SemiMapサイト内検索

半導体材料 プリント基板・パッケージ基板向けめっき薬品

JCU

基板の穴を銅で埋める薬品で稼ぐ表面処理メーカー

プリント基板と半導体パッケージ基板の銅めっき薬品を売る表面処理メーカー。
営業利益率41.0%の高収益で、最大の品目はビアを銅で埋めるビアフィリング薬品です。

JCUは ビア充填用の硫酸銅めっき や SAP・MSAPの回路形成用エッチング薬品 を基板メーカーへ売る会社です。 2026年3月期は売上296億円のうち40.1%が中国の顧客向けでした。

  • 2026年3月期 売上高 296億円 前期比4.6%増。 薬品事業が90.7%
  • 2026年3月期 営業利益 121億円 前期比15.6%増。 営業利益率41.0%
  • 2027年3月期 会社予想 営業利益 123億円 売上高334億円の予想で、営業利益率は36.8%

2026年3月期のセグメント別売上高

  • 薬品事業269億円
  • 装置事業27億円

この会社の要点

向いている入口 研究開発職(電子技術開発)

化学・材料系の専攻で、長い開発を粘り強く続けられる人。 入社後に技術情報部やCS部門とやり取りしながら進める仕事です。

入口を選ぶ
主なリスク 中国の顧客への集中

2026年3月期の売上のうち、中国の顧客向けが119億円、台湾が46億円で、日本は64億円でした。

強みとリスク
出典 出典一覧(20件)

公式 9件 / IR 5件 / 採用 6件

01立ち位置

何の会社として比べるか

JCUはプリント基板と半導体パッケージ基板の銅めっき・エッチング薬品を主力にする表面処理メーカーです。 会社予想では2027年3月期も増収ですが、営業利益の伸びは小さくなります。

実績と会社予想

2025年3月期から2027年3月期予想までの売上高と営業利益

2026年3月期 決算説明資料

売上高

億円 · 有価証券報告書と決算説明資料
  • 2025年3月期 実績 283億円
  • 2026年3月期 実績 296億円
  • 2027年3月期 会社予想 334億円

営業利益

億円 · 有価証券報告書と決算説明資料
  • 2025年3月期 実績 105億円
  • 2026年3月期 実績 121億円
  • 2027年3月期 会社予想 123億円
2026年3月期

どの国の顧客へ売っているか

有価証券報告書の地域ごとの情報

国・地域別売上高

億円 · 顧客の所在地基準
  • 中国 119億円
  • 日本 64億円
  • 台湾 46億円
  • その他アジア 29億円
  • 韓国 23億円
  • その他 12億円
めっき薬品・エッチング薬品

プリント配線板・パッケージ基板用めっき・エッチング薬品

ビアを埋める硫酸銅めっきCU-BRITE VF5・VL、スルーホールを埋めるCU-BRITE TF4、SAP回路形成用のSACシリーズ、MSAP回路形成用のFE-830Ⅱ、銅粗化処理のNBSシリーズなど、SAP・MSAPの工程ごとに薬品をそろえています。

  • ビア充填硫酸銅めっき CU-BRITE VF5
  • ビア充填硫酸銅めっき CU-BRITE VL
  • スルーホール充填硫酸銅めっき CU-BRITE TF4
  • SAC、SACⅡ
めっき薬品

半導体ウェハ用めっき薬品

ウェハのバンプ・再配線・微細配線向けに、スズ-銀、硫酸銅、スズ、ニッケルのめっき薬品を持ちます。 再配線・バンプ用のBU2HAは、バンプトップが平坦な形状になる光沢タイプです。

  • JSOLDER BUHD
  • XP-CS
  • BU2HA
  • エバソルダ BUⅡ
めっき装置・プラズマ処理装置

表面処理関連装置

表面処理関連装置は自動車業界から電子関連業界まで広く使われ、全世界の納入台数は1,000基以上です。

  • 全自動表面処理装置
  • 自動分析管理装置
  • プラズマ処理装置

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

利益の源泉は薬品事業です。 2026年3月期の薬品事業のセグメント利益率は47.2%で、品目ではビアフィリング薬品が最大です。

2026年3月期 売上高・営業利益

売上高296億円 / 営業利益121億円

売上高は前期比4.6%増、営業利益は15.6%増です。 親会社株主に帰属する当期純利益は90億円でした。

営業利益率の推移

37.1% → 41.0%

2025年3月期から2026年3月期にかけての連結営業利益率です。

2027年3月期 会社予想

売上高334億円 / 営業利益123億円

会社は売上高12.6%増、営業利益1.2%増を見込みます。

2027年3月期 第1四半期

売上高74億円 / 営業利益27億円

売上高は前年同期比6.5%増、営業利益は2.3%減です。 薬品事業は70億円で18.2%増え、装置事業は4.3億円で59.2%減りました。

2026年3月期の主要薬品と装置事業の売上高

億円 · 決算説明資料と有価証券報告書
  • ビアフィリング薬品 128億円 前期比16.4%増。 主にスマートフォン、PC向け
  • POP薬品 45億円 前期比1.6%増。 主に自動車部品向け
  • エッチング薬品 33億円 前期比24.5%増。 主にPC、通信IC向け
  • 装置事業 27億円 前期比34.7%減

ビアフィリング薬品の四半期別売上高

億円 · 2027年3月期第1四半期決算説明資料
  • 2026年3月期 第1四半期 27億円
  • 第2四半期 31億円
  • 第3四半期 34億円
  • 第4四半期 35億円
  • 2027年3月期 第1四半期 33億円

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みは、基板向け銅めっき薬品で高い利益率を上げていることと、顧客の生産現場に入る技術支援です。 弱点はその裏返しで、中国の顧客と民生電子機器の生産量に業績が寄っています。

強み

  • 薬品事業の高い利益率

    2026年3月期の薬品事業は売上269億円、セグメント利益127億円で、利益率は47.2%です。 装置事業のセグメント利益は4.1億円でした。

    2026年3月期 有価証券報告書
  • ビアフィリングとエッチングが伸びた

    2026年3月期のビアフィリング薬品は128億円で前期比16.4%増、エッチング薬品は33億円で24.5%増でした。 どちらもプリント基板と半導体パッケージ基板に使う添加剤です。 台湾ではスマートフォンやサーバー向けのパッケージ基板の需要が好調でした。

    2026年3月期 通期決算説明資料
  • 顧客の生産現場に入る技術支援

    国内従業員の約40%が研究開発・技術サポートに携わります。 総合研究所には顧客の生産ラインに近い規模のめっきパイロットプラントがあります。 営業は顧客の現場でめっきの付き具合を確かめ、不良が出れば技術サポート部隊と薬品を分析して原因を探ります。

    JCUの強み

リスク・検討点

  • 中国の顧客への集中

    2026年3月期の売上のうち、中国の顧客向けが119億円、台湾が46億円で、日本は64億円でした。

    2026年3月期 有価証券報告書
  • 民生電子機器の生産量に左右される

    会社は、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、パソコン、デジタル家電の生産量が業績に大きく影響すると記載しています。 模倣品による価格競争もリスクに挙げています。

    2026年3月期 有価証券報告書
  • 装置事業の縮小

    装置事業の売上は2026年3月期に27億円で前期比34.7%減りました。 期末の受注残高は13億円から3.9億円に減っています。

    2026年3月期 有価証券報告書
  • 薬品の利益率が第1四半期に下がった

    2027年3月期第1四半期の薬品事業は売上が前年同期比18.2%増えた一方、セグメント利益は3.4%増にとどまりました。 セグメント利益率は47.6%から41.7%に下がっています。

    2027年3月期 第1四半期決算説明資料

04待遇

給与、初任給、休日、手当

2026年3月期の提出会社の平均年間給与は8,212,859円、平均年齢は44.7歳、平均勤続年数は16.6年です。 年間休日は128日です。

平均年間給与
提出会社の従業員250名、平均年齢44.7歳、平均勤続年数16.6年、平均年間給与8,212,859円です。 2026年3月期 有価証券報告書 の従業員の状況に載ります。
休日と働き方
年間休日128日、有給休暇の平均取得日数16.4日、残業時間平均10.0時間です。 数字で見るJCU に一覧があります。
定着
直近3カ年の新卒新入社員平均定着率は95.2%、2026年3月期の離職率は4.0%です。
福利厚生
企業型確定拠出年金は会社が基本給の12.1%を毎月拠出します。 福利厚生 に一覧があります。
人員の配置
2026年3月期末の連結従業員567名のうち、薬品事業が505名、装置事業が25名です。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

本社は東京都台東区、研究開発は川崎市麻生区の総合研究所と熊本県益城町の熊本事業所が担い、国内の生産本部は新潟県上越市にあります。 海外は9か国・11拠点です。

主な勤務地・拠点

本社
東京都台東区東上野(TIXTOWER UENO)
総合研究所
神奈川県川崎市麻生区栗木電子技術開発部、新規技術開発部、基幹技術開発部
熊本事業所
熊本県上益城郡益城町研究開発と生産の拠点
生産本部
新潟県上越市
国内営業
大阪支店、名古屋支店、九州営業所
海外
中国、台湾、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシア、インド、メキシコ
公式採用の勤務地欄

採用サイトに出る職種と部署

  • 研究開発職
  • 技術営業職
  • 電子技術開発部
  • 新規技術開発部
  • 基幹技術開発部
  • 経理部

研究開発系の部署は総合研究所に属し、経理部は管理本部に属します。

オープン・カンパニーの流れ

  1. フルリモートのオンライン・オープンカンパニーにエントリーする
  2. 研究開発職・技術営業職の仕事を動画で知る
  3. 研究開発職・技術営業職の社員と交流する
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

会社は長期ビジョンJCU VISION 2035で、2035年3月期に売上高500億円、営業利益175億円を目標にしています。 手がかりは先端パッケージ向けのTIPHARESシリーズと熊本事業所です。

2026年3月期実績の、2035年3月期目標に対する比率

棒が2026年3月期実績 ÷ 2035年3月期目標 · 中期経営計画
  • 売上高 59.3% 実績296億円、2035年3月期目標500億円
  • 営業利益 69.5% 実績121億円、2035年3月期目標175億円

これからの材料

先端パッケージ
RDL向けRDP、Cuピラー向けBUP、TSV向けTVPは拡販・開発継続中、ハイブリッド接合向けは開発中です。 2026年3月期 決算説明資料 の開発トピックスに載ります。
熊本事業所
2025年10月に竣工し、生産機能は2026年5月に試生産を始めました。

先端パッケージ向けのTIPHARESシリーズ

RDL向けのRDPシリーズ、Cuピラー向けのBUPシリーズ、TSV向けのTVPシリーズを拡販しながら開発を続けています。 想定する最終用途はAIアクセラレータチップやPC・サーバー向けCPUです。

熊本事業所の立ち上げ

熊本事業所は2025年10月に竣工し、研究開発機能は2026年4月、生産機能は2026年5月の試生産から動き始めました。

JCU VISION 2035の数値目標

会社は2027年3月期に売上高310億円、営業利益100億円、2035年3月期に売上高500億円、営業利益175億円を目標に置いています。 売上高研究開発費比率は2027年3月期に6.5%とする計画です。 熊本事業所はFC-BGA基板やFC-CSP基板向けの表面処理薬品を開発する拠点と位置付けています。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

ビアフィリング、エッチング、ウェハ用めっきのうち自分の専攻と重なる薬品を1つ選び、研究開発職と技術営業職のどちらで応募するかを決めます。

技術系

研究開発職(電子技術開発)

総合研究所の電子技術開発部で、電子部品向けの薬液を開発します。 基板加工や分析装置を使った評価が主な仕事だと社員は語っています。 製品化まで年単位かかる例も珍しくありません。

公式採用情報
技術系

研究開発職(新規技術開発)

総合研究所の新規技術開発部は、電子分野と装飾・機能分野の二本柱とは別の新しい事業の柱をつくる研究開発を担当します。 市場調査で参入できる領域を見極める仕事も含みます。

公式採用情報
技術系・営業

技術営業職

顧客の生産現場でめっきの付き具合を確かめ、不良が出れば技術サポート部隊と薬品の分析・解析をして解決します。 海外顧客が売上の78.2%を占めます。

  • Technical Sales
  • Customer Support
  • Plating Line
  • China
公式採用情報

応募前の3手

  1. CU-BRITE VF5、SACシリーズ、BU2HAから製品を1つ選び、どの基板・どの工程で使う薬品かをノートへ書く
  2. 中国・台湾・韓国の顧客がどんな基板を作っているかを調べ、関わりたい市場を決める
  3. オープン・カンパニーに参加し、研究開発職と技術営業職の社員に仕事の中身を聞く
公式採用へ

面接で使う技術語

  • Via Filling
  • Copper Electroplating
  • SAP
  • Package Substrate
  • Additive
  • RDL
  • TSV
  • Hybrid Bonding
  • Glass Core
  • New Business

オープン・カンパニーは理系・文系を問わず、化学・素材・製造に興味がある人を対象にしています。

他社との違いを一言で

  • めっき薬品・装置・液管理装置

    上村工業

    上村工業は、めっき用薬品、めっき用装置、液管理装置のすべてを手がけると自社を説明しています。JCUも薬品と装置の一体販売を掲げますが、売上の大半は薬品事業です。

  • 基板・半導体向けめっき薬品と装置

    MKS Atotech

    AtotechはPCB、パッケージ基板、半導体、リードフレーム、コネクター向けのめっき薬品と装置を持ち、Cuピラー、RDL、TSVのめっきも扱います。JCUは同じ先端パッケージ領域をTIPHARESシリーズで拡販・開発中です。

  • 電子基板用エッチング・表面処理薬品

    メック

    メックはCZ粗化処理、選択エッチング、シード層エッチングなどの電子基板用薬品を持ちます。JCUは同じ工程にSACシリーズやNBSシリーズを持ち、さらにビアを埋める銅めっき薬品を主力にしています。

参照資料一覧へ

出典20件

ほか12件

他の半導体企業と比べる