PERR(エッチング残渣除去)とは
PERR(エッチング残渣除去)(Post Etch Residue Removal)とは、エッチング後に側壁や開口底へ残る反応物を取り除く工程です。BEOLでは残渣を除きながら、low-k絶縁膜、露出金属と下地を損傷しない条件を決めます。
残渣があると後の金属の密着と接続を妨げます。一方、強い洗浄でlow-k膜が削れたり金属が腐食したりすれば、寸法と絶縁、信頼性が悪化します。
PERR(エッチング残渣除去)の仕組み
Section titled “PERR(エッチング残渣除去)の仕組み”フルオロカーボン系プラズマで絶縁膜を加工すると、側壁などにフッ素を含む複合残渣ができます。PERRはこれを除き、必要に応じてTiNハードマスクも除去または保持します。1
低誘電率膜と金属が同時に露出するため、洗浄の薬液を残渣だけに合わせることはできません。露出するCuやW、バリアとライナー、膜質によって適合する組成とpHが変わります。
前後の工程と、処理する順番
Section titled “前後の工程と、処理する順番”絶縁膜の加工と必要なレジスト除去を行い、残渣とハードマスクへ合わせた薬液で処理します。リンスと乾燥を済ませ、清浄な開口をバリア・ライナーと金属形成へ渡します。2
TiNを除く構成では開口の実効的な深さと埋込み条件も変わります。マスクを残す構成と同じレシピを使うとは限りません。薬液の材料適合を個別に確認します。
処理後に確認すること
Section titled “処理後に確認すること”残渣、low-kと金属の膜厚損失、ハードマスクの除去量、温度と時間、流れ、電気特性を管理します。
SEMで残渣と形状を観察し、膜厚、表面化学、接触抵抗、リークなどを比較します。低い残渣量だけで合格とせず、絶縁膜の変質と金属腐食も確認します。
トレードオフ
Section titled “トレードオフ”残渣の完全除去と材料の保護は競合します。濃度、温度、時間と液の交換を分けて評価し、膜損失と電気特性まで許容される工程窓を決めます。
よくある質問(FAQ)
Section titled “よくある質問(FAQ)”PERR(エッチング残渣除去)は何をする工程ですか?
エッチング後に側壁や開口底へ残る反応物を取り除く工程です。BEOLでは残渣を除きながら、low-k絶縁膜、露出金属と下地を損傷しない条件を決めます。
どの段階で行いますか?
絶縁膜の加工と必要なレジスト除去を行い、残渣とハードマスクへ合わせた薬液で処理します。リンスと乾燥を済ませ、清浄な開口をバリア・ライナーと金属形成へ渡します。
何を管理しますか?
残渣、low-kと金属の膜厚損失、ハードマスクの除去量、温度と時間、流れ、電気特性を管理します。
比較・違いを学ぶ
Section titled “比較・違いを学ぶ”3件を表示
- 1Entegris・imec low-kとTiNのPERR評価entegris.com ・ 2026年10月12日閲覧 ↩
- 2ECS・imec BEOLのWet洗浄統合ecs.confex.com ・ 2026年10月12日閲覧 ↩
- 3Entegris Post Etch Cleaning Solutionsentegris.com ・ 2026年10月12日閲覧