半導体製造装置部品 セラミックス製ウェハチャック
NTKセラテック
半導体製造装置のウェハを固定するセラミックス部品メーカー
日本特殊陶業の100%子会社で、エッチング装置の静電チャックや露光装置のピンチャックを作ります。
2026年3月期の売上高は515億円で、当期純利益は前期の57億円から93億円に増えました。 営業利益率は2023年3月期の36.3%から2025年3月期の17.6%へ下がり、2026年3月期末の建設仮勘定は149億円に達しています。
NTKセラテックは 静電チャック などのセラミックス部品を作り、2026年3月期の 売上高 は515億円で、2022年3月期の1.79倍です。
- 2026年3月期 売上高 515億円 前期比17.6%増。 2022年3月期の1.79倍
- 2026年3月期 当期純利益 93億円 売上高に対して18.1%。 前期は57億円
- 2026年3月期末 建設仮勘定 149億円 前期末18億円の8.3倍。 有形固定資産の50.8%
2026年3月期末の有形固定資産の内訳その他
- 建設仮勘定149億円
- 機械及び装置107億円
- 建物17億円
- 土地10億円
- 構築物・車両・工具器具備品9.7億円
この会社の要点
営業利益率は2023年3月期36.3%、2024年3月期23.2%、2025年3月期17.6%と下がり続けました。 2025年3月期は売上高が26.6%増えたのに、営業利益は77億円で前期の80億円を下回りました。 売上原価率は2023年3月期の55.1%から74.3%へ上がっています。
強みとリスク01立ち位置
何の会社として比べるか
NTKセラテックは、半導体製造装置の中でウェハを固定するセラミックス部品の専門メーカーです。 2021年に親会社のSPE事業を承継し、売上高は2026年3月期に515億円になりました。
2022年3月期から2026年3月期までの売上高と営業利益
売上高
営業利益
期末の建設仮勘定と有形固定資産
期末の建設仮勘定
期末の有形固定資産
静電チャック・セラミックスヒーター
静電チャックは、半導体エッチング装置の高真空チャンバー内で静電気を使ってシリコンウエハを吸着・固定する部品です。 セラミックス内部に金属電極を配置して一体焼結し、AlN製のヒーター入り静電チャック、アルミナ積層の静電チャック、溶射アルミナの静電チャック、AlN製セラミックスヒーターをそろえます。 セラミックスヒーターの温度均一性は±0.3%です。
- ヒーター入り静電チャック(AlN)
- 静電チャック(Al2O3)
- 静電チャック(溶射Al2O3)
- セラミックスヒーター(AlN)
真空チャック(ピンチャック・ポーラスチャック)
ピンチャックは半導体露光装置とウェハ検査装置でウェハを固定し、12inchサイズで平面度0.2μm、L/F0.05μm以下を実現しています。 ポーラスチャックは多孔質セラミックスと基台の一体構造で、グラインダー、ポリッシャー、CMPのウェハ薄化工程の固定治具に使われます。
- 真空チャック(ピンチャック)
- 真空チャック(ポーラスチャック)
セラミックス溶射・リペア
大気圧プラズマ溶射でアルミナとイットリアの緻密な膜を付け、エッチャーやCVD装置のチャンバー内部材に使います。 溶射膜はクラス10,000のクリーンルームで検査します。 リペアは、摩耗や腐食ガスで劣化したウェハチャックの表面、平面度、接合層を修復して新品と遜色ない状態に戻すサービスです。
- セラミックス溶射(Al2O3、Y2O3)
- ウェハチャックのリペア(再生)
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
売上は伸びましたが、利益は売上ほど伸びていません。 2025年3月期は売上原価が売上高の74.3%を占め、営業利益率は17.6%でした。
売上高515億円 / 当期純利益93億円
売上高は前期比17.6%増で、当期純利益は前期の57億円から増えました。 期末の資産合計は762億円、純資産は586億円です。
売上高438億円 / 営業利益77億円
売上高は前期比26.6%増えましたが、営業利益は前期の80億円を下回りました。 売上原価率は74.3%、販管費率は8.0%で、営業利益率は17.6%です。
売上高346億円 / 営業利益80億円
売上高は前期比12.3%減りました。 営業利益率は23.2%、当期純利益は59億円です。
売上高395億円 / 営業利益143億円
営業利益率は36.3%、売上原価率は55.1%で、直近5期で最も高い利益率です。
2025年3月期の売上高の内訳
営業利益率の推移
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、ウェハを固定する部品を露光、エッチング、研削の工程ごとに作り分ける材料と平面加工の技術です。 弱点は、2023年3月期から2025年3月期まで続いた営業利益率の低下と、建設仮勘定の急増です。
強み
- ウェハ保持部品を工程横断でそろえる
エッチング装置の静電チャック、露光装置のピンチャック、研削・CMP装置のポーラスチャックと、ウェハを固定する部品を複数の装置工程向けに作ります。 溶射とリペアもあり、チャックの納入後の再生まで事業にしています。
事業内容 - 材料から仕上加工までの一貫生産と平面加工
材料開発に始まる素材製作から仕上加工までを社内で一貫して行います。 450mmに対応した測定機を持ち、ピンチャックは12inchサイズで平面度0.2μmを実現しています。 採用サイトのFAQも、セラミックの加工技術力と材料開発力を自社の強みに挙げています。
NTKセラテックについて - 4年で売上1.79倍
売上高は2022年3月期の288億円から、2024年3月期の346億円、2025年3月期の438億円を経て、2026年3月期は515億円になりました。 2026年3月期の当期純利益は93億円で、売上高の18.1%です。
会社概要 - Niterraグループの半導体事業の中核
2021年4月に日本特殊陶業のSPE事業を承継しました。 親会社の有価証券報告書は中期経営計画2030で「半導体」を注力ドメインの一つに置き、SPE事業へ成長投資すると記載しています。 会社は富谷工場をNiterraグループの半導体事業の中核を担う工場と位置づけています。
日本特殊陶業 有価証券報告書 第126期 - 投資を自己資本で支える財務
2026年3月期末の純資産は586億円で、資産合計762億円の76.9%です。 建設仮勘定が149億円に増えた期でも、純資産比率は7割を超えています。
第39期 決算公告(貸借対照表)
リスク・検討点
- 2025年3月期まで、売上が伸びても営業利益率が下がっていた
営業利益率は2023年3月期36.3%、2024年3月期23.2%、2025年3月期17.6%と下がり続けました。 2025年3月期は売上高が26.6%増えたのに、営業利益は77億円で前期の80億円を下回りました。 売上原価率は2023年3月期の55.1%から74.3%へ上がっています。
第38期 決算公告(貸借対照表・損益計算書) - 親会社と原材料・製品をやり取りする
日本特殊陶業の有価証券報告書は、NTKセラテックが親会社から原材料の一部を購入し、製品を親会社へ納入していると記載しています。 役員の兼任は4名です。
日本特殊陶業 有価証券報告書 第126期 - 半導体装置の市況で売上が動く
2024年3月期の売上高は346億円で、前期の395億円から12.3%減りました。 親会社は、半導体市場の需要の変動や景気減速がコンポーネント・ソリューション事業の成長を抑える可能性をリスクに挙げています。
第37期 決算公告(貸借対照表・損益計算書) - 新工場の稼働前に積み上がった投資
2026年3月期末の建設仮勘定は149億円で、有形固定資産294億円の50.8%を占めます。 未払金も前期末の27億円から82億円に増えました。 建設中の設備が完成して稼働するまで、この資産は売上を生みません。
第39期 決算公告(貸借対照表)
04待遇
給与、初任給、休日、手当
新卒の初任給は修士了33万8,900円、大卒32万円、高専卒28万4,100円です。 募集要項では年間休日121日で、平均残業時間は月26.8時間です。
新卒初任給(基本給・月額)
- 新卒の初任給
- 基本給は修士了33万8,900円、大卒32万円、高専卒28万4,100円です。 昇給は年1回、賞与は年2回で、定年は60歳です。
- 勤務時間と休日
- 勤務時間は8時30分~17時15分(休憩60分を含む)です。 年間休日は募集要項で121日、採用サイトの数字紹介で120日です。 土日、夏季休業、年末年始が休みです。
- 働き方の数字
- 平均残業時間は月26.8時間で、育児休暇を取る男性社員は47.6%です。 平均年齢は41歳、平均勤続年数は17年です。 数字で見るNTKセラテック に載ります。
- 福利厚生
- コアタイムのないフレックス勤務(原則入社2年目以降)、職種による在宅勤務、社宅貸与、家族手当、カフェテリアプラン、最長2年間の育児休暇があります。 福利厚生 に一覧があります。
- 研修と異動
- 新入社員研修はNiterraグループ合同が約1ヶ月、社内が約1ヶ月の計2ヵ月です。 独り立ちまでは約3年で、勤続4年目以降は転勤の有無を選べます。
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
本社と本社工場、仙台西工場は仙台市泉区明通に、2026年9月に竣工した富谷工場は宮城県富谷市にあります。 静電チャックの技術開発職は愛知県小牧市の小牧工場で働き、営業部は東京・小牧・仙台に置かれています。
主な勤務地・拠点
- 本社・本社工場
- 宮城県仙台市泉区明通三丁目24番地1仙台西工場は本社工場から車で約2分
- 富谷工場
- 宮城県富谷市高屋敷西1静電チャックなどを製造する新工場
- 小牧工場
- 愛知県小牧市大字岩崎2808静電チャックの技術開発職の勤務地
- 営業部
- 東京都中央区日本橋室町、愛知県小牧市、仙台市泉区
- 関係会社
- Yeedex Ceratec Corporation(台湾・新竹県)、Niterra North America、Inc.(米国ミシガン州)、Niterraアドバンスドセラミック(国内子会社)
社員インタビューに登場する職種
- 技術開発職
- 営業
- 製品加工
- 新規技術開発
- 品質保証
- 検査
新卒の募集職種は技術開発職と営業職の2つです。
06これから
会社が次に取りにいくもの
次の焦点は、2026年度内に稼働する富谷工場です。 親会社の日本特殊陶業は、エッチング装置の需要拡大を見込んでSPE事業の生産能力を広げる方針です。
これからの材料
- 富谷工場
- 静電チャックなどのセラミックス製品を製造し、Niterraグループの半導体事業の中核を担う工場にすると 富谷工場の竣工式のお知らせ に載ります。
- SPE事業
- メモリ市場・ロジック市場ともにエッチング装置の需要が高まる見通しとし、製品の差別化と生産能力の拡大、在庫の適正化に取り組むと 日本特殊陶業 有価証券報告書 第126期 に記載があります。
- グループの設備投資
- 日本特殊陶業は2027年3月期に連結で473億円の設備投資を計画し、国内連結子会社のコンポーネント・ソリューション事業に243億円を充てる予定です。
富谷工場の稼働
2026年9月1日に宮城県富谷市で富谷工場の竣工式を開きました。 2026年度内に稼働を始め、半導体製造工程で使う静電チャックなどのセラミックス製品を製造します。 会社は富谷工場を開発と生産の拠点にする考えです。 富谷工場の建屋は免震構造を採用し、太陽光発電システムを取り入れてCO2排出量の削減を見込みます。
エッチング装置向け需要の取り込み
日本特殊陶業の有価証券報告書は、メモリ市場・ロジック市場ともにエッチング装置の需要が高まる見通しとし、SPE事業でセラミック技術による製品の差別化と生産能力の拡大に取り組むと記載しています。 2026年3月期は生成AI関連用途や先端ロジック半導体向けの販売が堅調でした。
グループの増産投資
日本特殊陶業は2027年3月期に連結で473億円の設備投資を計画し、そのうち国内連結子会社のコンポーネント・ソリューション事業で243億円の増産及び合理化設備を予定しています。 この金額は国内連結子会社全体の計画です。NTKセラテックへの配分は面接で聞く価値があります。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
静電チャック、ピンチャック、ポーラスチャックのうち自分の専攻と重なる製品を1つ選び、仙台の技術開発、小牧の静電チャック開発、営業のどれで応募するかを決めます。
技術開発職(仙台勤務)
構造用セラミックスやエレクトロセラミックスの分野で、3~5年先を見据えた新規の材料開発、製品開発、技術開発、用途開発を行います。 入社2~3年目から各自がテーマを持ち、受注生産のため製造や設計と連携して進めます。
公式採用情報技術開発職(愛知勤務・静電チャック)
静電チャックの新素材・新工法開発、製品設計、工程設計と、そのための試作流動を担います。 ウェハを固定する部分のセラミック材料や溶射技術を開発し、新規技術は5年ほど先、製品設計と工程設計は3年ほど先を見据えます。 勤務地は愛知県小牧市の小牧工場です。
公式採用情報営業職(国内営業・海外営業)
BtoBの法人営業で、顧客のニーズを聞き、社内の技術部門や製造部門と調整して提案し、納入からアフターフォローまでを担います。 勤務地は仙台・愛知・東京です。 成形・焼成、仕上加工、検査、材料開発までを指揮することも営業の役割です。
- B2B Sales
- Semiconductor Equipment
- Overseas Sales
- Custom Product
応募前の3手
- 静電チャック、ピンチャック、ポーラスチャックの製品ページを読み、使われる装置と求められる性能をノートへ書く
- 2022年3月期から2026年3月期までの売上高と営業利益率を表にし、利益率が下がった理由を面接で聞く問いにする
- 募集要項の職種、勤務地、初任給、選考の流れを公式ページから書き出す
面接で使う技術語
- Fine Ceramics
- Sintering
- Material Development
- Precision Grinding
- Wafer Chuck
- Electrostatic Chuck
- AlN
- Thermal Spray
- Etching
- Process Design
営業職は文理を問いません。 技術開発職は仙台勤務と愛知勤務で担当分野が分かれます。
他社との違いを一言で
- 静電チャックとAlNセラミックヒーター
NGK(旧:日本ガイシ)
NGKの静電チャックは-50〜700℃に対応し、200mm、300mm、450mmウエハー向けをそろえます。AlNヒーターは~800℃の温度域で使えると記載しています。NTKセラテックもAlNと電極を一体焼結したヒーター入り静電チャックとセラミックスヒーターを作り、ヒーターの温度均一性は±0.3%です。
- 半導体製造装置用の静電チャック
住友大阪セメント
住友大阪セメントの高性能静電チャックは室温~200℃に対応し、吸着・離脱は2秒以内で、アルミナ製に比べて熱伝導性に優れると記載しています。NTKセラテックはアルミナ積層、溶射アルミナ、AlNの3系統の静電チャックを持ち、溶射とリペアも自社で行います。
- 半導体製造装置用セラミック部品の品ぞろえ
京セラ
京セラは半導体製造装置用部品として、セラミックヒーター、静電チャック、真空チャック、ステージ部品、ドーム・チャンバーを製品ページに並べています。NTKセラテックの半導体向け製品は、静電チャック、ピンチャック、ポーラスチャック、溶射、リペアに集中しています。
- 半導体パッケージ会社のセラミック静電チャック
新光電気工業
新光電気工業は半導体パッケージや放熱部品と並べて、半導体製造装置向け製品にセラミック静電チャックを載せています。NTKセラテックの事業内容はファインセラミックス製品が中心で、静電チャックのほかに露光装置向けピンチャックや研削装置向けポーラスチャックを作ります。
出典32件
- 公式 会社概要
- 公式 事業内容
- 公式 会社沿革
- 公式 事業所
- 公式 NTKセラテックについて
- 公式 静電チャック/セラミックスヒーター
- 公式 セラミックス溶射
- 公式 リペア(再生)
ほか24件
- 公式 真空チャック(ピンチャック)
- 公式 真空チャック(ポーラスチャック)
- ニュース 富谷工場の竣工式を執り行いました 公表 2026-09-10
- IR 第39期 決算公告(貸借対照表) 2026年3月期
- IR 第38期 決算公告(貸借対照表・損益計算書) 2025年3月期
- IR 第37期 決算公告(貸借対照表・損益計算書) 2024年3月期
- IR 第36期 決算公告(貸借対照表・損益計算書) 2023年3月期
- IR 第35期 決算公告(貸借対照表・損益計算書) 2022年3月期
- IR 日本特殊陶業 有価証券報告書 第126期 2026年3月期
- 採用 採用情報トップ
- 採用 採用情報 企業情報
- 採用 数字で見るNTKセラテック
- 採用 募集要項
- 採用 営業の仕事
- 採用 技術の仕事
- 採用 福利厚生
- 採用 採用スケジュール
- 採用 よくある質問
- 採用 社員インタビュー
- 公式 NGK 静電チャック
- 公式 NGK セラミックヒーター
- 公式 住友大阪セメント 高性能静電チャック
- 公式 京セラ 半導体製造装置用部品
- 公式 新光電気工業 半導体製造装置向け製品