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半導体材料 CMP研磨パッド・スラリー

ニッタ・デュポン

CMP研磨パッドを京都と三重で作る日米合弁

半導体ウェーハを平らに削るCMP用の研磨パッドとスラリーを作る、ニッタが議決権の50.0%を持つ日米合弁の会社です。
2024年度の売上高は約300億円で、2013年実績の約2.2倍になりました。 親会社ニッタの有価証券報告書は、同社グループの売上高は全て半導体業界向けと記載しています。

ニッタ・デュポンは1983年にニッタと米国のRodel(現DuPont)が設立した合弁会社で、主力は CMP用研磨パッド と 研磨スラリー です。 社員は約320名、2024年度の売上高は約300億円です。

  • 2024年度 売上高 約300億円 2013年実績136億円の約2.2倍。 2019年実績は171億円(採用サイトの2019年3月時点の情報)
  • 2018年 CMP用研磨パッド世界シェア 79.2% LINX Consulting調べ。 DuPontとニッタ・デュポンの合計で世界1位
  • 2019年実績 半導体(CMP)向け構成比 69.3% 半導体(CMP)向け118億円、シリコンウェーハ向け44億円

2019年実績の研磨対象物別売上高(2019年3月の採用サイト情報)

  • 半導体(CMP)118億円
  • シリコンウェーハ44億円
  • オプティクス関係7.0億円
  • ディスク0.7億円

この会社の要点

向いている入口 技術開発職(研究開発)

理工系の人。 先輩社員にも、学生時代に研磨を研究していた人はほとんどいません。

入口を選ぶ
主なリスク 主要ブランドの多くがDuPont側の商標

Suba、VisionPad、Ikonic、Acuplane、NovaplaneはDuPont de Nemoursの関連会社の商標で、自社商標はMH、EXTERION、ILD、Nanopure、Machplanerです。 IC1000はニッタ・デュポンまたはDuPont関連会社の商標と注記されています。 Qnity Electronicsの公式ページはIkonicとAcuplaneを自社のブランドに挙げ、会社のニュースはQnityを米国親会社と呼んでいます。

強みとリスク
出典 出典一覧(28件)

公式 19件 / IR 3件 / 採用 6件

01立ち位置

何の会社として比べるか

ニッタ・デュポンは、ニッタ株式会社が議決権の50.0%を持つCMP消耗資材の専業メーカーです。 2024年度の売上高は約300億円で、2013年実績の約2.2倍になりました。

売上高の推移

2013年実績から2024年度までの売上高

数字で見るニッタ・デュポン

売上高

億円 · 2019年以前は採用サイト「データで知る」(2019年3月の情報)、2024年度は「数字で見るニッタ・デュポン」
  • 2013年実績 136億円
  • 2014年実績 145億円
  • 2015年実績 153億円
  • 2016年実績 161億円
  • 2017年実績 184億円
  • 2019年実績 171億円
  • 2024年度 約300億円

2019年実績の国内・海外売上高

億円 · 採用サイト「データで知る」
  • 国内 97億円
  • 海外 73億円
CMP消耗資材

CMP用研磨パッド(半導体デバイス用)

会社がCMP用パッドの業界標準と呼ぶIC1000シリーズは、品質と一貫性を20年以上にわたり向上させてきた製品です。 VisionPadシリーズとIkonicシリーズは複数の用途や先進的なノードに対応し、酸化膜、STI、タングステン、Cuバルク、ポリシリコンの各工程に使われます。 1998年にIC1000シリーズの生産を始めました。

  • IC1000
  • VisionPad™6000 / 7480 / 9280 / 5000
  • Ikonic™4121H / 4140H / 4250H / 2010H / 2060H
ウェーハ研磨消耗資材

研磨パッド(シリコンウェーハ・化合物ウェーハ用)

自社技術のMHシリーズは200mmや300mmウェーハの高平坦化研磨に対応し、その次世代品がEXTERIONシリーズです。 不織布ベースのSubaシリーズはシリコンウェーハの一次研磨から仕上げ研磨まで使われ、GaAs、InP、LiTaO3、LiNbO3のウェーハにも対応します。

  • EXTERION™ SL-42 / SM-11 / SL-11 / N1251M
  • MH™ S15S
  • Suba™400 / 400H / 600 / 800
CMP・ウェーハ研磨スラリー

研磨スラリー

シリコンウェーハの一次研磨から仕上げ研磨・エッジ研磨用のNanopureシリーズ、ヒュームドシリカ砥粒の酸化膜用ILDシリーズ、Cuバリア・TSV用のAcuplaneシリーズをそろえます。 サファイアやLiTaO3・LiNbO3基板向けにはMachplanerシリーズがあります。 CMP用スラリーは1997年に三重工場で生産を始めました。

  • Nanopure™NP1000MS / NP3650
  • ILD™3225 / 4221
  • Acuplane™ LK393C4
  • Machplaner™MS2030 / MS2105
研磨周辺消耗資材

ワーク保持材・パッドコンディショナー

ウェーハをワックスレスで研磨機のキャリアプレートに保持するバッキング材を自社で扱います。 台湾KINIK社と総販売代理店契約を結び、日本国内でKINIK社製のCMPパッド用ダイヤモンドコンディショナーを販売しています。

  • ワーク保持材 R303 / R305 / R601 / R703
  • DiaGrid®
  • Pyradia®

02収益

どこで、どれくらい儲けているか

2019年実績では売上の69.3%を半導体(CMP)向けが、26.1%をシリコンウェーハ向けが占めました。 デバイスのCMP工程とウェーハの鏡面研磨の両方に消耗資材を納めています。

2024年度 売上高

約300億円

資本金は1.1億円、従業員数は約320名です。 2013年実績の136億円から約2.2倍に伸びました。

2019年実績 国内・海外の売上高

合計171億円 / 国内97億円 / 海外73億円

採用サイトに2019年3月の情報として載る値で、国内が56.8%、海外が43.2%を占めました。 研磨対象物別では半導体(CMP)が118億円です。

2013年〜2017年実績 売上高

136億円 → 184億円

2014年145億円、2015年153億円、2016年161億円と毎年増収を続けました。 2017年の184億円から、サイトが2019年実績とする171億円へは減っています。

親会社ニッタから見た位置づけ

議決権50.0%の持分法適用関連会社

ニッタの有価証券報告書は、ニッタ・デュポングループの売上高は全て半導体業界向けで、2025年度は日本や中国で半導体業界の需要増加を受け好調に推移したと記載しています。

2019年実績の研磨対象物別売上高

億円 · 採用サイト「データで知る」(2019年3月の情報)
  • 半導体(CMP) 118億円 構成比69.3%
  • シリコンウェーハ 44億円 構成比26.1%
  • オプティクス関係 7.0億円 サファイア基板、ガラス基板、化合物/酸化物基板が大半。 構成比4.1%
  • ディスク 0.7億円 構成比0.4%

03強みとリスク

強みと、リスク・検討点

強みはCMP用研磨パッドの79.2%という世界シェア(2018年、DuPont合計)と、顧客と同じ装置で評価するテクニカルセンターです。 弱点は売上が半導体の需要に大きく左右されることと、主要ブランドの多くを合弁相手側が持つことです。

強み

  • CMP用研磨パッドの世界シェア79.2%(2018年、DuPont合計)

    LINX Consultingの調べでは、2018年のCMP用研磨パッドの世界シェアはDuPontとニッタ・デュポンの合計で79.2%の1位です。 会社はCMP用研磨パッドで世界トップの量産実績と、40年以上の知見の蓄積を強みに掲げています。

    データで知る(採用サイト)
  • 売上規模が11年で約2.2倍

    売上高は2013年実績136億円、2017年実績184億円、2019年実績171億円と推移し、2024年度は約300億円になりました。 2017年から2019年実績にかけては減収でした。

    数字で見るニッタ・デュポン
  • パッドからスラリー、保持材までそろう品ぞろえ

    研磨パッド、研磨スラリー、ワーク保持材、コンディショナーを1社で供給し、会社はこれを研磨用消耗資材のトータルソリューションと呼びます。 用途は半導体デバイス、シリコンウェーハ、化合物ウェーハ、ガラス基板に広がります。

    ニッタ・デュポンの強み
  • 顧客と同じ装置で評価するテクニカルセンター

    京都工場に併設したテクニカルセンターは、クラス1000・100・10のクリーンルームを持ち、荏原製作所のFREXシリーズなど顧客が使う研磨装置と計測装置を導入しています。 顧客が立ち会う研磨評価をその場でレビューする体制を会社は価値の1つに挙げています。

    テクニカルセンター

リスク・検討点

  • ニッタは売上の全額が半導体業界向けと記載

    親会社ニッタの有価証券報告書は、ニッタ・デュポングループの売上高は全て半導体業界向けで、半導体の需要に大きく左右されると記載しています。 会社自身の2019年実績の内訳には、サファイア基板やガラス基板が大半のオプティクス関係7.0億円とディスク0.7億円も含まれます。 メモリ、ロジック、AI向けなど半導体の種類ごとの需要の変化も業績に響きます。

    ニッタ株式会社 有価証券報告書 2026年3月期
  • 主要ブランドの多くがDuPont側の商標

    Suba、VisionPad、Ikonic、Acuplane、NovaplaneはDuPont de Nemoursの関連会社の商標で、自社商標はMH、EXTERION、ILD、Nanopure、Machplanerです。 IC1000はニッタ・デュポンまたはDuPont関連会社の商標と注記されています。 Qnity Electronicsの公式ページはIkonicとAcuplaneを自社のブランドに挙げ、会社のニュースはQnityを米国親会社と呼んでいます。

    沿革
  • スラリーのシェアはパッドの7.3分の1(2018年)

    2018年のCMP用研磨スラリーの世界シェアは10.9%で3位でした(LINX Consulting調べ、DuPont合計)。 パッドの79.2%に対し、スラリーはフジミやレゾナックなど国内の材料メーカーも製品を持つ市場で戦っています。

    データで知る(採用サイト)
  • 合弁契約で決まる販売先

    ニッタ・デュポングループは合弁契約に従い、日本と海外の日系メーカーを中心に半導体研磨材料を製造販売しています。 2019年実績の海外売上比率は43.2%でした。

    ニッタ株式会社 有価証券報告書 2026年3月期
  • 原材料のプラスチックとシリカ

    TCFD開示では、主要原材料であるプラスチックやシリカの生産コスト増加と、プラスチック規制に対応する費用の増加を、影響の大きいリスクに分類しています。

    サステナビリティ(TCFD提言に基づく情報開示)

04待遇

給与、初任給、休日、手当

総合職の基本給は博士了32万2,100円、修士了29万4,600円、学部卒27.1万円です。 賞与は年3回で、年間休日は121日です。 平均年齢は42歳、平均勤続年数は16年です。

新卒総合職の基本給(月額)

円 · 募集要項
  • 博士了 32万2,100円
  • 修士了 29万4,600円
  • 学部卒 27.1万円
  • 高専卒 25.1万円
初任給と職群
総合職は博士了32万2,100円、修士了29万4,600円、学部卒27.1万円、高専卒25.1万円です。 一般職は学部卒25万8,600円、短大卒24.1万円です。
賞与と勤務時間
賞与は夏季(7月)、年末(12月)、前年度業績に基づく業績賞与(翌年2月)の年3回です。 勤務時間は京都工場が8:30~17:00または9:00~17:30、三重工場が8:20~16:50です。
休日と休暇
土日の完全週休2日制で年間休日121日です。 年次有給休暇は初年度14日、最大20日で、バースデー休暇やファミリーケア休暇があります。
福利厚生
借り上げ社宅、退職金制度、企業年金、社員食堂の補助があり、子ども未来手当として子ども1人につき毎月5,000円を支給します。 従業員持株会では親会社ニッタの株式を購入できます。 福利厚生 に一覧があります。
定着と働き方
平均勤続年数16年、離職率1%、有給取得平均日数15日、男性の育児休業取得71%、女性管理職比率9%です。 健康経営優良法人(中小規模法人部門)には8年連続で認定されました。 数字で見るニッタ・デュポン で一覧できます。

05勤務地と職種

どこで、どんな仕事をするか

新卒の勤務地は京都府京田辺市の京都工場と三重県いなべ市の三重工場です。 京都工場にはテクニカルセンターが併設され、本社は大阪市浪速区、営業拠点は東京と熊本にあります。

主な勤務地・拠点

本社
大阪市浪速区桜川4-4-26 ニッタビル1983年11月12日設立
京都工場・テクニカルセンター
京都府京田辺市甘南備台2005年完成。 最寄駅から会社のバスで通勤
三重工場
三重県いなべ市藤原町藤ヶ丘1996年完成。 原則マイカー通勤
東京支店・熊本オフィス
東京都中央区銀座8-2-1 ニッタビル、熊本県菊池郡菊陽町熊本オフィスは2023年開所
公式採用の勤務地欄

新卒採用の職種

  • 研究開発
  • 生産技術
  • 評価技術
  • 国内営業
  • 海外営業
  • 人事
  • 情報システム
  • 貿易事務

技術開発職、営業職、コーポレートスタッフ職の3区分で、各若干名の採用予定です。 技術開発職は理工系が対象です。

選考の流れ

  1. 会社見学会に参加する(勤務地は京都工場または三重工場)
  2. 書類選考と適性検査を受ける
  3. 面接試験を経て内定
公式採用へ

06これから

会社が次に取りにいくもの

親会社ニッタの資料は、ニッタ・デュポングループが生産設備の増強と工場の拡張を計画的に進め、ウェハー研磨パッド・スラリーを中国市場にも販売拡大すると記載しています。

これからの材料

設備増強
需要の増加で生産能力が逼迫することも予想されるとして、必要な生産設備の増強と工場の拡張を計画的に進めると ニッタの有価証券報告書 に載ります。
中国市場
メモリ、ロジック、イメージセンサー向けCMP研磨パッドのシェアの高さと、ウェハー研磨パッド・スラリーの中国市場への販売拡大を ニッタの中期経営計画資料 が挙げています。
地域への投資
2026年度は京都工場と三重工場が所在する京田辺市といなべ市に、企業版ふるさと納税で300万円ずつ、計600万円を寄附しました。

生産設備の増強と工場の拡張

ニッタの有価証券報告書は、需要がさらに増えると生産能力が逼迫することも予想されるため、ニッタ・デュポングループは必要な生産設備の増強と工場の拡張を計画的に進めていると記載しています。

中国市場への販売拡大

ニッタの中期経営計画資料は、ニッタ・デュポンの項目に、メモリ、ロジック、イメージセンサー向けCMP研磨パッドのシェアの高さと、ウェハー研磨パッド・スラリーの中国市場への販売拡大を挙げています。 ニッタ・デュポングループは合弁契約に従い、日本と海外の日系メーカーを中心に販売しています。中国市場への販売拡大は、ニッタの中期経営計画が掲げる目標です。

先端ノード向けパッドとTSV用スラリー

Ikonicシリーズは複数の用途や先進的なノードに対応するパッドで、Acuplaneシリーズは調整可能な選択性を持つCuバリアとTSV用のスラリーです。 ニッタの2027年3月期第1四半期決算説明資料でも、半導体業界向けの研磨パッドとスラリーは好調です。 Acuplaneシリーズは、成熟デバイスノードと先端デバイスノードの両方の生産に使われています。

07入口を選ぶ

専攻から、入口を1つに絞る

研磨パッド、研磨スラリー、ワーク保持材のうち自分の専攻と重なる製品を1つ選び、研究開発・生産技術・評価技術のどこで関わるかを決めます。

技術開発職

技術開発職(研究開発)

新製品・新技術(特許出願)・新素材(原材料)の研究・開発を担います。 技術開発職は理工系が対象で、勤務地は京都工場または三重工場です。

公式採用情報
技術開発職

技術開発職(生産技術)

パッド・スラリーの研磨性能向上と生産プロセス改善活動(CIP活動)を担います。 1997年にCMP用スラリー、1998年にCMP用パッドIC1000シリーズの生産を始めました。 工場は京都と三重にあります。

公式採用情報
技術開発職

技術開発職(評価技術)

クリーンルームでの研磨評価テストの実施とデータ解析を担います。 テクニカルセンターはクラス1000・100・10のクリーンルームと、荏原製作所FREXシリーズなどの研磨装置、SCREEN社製VMシリーズなどの膜厚測定器を備えます。

  • Polishing Evaluation
  • Metrology
  • Clean Room
  • Data Analysis
公式採用情報

応募前の2手

  1. IC1000、Ikonic、Nanopure、ILDから1つを選び、使われる工程と求められる性能を製品ページからノートへ書く
  2. 会社見学会の日程を採用サイトで確認し、Qnityを米国親会社とする体制やスラリーの事業計画について聞きたいことを3つ用意する
公式採用へ

面接で使う技術語

  • CMP
  • Polyurethane
  • Porosity
  • Slurry
  • Materials R&D
  • Process Improvement
  • CIP
  • Foaming
  • Quality
  • Manufacturing

技術開発職は理工系が対象です。 採用FAQは、学生時代の専攻が事業内容と関連していなくても応募できると答えています。

他社との違いを一言で

  • 研磨パッドの生産規模

    フジボウ(フジボウ愛媛)

    フジボウの研磨材事業は国内4拠点・台湾1拠点の計5工場を持ち、液晶ガラス、ハードディスク、シリコンウエハー、半導体デバイスの精密研磨材分野で高いシェアを持つと記載しています。ニッタ・デュポンの工場は京都と三重の2拠点で、2018年のCMP用研磨パッドの世界シェアはDuPont合計で79.2%です。

  • CMPスラリーの品ぞろえ

    フジミインコーポレーテッド

    フジミはCMP用ポリシング材PLANERLITEとして、酸化膜用の4000シリーズ、W用の5000シリーズ、Cu/Ta及びその他バリア膜用の8000シリーズなどをそろえ、日本・アメリカ・台湾に開発拠点を置いています。ニッタ・デュポンは酸化膜用のILD、Cuバリア・TSV用のAcuplaneを扱い、2018年のスラリーの世界シェアは10.9%で3位でした。

  • セリア系CMPスラリー

    レゾナック

    レゾナックは、CMPスラリーに含まれる酸化セリウム粒子をナノレベルまで小さくして研磨傷を大幅に抑えたと記載しています。ニッタ・デュポンのパッド製品はSTI/セリア工程にも対応し、スラリーはヒュームドシリカ砥粒のILDシリーズを酸化膜用に持ちます。

参照資料一覧へ

出典28件

ほか20件

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