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真空部品 金属ベローズ・真空ゲートバルブ

入江工研

金属ベローズから半導体・FPD向け真空ゲートバルブへ

金属ベローズを土台に、半導体とFPDの製造装置へ真空ゲートバルブを納める会社です。
年商33億円、(2025年度)、従業員193名の規模で、愛媛の2工場と埼玉のテクニカルセンターが製造を担います。

入江工研は 金属ベローズ を基礎技術に、半導体とFPDの製造装置に使う 真空ゲートバルブ を作る会社です。 2025年度の年商は33億円、従業員は193名です。

  • 年商(2025年度) 33億円 2000年度は40億円、半導体不況の2001年度は22億円でした
  • 従業員数 193名 2026年3月31日現在。 2002年度末は163人でした
  • 年間休日 120日 会社カレンダーにより年5日の土曜出勤があります

国内工場・センターの建築面積

  • 中山工場7,228㎡
  • 内子工場2,977㎡
  • テクニカルセンター2,845㎡
  • 中山配送センター208㎡

この会社の要点

向いている入口 営業

電子機器メーカーへの法人営業に関心がある人。

入口を選ぶ
主なリスク 半導体不況で売上が45%減った記録

ITバブル崩壊に伴う急激な半導体不況で、2001年度の売上は前年比45%減の22億円になりました。 経常損益は約−4.3億円(2002年度は約−1.6億円)でした。 期末従業員は2000年度の189人から2002年度の163人へ減りました。

強みとリスク
出典 出典一覧(16件)

公式 12件 / 採用 4件

01立ち位置

何の会社として比べるか

入江工研は、金属ベローズの技術を半導体・FPD製造装置向けの真空ゲートバルブとチャンバーへ広げた真空部品メーカーです。 2025年度の年商は33億円です。

会社規模

売上高の推移

入江工研 社史

売上高

2000年度〜2002年度と2025年度
  • 2000年度 40億円
  • 2001年度 22億円
  • 2002年度 24億円
  • 2025年度 33億円
生産拠点

国内工場・センターの建築面積

会社概要・沿革(2026年版)

建築面積

計13,258㎡
  • 中山工場 7,228㎡
  • 内子工場 2,977㎡
  • テクニカルセンター 2,845㎡
  • 中山配送センター 208㎡
真空チャンバー間の仕切り弁

真空ゲートバルブ

半導体やディスプレイの基板を作る真空装置で、各真空チャンバーとの仕切りや圧力調整に使う弁です。 会社は、無塵化を設計思想にしたコスラーズⅠを国内で最初に開発したと記しています。 その考え方を無摺動バルブのコスラーズⅡシリーズが受け継ぎます。 差圧キャンセル機構を採用したGARIVAで、開口3,000mm以上の製品化を世界で初めて実現したと会社はうたっています。

  • コンパクトコスラーズⅡ(半導体向け、開口50×336)
  • コスラーズⅡ R(次世代半導体・有機EL向け、開口100×500)
  • GARIVA(FPD縦型搬送向け、開口300×1800)
  • 超大型GARIVA(大型FPD向け、開口150×3000)
真空配管・シール用の伸縮部品

金属ベローズ

伸縮性、気密性、バネ性をあわせ持つ金属部品で、入江工研の基礎技術です。 半導体関連の装置では、固定配管どうしの接続、昇降部のシール、容器とポンプの接続に使われます。 溶接ベローズは大きな伸縮量やコンパクトな設計に向き、成形ベローズは取付誤差や熱伸縮の吸収に向きます。

  • 溶接ベローズ
  • 成形ベローズ
  • フレキシブルチューブ
半導体製造装置向けカスタム真空機器

真空チャンバー

半導体デバイス用の製造装置向けに、顧客仕様に合わせた真空チャンバーを設計から検査まで社内で作ります。 設計はSolidWorksやiCAD、応力や熱の解析はANSYS、加工データ作成はMastercamやhyperMILLを使います。

  • 真空チャンバー
  • パスボックス組込み型真空チャンバー
非蒸発型ゲッター(NEG)ポンプ

超高真空ポンプ NEGLAZE

金属膜にガスを吸着させて超高真空を保つ真空ポンプです。 内部をパラジウム層とチタン層でコーティングし、水素や一酸化炭素を吸着します。 排気中は電源が要らず、振動も騒音も出ません。 期待される用途には放射光施設、粒子加速器、半導体製造装置などが挙がっています。

  • NEGLAZE

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

業績は半導体不況で大きく振れた記録があります。 ITバブル崩壊後の2001年度は売上が前年比45%減り、経常損益は約−4.3億円でした。 2000年度は約3.3億円の黒字でした。

2025年度(2026年3月期) 年商

33億円

決算月は3月です。 資本金は1.0億円、従業員は193名(2026年3月31日現在)です。

2000年度〜2002年度 売上高

40億円 → 22億円 → 24億円

ITバブル崩壊に伴う急激な半導体不況で、2001年度は史上最高額だった前年度から45%減りました。 翌2002年度は24億円で、2025年度の33億円には届いていません。

2000年度〜2002年度 経常損益(過去の実績)

3.2億円 → −4.3億円 → −1.5億円

億円では約3.3億円の経常利益から、約−4.3億円、約−1.6億円の経常損失へ転じました。 期末従業員数は同じ2年で189人から163人へ、26人減りました。

海外関連会社の資本金

常州入江精工 0.7億円 / 杭州曄栄貿易 0.3億円

IKC KOREAの資本金は2.4億円です。 安徽入江富楽徳精密機械は資本金2.3億円(51%)です。

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、差圧キャンセル機構の大型ゲートバルブGARIVAと、設計から漏れ検査までを社内で通す一貫製作です。

強み

  • 大型ゲートバルブGARIVAの差圧キャンセル機構

    会社案内によると、入江工研は差圧キャンセル機構を採用したGARIVAで、開口3,000mm以上の製品化を世界で初めて実現しました。 大画面液晶パネル用の大型バルブの製造では、国内で独占的なシェアを持つと会社は記しています。 製品にはFPD縦型搬送用(開口300×1800)も並びます。

    会社案内 ビジネスガイド
  • 無塵化を狙った無摺動バルブの系譜

    真空バルブは、半導体基板やディスプレイの製造で真空チャンバーを仕切り、圧力を調整します。 会社はコスラーズⅠを国内で最初に開発したとし、その無塵化の設計思想を無摺動のコスラーズⅡへ広げました。 半導体向けにはコンパクトコスラーズⅡ(開口50×336)があります。

    会社案内 ビジネスガイド
  • 設計から漏れ検査までの社内一貫製作

    真空チャンバーは、CAD設計、CAE解析、CAM、機械加工、組立、検査まで社内で通します。 5軸制御立形複合旋盤を使い、複雑な形状も一度の取り付けで加工します。 仕上げのHeリークテストで、真空環境下のシール性を評価します。

    真空機器 製品ページ
  • 中山工場の生産能力を約3倍にしたTOC

    制約理論(TOC)を中山工場のラインに導入し、既存の設備と人員で生産能力を約3倍にしました。 中山工場は最大の工場で、ベローズやゲートバルブの最終工程を担います。 製造の前工程は、加工と溶接の技術を持つ内子工場が受け持ちます。

    会社案内 工場ガイド
  • 米国の半導体装置メーカーから認定

    米国の半導体装置メーカーによる品質監査に合格し、サプライヤー認定を受けました。 韓国ではIKC KOREAが真空バルブの製造販売とメンテナンスを担い、売上に大きく貢献していると会社は書いています。

    入江工研 社史

リスク・検討点

  • 半導体不況で売上が45%減った記録

    ITバブル崩壊に伴う急激な半導体不況で、2001年度の売上は前年比45%減の22億円になりました。 経常損益は約−4.3億円(2002年度は約−1.6億円)でした。 期末従業員は2000年度の189人から2002年度の163人へ減りました。

    入江工研 社史
  • 中国は単独でシェアを取りにくい

    会社は中国について、単独でのマーケットシェア獲得がし難いと書いています。 常州の工場にクリーンルームを置く計画は、設備投資の大きさと販売力の弱さから見送りました。 中国では現地パートナーとの提携で事業を広げる方針です。

    入江工研 社史
  • 大型バルブ量産時の品質問題

    開発当時、GARIVAの量産段階では、長いOリングのはめ込み、ポペット弁の不安定さ、購入品の精度不足による微小リークが続きました。 技術者は韓国と台湾へ出向いて修理と改修を繰り返し、出張費だけでも相当な負担になりました。

    入江工研 社史

04待遇

給与、初任給、休日、手当

年間休日は120日です。 賞与は年2回(7月・12月)で、業績により期末賞与が加わります。

勤務時間
本社・大阪営業所は9:00〜18:00、テクニカルセンターと四国事業所は8:30〜17:30です。 休憩はどちらも60分です。
休日休暇
年間休日は120日で、日曜、祝日、年末年始、GW、夏季休暇があります。 会社カレンダーにより年5日の土曜出勤があります。
手当
家族手当、住宅手当、時間外手当、通勤手当(実費支給)、役職手当があります。
昇給・賞与
昇給は年1回(4月)です。 賞与は7月と12月の年2回で、業績により期末賞与が出ます。
福利厚生
各種社会保険のほか、退職金制度と確定拠出年金制度があります。 出産・育児休暇の取得実績もあります。
研修
6か月間のAI研修を受けられます。 社員が講師を務める社内動画「守破離アカデミー」もそろっています。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

働く場所は国内5事業所です。 ゲートバルブの設計は川越、ベローズは伊予市の中山工場、溶接・加工は内子工場が担います。

主な勤務地・拠点

東京本社
東京都千代田区内幸町の日比谷国際ビル。 2024年2月13日に移転しました。
大阪営業所
大阪市西区江戸堀。 九州から大阪までの西日本を担当します。
テクニカルセンター
埼玉県川越市。 主に真空ゲートバルブの設計・開発・製造を行い、設計に重きを置いてファブレス化を進めています。
四国事業所 中山工場
愛媛県伊予市。 主に金属ベローズの設計・製造を行い、自動化を進めています。
四国事業所 内子工場
愛媛県喜多郡内子町。 溶接・加工設備を備え、真空機器製品の設計・製造を行います。
事業所・海外拠点一覧

面接で使う技術語

  • ゲートバルブ(真空の仕切り弁)
  • 差圧キャンセル機構
  • 無摺動バルブ
  • 溶接ベローズ
  • Heリークテスト
  • FEM解析

ゲートバルブは真空チャンバーどうしを仕切る弁、ベローズは気密を保って伸縮する金属部品です。

応募前の3手

  1. GARIVAとコスラーズの開口サイズと用途の違いを整理する
  2. 中山工場の最終工程と内子工場の前工程(加工・溶接)の違いを説明できるようにする
  3. Heリークテストがどう微細な漏れを見つけるかを調べておく
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

次の柱の候補は、真空ポンプNEGLAZEと、韓国・中国拠点を使ったアジア展開です。

これからの材料

NEGLAZE
排気中は電源の要らない非蒸発型ゲッターポンプです。 2024年にKEK-PFへ納入して初の売上を立て、2025年に製品化しました。
アジア展開
中国では現地パートナーとの提携で事業を広げます。

真空ポンプNEGLAZE

2024年にKEK-PFへ納入して初の売上を立て、国内の研究機関や企業へ導入が進みました。 2025年に正式な製品化に至っています。 ベローズへのコーティング応用も視野に入れています。 会社はNEGLAZEを、グローバルニッチトップへの挑戦を象徴する製品と位置づけています。

韓国・中国拠点を使ったアジア展開

IKC KOREAは真空バルブの製造販売とメンテナンスを担い、会社は同社が入江工研の売上に大きく貢献していると社史に記しています。 会社は今後、アジアを拠点にヨーロッパや米国も視野に入れた事業展開を進める方針です。 中国では単独でのシェア獲得がし難いと会社自身が書いており、現地パートナーとの提携が展開の前提です。

社員の約2割が受けたAI教育

2022年10月と2023年10月の2回で、約40名がAI教育を受講しました。 全社員の約2割にあたります。 受講後には3人1組で提案を競うAI活用コンテストを開いています。 AI教育は希望制で、意欲ある社員が主体的に学ぶ仕組みです。

真空装置の大型化とゲートバルブ

真空装置の大型化に伴い、ゲートバルブにも開口の大型化を求める声が増えました。 保守では日常点検と定期メンテナンスに加え、アップグレードやレトロフィットも提供します。 ゲートバルブには「パーティクルフリー」「高いシール性」「イージーメンテナンス」の3要素が求められると会社は書いています。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

募集職種ごとに勤務する事業所が決まっています。 設計は川越、検査・加工・溶接は愛媛の2工場、営業と総務人事は東京本社です。

東京本社

営業

半導体企業や医療機器業界など、電子機器を扱う各種企業への営業を担います。 勤務地は東京都千代田区内幸町の本社です。

本社・大阪営業所 採用情報
東京本社

総務人事

給与関係の処理、勤怠管理、社会保険の各種手続きを担います。 ハローワークや労働基準監督署への申請、電話・メールでの顧客対応も含みます。

本社・大阪営業所 採用情報
テクニカルセンター

技術部門(設計)

半導体や液晶ディスプレイの製造装置に関わる精密機器・部品を設計・開発します。 3D CADで作図し、専用ソフトでFEM解析(有限要素法による構造解析)を行います。 取引先との仕様打合せや、導入後の不具合の現場立会いにも同行します。

テクニカルセンター 採用情報

応募前の3手

  1. 設計職はFEM解析と3D CADの経験を、手がけた部品の例で語れるようにする
  2. 製造職・品質保証は、金属ベローズの溶接と漏れ検査の流れを調べておく
  3. 2026年度インターンシップで四国事業所の製造現場を見学する
公式採用へ

面接で使う技術語

  • 法人営業
  • 半導体企業
  • 医療機器
  • 給与計算
  • 社会保険
  • 勤怠管理
  • 3D CAD
  • FEM解析
  • 精密機器設計
  • 液晶ディスプレイ製造装置

設計は川越のテクニカルセンター、ベローズの検査は中山工場と内子工場、機械加工と溶接は内子工場です。

他社との違いを一言で

  • 真空バルブ・ベローズ

    VAT

    VATは真空ゲートバルブ、振り子式バルブ、トランスファーバルブなどの真空バルブ群と、エッジ溶接メタルベローズを製品に掲げます。用途には半導体製造とディスプレイ製造が並びます。入江工研は同じ2市場へゲートバルブと金属ベローズを供給し、愛媛と川越の自社拠点で作ります。

  • 真空装置・コンポーネント

    アルバック

    アルバックは半導体及び電子部品製造装置、ディスプレイ・エネルギー関連製造装置などの装置本体を手がけ、コンポーネントと材料も事業領域に持ちます。入江工研は製造装置に組み込まれるゲートバルブ、ベローズ、チャンバーを作ります。

  • 真空装置・真空部品

    大亜真空

    大亜真空は新明和グループの会社で、真空熱処理炉、溶解炉、スパッタ装置などの真空装置と、真空計、ポンプ、真空バルブ・真空部品を扱います。入江工研は金属ベローズとゲートバルブを主力に置きます。

参照資料一覧へ

出典16件

ほか8件

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