SAP(セミアディティブ法)とは
SAP(セミアディティブ法)(Semi-Additive Process)とは、薄い導電層の上で、回路になる場所だけに銅をめっきし、最後に回路間の導電層を除く配線形成法です。全面の厚い銅を削る方法より、エッチングで除く銅を少なくできます。
細い配線を作りやすい一方、薄いシード層が穴の中まで連続していることと、回路間で完全に除去できることが必要です。配線を太くするめっきと、配線間を絶縁するエッチングを組み合わせます。
SAP(セミアディティブ法)の仕組み
Section titled “SAP(セミアディティブ法)の仕組み”SAPは、非回路部をレジストで覆い、開いた回路部へ銅を析出させる方法です。レジストを剥がして回路間の薄い導電層を除くと、めっきで育てた銅が配線として残ります。1
プリント基板の絶縁面に薄い銅の導電層を作る場合、無電解めっきが下地形成を担います。導電層は後の電解めっきへ電流を供給し、ビアの内壁にも連続している必要があります。
前後の工程と、処理する順番
Section titled “前後の工程と、処理する順番”絶縁層の形成とビア加工、表面処理、シード層形成、レジストのパターン形成、銅のパターンめっき、レジスト剥離、シード層除去の順で配線を作ります。2
同じ銅でも、薄いシードと厚い回路では後のエッチングで残す量が違います。シードを厚くしすぎると、除去中に配線側面も削られやすくなります。
処理後に確認すること
Section titled “処理後に確認すること”シードの連続性、配線幅と間隔、銅膜の厚さ、ビアの充填、配線と樹脂の密着、回路間の残留銅を確認します。
断面と外観だけでなく、回路間の絶縁とビアの導通も確かめます。配線の短絡は、レジストの欠陥、触媒の残り、シードの除去不足を分けて調べます。
トレードオフ
Section titled “トレードオフ”シードを薄くすると回路間を除去しやすくなりますが、穴の内壁で導電膜が途切れやすくなります。薄さと被覆、配線の密着、電流分布を合わせて設計します。
よくある質問(FAQ)
Section titled “よくある質問(FAQ)”SAP(セミアディティブ法)は何をする工程ですか?
薄い導電層の上で、回路になる場所だけに銅をめっきし、最後に回路間の導電層を除く配線形成法です。全面の厚い銅を削る方法より、エッチングで除く銅を少なくできます。
どの段階で行いますか?
絶縁層の形成とビア加工、表面処理、シード層形成、レジストのパターン形成、銅のパターンめっき、レジスト剥離、シード層除去の順で配線を作ります。
何を管理しますか?
シードの連続性、配線幅と間隔、銅膜の厚さ、ビアの充填、配線と樹脂の密着、回路間の残留銅を確認します。
比較・違いを学ぶ
Section titled “比較・違いを学ぶ”2件を表示
- 1三井金属 SAPとMSAPの工法mitsui-kinzoku.com ・ 2026年10月12日閲覧 ↩
- 2Atotech 微細配線と無電解銅atotech.com ・ 2026年10月12日閲覧 ↩