半導体メーカー / DRAM DRAMの研究開発、設計、製造、販売を行う台湾のメモリメーカー
Nanya Technology
標準DRAMと低消費電力DRAMを自社工場で作る台湾メーカー
DRAMを研究開発から製造・販売まで手がける台湾のメーカー。
2026年第3四半期の営業利益率は80.0%で、増収は出荷量ではなく販売価格の上昇によるものです。
Nanya Technologyは DDR5・LPDDR5/5XからDDR3まで の標準DRAMと低消費電力DRAMを作る台湾のメーカーです。 2026年第2四半期のDRAM売上では TrendForce集計の5位、シェア1.7% でした。
- 2026年第3四半期 売上高 6,619億円 前四半期比61.9%増。 ビット出荷は減り、販売価格が上がりました。
- 2026年第3四半期 営業利益 5,294億円 営業利益率80.0%、売上総利益率85.7%です。
- 2026年第2四半期 DRAM売上 4,132億円 TrendForce集計で5位、シェア1.7%。 前四半期比68.3%増です。
DRAMメーカーの売上シェア2026年第2四半期 · TrendForce集計 · %
- Samsung39.4%
- SK hynix24.9%
- Micron23.3%
- CXMT9.5%
- Nanya1.7%
- Winbond0.6%
- PSMC0.07%
- その他0.5%
この会社の要点
01立ち位置
何の会社として比べるか
NanyaはDRAMに絞った台湾のメーカーです。 2026年第2四半期のDRAM売上は4,132億円で、TrendForce集計の5位でした。
四半期の連結業績
2026年の四半期売上高
第3四半期は前四半期比61.9%増でした。
2026年の四半期営業利益
営業利益率は第2四半期73.7%、第3四半期80.0%です。
2026年第2四半期のDRAMメーカー別売上
DRAMメーカー別売上
Nanyaは5位、シェア1.7%です。
標準DRAM(DDR2〜DDR5)
JEDEC準拠のDRAMを、民生品から企業向け製品まで幅広く供給します。 DDR2、DDR3、DDR4、DDR5をそろえ、容量は512Mbから16Gbまでです。
- DDR5
- DDR4
- DDR3
- DDR3L
低消費電力DRAM(LPDDR)
低消費電力と高速・広帯域を両立するDRAMです。 携帯機器、車載インフォテインメント、IoT機器向けに、パッケージ、容量、温度仕様を選べます。
- LPDDR5/5X
- LPDDR4/4X
- LPDDR3
- LPDDR2
KGD・MCP
会社はDRAM業界で有力なKGD供給元だと説明しています。 KGDでは顧客ごとのRDL設計と技術サービスを提供します。 MCPは低消費電力DRAMとNAND・コントローラーを1つのパッケージにまとめます。
- KGD
- MCP
- eMCP
- uMCP
DRAMモジュール
PC、ノートPC、サーバー向けのDRAMモジュールです。 自社ブランドElixirのDDR3・DDR4製品もあります。
- SODIMM
- UDIMM
- RDIMM
- LPCAMM2
次世代DRAMの工程開発
第三世代10nm-class DRAMは2025年第3四半期に試作品の設計を終え、試作に入りました。 会社は次の目標に、この工程と16Gb DDR5製品が出荷検証を満たすことを掲げています。 TSVと3D積層パッケージの技術も開発しています。
- 10nm-class DRAM
- 16Gb DDR5
02収益
どこで、どれくらい儲けているか
2026年第3四半期は売上高6,619億円に対し、営業利益5,294億円、純利益4,339億円でした。 2026年1月〜2026年9月の売上高は1兆3,139億円で、前年同期比626.95%増です。
5,294億円
営業利益率80.0%は前四半期から6.3ポイント改善しました。 純利益は4,339億円(純利益率65.6%)、2026年1月〜2026年9月の純利益は8,116億円です。
1兆3,139億円
前年同期比626.95%増。 2026年9月単月の売上高は2,233億円でした。
4,088億円
前四半期比68.2%増。 営業利益は3,012億円、純利益は2,485億円でした。
4,132億円
TrendForce集計で前四半期比68.3%増、5位です。 TrendForceは、DDR4とDDR3の契約価格の大幅な上昇が伸びを支えたとしています。
2026年第3四半期の売上高と利益
売上総利益率85.7%、営業利益率80.0%、純利益率65.6%です。
営業利益率の推移
第3四半期の営業利益率は前四半期から6.3ポイント改善しました。
03強みとリスク
強みと、リスク・検討点
強みは、標準DRAMからKGD・モジュールまでの製品の幅と、値上がりの局面で利益率が大きく上がる収益の形です。 弱みは市場シェアの小ささと、業績が販売価格に強く連動する点です。
強み
- 大手が応えきれないDDR4・DDR3の需要を取り込む
TrendForceは、DDR4とDDR3の契約価格の大幅な上昇がNanyaとWinbondの伸びを支えたとしています。 大手が先端工程へ移り、こうした製品の需要に応えきれなくなっているという見方です。
Evertiq reproduction of TrendForce 2Q26 DRAM ranking - 値上がりの局面で利益率が大きく上がる
2026年第3四半期の売上総利益率は85.7%で前四半期から6.2ポイント改善、営業利益率は80.0%でした。
Nanya Q3 2026 results - AIインフラ向けが売上の20%超
サーバー、ネットワーク、ストレージ、システム管理向けのAIインフラ関連事業が、売上の20%超を占めます。 会社は今後の増設を、主に長期契約(LTA)に基づく顧客のAI案件に合わせて計画するとしています。
Nanya Q3 2026 results - 研究開発の厚み
2025年は研究開発費が売上の10.6%、研究開発人員が従業員の31.0%でした。
Nanya 2025 innovation and technology
リスク・検討点
- 伸びは量ではなく価格
2026年第3四半期の売上は前四半期比61.9%増えましたが、ビット出荷は減りました。 増収は平均販売価格の上昇によるものです。
Nanya Q3 2026 results - 上位メーカーとの規模差
2026年第2四半期のDRAM売上シェアは、Samsung、SK hynix、Micronの合計が87.6%、Nanyaは1.7%です。 4位のCXMTはシェア9.5%で、売上は前四半期比99.3%増でした。
Evertiq reproduction of TrendForce 2Q26 DRAM ranking
04待遇
採用窓口
応募は公式採用ページのほか、台湾の求人サイト104と1111で受け付けています。 新卒は毎年、台湾の大学で採用しています。
- 応募の窓口
- 公式サイトのほか、求人サイトの104と1111から応募できます。 公式How We Hire
- 歓迎する専攻
- 冷凍空調、情報管理、産業工学などの学科の卒業生と、関連する経験を持つ人を歓迎しています。 公式How We Hire
- 新卒採用
- 毎年台湾の有力大学を訪れ、学士・修士・博士のエンジニアを採用し、その場で職に割り当てます。 公式Jobs
- 米国の拠点
- 米国にはVermont Design CenterとTexas Design Centerがあります。 公式Jobs
05勤務地と職種
どこで、どんな仕事をするか
本社とDRAM工場は新北市泰山区のNanlin Technology Parkにあります。
主な勤務地・拠点
- Nanlin Technology Park / 新北市泰山区
- 本社とDRAM工場本社・工場
Nanyaの製品
- DDR5
- DDR4
- DDR3
- LPDDR5/5X
- LPDDR4/4X
- KGD
- MCP
- RDIMM
- LPCAMM2
- Elixir
標準DRAM、低消費電力DRAM、KGD、MCP、モジュール、Elixirブランドの各製品群です。
06これから
会社が次に取りにいくもの
これからの焦点は、新工場の立ち上げ、1C世代の顧客認定、屏東の3D実装工場の3つです。
これからの材料
- 新工場の計画
- 装置搬入は2027年第1四半期の予定です。 会社は2028年末に月30,000枚、2030年末に月50,000枚のウェーハ投入を計画しています。 Q3 2026 results
- 1C・1D・1E
- 会社は1Cの顧客認定を2027年第1四半期に始める見込みです。 1D・1EとEUVの開発は予定どおり進んでいるとしています。 Q3 2026 results
- 設備投資
- 2026年7月の発表では、月45千枚の全体能力に向けた設備投資を2兆3,773億円と見込んでいました。 Q2 2026 results
- 屏東の新工場
- TSVとウェーハ積層を使い、AI向けの高性能・高帯域メモリのウェーハレベル実装と試験を行う計画です。 屏東の新工場の発表
- DRAM工程開発
- 第三世代10nm-class DRAMは試作段階にあり、会社は16Gb DDR5製品の出荷検証を目標にしています。 公式technology page
新工場の立ち上げ
新工場の装置搬入は2027年第1四半期の予定です。 会社は2028年末に月30,000枚、2030年末に全能力の月50,000枚のウェーハ投入を計画しています。 会社は今後の増設を、主に長期契約に基づく顧客のAI案件に合わせて計画するとしています。
屏東の3D実装・試験工場
2026年10月に国家科学及技術委員会から設立の承認を得ました。 TSVとウェーハ積層を使い、AI向けの高性能・高帯域メモリのウェーハレベル実装と試験の能力をつくる計画です。 設立の承認を得た段階の計画です。
07入口を選ぶ
専攻から、入口を1つに絞る
新工場の立ち上げ、1C以降の工程開発、TSVを使う3D実装、工場のAI活用のどれに自分の経験を当てるかを決めてから応募します。
DRAMプロセス開発(1C・1D・1E)
会社は1Cの顧客認定を2027年第1四半期に始める見込みで、1D・1EとEUVの開発を続けています。 新しい世代の工程を量産につなぐ仕事です。
公式採用情報工場のAI・データ活用
工場では予知保全、工程管理、品質検査、歩留まり解析などにAIを使っています。 2025年末までにAI応用を152件開発し、エンジニア550名がAIの研修を受けました。
- Process control
- PHM
応募前の3手
- 新工場、1C以降の工程開発、3D実装、工場のAI活用から、自分の経験に近いテーマを選ぶ。
- 公式採用ページから104または1111の求人に進み、職種と勤務地を確かめる。
- 工程条件、歩留まり、設備データのどれかで、自分が改善した実績をまとめる。
面接で使う技術語
- 1C
- EUV
- DDR5
- Process development
- TSV
- Wafer stacking
- WoW
- Test
- AI
- Yield analysis
Nanyaの工程開発と実装でよく使う語です。
他社との違いを一言で
- DRAM売上と製品
Samsung Electronics
2026年第2四半期のDRAM売上は9兆6,488億円、シェア39.4%の首位です。HBM4の量産に早く入りました。Nanyaの伸びはDDR4とDDR3の契約価格によるものです。
- DRAM売上と製品
SK hynix
2026年第2四半期のDRAM売上は6兆1,060億円、シェア24.9%です。Samsung、Micronと比べて、ビット出荷に占めるHBMの比率が最も高い会社です。
- DRAM売上と製品
Micron Technology
2026年第2四半期のDRAM売上は5兆6,962億円、シェア23.3%です。高価格のサーバー向けDRAMを優先しています。
- DRAM売上
CXMT
2026年第2四半期のDRAM売上は2兆3,139億円で前四半期比99.3%増、シェア9.5%の4位です。
- 台湾のDRAMメーカー
Winbond
2026年第2四半期のDRAM売上は1,579億円で前四半期比75.8%増でした。NanyaとともにDDR4とDDR3の契約価格の上昇で伸びた会社です。
比較の出典:Evertiq reproduction of TrendForce 2Q26 DRAM ranking このページの出典一覧へ
出典11件
- IR Nanya Q3 2026 results
- IR Nanya September 2026 monthly revenue release
- IR Nanya Q2 2026 results and fab expansion update
- IR Nanya Pingtung 3D wafer packaging and testing fab
- 第三者 Evertiq reproduction of TrendForce 2Q26 DRAM ranking
- 公式 Nanya company profile
- 公式 Nanya 2025 innovation and technology
- 公式 Nanya Taishan fab and headquarters announcement