検査 / 計測 光応用検査装置
レーザーテック
露光の前にマスクの欠陥を検出する会社
光応用の検査・計測に絞った装置メーカー。
2026年6月期売上の72.9%を半導体関連装置が占めます。
レーザーテックは EUVマスク欠陥検査装置 を作る検査装置メーカーです。 2026年6月期の連結売上高 は2,304億円、営業利益率は45.7%でした。
- 2026年6月期 売上高 2,304億円 2025年7月〜2026年6月。 前期比8.3%減
- 2026年6月期 営業利益 1,052億円 前期比14.3%減。 営業利益率45.7%
- 2027年6月期 売上高の会社予想 2,900億円 営業利益1,250億円、営業利益率43.1%の予想
2026年6月期の品目別売上高決算短信
- 半導体関連装置1,680億円
- サービス586億円
- その他の製品37億円
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
レーザーテックは、露光でパターンを転写する前後に、フォトマスクとウェハの欠陥を光で検出する装置メーカーです。 決算期は6月期で、2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)の連結売上高は2,304億円でした。
2025年6月期と2026年6月期の実績、2027年6月期の会社予想
連結売上高
2027年6月期は会社予想です。
連結営業利益
2027年6月期は会社予想です。
どの国の顧客へ売っているか
地域別売上高
各金額は表示単位未満を切り捨てた値のため、内訳の合計と総額に差が生じます。
国内と海外
海外の金額は、総額2,304億円から日本向けを差し引いた値です。
EUVマスク関連の欠陥検査装置
EUVマスク向けの装置は、アクティニックEUVパターンマスク欠陥検査装置ACTISシリーズ、EUVマスクブランクス欠陥検査/レビュー装置ABICSシリーズ、EUVペリクル異物検査装置PELMISシリーズ、EUVマスク裏面検査/クリーニング装置BASICシリーズです。 ACTISは露光と同じ波長13.5nmのEUV光でパターンマスクの欠陥を検出します。
- ACTIS A300シリーズ
- ACTIS A200HiTシリーズ
- ACTIS A150
- ABICSシリーズ E320
DUVマスク関連の検査・計測装置
ArF世代のフォトマスク向けの装置は、マスク欠陥検査装置MATRICSシリーズ、マスクブランクス欠陥検査/レビュー装置MAGICSシリーズ、位相差/透過率測定装置MPM193シリーズです。 MATRICS X712シリーズは2026年3月に発表された成熟ノード向けの新製品です。
- MATRICS X810EXシリーズ
- MPM248
- MATRICS X712シリーズ
- MAGICSシリーズ M6750/M6751
ウェハ関連の検査・計測装置
ウェハ向けの装置は、SiCウェハ欠陥検査/レビュー装置SICA108とSICA88、GaNウェハ欠陥検査/レビュー装置GALOIS211、高感度内部欠陥検査/レビュー装置CIRIUSシリーズ、多波長ウェハ検査装置LXシリーズ、高感度ウェハエッジ検査装置CIELシリーズ、TSV裏面研磨プロセス測定装置BGMシリーズです。
- SICA108
- GALOIS211
- CIRIUSシリーズ
- LXシリーズ
FPD関連装置とレーザー顕微鏡
FPDフォトマスク向けの検査装置はCLIOSシリーズとLBISシリーズで、ハイブリッドレーザーマイクロスコープOPTELICSシリーズも作っています。 顕微鏡は半導体以外の産業でも研究開発と品質管理に使われます。
- CLIOS G10シリーズ
- CLIOS G834Advance
- LBISシリーズ L852/L1052
- OPTELICS HYBRID+
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
2026年6月期の売上高は2,304億円、営業利益は1,052億円、営業利益率は45.7%でした。 会社は2027年6月期の売上高を2,900億円、営業利益を1,250億円と見込み、売上・利益とも過去最高を予想しています。
2,304億円
2025年7月1日〜2026年6月30日の通期で前期比8.3%減。 品目別は半導体関連装置1,680億円(17.2%減)、サービス586億円(36.5%増)、その他の製品37億円(32.5%減)です。
1,052億円
前期比14.3%減で、営業利益率は45.7%です。 経常利益は1,078億円、親会社株主に帰属する当期純利益は774億円、自己資本比率は73.3%です。
売上高2,514億円 / 営業利益1,228億円
売上高は前期比17.8%増で、営業利益率は48.8%でした。 親会社株主に帰属する当期純利益は846億円、1株当たり当期純利益は938円61銭です。
売上高2,900億円 / 営業利益1,250億円
会社は前期比で売上高25.8%増、営業利益18.8%増を見込んでいます。 品目別の予想は半導体関連装置2,250億円、サービス615億円、その他35億円で、想定為替レートは150円/米ドルです。
2026年6月期の品目別売上高
会社は2027年6月期の品目別売上高を、半導体関連装置2,250億円、サービス615億円、その他35億円と予想しています。
連結売上高の推移
右端だけが会社予想です。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みはEUVマスク検査に絞った高い利益率で、2026年6月期の営業利益率は45.7%でした。 一方で、装置の検収時期によって四半期の売上が大きく動きます。
強み
- EUVマスクブランクス欠陥検査での位置
EUVマスクブランクス欠陥検査装置は業界標準の検査装置として採用されています。 マスク欠陥検査装置も、最先端のリソグラフィで高いシェアを持つと会社は述べています。
事業内容・コア技術 - 検査・計測に絞った利益率
営業利益率は2025年6月期が48.8%、2026年6月期が45.7%です。 会社は2027年6月期を43.1%と見込んでいます。
2026年6月期 決算説明会資料(2026年8月6日) - ファブライト戦略と開発人員の比率
生産を外部委託して開発に特化する「ファブライト戦略」を掲げ、社員の約7割がエンジニアです。 研究開発費は売上の5%〜10%で、2026年6月期は162億円、売上高の7.1%でした。
経営戦略・中期経営計画 - 装置が減る局面で伸びたサービス売上
2026年6月期のサービス売上は586億円で前期比36.5%増でした。 同じ期の半導体関連装置は1,680億円で17.2%減です。
2026年6月期 決算短信(2026年8月6日) - 顧客からの供給者表彰
2026年3月25日にIntel社の「2026 EPIC Supplier Award」を6年連続6回目で受賞しました。 受賞は数千社のサプライヤーのうち41社です。 2026年3月13日にはAGC社の「Supplier Award 社長賞」も受賞しました。
2026年6月期 第3四半期 決算説明会資料(2026年4月30日)
リスク・検討点
- 2026年6月期は減収減益
2026年6月期の売上高は2,304億円で前期比8.3%減、営業利益は1,052億円で14.3%減でした。 減収は前期の受注高の影響によるもので、2025年6月期の受注高は1,052億円でした。
2026年6月期 決算短信(2026年8月6日) - 検収時期による四半期の振れ
2026年6月期の四半期売上高は541億円、740億円、412億円、609億円と動きました。 営業利益率は第3四半期が36.8%、第4四半期が44.4%です。
2026年6月期 決算説明会資料(2026年8月6日) - 会社が挙げる事業リスク
会社は、半導体市場の変動、研究開発、重要な人材の確保、検収売上時期の変動、特殊な部品・材料の仕入、為替変動を主要な事業リスクに挙げています。
事業等のリスクに関して - 海外売上比率の高さと為替
2026年6月期の日本向け売上は281億円で、全体2,304億円の12.2%です。 残る87.8%は韓国660億円、米国516億円、台湾458億円などの海外向けです。
2026年6月期 決算短信(2026年8月6日) - 高い水準の棚卸資産
2026年6月期末の棚卸資産は1,677億円で、総資産3,366億円の49.8%を占めます。 前受金は2025年6月期末の643億円から442億円へ減りました。
2026年6月期 決算説明会資料(2026年8月6日) - 研究開発費と人員の増加
会社は2027年6月期の研究開発費を200億円と、前期から22.8%増やす計画です。 グループ従業員も1,335名から1,542名へ増やし、営業利益率は45.7%から43.1%へ下がる予想です。
2026年6月期 決算説明会資料(2026年8月6日)
04待遇
給与、初任給、休日、手当
新卒の初任給は博士了33万円、修士了30.5万円、大学卒27.5万円(予定)です。 2026年6月現在の社員の平均年収は約1,881万円、社員数は1,335名です。
新卒初任給(月給)
初任給はいずれも月給です。
- 新卒の初任給
- 初任給は博士了33万円、修士了30.5万円、大学卒27.5万円(予定)の月給で、募集人数は30名程度です。 条件は 新卒採用 募集要項 に載ります。
- 勤務時間
- 8:30〜17:15(標準労働時間1日7時間45分)で、コアタイム11:00〜14:00のフレックスタイム制です。
- 休日休暇
- 完全週休2日制(土・日)で、祝日、年末年始休暇、年次有給休暇、時間単位有給休暇、特別休暇(慶弔)があります。
- 福利厚生・教育制度
- 各種社会保険、従業員持株会、退職金制度、カフェテリアプラン制度、30歳未満の家賃補助制度、育児・介護休業制度があります。 入社後は約1か月の導入研修があり、階層別研修や自己啓発費用補助制度もあります。
- 2026年6月現在の会社数値
- 社員の平均年収は約1,881万円、社員数は1,335名、海外売上比率は80%以上です。
- 育児休業
- 子どもが1歳になるまで育児休業制度を使え、最長2歳まで延長できます。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
勤務地は新横浜本社とレーザーテックイノベーションパークの2か所で、転勤はありません。 海外は米国、韓国、台湾、中国、シンガポールに現地法人があります。
主な勤務地・拠点
- 本社
- 神奈川県横浜市港北区新横浜2-10-1研究開発センター兼本社
- レーザーテックイノベーションパーク
- 神奈川県横浜市港北区鳥山町555番地新卒募集要項の勤務地
- 国内営業
- 第1ソリューションセールス部(マスク関連・FPD関連)、第2ソリューションセールス部(ウェハ関連・化合物半導体・レーザー顕微鏡)
- 海外現地法人
- Lasertec USA(Santa Clara)、Lasertec Korea(華城)、Lasertec Taiwan(新竹)、Lasertec China(上海)、Lasertec Singapore米国法人はDresden、Kildare、Kiryat Gatにも支店
募集要項に載る業務
- 電気・電子回路の設計
- 精密機構の設計
- 光学設計
- システム設計
- ソフトウェア開発
- フィールドサービス
- 技術営業
- 顧客ニーズの収集と市場分析
- 販売戦略の立案
前半7項目が技術開発職、後半2項目が技術営業職の業務です。 応募対象は理工系の大学・大学院を卒業(修了)見込みの人です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
会社は2027年6月期の受注高を3,000億〜4,000億円と見込み、マスク検査装置への旺盛な需要で過去最高も視野に入れています。 中期経営計画は2025年6月期から2030年6月期の6カ年です。
これからの材料
- 受注の見通し
- 会社は、ACTISで先端ファブ向けのA300の受注拡大を、MATRICSでEUV向けとDUV向けのさらに強い受注を見込んでいます。 見通しは 2026年6月期 決算説明会資料 に載ります。
- 新製品と表彰
- 2026年3月31日に、幅広い成熟プロセスノードに対応するマスク欠陥検査装置MATRICS X712シリーズを発表しました。 検査は最短22分/マスクです。 2026年3月25日にはIntel社の「2026 EPIC Supplier Award」を6年連続6回目で受賞しました。
- 中期経営計画
- 2025年6月期から2030年6月期までの6カ年が対象で、方針は開発スピード、技術力、顧客との信頼関係の構築による売上最大化です。
2027年6月期の受注見通し
会社は、AI関連需要でロジック・メモリーともにデバイスメーカーの投資計画がさらに拡大するとみています。 2027年6月期の受注高は3,000億〜4,000億円の見通しで、2026年6月期の2,375億円から増える予想です。
EUVリソグラフィの導入拡大
EUVリソグラフィは5GやAI向けの最先端半導体の製造に不可欠な技術で、会社は製造プロセスへの導入がさらに広がると見込んでいます。 EUV関連の製品は6製品です。
装置売上の回復を見込む2027年6月期
会社は2027年6月期の半導体関連装置の売上を2,250億円と、前期比33.9%増を見込んでいます。 サービスは615億円で4.9%増の予想です。 装置の売上は検収の時期によって四半期ごとに大きく動きます。
毎年1つの新製品という開発方針
経営方針は「毎年一つの新製品を開発しよう、それも世界ではじめてのものを」を創業以来の開発スピリットに掲げます。 2025年6月期から2030年6月期の6カ年の中期経営計画は、開発スピードと技術力による売上最大化を方針にしています。 会社は2027年6月期の研究開発費を200億円、売上高の6.9%とする計画です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
EUVマスク、DUVマスク、ウェハ、FPD・レーザー顕微鏡のうち自分の専攻と重なる製品を1つ選び、技術開発職と技術営業職のどちらで応募するかを絞ります。
ソフトウェア開発 / 欠陥検出アルゴリズム
装置制御ソフトと、撮像した画像から欠陥を検出するアルゴリズムを担う入口です。
- Image Analysis
- Defect Detection
- Embedded
- Algorithm
応募前の3手
- ACTIS、ABICS、MATRICS、SICAから担当したい製品を1つ選び、その検査対象と検出したい欠陥をノートへ書く
- 研究・実務の測定値を1つ用意し、分解能、検出感度、検査時間のどれと結ぶか1行にまとめる
- 募集要項の職種区分、勤務地、選考の流れを公式ページから書き出す
面接で使う技術語
- Optics
- EUV
- Confocal
- Interferometry
- Precision Mechanics
- Electronics
- System Design
- Sensor
- Control
- Metrology
他社との違いを一言で
- マスク検査 / ウェーハ検査
KLA
検査・計測装置の海外大手で、マスク検査とウェーハ検査の双方で重なります。レーザーテックはEUVマスクブランクスとアクティニックEUVパターンマスクの欠陥検査に集中します。
- EUV工程での役割
ASML
ASMLはEUV露光装置そのものを作る会社で、レーザーテックは露光に使うマスクとマスクブランクスの欠陥を検出する側です。同じEUVでも工程上の役割は別です。
- 検査の方式
アドバンテスト
アドバンテストは半導体の電気的特性を確かめるテスターが主軸です。レーザーテックは光応用の検査・計測で、担当する工程は別です。
- 装置メーカーの収益構造
SCREENホールディングス
SCREENは洗浄・塗布現像などの処理装置を主軸とし、レーザーテックは検査・計測に集中します。SCREENは3月期、レーザーテックは6月期で、決算期が3か月ずれます。
出典15件
- 公式 会社概要
- 公式 事業内容・コア技術
- 公式 製品情報(半導体)
- 公式 製品一覧
- 公式 拠点
- 公式 EUVマスク関連検査装置について
- 公式 MATRICS X712シリーズ 発表(2026年3月31日)
- IR 業績ハイライト(連結)
ほか7件
- IR 経営戦略・中期経営計画
- IR 事業等のリスクに関して
- IR 2026年6月期 決算短信(2026年8月6日) 2026年6月期
- IR 2026年6月期 決算説明会資料(2026年8月6日) 2026年6月期
- IR 2026年6月期 第3四半期 決算説明会資料(2026年4月30日) 2026年6月期第3四半期
- 採用 新卒採用 募集要項
- 採用 採用サイト「Lasertecの実力」