- 卓上形アクティブ除振台 累計販売台数 3,300台超 2002年から20年以上、精密顕微鏡メーカーや検査装置メーカーに採用
- 除振台の事業歴 35年以上 1988年に除振台を始め、アクティブ除振台は販売開始から30年
- 自己診断機能 Partner-Link 出荷台数 50台以上 2024年のリリースから、ステージメーカーと半導体装置メーカーが採用
海外6拠点の役割別の内訳販売拠点(拠点・関連会社ページの区分)
- 生産拠点(大連2拠点・タイ・メキシコ)4拠点
- 販売拠点(韓国・上海)2拠点
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
倉敷化工は自動車用ゴム部品と産業用の防振機器を手がけるMAZDAグループの振動制御メーカーで、2026年3月期の単体売上高は368億円です。 半導体との接点は電子制御事業部の除振台で、半導体・液晶の製造装置や検査装置、電子顕微鏡に組み込まれます。
Type-A(空圧制御)の品番ごとの搭載質量
1基あたりの搭載質量
アクティブ除振ユニット
半導体やFPDの製造装置・検査装置の脚部に組み込む除振ユニットです。 空圧制御のType-A、Type-B、Type-BLI、Type-Cと、リニアモーター制御のType-LH、Type-LX、制振リニアのType-LHKPを並べています。 Type-AはFB・FF 6自由度制御とジンバルピストン機構を使い、品番EST-A6、EST-A8、EST-A11の搭載質量は230kg、550kg、1120kgです。
- Type-A(EST-A6 / EST-A8 / EST-A11)
- Type-B
- Type-C
- Type-LH
卓上形除振台・パッシブ除振ユニット
エアーを使わない卓上形アクティブ除振台「mini」と、クリーンルーム用のTCP、光学実験用のTSHなどの卓上形パッシブ除振台、ダイヤフラム形・ベローズ形のパッシブ除振ユニットです。 TSHは小型空気ばねとスチールハニカム定盤を使い、固有振動数は上下1.8~2.5Hzです。
- 卓上形アクティブ除振台 mini
- TSP 汎用卓上形除振台
- TCP クリーンルーム用卓上形除振台
- TSH 卓上形光学除振台
精密ステージ+除振台
グループ会社モーショントラストは20年以上にわたり高精度ステージの専業メーカーで、FPD・半導体向けを含む製造装置向けにカスタムステージをつくってきました。 倉敷化工はステージから除振台までの設計・製造を一貫して受け、半導体の露光・描画・検査装置向けの製作例を載せています。 ステージ工場の第6工場には384平方メートルのクリーンルームがあります。
- 精密ステージ+除振台
- 制振リニアアクティブ除振台との組み合わせ
- 空圧制御アクティブマウントの多脚支持構造
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
全社の売上は自動車部品、産業機器・建築設備、精密機器の3事業部の合計です。 電子制御事業部の規模を示す数字は、卓上形アクティブ除振台の累計3,300台超と、アクティブ除振台の年間数百台という販売実績です。
368億円
自動車事業部、産業機器事業部、電子制御事業部を合わせた単体の売上高です。 従業員1人あたりでは約0.4億円になります。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは35年以上の除振台の実績と、ジンバル機構やFB・FF制御、要素部品の内製です。 弱点は、自動車部品の会社の中の一事業部であることと、顧客がアジアの装置メーカーと顕微鏡メーカーに寄っていることです。
強み
- 除振台メーカーとして35年以上の実績
1988年から除振台を手がけ、アクティブ除振台は販売開始から30年が経ちました。 卓上形アクティブ除振台は2002年から20年以上、国内外の精密顕微鏡メーカーや検査装置メーカーに採用され、累計販売台数は3,300台を超えています。
精密機器(除振台) - 制御と要素部品を自社で持つ
ジンバル機構や、FB制御とFF制御を融合した技術を使い、要素部品を内製しています。 自動車部品と産業機械の防振ゴムメーカーでもあることを会社自身が特徴に挙げ、空気ばねを使う空圧制御とリニアモーター制御の両方のユニットをそろえています。
精密機器(除振台) - ステージと除振台をまとめて納められる
グループ会社モーショントラストの精密位置決めステージと除振台を組み合わせた一体提案ができ、2019年には自社にもステージ工場を建設しました。 会社は、精密ステージの性能を引き出すには床振動を抑える除振機能が必要だと位置づけています。
精密ステージ+除振台 - 装置メーカーに選ばれた実績
倉敷化工の除振台は、世界シェアトップクラスのメーカーに採用されています。 主要取引先には浜松ホトニクスが入り、取引業種に半導体製造・検査装置メーカーと液晶製造・検査装置メーカーを挙げています。
会社案内(企業情報・組織・取引先・沿革)
リスク・検討点
- 自動車部品の会社の中の一事業部
会社の事業内容は自動車用ゴム部品と産業用の防振・防音・緩衝機器で、主要取引先の先頭にはマツダ、ダイハツ工業が並びます。 電子制御事業部は3つの事業部の1つで、2024年4月に事業部化したばかりです。
会社案内(企業情報・組織・取引先・沿革) - 顧客は日本と中国・韓国・台湾が中心
アクティブ除振台は日本と中国・韓国・台湾の顧客を中心に、半導体・FPDの検査・製造装置や顕微鏡に採用されています。 ヨーロッパにも展開しています。
精密機器(除振台) - 販売規模が年間数百台にとどまる
アクティブ除振台の販売実績は年間数百台です。 卓上形の累計3,300台は、2002年から20年以上をかけて積み上げた数です。
精密機器(除振台) - 海外の専業メーカーとの競合
AMETEK TMCは圧電式のアクティブ除振や装置組込み用の空気式アイソレータ、Kinetic SystemsはOEM向けの空圧アイソレータを扱い、半導体製造を用途に挙げています。 国内でも特許機器がSEM/FIB用の低床アクティブ除振台を出しており、電子顕微鏡と半導体装置の両方で比較される相手がいます。
AMETEK TMC 公式サイト
04待遇
給与、初任給、休日、手当
2026年度の初任給実績は修士卒24万800円、大学卒23.2万円、高校卒20万2,400円で、年間休日は120日です。 本社の勤務時間は8:00~17:00(休憩65分)で、フレックス制度とテレワーク制度があります。
新卒初任給(月給)
- 初任給
- 2026年度実績で修士卒24万800円、大学卒23.2万円、高校卒20万2,400円です。 条件は 新卒採用 募集要項 に載ります。
- 休日と休暇
- 土日祝が休みで年間休日は120日です。 有給休暇は最大20日/年、使わずに時効になる分は保存有給休暇として最大60日まで積み立てられます。
- 昇給と賞与
- 昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月・12月)で、初年度は12月の1回です。
- 手当と福利厚生
- 通勤、地域、営業、家族、住宅、帰省、残業、テレワークの各手当があります。 独身借上社宅制度、持株会、確定給付企業年金と確定拠出年金の退職金制度、マツダ車購入奨励金があります。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
除振台の仕事は倉敷市に集まります。 産業機器/電子制御事業部の事務所は倉敷市片島町、ステージ工場の第6工場は倉敷市連島町にあり、グループのモーショントラストは福井県あわら市で精密ステージをつくります。
主な勤務地・拠点
- 本社
- 岡山県倉敷市連島町矢柄四の町4630新技術開発センターも連島町
- 産業機器 / 電子制御事業部事務所
- 岡山県倉敷市片島町11-2中・四国営業所も同所
- 第6工場(ステージ工場)
- 岡山県倉敷市連島町連島4540-1クリーンルームを備える
- モーショントラスト
- 福井県あわら市柿原46-1-1高精度ステージの専業メーカー
- 海外
- 倉敷化工韓国(京畿道烏山市)、昴升(上海)機電、倉敷化工(大連)、大連倉敷ゴム部品、KURASHIKI SIAM RUBBER(タイ)、KURASHIKI KAKO MEXICANA(メキシコ)
新卒採用の職種
- 技術研究
- 材料開発
- 製品設計
- センシング開発
- 生産技術
- 設備設計
- 品質管理
- 社内SE
- 営業
- 営業サポート
- 生産管理
- 購買・調達
前半8つが技術系、後半4つが営業・事務系の職種です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
電子制御事業部は、アクティブ制御技術とセンシング技術の革新を掲げています。 2024年に始めたセンシング事業、自己診断機能Partner-Link、精密ステージとの一体提案が伸びしろです。
これからの材料
- センシング
- 振動センサをベースに様々なセンサを使うセンシングシステムのビジネスを2024年に始めたと 精密機器の製品ページ に載ります。
- 経営方針
- 2021年に「倉敷Vision2030」を掲げ、2025年にコーポレートブランド「KURATECA」の展開を始めました。
振動センサを軸にしたセンシング事業
振動制御のノウハウを生かし、振動センサをベースに様々なセンサを使うセンシングシステムのビジネスを2024年に始めました。 センシング技術「FactoryM³」で、装置や製造ラインの振動やセンサ信号から異常を検知します。
自己診断機能 Partner-Link
アクティブ除振台の自己診断機能Partner-Linkは、2024年のリリースからステージメーカーと半導体装置メーカーに採用され、50台以上を出荷しました。
精密ステージとの一体化
モーショントラストと協業し、高精度ステージから除振台までの設計・製造を一貫して受ける体制をつくりました。 半導体の露光・描画・検査装置とOLED・LCDの露光・測定・検査装置の製作例を載せています。
倉敷Vision2030とKURATECAブランド
2021年に新経営方針「倉敷Vision2030」を掲げ、2025年にはコーポレートブランド「KURATECA」を制定して事業領域の拡大に取り組んでいます。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
除振台の空圧制御、リニアモーター制御、精密ステージのうち、自分の専攻に近い技術を1つ選んでから技術系の職種を決めます。
センシング開発
新卒の技術系職種として募集されています。 会社は2024年から振動センサをベースにしたセンシングシステムのビジネスを始め、FactoryM³やPartner-Linkを製品に掲げています。
公式採用情報生産技術 / 設備設計 / 品質管理
新卒の技術系職種です。 精密機器ではステージ工場の第6工場(倉敷市連島町)があり、クリーンルームを備えています。
- Production Engineering
- Clean Room
- Quality
- Assembly
応募前の3手
- Type-A、Type-LH、精密ステージ+除振台の製品ページを読み、制御方式と用途をノートに書く
- 電子制御事業部の発足の経緯と顧客業界を整理し、説明会で配属の決まり方を質問する
- 募集要項の職種、勤務地、初任給、選考の流れを公式ページから書き出す
面接で使う技術語
- Vibration Isolation
- Air Spring
- Linear Motor
- Mechanical Design
- Gimbal
- Sensing
- Feedback Control
- Feedforward
- Signal Processing
- Condition Monitoring
技術系は機械、電気、電子、化学、情報、物理などの理工系学部の人が対象です。
他社との違いを一言で
- 国内の除振台メーカー
特許機器
特許機器は空圧アクティブ微振動制御ユニットのαシリーズ、走査型電子顕微鏡(SEM/FIB)用の低床アクティブ除振台、デスク型・卓上型除振台を扱い、現場調査測定とシミュレーションのサービスを提供しています。倉敷化工は空圧制御とリニアモーター制御のアクティブ除振ユニットをそろえ、グループのモーショントラストの精密ステージと除振台を一体で納めます。
- 半導体装置・電子顕微鏡向けのアクティブ除振
AMETEK TMC
TMCは圧電式のアクティブ除振(STACIS)、装置組込み用の空気式アイソレータMicro-g、Thermo Fisher向けのSEM用ベースを掲げ、半導体を事業分野に挙げています。倉敷化工のアクティブ除振台は日本と中国・韓国・台湾の顧客を中心に、半導体・FPDの検査・製造装置や顕微鏡に採用されています。
- 光学定盤とOEM向け空圧アイソレータ
Kinetic Systems
Kinetic Systemsは1968年から米国で製造し、光学定盤、除振ワークステーション、卓上除振台BenchMate、OEM向けの空圧アイソレータを扱い、用途に計測、干渉計測、レーザー研究、半導体製造を挙げています。倉敷化工は光学実験用の卓上形除振台TSHと、半導体装置に組み込むアクティブ除振ユニットの両方を持ちます。
出典12件
- 公式 会社案内(企業情報・組織・取引先・沿革)
- 公式 精密機器(除振台)
- 公式 拠点・関連会社
- 公式 産機製品サイト 除振台・ステージ
- 公式 アクティブ除振ユニット【空圧制御】Type-A
- 公式 精密ステージ+除振台
- 公式 TSH 卓上形光学除振台
- 採用 新卒採用 募集要項