ビアフィリングめっきとは
ビアフィリングめっき(Via-Fill Plating)とは、基板や配線のビア内部へ銅を析出させ、穴を導電金属で埋める工程です。平面の銅を厚くするだけでなく、穴の底と側壁へ銅を供給します。
平面だけに銅が育つと、穴の入口が先に閉じて内部へ空隙が残ります。一方、穴を埋めるために処理を長くすると、平面の銅厚も増えるため、内部と表面の成長を分けて制御します。
ビアフィリングめっきの仕組み
Section titled “ビアフィリングめっきの仕組み”ビアフィリングは、銅の電解析出と液の流れ、添加剤の作用を組み合わせて穴を埋めます。ブラインドビアと貫通孔では穴の形と液の交換が違います。1
電解めっきで穴を埋める前に、無電解めっきなどで連続した導電膜を作ります。底面だけでなく、側壁と平面へ電流が届く状態を整えることが必要です。
前後の工程と、処理する順番
Section titled “前後の工程と、処理する順番”ビアを開けて残渣を除き、内壁を導電化します。銅めっきで穴を充填し、洗浄後に断面、表面のへこみ、銅厚と導通を確認します。2
充填条件は穴の径と深さ、基板厚、液の供給、電流と添加剤に合わせます。製品の一つの条件を、形の違う穴へ無条件に適用しないようにします。
処理後に確認すること
Section titled “処理後に確認すること”穴の充填率、内部ボイド、表面のへこみ、平面銅厚、銅膜の連続性と導通を管理します。
外観が平らでも内部の空隙は隠れます。断面観察と電気検査を使い、入口での閉塞、下地膜の途切れ、析出のむらを切り分けます。
トレードオフ
Section titled “トレードオフ”充填を速める電流条件でも、物質の供給が追いつかなければ欠陥が増えます。平面の銅を増やしすぎず、穴の中へ十分に銅を育てる条件を選びます。
よくある質問(FAQ)
Section titled “よくある質問(FAQ)”ビアフィリングめっきは何をする工程ですか?
基板や配線のビア内部へ銅を析出させ、穴を導電金属で埋める工程です。平面の銅を厚くするだけでなく、穴の底と側壁へ銅を供給します。
どの段階で行いますか?
ビアを開けて残渣を除き、内壁を導電化します。銅めっきで穴を充填し、洗浄後に断面、表面のへこみ、銅厚と導通を確認します。
何を管理しますか?
穴の充填率、内部ボイド、表面のへこみ、平面銅厚、銅膜の連続性と導通を管理します。
比較・違いを学ぶ
Section titled “比較・違いを学ぶ”2件を表示
- 1エレクトロニクス実装学会 ビアフィリングjstage.jst.go.jp ・ 2026年10月12日閲覧 ↩
- 2エレクトロニクス実装学会 ビアと貫通孔の充填jstage.jst.go.jp ・ 2026年10月12日閲覧 ↩