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LFLE(リソ・フリーズ・リソ・エッチ)とは

LFLE(リソ・フリーズ・リソ・エッチ)(Litho-Freeze-Litho-Etch)とは、最初のレジストパターンを溶けにくい状態へ固定し、その上で二回目のパターンを作ってから一緒に転写する方式です。 中間のエッチングを省く構成を使い、二つのパターンをレジストの段階で組み合わせます。省いたエッチングの代わりに、1回目のパターンが2回目の塗布と現像をそのままの形でくぐり抜けることが条件になります。二回目の塗布と現像で最初の形が変われば、密なパターンは成立しません。LFLEの成否は、固定の強さと材料どうしの相性で決まります。

1回目を固定し、2回目を重ねてからまとめて転写する

Section titled “1回目を固定し、2回目を重ねてからまとめて転写する”
LFLEの工程
1回目 露光・現像固定2回目 塗布2回目 露光・現像まとめて転写固定前の1回目固定後の1回目2回目のレジストハードマスク2層酸化膜
1回目のレジストを固定して2回目の塗布液と現像液に耐えさせ、その間に2回目の線を作ります。下地への転写は、両方の線がそろった後にまとめて行います。

一回目のレジストを露光・現像し、化学反応や熱処理によって固定します。二回目の塗布液と現像液へ耐える状態にして、二つ目のパターンを追加します。1 一回目の塗布、露光、現像、固定を行い、二回目の塗布、露光、現像へ進みます。両方のパターンがそろった後に下地へ転写します。2

固定の方法はいくつかあります。JSRのセルフフリーズ型ArFレジストは熱硬化の機能を持ち、加熱処理で材料そのものが硬くなり、2回目のレジストを塗っても溶けません2。最終ピッチ40 nmのLFLEでは、1回目のレジストパターンを高分子の安定化膜で固定した例があります3。ロチェスター工科大学の試作は、ポジ型レジストOiR-620を波長250 nmのUV光源で硬化させ4、その上にネガ型レジストNLOF-2020を重ねて、2種類のレジストを組み合わせた像を作りました。

JSRは、パターンが細かくなるほどフォトレジストが薄くなり、酸化膜を直接エッチングするのが難しくなるとしています。そこでレジストと酸化膜の間に有機と無機の2層のハードマスクを塗り、上の層から下の層へ順にエッチングして酸化膜を加工します2。

LELEとの違いは、2回目の露光のとき1回目のパターンがどこにあるか

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2回目の露光直前の断面
LELELFLE転写済みの1回目固定エッチング後に塗り直す固定したレジストの上に塗る2回目のレジスト固定した1回目のレジストハードマスク酸化膜
LELEは1回目をエッチングで下地へ移してから2回目を塗り、LFLEは1回目をレジストのまま固定して2回目を塗ります。LFLEで2回目のレジストに耐えるのは、固定した1回目のレジストです。

マルチパターニングのLELE(リソ・エッチ・リソ・エッチ)は、1回目のパターンを途中で下地へ転写します。LFLEは標準のLELEから1回目のエッチング工程をなくした方式です5。1回目はレジストのまま残るため、溶剤への耐性と寸法保持が中間工程の条件になります。Brewer ScienceのLFLE評価は、開口数1.0の露光装置と四重極照明でパターンを作りました。

固定や下地が合わないと、1回目が溶け、裾引きや高さの差が出る

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固定の良否と断面
固定できた1回目が溶けて変形裾引きと高さの差根元が広がる溶けて形が崩れる1回目のレジスト2回目のレジスト反射防止膜不良になる部分
1回目が2回目の塗布と現像で溶けると形が崩れます。反射防止膜の種類によっては、根元が広がる裾引きと、1回目と2回目のレジスト高さの差が出ます。

固定後に確認するのは、固定後の寸法と形、二回目の重ね合わせ、溶解・混合、転写後の寸法です。一回目の形を固定前後と二回目の現像後で比較し、重ね合わせのずれと、最初のレジストが膨潤・変形した影響を分けます。

不良はレジストだけでなく、下に敷く反射防止膜(BARC)との組み合わせからも出ます。Brewer Scienceは3種類のBARC(ARC 86、ARC 133、ARC 160)を、2種類のレジスト、固定用の薬液、その処理条件と組み合わせて評価しました。その断面では、ARC 160が強い裾引きと、1回目と2回目のパターニングの間のはっきりしたレジスト高さの差5を示しました。

線幅の揺らぎ(LWR)も、エッチングの前後で測ります。LFLE、EUV、SADP、ナノインプリントの比較ではCD-SEMの自動計測で画像を取り、1辺0.7〜0.8 µmの視野、1.36〜1.66 nmの画素でLWRの周波数成分を解析しました。LFLEとEUVでは、エッチング後に10〜100 µm⁻¹の中間周波数の揺らぎが抑えられました3。

JSRはトップコートを省けるセルフフリーズ型レジストを出した

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JSRが紹介するセルフフリーズ型レジストは、製品技術の一例です。JSRは前の世代として、トップコートが要るセルフフリーズ型ArFレジストを出していました。トップコート不要の新しい材料では、1回目のリソグラフィ工程でトップコートの塗布を省けます2。JSRは開発の狙いを、多様化する需要への対応と半導体製造の工程コストの削減としています。同社は、この材料が露光装置の高速スキャンへの耐性も高め、顧客の生産性を上げるとしています。

大学の試作でも、LFLEは2種類のレジストを組み合わせて細い寸法を作れます。ロチェスター工科大学の試作は300 nm未満の間隔と300 nmの線幅を目標にし、ネガ型レジストで150 nm、ポジ型レジストで200 nmまでの寸法を解像し、間隔は200 nm未満になりました4。

中間転写を省けますが、材料の適合と固定の制御が増えます。転写後の寸法と欠陥まで確認して、LELEとの工程数と余裕を比較します。

LFLE(リソ・フリーズ・リソ・エッチ)は何をする工程ですか?

1回目のレジストパターンを溶けにくい状態へ固定し、その上で2回目のパターンを作ってから一緒に下地へ転写する方式です。LELEの1回目のエッチングを省く構成です。

どの段階で行いますか?

1回目の塗布、露光、現像、固定を行い、2回目の塗布、露光、現像へ進みます。両方のパターンがそろった後に下地へ転写します。固定には、加熱で硬化させるレジストや、パターンを安定させる高分子の塗布膜、UV照射などが使われます。

何を管理しますか?

固定後の寸法と形、2回目の重ね合わせ、溶解・混合、転写後の寸法を管理します。下層の反射防止膜との相性で、裾引きや1回目と2回目のレジスト高さの差が出ることがあります。

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    JSR Non-topcoat self-freezing ArF photoresistjsr.co.jp ・ 2026年10月12日閲覧 abcd
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