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Cuパッドディッシングとは

Cuパッドディッシングとは、CMPの後にCuのパッドが周りの誘電体より低く凹む量です。 ハイブリッド接合では、室温で誘電体どうしを先に接触させ、加熱してからCuを接触させる順序が要るため、この凹みを数nmだけ意図して残します。

許容幅は数nmしかありません。深すぎれば加熱してもCuが届かず、出っ張れば誘電体が浮きます。その数nmを、ウェーハ全面でそろえる必要があります。

普段は避ける凹みを、接合では数nmだけ残す

Section titled “普段は避ける凹みを、接合では数nmだけ残す”
凹みが閉じるまで
CMP後数nmCuが誘電体より低い室温で重ねる誘電体が先に接する250℃でアニールCuが膨張して接するSiCN誘電体CuパッドCuどうしの隙間
CMPの後、Cuの面を誘電体より数nm低く残します。室温では誘電体どうしが先に触れ、250℃のアニールでCuが膨張して上下が接します。

CMPでは柔らかいCuが周りより深く削れ、金属を削りすぎた凹みができます。配線では避けたいディッシングですが、接合面では逆に使います。imecは、Cuパッドの凹みをそろえ、Cuを誘電体の面より数ナノメートル低く保つことが、アニールの後にボイドのない接合を得るために必要としています1。2 μmピッチのダイ接合では、imecはCMPを最適化し、Cuパッドの凹みを2.5 nm未満に抑えた平滑な面を得ました2。

この面どうしを室温で重ねると、高い誘電体どうしが先に接触し、上下のCuはまだ離れています。加熱するとCuが膨張して凹みを埋め、上下のCuが接します。

深すぎても出っ張っても、接合は崩れる

Section titled “深すぎても出っ張っても、接合は崩れる”
アニール後のCuの高さと接合
凹みが深すぎる結線が開く数nmの凹み両方が接するCuが出っ張る誘電体が浮くSiCN誘電体Cuパッド離れたままの隙間
凹みが深いと、加熱した後もCuが離れたままで結線が開きます。Cuが出っ張ると先に当たり、誘電体どうしが離れて面全体が浮きます。

凹みが深いと、加熱した後もCuが離れたままです。上下の結線がそこで開き、その場所だけ導通を失います。逆にCuが誘電体より出っ張るとCuが先に当たり、誘電体どうしが離れたまま面全体が浮いて、接合の強度を失います。

許される幅は数nmで、しかもウェーハ全面でそろっている必要があります。場所によって凹みが異なれば、同じ加熱でも届く場所と離れたままの場所が混在します。

凹みはCMPのスラリーで調整する

Section titled “凹みはCMPのスラリーで調整する”
2段のCMPと凹み
研磨前Cuの盛り上がりCu用スラリーで研磨バリアメタルバリアメタルが露出バリア用スラリーで研磨数nmの凹み面が平坦になりCuが凹む誘電体Cuバリアメタル
Cu用スラリーで表面のCuを除いた後、バリア用スラリーで表面のバリアメタルを除いて全体を平坦にします。最後のCuの高さが、接合に使う数nmの凹みになります。

ダマシン配線のCuの研磨は2段で進みます。FUJIFILM Electronic Materialsによると、Cu用のCMPスラリーは盛り上がったCuを削って下のダマシン配線を露出させ3、バリア用のスラリーはCuを除いた後に露出したバリアメタルを除いて、ウェーハ全面の膜を平坦にします。

同社は、Cuのハイブリッド接合の研磨向けに設計したスラリーを用意し、バリアメタルと層間絶縁膜を速く削れて、その速さと選択比を調整でき、Cuの凹みを調整できるとしています3。誘電体の角の丸まりと、パターンの粗密による段差も小さく抑えるとしています。

パッドが小さいほど、同じ凹みの影響が大きい

Section titled “パッドが小さいほど、同じ凹みの影響が大きい”

同じ凹みでも、パッドが小さいほど相対的な影響が大きくなり、2 μmのパッドと400 nmのパッドでは許容できる値が異なります。imecによると、小さい結線ピッチでは誘電体にSiO2の代わりにSiCNが選ばれ、材料を替えればCMPの条件も見直しが必要です。ピッチを縮める工程は、リソグラフィだけでなくCMPの均一性も同じ割合で引き上げます。

凹みの深さは、アニールの温度と組で決まる

Section titled “凹みの深さは、アニールの温度と組で決まる”

imecによると、250℃の接合後アニールで高い接合強度が得られ、この温度でCuが膨張して凹みを埋めます。凹みの深さが、加熱で埋まる量の範囲に収まっていることが条件です。温度を下げれば膨張も減るため、凹みをさらに浅くする必要があります。CMPの目標値とアニールの温度は組で定まり、2つを合わせて設計します。

浅くすれば出っ張りやすく、深くすれば熱を使う

Section titled “浅くすれば出っ張りやすく、深くすれば熱を使う”

凹みを浅くすれば低い温度でCuが接触しますが、CMPの均一性への要求が厳しくなり、出っ張る危険も増えます。深くすれば余裕は増えますが、高い温度の加熱が必要になり、下の層の熱予算を使います。パッドを小さくするほど、許容幅はさらに狭くなります。

Cuパッドディッシングとは何ですか?

CMPの後にCuのパッドが周りの誘電体より低く凹む量です。ハイブリッド接合では、この凹みを数nmだけ意図して残します。

なぜ凹ませますか?

室温で重ねたとき、誘電体どうしが先に触れるようにするためです。加熱するとCuが膨張し、凹みを埋めて上下が接します。

どのくらいの値ですか?

Cuは誘電体の面より数ナノメートル低く均一に仕上げます。imecはダイ接合で2.5 nm未満に抑えました。

深すぎるとどうなりますか?

加熱した後もCuが離れたままで、結線が開きます。そこだけ導通を失う不良になります。

出っ張るとどうなりますか?

Cuが先に当たり、誘電体どうしが離れたまま面全体が浮きます。接合の強度を失います。

均一さはなぜ要りますか?

場所によって凹みが異なると、同じ加熱でも届く場所と離れたままの場所が混在するためです。ウェーハ全面で数nmのそろいが要ります。

どうやって作りますか?

CMPの条件で決まります。ハイブリッド接合向けのCMPスラリーにはCuの凹みを調整できるものがあり、imecはCMPの最適化で平滑な面を得ました。

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