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半導体材料 石英ガラス部材・石英るつぼ

信越石英

半導体工場の炉と装置に入る石英ガラスを作る、信越化学とヘレウスの合弁会社

石英ガラスの専業メーカーで、半導体製造装置に組み込む石英加工品と、シリコン単結晶を育てる石英るつぼを作ります。
営業利益率21.6%です。 会社は材料から製品までの一貫生産体制を掲げ、国内6工場で石英ガラス材料、加工品、るつぼを製造します。

信越石英は 石英ガラス で半導体製造向けの部材を作る会社です。 2026年2月期の売上高 は339億円、営業利益は73億円で、資産の85.9%を純資産が占めます。

  • 2026年2月期 売上高 339億円 売上総利益103億円、売上総利益率30.4%
  • 2026年2月期 営業利益 73億円 営業利益率21.6%、販管費は30億円
  • 2026年2月期 当期純利益 74億円 経常利益99億円。 営業外の純額26億円が上乗せされた

6工場の従業員数人 · 工場紹介ページ(九州工場は2025年12月末、他5工場は2025年2月末)

  • 福井工場(石英治具)138名
  • 郡山工場(管・棒・板)127名
  • 山形工場(加工品)115名
  • 武生工場(るつぼ)100名
  • 佐世保工場(合成石英)92名
  • 九州工場(加工品)56名

この会社の要点

向いている入口 製造部門(石英ガラス加工品)

手を動かして精度を詰める仕事を続けたい人。 山形工場はMCやレーザー加工機の操作技術が身に付くと記載しています。

入口を選ぶ
主なリスク 2つの柱がどちらも半導体向け

石英加工品は半導体製造装置に組み込まれ、るつぼはシリコンウエハーの結晶引き上げに使われます。 2つの柱はどちらも半導体の製造に使われる製品です。

強みとリスク
出典 出典一覧(29件)

公式 15件 / IR 1件 / 採用 13件

01立ち位置

何の会社として比べるか

信越石英は、半導体工場で使われる石英ガラスの部材とるつぼを作る専業メーカーです。 2026年2月期の売上高は339億円、営業利益は73億円で、6工場の従業員は加工品の3工場に半分近くが集まります。

2026年2月期

売上高から当期純利益まで

官報 第55期決算公告

損益計算書の要旨

億円 · 官報の決算公告(単体)
  • 売上高 339億円
  • 売上原価 236億円
  • 売上総利益 103億円
  • 販管費 30億円
  • 営業利益 73億円
  • 経常利益 99億円
  • 当期純利益 74億円
2026年2月期末

資産と純資産

貸借対照表の要旨

貸借対照表の要旨

億円 · 官報の決算公告(単体)
  • 資産合計 531億円
  • 純資産 456億円
  • 有形固定資産 193億円
  • 負債合計 75億円
半導体製造装置用の石英部材

石英ガラス加工品・加工品用材料

会社が主力製品と位置づける品目です。 装置メーカーや顧客の図面に基づくオーダーメイドで、天然石英、超高純度の合成石英、遮熱性のある不透明材料から作ります。 熱処理プロセスの炉心管やボートなどに使われます。

  • 石英ガラス加工品(オーダーメイド)
  • 石英ガラス加工品用材料(管・棒・板)
  • 不透明石英材料
  • 合成石英材料
シリコンウエハー製造用のるつぼ

シリコン単結晶引き上げ用石英るつぼ

CZ法でシリコン単結晶を引き上げるための「SQCシリーズ」です。 高純度シリカ原料を使い、標準品種は内層が合成シリカガラス製で、18インチから40インチまで作れます。 36インチ品の外径は909.0mmです。 1,400℃を超える高温に耐えながら超高純度を保つ必要があり、武生工場が専門に製造します。

  • SQCシリーズ 18インチ
  • SQCシリーズ 24インチ
  • SQCシリーズ 32インチ
  • SQCシリーズ 36インチ
露光装置用レンズ材

光学用石英ガラス

半導体・FPD・プリント基板の露光装置用レンズ材として使われます。 光学特性、光透過性、レーザー耐性で10のグレードをそろえ、SUPRASIL-P700はArFエキシマレーザー耐性を高め、SUPRASIL-P710Cはφ600以上の大型品に対応します。 佐世保工場が製造します。

  • SUPRASIL-P248C
  • SUPRASIL-P700
  • SUPRASIL-P710C
  • SUPRASIL-F300

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

利益の源泉は、売上総利益率30.4%を残す石英製品の製造と、売上の8.8%に収まる販管費です。 経常利益には営業外の純額26億円が加わります。

2026年2月期 売上高・営業利益

売上高339億円 / 営業利益73億円

第55期の損益計算書です。 売上原価は236億円、売上総利益は103億円、販管費は30億円で、営業利益率は21.6%でした。

2026年2月期 経常利益・当期純利益

経常利益99億円 / 当期純利益74億円

営業外の純額26億円が加わり、経常利益の26.2%を営業外が占めます。 当期純利益率は22.0%です。

2026年2月期末 資産・純資産

資産合計531億円 / 純資産456億円

負債合計は75億円で、純資産は資産の85.9%です。 利益剰余金446億円が純資産の大半を占め、資本金は10億円です。

2026年2月期末 有形固定資産

193億円

資産合計の36.3%が工場の建物・設備などの有形固定資産です。

2026年2月期の利益の段階

億円 · 官報の決算公告
  • 経常利益 99億円 営業利益に営業外の純額を加えた額
  • 当期純利益 74億円
  • 営業利益 73億円 営業利益率21.6%
  • 営業外の純額 26億円 経常利益の26.2%

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、石英に絞った営業利益率21.6%と、材料から部品までを自社工場で作る一貫生産です。 弱点は、2つの柱がどちらも半導体向けであることと、るつぼと合成石英材を1工場ずつで作ることです。

強み

  • 石英に絞った高い利益率

    2026年2月期の営業利益率は21.6%、売上総利益率は30.4%です。 販管費は30億円で売上の8.8%にとどまり、売上総利益103億円のうち営業利益73億円が残ります。

    官報 第55期決算公告(信越石英株式会社)
  • 材料から部品までの一貫生産

    会社は材料から製品までの一貫生産体制を優位性に挙げています。 郡山工場が管・棒・板を独自のツールフリー法で作り、佐世保工場が合成石英ガラス材を他工場へ供給し、福井・山形・九州の3工場が加工品に仕上げます。

    石英ガラス加工品、石英ガラス加工品用材料
  • 信越化学とヘレウスの2社の技術

    信越化学工業とドイツのヘレウスの合弁会社で、両社から導入した技術を継承しています。 ヘレウスのFluosilプリフォームや天然石英の光学用ガラスも主要製品に並びます。

    採用サイト 信越石英のこと
  • 厚い自己資本

    2026年2月期末の資産合計531億円に対し、負債は75億円です。 純資産456億円の大半は利益剰余金446億円で、利益を社内に積み上げてきた会社です。

    官報 第55期決算公告(信越石英株式会社)

リスク・検討点

  • 2つの柱がどちらも半導体向け

    石英加工品は半導体製造装置に組み込まれ、るつぼはシリコンウエハーの結晶引き上げに使われます。 2つの柱はどちらも半導体の製造に使われる製品です。

    半導体製造プロセス用途
  • るつぼと合成石英材の1工場集中

    るつぼは武生工場が専門に作り、合成石英ガラス材は6工場のうち佐世保工場だけが製造して他工場へ供給します。 郡山工場も、佐世保工場やヘレウスから届く石英ガラス原材料を加工しています。

    工場紹介 佐世保工場
  • 地震による操業停止の実例

    2026年7月28日の熊本の地震で、九州工場と九州営業所は7月29日から操業を止めました。 8月18日の第三報で九州工場は復旧し、通常操業に戻っています。

    ニュース
  • 経常利益の4分の1が営業外

    2026年2月期の経常利益99億円のうち、営業外の純額26億円が26.2%を占めます。 営業利益73億円を超える当期純利益74億円は、本業以外の収益に支えられた結果です。

    官報 第55期決算公告(信越石英株式会社)
  • 平均年齢46.8歳と工場技能の教育

    従業員671名の平均年齢は46.8歳、平均勤続年数は21.3年です。 工場の仕事にはバーナー溶接や研削の技能が要り、新人は配属先や全製造工程で研修を受けます。

    数字で知る信越石英

04待遇

給与、初任給、休日、手当

高校新卒の初任給は19万3,650円で、賞与は年2回、昇給は年1回です。 年間休日は日勤122日、3交代勤務102日で、平均残業時間は月6時間15分です。

高校新卒の初任給
2027年4月予定の初任給は19万3,650円で、時間外手当、通勤手当、住宅手当、食事手当、作業手当などが付きます。 高校生採用 の募集条件です。
休日と勤務体制
休日は日勤と2交代勤務が122日、3交代勤務と日勤連操が102日です。 工場により日勤、2交代、3交代の体制が異なります。
割増率と休業制度
時間外労働の割増率は30%、休日労働は38%、深夜労働は40%です。 育児休業は最長3歳まで取れ、確定拠出年金制度があります。 福利厚生 に一覧があります。
従業員の構成
従業員は671名、平均年齢46.8歳、平均勤続年数21.3年、男女比は6:1です。 平均年休取得日数は14.6日です。 数字で知る信越石英 に載ります。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社は東京都品川区大崎にあり、製造は福井・福島・山形・熊本・長崎の6工場が担います。 研究は郡山の石英技術研究所、海外は台湾・韓国・シンガポールの関係会社です。

主な勤務地・拠点

本社
東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー9階営業部も同所
加工品とるつぼの工場
福井工場と武生工場(福井県越前市)、山形工場(山形県天童市)、九州工場(熊本県菊池郡大津町)武生工場はるつぼ専門
海外関係会社
Topco Quartz Products(台湾・新竹)、Young Shin Quartz(韓国・チンチョン)、Heraeus Shin-Etsu Quartz Singapore(シンガポール)いずれも石英ガラス加工品
公式採用の勤務地欄

工場の仕事

  • 石英るつぼの製造
  • 検査・包装
  • バーナー溶接
  • 研削加工
  • 合成石英ガラス材の製造
  • 生産技術
  • 設備保全
  • 品質管理

工場紹介ページに載る仕事です。 工場ごとに扱う製品と勤務体制が異なります。

高校生採用の流れ

  1. 学校に届く信越石英の求人票と各工場の紹介ページで、仕事の詳細を知る
  2. 学校からの推薦で応募する
  3. 工場ごとの製造部門または管理部門に配属される
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

会社はAI、IoT、ロボット、自動運転の広がりに向けて「Intelligent Quartz」を掲げています。 大口径るつぼ、ArF露光向けの光学用石英、九州の半導体集積に近い工場が次の論点です。

これからの材料

大口径るつぼ
武生工場は1972年の操業開始から50年以上るつぼを作り続けています。 シリコン単結晶引き上げ用石英るつぼ は18インチから40インチまで作れます。
光学用石英
光学用石英ガラスは10のグレードを持ち、ArFエキシマレーザー耐性を高めた品種とφ600以上の大型品に対応する品種があります。
九州の工場
九州工場の近隣には世界的な半導体メーカーの子会社や日本を代表する半導体メーカーがあり、装置の内部に組み込む石英ガラス製品を作ります。

大口径るつぼ

るつぼは18インチから40インチまで作れ、標準品種の内層は合成シリカガラスです。 武生工場は独自の設備や製法を含めた開発力を柱に掲げています。 大口径るつぼの受注が、どのウエハーメーカーの生産計画に結びついているかを説明会で聞く。

ArF露光向けの光学用石英

光学用石英ガラスはArFエキシマレーザー耐性を高めたSUPRASIL-P700やSUPRASIL-P210、φ600以上に対応するSUPRASIL-P710Cをそろえ、半導体の露光装置用レンズ材として供給します。

九州の半導体集積への近さ

九州工場の近隣には世界的な半導体メーカーの子会社や日本を代表する半導体メーカーがあり、主流のウエハ口径と小口径の製品を作ります。 佐世保工場は新事業のための設備導入を生産技術職の仕事に挙げています。 2026年7月の地震で止まった九州工場は、8月18日までに通常操業へ戻りました。近隣の半導体メーカー向けの出荷が増えているかを説明会で聞く。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

加工品、るつぼ、合成石英材、管・棒・板のうち関心のある製品を1つ選び、その製品を作る工場から志望先を決めます。

高校生採用・工場

製造部門(石英ガラス加工品)

山形工場と九州工場ではガスバーナーを使う溶接と研磨研削機械の加工、福井工場ではバーナーの火加工溶接と工作機械の研削で、半導体製造用の高純度石英ガラス製品を作ります。

公式採用情報
高校生採用・工場

製造部門(石英るつぼ・武生工場)

武生工場の製造課がるつぼの製造・加工・測定、品質保証課が検査・包装、業務課が梱包と出荷を担います。 勤務体制は日勤、連操2交代、連操3交代です。

公式採用情報
工場の職種

生産技術職(佐世保工場)

佐世保工場で工程改善、品質改善、コスト削減や新事業のための設備導入を担います。 生産技術職には特許出願に向けた研修があります。

  • 合成石英
  • 工程改善
  • 設備導入
公式採用情報

応募前の3手

  1. 製品ページで石英加工品、石英るつぼ、光学用石英ガラスの用途を確かめ、関心のある製品を1つ選ぶ
  2. その製品を作る工場の紹介ページで、勤務体制、取得できる資格、研修制度をノートへ書き出す
  3. 高校生採用は進路担当の先生へ、キャリア採用は問い合わせフォームへ、希望工場を添えて連絡する
公式採用へ

面接で使う技術語

  • 石英ガラス加工
  • バーナー溶接
  • 研削
  • MC
  • 半導体製造装置部品
  • 石英るつぼ
  • CZ法
  • シリコン単結晶
  • 連続操業
  • 品質保証

高校生採用は学校推薦で、募集職種は製造部門と管理部門です。

他社との違いを一言で

  • 半導体製造装置用の石英製品

    フェローテック

    フェローテックは世界で最大のMomentive認定ファブリケーターの1つで、Saint Gobain、Heraeus、Tosohなどからも素材を調達して石英製品を作ると記載しています。中国の工場とフェローテック・アリオン山形工場が12インチの一貫生産工場です。信越石英は郡山工場と佐世保工場で材料を自社生産し、福井・山形・九州の工場で加工品に仕上げます。

  • 石英るつぼと石英材料

    Momentive Technologies

    Momentive Technologiesは合成シリカ内面のるつぼをMT GermanyとMT Yamagataで、天然砂グレードをMT GermanyとMT Chinaで作ると記載し、米国の鉱山へのアクセスを掲げています。信越石英のるつぼは内層が合成シリカガラスの標準品種で、武生工場が18インチから40インチまで作ります。

  • 半導体製造プロセス用の石英ガラスと合成石英

    クアーズテック

    クアーズテックは半導体の製造プロセスに必要な石英ガラス、炭素・炭化ケイ素製品、ファインセラミックス製品、合成石英製品を供給し、合成石英フォトマスク基板を戦略製品に挙げています。信越石英は石英ガラスの専業で、合成石英は露光装置用レンズ材と光ファイバ用に向けています。

参照資料一覧へ

出典29件

ほか21件

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