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アニール・熱処理|前工程

アニール・熱処理は、ウェーハに熱を加えて原子を動ける状態にし、材料の状態を整える工程の総称である。常温ではほとんど動かない原子が熱で動くことで、イオン注入で乱れた結晶の回復、不純物の活性化、膜の緻密化や化合物の形成が進む。一方で同じ熱は不純物を広げ、欠陥も生むため、炉で長く保つか、RTP(急速熱処理)やレーザアニールで短時間に済ませるかを工程ごとに選ぶ。

工程の分類›前工程› アニール・熱処理

前工程の下にある工程で、同じ分類にはほかに19工程がある。

  • 活性化アニール:活性化アニールは、イオン注入の後にウェーハを熱処理し、格子の隙間などにとどまっているドーパントを結晶の格子位置に収めて、電子や正孔を供給する状態にする工程である。
  • FGA(フォーミングガスアニール):FGA(フォーミングガスアニール)は、配線層まで作り終えたウェーハを、水素を窒素で薄めた混合ガス中で加熱する低温の熱処理である。
  • 炉アニール(バッチ式熱処理):炉アニール(バッチ式熱処理)は、多数枚のウェーハを炉に入れ、ロットごとまとめて同じ温度履歴を与える熱処理で、代表的な縦型炉では縦に立てた石英の反応管にウェーハを何十枚も積む。
  • レーザアニール:レーザアニールは、レーザ光でウェーハの表面だけを局所的かつ短時間に加熱し、すぐに冷やす熱処理である。
  • ミリ秒アニール:ミリ秒アニールは、ウェーハの表面をミリ秒の単位だけ高温にし、ドーパントが深く拡散する前に活性化を済ませる熱処理である。
  • 接合後アニール:接合後アニールは、貼り合わせた2枚を加熱し、接合面を永久的に結合させる工程である。
  • PDA(成膜後アニール):PDA(成膜後アニール)は、薄膜を成膜した直後に行う熱処理で、膜の原子配列や結晶の状態を変えて膜の状態を整える。
  • RTP(急速熱処理):RTP(急速熱処理)は、ランプでウェーハを直接照らし、秒単位で温度を上げ下げして行うアニール、酸化、CVDなどの工程の総称である。
  • SPE(固相エピタキシャル成長):SPE(固相エピタキシャル成長)は、下地の単結晶に接したアモルファス層や多結晶層を加熱し、融かさずに固体のまま単結晶へ戻す工程である。
  • マイクロ波アニール:マイクロ波アニールは、マイクロ波をウェーハに照射し、材料自身に電磁波のエネルギーを吸収させて加熱する熱処理である。

この工程は、ダマシン法の「Cuダマシン配線(シングル)」、デュアルダマシンの「デュアルダマシン(ビアファースト)」、TSV(シリコン貫通電極)の「Cu-TSV(ビアミドル・ビアラスト)」の手順の一部として出てくる。

  • アニール装置
  • クリーンオーブン(硬化・ベーク装置)

リソグラフィ、エッチング、成膜、酸化・拡散、イオン注入、CMP(化学機械研磨)、洗浄・表面処理、配線形成、素子分離、ゲート形成、コンタクト形成(MOL)、リフトオフ、モノリシック3D集積、逐次3D集積、サイドウォールスペーサ形成、応力ライナー形成、SMT(応力記憶技術)、層転写、ソース・ドレイン形成