センサ・電子部品 産業機器向け電子部品メーカー
ニデックコンポーネンツ
圧力と液漏れを測るセンサで半導体装置を支える電子部品メーカー
圧力センサ、スイッチ、ポリゴンミラーを作る産業機器向けの電子部品メーカー。
2026年12月にニデックからカーライル系の会社へ移る予定で、2024年3月期から売上が減っていますが営業利益率は17.0%を保っています。
ニデックコンポーネンツは 半導体製造装置向けの圧力センサ や漏液センサ、スイッチ、ポリゴンミラーを作る電子部品メーカーです。 親会社のニデックは 全株式をカーライル系の会社へ譲渡する契約 を2026年10月1日に結び、譲渡は2026年12月1日の予定です。
- 2026年3月期 売上高 320億円 前期比1.6%減。 2024年3月期の377億円からは14.9%減りました
- 2026年3月期 営業利益 54億円 前期比17.5%減。 営業利益率は17.0%です
- 株式の譲渡価額 1,029億円 2026年3月期末の純資産673億円の1.5倍。 譲渡は2026年12月1日の予定です
2026年3月期末の総資産の内訳総資産741億円に占める割合
- 純資産90.8%
- 負債9.2%
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
主力は産業機器向けの電子部品です。 回路部品、センサ、アクチュエータの事業部を持ち、半導体製造装置には圧力センサと漏液センサを供給します。 2026年3月期は売上高320億円、営業利益54億円でした。
2026年3月期の売上と利益
売上高と利益
2024年3月期から減収が続く
売上高
圧力センサ
流体の圧力を電気信号に変える部品です。 拡散型と薄膜型の2種類の半導体圧力トランスジューサを持ち、センサ素子から最終製品まで自社で一貫生産します。 用途例の筆頭は半導体製造装置、CVD装置、エッチング装置です。
- 圧力トランスジューサモジュール
- アンプ内蔵圧力トランスジューサ
- 圧力スイッチ
- 圧力ゲージ
漏液センサ
赤外線の反射で液漏れを瞬時に検出します。 遮光板と増幅回路が要らない構成です。 用途例は半導体製造装置、露光装置、エッチャー、CMP、洗浄装置などです。
- 漏液センサ
漏液センサ WL10
新しい光学技術で検出場所の影響を減らし、遮光板とアンプを不要にしたセンサです。 大きさはφ25 mm、t=10 mmの小型・薄型です。 PFAケースの品は腐食性の液体にも使えます。
- WL10 NPN出力タイプ
- WL10 PNP出力タイプ
- PPケース
- PFAケース
ポリゴンミラー・スキャナモータ
多面体のミラーを回転させてレーザ光を走査する部品です。 低速・高精度タイプと超高速タイプがあり、レーザプリンタ、医療用画像装置、傷検査装置、LiDARを用途に挙げています。
- ポリゴンミラー
- 低速・高精度スキャナ
- 超高速スキャナ
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
2026年3月期の営業利益率は17.0%です。 2024年3月期の20.4%から下がりました。 営業利益は2024年3月期から29.0%減り、売上高の14.9%減より大きく落ちています。
譲渡価額1,029億円
ニデックが保有する全株式を、カーライルの関連投資ファンドが間接的に保有するTCG2603株式会社へ譲渡します。 契約は2026年10月1日に結び、譲渡日は2026年12月1日の予定です。
営業利益の推移
営業利益率の推移
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
技術面の強みは、圧力センサを素子から校正まで国内で作る体制と、ポリゴンミラーの量産実績です。 半導体製造装置では圧力の計測と液漏れの検知の両方に部品を出しています。
強み
- 圧力センサを素子から校正まで国内で一貫生産
センサチップから最終製品まで、開発設計、素子製造、組み立て、校正を日本国内で一貫して行います。 素子はSi-MEMS方式と金属薄膜方式で、腐食性の液体には二重ダイヤフラム構成で対応します。 多品種少量生産を基本に、カスタム品や共同開発の依頼も受けています。
business_or_product - 半導体装置で「圧力」と「液漏れ」の両方を測る
圧力センサはCVD装置とエッチング装置、漏液センサは露光装置、エッチャー、CMP、洗浄装置を用途例に挙げています。 装置内の圧力の計測と液漏れの検知という、別々の役割を受け持ちます。
センサ事業 - ポリゴンミラーで世界No.1の供給実績
会社はポリゴンミラーの外販市場で世界No.1の供給実績とシェアを掲げています。 量産実績は過去10年以上に亘り、通年、月100万台以上です。
ポリゴンミラーの供給実績 - 減収でも高い利益率と厚い自己資本
2026年3月期は売上高が前期比1.6%減でしたが、営業利益率は17.0%でした。 期末の総資産741億円のうち純資産が90.8%を占めます。
子会社の異動(株式譲渡)
リスク・検討点
- 売上と利益の減少が続く
売上高は2024年3月期の377億円から2026年3月期の320億円へ14.9%減りました。 営業利益は77億円から54億円へ29.0%減り、営業利益率も20.4%から17.0%へ下がっています。
子会社の異動(株式譲渡) - 大型投資を迫られる市場にいる
ニデックは、同社が事業を展開する半導体製造装置や協働ロボットの市場では、急な技術革新と世界的な競争で、迅速で大規模な設備・研究開発投資と機動的な経営判断がこれまで以上に求められるとみています。
子会社の異動(株式譲渡) - 株主がファンド系の会社に変わる
譲渡先はカーライルの関連投資ファンドが間接的に保有するTCG2603株式会社です。 譲渡日は2026年12月1日の予定で、ニデックの持株は譲渡後にゼロになります。
子会社の異動(株式譲渡)
04待遇
給与、初任給、休日、手当
新卒の初任給は博士了306,500円、修士了275,000円、大学卒256,000円です(2025年4月実績)。 年間休日は124日、勤務は8:20~17:10の実働8時間です。
新卒初任給(月給)
- 勤務時間
- 8:20~17:10で、実働8時間、休憩50分です。 平均残業時間は月20時間以内です。
- 休日
- 年間休日は124日(2025年度実績)で、週休2日制です。 年に数回の土曜出勤があります。 有給休暇は初年度10日です。
- 賞与・手当
- 賞与は年2回(7月・12月)です。 時間外手当、通勤手当、住宅手当が付き、固定残業制度はありません。
- 制度
- 退職金、確定拠出年金、借り上げ社宅、育児休業、介護休業、短時間勤務制度、ニデックグループ社員持株制度などがあります。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
新卒の技術系総合職は佐野事業所・開発技術センターで働きます。 ここに回路部品、センサ、アクチュエータの各事業部と開発、生産技術の部門が集まっています。
主な勤務地・拠点
- 佐野事業所・開発技術センター
- 栃木県佐野市新卒の勤務地。 E&MC、センサ、アクチュエータの各事業部と開発統括部、生産技術統括部
- 本社
- 東京都新宿区西新宿キャリア採用の勤務地の1つ
- 一関事業所
- 岩手県一関市ポテンショメータ・エンコーダの開発・製造拠点
新卒の技術系職種
- 機械設計
- 回路設計
- ソフト設計
- 技術開発
- 要素開発
いずれも技術系総合職(開発・設計・生産技術)の配属職種です。
新卒の選考の流れ
- マイナビからエントリーし、Webの会社説明会のあとエントリーシートを出す
- Webで人事部門面接と技術部門面接を受け、Webで適性検査を受ける
- 佐野事業所で対面の役員面接を受け、内々定へ進む(同じ日に工場見学の予定)
06これから
会社が次に取りにいくもの
直近の大きな変化は2026年12月1日に予定される株主変更です。 製品面では、会社はセンシング分野とLiDAR向けポリゴンミラーに力を入れるとしています。
これからの材料
カーライルの下での独立した成長
ニデックは、同社の技術力と顧客基盤を生かす施策として、外部パートナーの下で独立した成長戦略を進めることも含めて検討し、カーライルへの譲渡を決めました。 ニデック側は中核事業と重点成長領域に経営資源を集める事業ポートフォリオ改革の一環と位置付けています。 譲渡日は2026年12月1日の予定です。
センシング分野を伸ばす
社長は成長市場の開拓、特にセンシング分野に力を入れるとしています。 素子から内製する圧力センサとトルクセンサを中核に応用分野を広げ、次世代ロボット用の手首用力覚センサと関節用トルクセンサの開発事業化を進めています。 力覚センサとトルクセンサは開発事業化の段階として紹介されています。
LiDAR向けのポリゴンミラー
会社は医療機器や事務機器で培ったポリゴンミラーとポリゴンレーザスキャナを、LiDAR向けのスキャニングデバイスとして最適化する開発を進めています。 会社は自動運転の乗用車から商用車まで対応できるとしていますが、開発段階の説明です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
新卒の入口は技術系総合職です。 製品群を1つ選び、自分の専門がどの配属職種で生きるかを決めてから応募します。
応募前の3手
- 圧力センサ、漏液センサ、ポリゴンミラー、ロボット用センサから1つを選び、原理と用途を製品ページで整理する
- 機械設計、回路設計、ソフト設計、技術・要素開発から自分の研究に近い職種を1つ選ぶ
- 株式譲渡の後の開発投資と配属の決め方を質問に加え、マイナビからエントリーする
面接で使う技術語
- Mechanical Design
- MEMS
- Fluid
- Thermal
- Housing
- Circuit
- Semiconductor
- Control
- MCU
- Measurement
募集は理系全般が対象で、機械系、ソフトウェア系、電気電子系、材料力学系の歓迎分野が例示されています。
他社との違いを一言で
- デジタル圧力センサ
パナソニック インダストリー
パナソニック インダストリーはデジタル圧力センサDP-100、I/O Link対応のDP-100L、ヘッド分離型のDPC-L100/DPH-L100などを並べ、気体用が中心です。ニデックコンポーネンツはセンサ素子から自社で作り、モジュールからアンプ内蔵品、スイッチ、ゲージまでを持ち、半導体製造装置やCVD装置を用途に挙げます。
- 圧力スイッチ
SMC
SMCはZSE20・ISE20シリーズの高精度デジタル圧力スイッチを正圧用と真空・連成圧用に分け、真空用機器や流体制御用機器の一部として扱います。ニデックコンポーネンツは圧力トランスジューサのモジュール単体も販売し、装置メーカーが自社の機器に組み込む部品としても供給します。
- 圧力センサの素子と用途
Honeywell
Honeywellは高耐久型と基板実装型の圧力センサを持ち、基板実装型はエッチングしたシリコンダイヤフラム上のピエゾ抵抗で圧力を検出します。用途には透析装置、空調、ロボットなどを挙げます。ニデックコンポーネンツはSi-MEMS方式に加えて金属薄膜方式の素子を持ち、高真空・高圧・高温対応品を広げています。
出典19件
- 公式 会社概要
- 公式 国内拠点
- 公式 事業の紹介
- 公式 センサ事業
- 公式 製品・アプリケーション
- 公式 圧力センサ
- 公式 漏液センサ WL10
- 公式 ポリゴンミラー・スキャナモータ
ほか11件
- 公式 ポリゴンミラーの供給実績
- IR 子会社の異動(株式譲渡)発表ページ
- IR 子会社の異動(株式譲渡)
- 採用 2027年新卒採用案内
- 採用 2027年新卒採用データ
- 採用 キャリア採用
- 公式 パナソニック インダストリー 圧力センサ
- 公式 SMC デジタル圧力スイッチ
- 公式 Honeywell Pressure Sensors
- 公式 business_or_product
- 採用 recruit