイテク、アルバック、キヤノンアネルバと、東京大学や産業技術総合研究所、理化学研究所が並びます。 掲載企業のほかに700社と取引しています。

    企業情報(会社概要・沿革・主要取引先)
  • ポンプ・バルブから装置の立上げまで一つの工場で

    生産部には装置、バルブ類、真空ポンプの製造部門があります。 技術部は機械設計、電気設計、試験(装置立上)に分かれ、計画担当が受注から設計依頼・部材調達・製造指示までをつなぎます。

    採用情報
  • 他社製・海外製の装置も保守

    MROサービスは他社装置、古い装置、海外製装置の点検・改造・修理を受けます。 改善例には、油拡散ポンプをターボ分子ポンプに替えてオイルバックを解決し、排気時間も短くした真空排気系の更新があります。

    MROサービス
  • 購入前に試せる実験機

    装置を買う前に処理条件や仕様を決められるよう、顧客は使用料金を払って自社の実験機で事前に実験できます。 真空ホットプレスは加熱温度:1800ºC、加圧は1~30Ton、高温真空炉は加熱温度:2000ºCです。

    実験サービス

リスク・検討点

  • 親会社セグメントは第1四半期に営業損失

    産機・環境システムの2027年3月期第1四半期は、受注高が前年同期比21.5%増えた一方、営業損失は4.9億円で前年同期の0.4億円より大きくなりました。

    新明和工業 2027年3月期第1四半期決算短信
  • 前期は真空製品の売上が減少

    2026年3月期は真空製品の受注が増えた一方で売上は減り、セグメントの営業利益は5.7億円で前期比74.1%減りました。

    新明和工業 有価証券報告書 第102期
  • 同じセグメントの韓国真空子会社で減損

    同じ産機・環境システムのKOREA VACUUM LIMITEDは、急激なEV需要の低迷で業績が悪化しました。 新明和工業はその事業用資産について、減損損失7.6億円を特別損失に計上しています。

    新明和工業 有価証券報告書 第102期
  • 接合装置は研究開発向けの卓上機

    陽極接合装置は「研究・開発に適したコンパクト&エコノミー」を特長に掲げる卓上型で、試料サイズは標準4インチ(オプションで最大6インチまで可能)です。

    陽極接合装置

04待遇

給与、初任給、休日、手当

募集要項は全区分で現在募集を止めています。 働き方の手がかりは、資格取得支援と社員紹介に出てくる水曜定時や車通勤です。

募集状況
営業部、企画部、技術部①、技術部②、計測器部、品質管理部の各欄に「現在募集は行っておりません」とあります。 再開は 採用情報 の募集要項に出ます。
資格取得支援
講習費用の一部を会社が負担します。 真空技術者の資格取得・講習の受講者は38名で、溶接や電気工事の資格も取れます。
定時の日
水曜日は定時の日です。 有休も取りやすい雰囲気だと営業部の社員は語ります。
残業と昼食
企画部の社員は、残業が少なめで、昼食を割安で利用できる点を挙げます。
転勤と通勤
計測器部の社員は、物作りの仕事で転勤がない点に安心感があると話します。 多くの社員が車で通勤しています。

公式の募集状況

現在の募集
公式採用ページは現在、募集を行っていません。
その他
2026-10-20

05拠点と募集状況

会社拠点と、現在の募集状況

仕事の場は千葉県八千代市の本社・工場に集まります。 営業は本社営業部が中部から東を、西日本営業所が西日本を受け持ちます。

会社拠点

本社・工場
千葉県八千代市大和田新田本社営業部も同所。 最寄りは八千代中央駅(徒歩:約15分)
西日本営業所
兵庫県宝塚市新明和町新明和工業 産機システム事業部内
企業情報(会社概要・沿革・主要取引先)

社員紹介に出てくる部署

  • 営業部
  • 企画部
  • 技術部(機械設計)
  • 技術部(電気設計)
  • 技術部(試験・装置立上げ)
  • 生産部
  • 計測器部
  • 計画担当

生産部は装置、バルブ類、真空ポンプの製造部門に分かれます。

受注から製造まで

  1. 計画担当が営業から受注を受け取り、各部署へ指示を出す
  2. 技術部が顧客と打ち合わせて仕様をまとめ、詳細設計と図面を作る
  3. 生産部が装置・バルブ・ポンプを製造し、試験担当が装置を立ち上げる
公式採用へ

公式の募集状況

現在の募集
公式採用ページは現在、募集を行っていません。
その他
2026-10-20
採用情報

06これから

会社が次に取りにいくもの

次の製品の芽は、電池研究向けのグローブボックス関連装置、大面積のリニアイオンソース、ダイヤモンド合成用のCVD装置です。

これからの材料

電池研究
硫化水素や有機溶剤を除く装置を小型化した TRIADEO Smart は高さ30cm以下で、グローブボックスの中に置けます。
大面積処理
リニアイオンソース(LIS) は幅広フィルムの前処理や大型ワークのエッチングに使え、会社は搭載した大型装置も提案しています。
ダイヤモンド
マイクロ波プラズマCVD装置 の用途には、ダイヤモンド基板とダイヤモンドヒートシンクが並びます。

グローブボックスに入る除去装置

二次電池や有機EL照明の研究で出る硫化水素や有機溶剤を除く装置を小型化し、高さ30cm以下のTRIADEO Smartを発表しました。 グローブボックスの中に置ける大きさです。 TRIADEO Smartは従来機TRIADEO Mobileをさらに小型化した機種です。

大面積を処理するリニアイオンソース

丸型イオンソースを長くし、幅広フィルムの前処理や大型ワークのエッチングに使えるようにしました。 電磁コイル方式で、電源を切ると磁場が消えます。 会社はLIS搭載の大型装置も提案しています。

ダイヤモンド合成用のプラズマCVD

周波数2.45GHzのマイクロ波プラズマで、ダイヤモンド膜の合成や表面処理を研究する装置です。 用途にはダイヤモンド基板とダイヤモンドヒートシンクを挙げます。

工場の脱炭素

工場の2025年度のCO2排出量は23.9t-CO2でした。 2029年度に2013年度比50%削減する目標は2025年に達成しています。 会社は2030年度までに自社で使うエネルギーのカーボンニュートラルを実現する計画です。

07応募の準備

募集再開に備えて、入口を調べる

真空計、ポンプ、装置のどれに関わりたいかを1つ決めます。 そのうえで、募集が再開したときに計測器部か技術部かを選べるよう準備します。

公式の募集状況

現在の募集
公式採用ページは現在、募集を行っていません。
その他
2026-10-20
採用情報

応募前の3手

  1. 製品情報の測定範囲一覧で、複合真空計TRPC-21がピラニと冷陰極をどう組み合わせるかを読み解く
  2. 陽極接合装置DAB-A-40の加熱温度と電圧の条件が、センサー作りのどの工程に当たるかを説明できるようにする
  3. MROサービスの改善例を読み、油拡散ポンプをターボ分子ポンプに替えて何が変わったかを言えるようにする
公式採用へ

他社との違いを一言で

  • 真空装置とコンポーネント

    アルバック

    アルバックは事業領域に半導体及び電子部品製造装置とコンポーネントを掲げます。大亜真空の陽極接合装置やスパッタ装置は研究開発向けの小型機で、アルバックは大亜真空の主要取引先にも名前があります。

  • 成膜・接合装置と真空計

    キヤノンアネルバ

    キヤノンアネルバはスパッタリング装置、ドライエッチング装置、原子拡散接合装置と真空計を扱います。大亜真空も陽極接合装置とスパッタ装置、TRシリーズの真空計を持ち、キヤノンアネルバは主要取引先にも名前があります。

  • 真空ポンプとサービス

    エドワーズ

    エドワーズは半導体産業向けの製品と、真空ポンプの修理・再生サービスを掲げます。大亜真空はメカニカルポンプと油拡散ポンプを作り、MROサービスで他社製や海外製の装置も保守します。

参照資料一覧へ

出典15件

ほか7件

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