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TEL九州の求人で最多は電気とデータ解析|薬液条件を開発する職は1件だけ

東京エレクトロン九州が2026年10月5日に採用ページに載せていた求人のうち、装置の開発・設計・生産・品質に関わる技術職14件を仕事内容で分けると、電気・制御の職とデータ・解析の職が5件ずつで最も多かった。一方、主力製品は薬液を塗って現像する装置なのに、薬液の種類・流量・温度といった処理条件の開発を仕事に挙げた求人は、プロセスエンジニアの1件にとどまった。同社はコータ・デベロッパ、洗浄装置、3次元実装装置を開発・製造し1、ソフトエンジニアの求人では主力製品のコータ・デベロッパは圧倒的シェアを持つ2と説明する。

コータ・デベロッパ(トラック)は、露光の前にウェーハへレジストを塗り、露光の後に現像する装置だ。求人の本文は「半導体製造装置」と書き、どの製品の担当かを示していないので、以下は14件の求人に書かれた仕事の分布として読む。トラックの欠陥と新機種の対策はTEL LITHIUS Pro DICEの記事にまとめた。

一覧20件のうち、装置の開発・設計・生産・品質に関わる14件を分けた

Section titled “一覧20件のうち、装置の開発・設計・生産・品質に関わる14件を分けた”

求人一覧3には20件が載っていた。このうち、社内システムの社内SE、社内業務の自動化を担うデジタルエンジニア、知的財産、資材調達、職種を決めないオープンポジション2件の計6件を除き、残る14件を対象にした。14件には、熊本の開発・量産・品質の職のほか、大阪と熊本のシミュレーション、福岡の生成AIとデータサイエンティスト、横浜で3次元実装装置を担う機械とエレキの職が入る。

東京エレクトロン九州の技術職の求人14件を行、仕事の対象6つを列にした表。プロセスエンジニアは薬液と処理条件、量産装置・納入装置。メカエンジニア、量産設計(メカ)、機械開発設計(横浜)は機構・ステージ。エレキエンジニア、量産設計(エレキ)、エレキエンジニア(横浜)は電気・制御。ソフトエンジニアは電気・制御とデータ・解析。シミュレーション、データサイエンティスト、生成AIエンジニアはデータ・解析。システム設計は生産・品質・仕様。製造技術エンジニアと品質保証は量産装置・納入装置と生産・品質・仕様。
14件を仕事内容の対象で分けると、電気・制御とデータ・解析が5件ずつ、薬液と処理条件は1件になる。丸は求人の仕事内容にその対象が書かれていることを示す。

プロセスエンジニアは、薬液の種類・流量・温度を決め、量産装置の問題を確かめる

Section titled “プロセスエンジニアは、薬液の種類・流量・温度を決め、量産装置の問題を確かめる”

熊本のプロセスエンジニアの求人は1、次世代装置や量産前の装置で、ウェーハ処理の条件、つまり使う薬液の種類、流量、温度などを新しく開発し評価すると書く。もう1つの柱はハードウェア評価で、量産に展開している装置のプロセスに問題が起きたときの改善評価、プロセストラブルの検証、デモ対応・評価を受け持つ。顧客ごとに製造工程も使う薬液も違うので、メカやエレキのエンジニアと実験・評価・解析を繰り返すことが主な任務だという。歓迎する経験には、フォトリソグラフィ工程や洗浄工程のプロセス開発・評価を挙げる。

機構と電気の職は、薬液の吐出と熱処理の機構、センサー、ステージを作る

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熊本のメカエンジニアの求人は4、技術領域に、半導体プロセスに直接関わる薬液吐出機構と熱処理機構、装置のプラットフォームやユニット、部品の機構・構造設計、シミュレーションや振動解析を挙げる。量産設計(メカ)5と量産設計(エレキ)は6、開発部門が作った装置を顧客の仕様に合わせて設計し直す仕事で、例としてウェーハの搬送機構の改造やストック機構の新規設計を挙げる。

熊本のエレキエンジニアの求人は7、製品技術の開発として装置のセンサー開発、制御システム設計、光学設計、ロボット設計を挙げ、必須の経験として新規モジュールの電気制御設計やセンサー技術を使った制御システムの構築などのいずれかを3年以上求める。横浜の2件は3次元実装装置の職で、機械開発設計8は搬送システムや超精密ステージの機構を、エレキエンジニア9はステージの電気・制御設計と光学モジュールを受け持つ。

データ・解析の職は、装置のデータとシミュレーションから異常の兆候や現象を調べる

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ソフトエンジニアの求人は2、装置のリアルタイム制御プログラムに加えて、画像処理、装置間通信やデータ収集システムの開発支援、データベースを使った装置稼働データの管理と解析支援を挙げる。2025年3月に開いた福岡事業所のデータサイエンティストの求人は10、装置から集めた大量のセンシングデータとログを前処理し、製造プロセスの傾向から潜在的な異常の兆候を見つけると書く。開発するのは、装置のプロセス補正や故障・異常の検知に使うアルゴリズムだ。同じ福岡の生成AIエンジニアは11、社内に蓄積したデータ資産を使い、生成AIを装置や開発プロセスに実装する。

シミュレーションエンジニアの求人は12、装置の中で起きる流体・伝熱・表面反応の現象を数値シミュレーションで解析し、実測データと合わせたデジタルツインを作ると書く。TELはDICEの特長にも、センサーで異常を見つけたときの警告・停止と、異常のない時間帯のデータまで集め続ける監視13を挙げている。

製造技術と品質保証は、客先の装置と社内の生産・品質の両方を受け持つ

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製造技術エンジニアの求人14の仕事は3つある。1つ目は客先での装置の立ち上げで、ユニットに分けて運んだ装置を据え付け、動作を確かめ、顧客の求める半導体の条件を満たせるかを確かめる。2つ目は生産技術で、新しい装置の組み立て手順書、設備や治具・工具、工数を検討し、必要に応じて開発部門へ意見を返す。3つ目は組み立てで、多くを協力企業に外注しているので、協力企業への技術支援が中心になる。顧客の大半が海外なので、配属先によっては海外への出張や駐在がある。

品質保証の求人15も2種類の業務を挙げる。市場対応では、客先に納めた装置で起きたトラブルや不具合の原因究明と対策、新しく開発する装置の新機能や信頼性のリスク分析を行う。サプライヤー品質管理では、部品やユニットを納める会社への品質監査と改善指導、新しい取引先の認定を行う。システム設計の求人は16、顧客との装置の仕様検討・交渉と、社内向けの仕様書作成を受け持つ。

TELはDICEで、立ち上げに必要だった複数の手作業の自動化を進め、エンジニアの作業効率を上げた13と説明する。競合の芯源微(Kingsemi)は2025年の年次報告で、前工程のトラックの難しさとして膜厚の差、変わりやすい現像欠陥、装置内の粒子の管理、インライン検査17を挙げる。同じ報告によれば、トラックは数万種類の部品と百余りの機能ユニットからなり、1枚のウェーハが装置の中を百メートル余り動き、レジストの配管は十数本ある。トラックの市場でTELと競う会社は、High-NA共同ラボのトラックとSCREEN・芯源微を比べた記事にまとめた。

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